黒死斑の魔王(ブラック・パーチャー)と共に異世界へ   作:ヴィヴィオ

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アスタリアで二万ほど使ってリタちゃんをお出迎え。ヴェイグもでましたが、こちらは確定ガチャででました。


第20話

 

 

 さて、エレオノーレはこのまま名前でいいし、アンナはコードネームも兼ねてルサルカでいいか。この二人の配置はどうするか。現状を考えるに俺から魔力供給の関係であまり離れられないジャンヌの代わりに部隊を率いて貰う事になる。ジャンヌは魔力回復のスキルがあるので、単独行動も可能だが、流石に長期間離れたりするのは難しいだろう。なので、しばらくはエレオノーレに部隊を率いて貰おう。彼女ならカードの方が大隊長をしているので、その経験が生かせる。それと彼女は簡易砲撃とドーラを召喚しての爆撃といえる砲撃があるので海軍を率いて貰おう。畑違いかも知れないが、海上でまともに戦力になるのがキャロルくらいだろう。しかし、キャロルは街から出す訳にはいかないし、そもそも俺からあまり離れられない。ペストは傍に居て政務を手伝ってもらわねばならないし、アリエッタも離れられない。キャラクターカードによる召喚の難点はこれだな。まあ、つまり選択肢が彼女しかいない。

 

「エレオノーレ。軍の兵士50人を連れて船に乗ってこの大陸の周辺を探り、海図を作れ。港を見つければ寄港して貿易を行え。ここの事は知らせて構わん」

「はっ。謹んで拝命致します」

「ルサルカは兵士20人と専属商人であるアニタを連れて内陸部に塩を売りに行け。同時に地理の把握と地図の作製を命じる。航空部隊を利用して精度の高い地図を作るのだ」

「任せてくださいな」

「卿等の働きによっては褒美を与える。励め」

「「はっ!」」

 

 軍隊式の敬礼を行った二人を下がらせ、ガチャの続きを行う。スキル・アイテムガチャを行う。あの二人は問題無かったが、絶対に壊れた者が居るはずだからだ。

 

「よし、始めるか」

 

 10連のボタンを押す。大量のガチャが回されて食料アイテムから便利道具を始め、色々なものが出て来る。その中で伝説級アイテムとして変なのが出て来た。

 

 Rシスターのパンティー

 Nリンゴジュース1ケース

 SR長距離無線機

 N菓子パンセット

 NピザLサイズ

 Rハイマジックポーション5個セット。

 Lレイジングハート・エクセリオン

 N茶葉セット

 N大人の玩具一個

 Rパイングミ

 

「よもや、これがレジェンドアイテムか」

「なんなのですか?」

「これはとある白い悪魔と呼ばれた魔導師が使っていた杖でな……」

 

 管理局の白い悪魔こと、高町なのはが使っていたデバイス(杖)がこのレイジングハート・エクセリオン。魔力を溜めておいた弾丸を使用し、瞬間的に使用する魔力を上昇させる効果も持つ。伝説なのかと言われたら、あの世界の人達にしたら伝説かも知れない。なんせ、掘り起こされたアーティファクトみたいな物だった気がするしな。

 

「誰にあげますか??」

「そうだな……高町なのは……なのはと言えばスターライトブレイカーだな。ふむ……ならばライト繋がりでアリエッタに渡して置こう」

「イエス、マスター」

 

 アリエッタに渡せば魔法少女りりかるアリエッタに……なるかも知れない。星の光を集めるスターライトブレイカーではなく、邪悪な光を集めるイービルライトブレイカーになるが。あれ、結構似合っているな。

 

「今度はエセルドレーダも引いてみろ」

「いいのですか?」

「ああ」

 

 エセルドレーダにもガチャをさせて楽しみながらアイテムとスキルを回収していく。数撃てば当たるという事で目的のエリクサーを手に入れ、それをキャロルに薄めて精神回復部分だけを残して貰い、軍部の者達に配布した。

 

 その夜、俺のベッドの布団を捲るとルサルカが侵入しており、舌を出して笑っていたのでそのまま望み通り食べてやった。姉の方はこなかったので、やはり妹は淫乱だった。まあ、俺以外の相手はしないようにきつく命じておいた。

 

 

 

 

 

 数日後、ルサルカがアニタと共に20人の護衛部隊を連れて行商の旅へと出かけて行った。同時にエレオノーレも50人を引き連れて船で海へと旅立った。残った軍人は30名だが、彼らには山と森の警備をお願いしておいて。街の部分はアリエッタの管轄だからな。そんな訳で、こちらは農業と畜産に力を入れていく。ペストが推す小麦の大量生産と俺の推す稲の大量生産とで意見が分かれたのだが、両方する事で合意したので事なきを得た。少し、夫婦喧嘩で地形が一部変わってしまったが、そこは溜池となったのでよしとしよう。

 

 

 二ヶ月後、内政は順調に進み農地開発も最低限自給自足出来るくらいになった。軍港も完成し、船を作るドックも完成した。その成果としてオーバーテクノロジーの船が何隻も作られ、海洋に出て漁を行っている。そこで取れた魚はこの港町やリーゼンフェルトの街へと運ばれて売られて行く。

 

「順調だな」

「そうね。でも、そんな時に限って問題が発生するのよ」

「そういうものか」

 

 フラグという奴だな。

 

「ええ。実際、アタシ達はキャロルの薬でどうにかなっているのだけれど、天候不順で晴れの日が少なく、寒さで作物が育ってないみたい。そのせいで飢饉が発生している所もあるそうよ」

 

 ペストが執務机に向かって椅子に座っている俺の膝の上に座りながら読んでいる手紙の内容を教えてくれる。これはアニタが定期的に送ってくれる物だ。エレオノーレからは長距離無線機で定時連絡が入って来るのでそちらは問題無い。既に3つほど港を発見したそうで貿易も順調との事だ。

 

「しかし、天候不順か。これはいよいよ流行しそうだな」

 

 ペストの柔らかくぷにぷにのほっぺをつついて感触を楽しむ。

 

「なによ?」

「いや、別に?」

「やめなさい」

「いや、気持ち良くてやめられないな」

「いいからやめなさい。いい加減、エセルドレーダの殺気が鬱陶しいわ」

「あー」

 

 隣の部屋へと続く扉が少し開いており、そこからエセルドレーダがこちらを見詰めている。

 

「エセルドレーダ、お前も来い」

「イエスっ、マスターっ!」

 

 大喜びで尻尾を振りながらやって来るエセルドレーダにペストが身体をずらして席を空ける。

 

「失礼します」

 

 エセルドレーダもペストと同じように膝に座り、持って来ていた緑茶と紅茶、手紙を執務机に置く。

 

「その姿で緑茶とか似合わないわね」

「いいじゃないか、好きなんだから」

「そうです。マスターの嗜好が何よりも優先されます」

「はいはい。それで、その手紙は?」

「ああ、なにか慌ててやって来た偉そうにしていた愚か者の伝令が持って来た奴ですね。鬱陶しかったので身の程を弁えさせましたが」

「おい、その伝令はどうした?」

「? マスターの所へ勝手に行こうとしたので餌にしました」

 

 良い事をしたから撫でてください。っと、いうように頭をぐりぐりと擦りつけてくるエセルドレーダ。餌という事は白狼達かハーピィ達が食べたのだろうな。勿体ない。せめてリスキーダイスを振らせてから……いや、待て。大分邪悪に染まって来ているぞ。しっかりと気を持たねば覇王フラグ待った成しではないか。ただでさえ、回りには邪悪な連中ばかりだというのに。

 

「これは不味いわね」

「どうした?」

「バルテン子爵がリーゼンフェルト男爵家に宣戦布告して来たわ」

「ほう。そういえば、バルテンと言えば伝染病に犯された街ではなかったか?」

「ええ、そうよ。どうやらモンスターが消えて外に出られるようになったようね」

「それでどうしていきなり宣戦布告になったんだ?」

「自分達の不衛生な事を棚に上げてこの伝染病がアタシ達のせいだって言ってきたのよ」

「あってるだろ」

「ええ、そうね。だって、気持ち悪かったんだもん。悪い?」

「いいや。むしろ、良くやった」

 

 むすっとしたペストの頭を撫でる。

 

「ま、ますた~」

「エセルドレーダ、こういう手紙はさっさと持ってくるように。わかったか?」

「イエス、マスター。これからは最速でお届けします」

「邪魔だからと言って、殺しては駄目だぞ」

「……御心のままに」

 

 殺す気まんまんだったな。危ない危ない。

 

「それで、続きは?」

「彼らは領主軍を引き連れてこちらに向かってきているわ。といっても領都の方にだけれど」

「こっちには来ないのか。ならば放置だな」

「そうしたいのだけれど、お父様が援軍を寄越してくれって。腐ってもバルテン子爵は武闘派の人だから。国に抗議文を送っても何時返事が来るかわからない訳だし」

「マスター、放置して潰された辺りで助けて逆侵攻を掛けましょう」

「それがベストなのよね。お父様とお母様にはこちらに避難してくるように通達だけしておけばいいし。死んでもアタシが居るからそれでリーゼンフェルト家は旦那様とアタシの物になる」

 

 ペストは売られた事をまだ根に持っているようだ。実際、このまま見捨てて攻め落とされた辺りから援軍に行くのがベストなんだよな。

 

「そういえば逆侵攻をするとどうなる?」

「どう、とは?」

「奪い取った領地だよ」

「それはリーゼンフェルト家の物になるわよ。今回はあちらから言いがかりをつけて仕掛けて来たんだから。表向きわね」

「いや、奪った領地は俺の物になるのか、それともあちら本家の物になるのかだな」

「そうね……奪っただけ損になるわね。絶対、お兄様やお姉様がなんだかんだ言って掠め取っていくわ」

「骨折り損のくたびれ儲けというのは嫌だぞ」

「言い得て妙な言葉ね」

「纏めて滅ぼせばいいかと」

「でも、やっぱり両親だから……」

「なら、愛すべき者達にチャンスをくれてやろうではないか。それを生かし切れなければ次が無くなるだけだ」

 

 全てを愛し、愛するが故に壊す。そういうのもまた一興だな。なんせ、獣殿なのだから。

 

「チャンス?」

「そうだ。こちらが助ける条件として我等が奪い取った領土は我等が貰い受けるという条件を出すのだ。その条件を飲むのならば我等で彼奴の背後を打つと。故にそちらは耐えるだけでよい。とな」

「面白いわね。でも、耐えられるかしら?」

「少数部隊を派遣しよう。派遣するのはアリエッタと……」

 

 扉が急に開き、中に一人の美少女が入って来る。

 

「ルサルカ・シュヴェーゲリン、任務を終えて戻ってきたから報告に来たよ」

「失礼します。売り上げを持ってきました」

 

 ルサルカとアニタが行商より帰還したようだ。あの手紙は前に送られて来た奴を読み返しただけだったのだな。

 

「ルサルカ、早速で悪いが別の任務だ」

「ふえ? ちょっと、少しは休みたいんだけど……」

「リーゼンフェルトの街へと出向いての防衛任務だ。好きに敵兵で遊んでいいぞ。ただし、出来る限り捕虜を取れ。そして、勝つな。あくまでも勝ってるように見せかけて足止めを行え」

「うわぁ、凄い面倒な任務だ~でも、ルサルカちゃんはやっちゃうよー。その任務、大得意だからね!」

「そうか、では頼む」

「でも、一人じゃ寂しいから誰かつけて! あ、エセルドレーダちゃん以外で」

「マスターの下を離れるくらいなら……」

「本当に、お願いね!」

「ああ。では、アリエッタをつける。装備も与えた訳だし、実戦テストを行って貰おう。サポートしてやれ」

「了解! わんこと一緒ならもふもふできるし、全然オッケー! じゃあ、準備してくるね!」

「いや、明日は休日としておけ」

「わ~い、じゃあ、今夜よろしくね。たまってるから」

「ああ」

 

 これで問題ないだろう。なんでジャンヌを送らないかと言うと、どう考えても酷い事になりそうだし、侵攻組でいいだろう。まあ、さっさと手紙を出そう。そう思ったが、既にペストが書き上げてくれていたので本当に出すだけだった。

 

 

 

 

 

 




バルテン子爵が耐えているのは回復魔法やポーションとかのお蔭です。もっとも、イタチごっこですが
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