黒死斑の魔王(ブラック・パーチャー)と共に異世界へ   作:ヴィヴィオ

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第27話

 

 コルネリウス

 

 

 

 契約が終わり、戦後処理へと移行した。まず、俺達が手に入れたのは農村三つとそれに伴う田畑だ。これにより、港町一つと村三つを支配する事になった。これは領地としては男爵規模だ。そして、リーゼンフェルトの本家には村一つを渡しておいた。本来は二つなのだが、一つはアリエッタの魔術、いや魔法によって消し飛ばされたのだから仕方あるまい。さて、次は戦利品だ。これはセニア・バルテンともう一人居る。

 

「ご主人様、どうぞ」

「うむ」

 

 戦後処理の書類を纏めていると、メイド服を着た蒼髪の少女、セニアがコーヒーを持って来てくれる。彼女はメイドとして傍に置く事にした。

 既に初夜は終わり、肉体関係も有る。無論、最初は抵抗するので無理矢理といった感じに……はならなかった。何故ならーー

 

「セニア、私にも」

「はい、姉さん」

 

 ーーこちらを憎悪する原因であったはずの姉が生きているからだ。ましてや、二人はエセルドレーダによって調……躾けをされた為に従順になっており、初夜で隷属と忠誠を誓って足を舐めて来たほどだ。足を舐めたのは父親がそのような事を他の女にさせていたからだそうだ。ちなみに姉のセシルは父親に既に前以外を犯されていたようだ。二人共、捕らえた綺麗な村人に無理矢理産ませた子供のようで、生まれたら生まれたで放逐し、二人が綺麗に成長したので母親の面倒を見るという約束で呼び寄せたそうだ。ルーカスには妹という事で良くされていたようだが、父親には性欲の捌け口ととある実験の実験体にしか見られておらず、セシルがセニアを守る為に相手をしていたようだ。

 

「それで、どうだったのだ?」

「ええ、お蔭さまでお兄ちゃんの協力も有ってお母さんを連れて来られたわ」

「それは良かったな」

「でも、お城に住まわせて貰って良かったの?」

「構わん」

 

 セニアの言葉にしっかりと即答する。どうせ広いのだし、三人が増えた所で問題ない。というか、この城には軍の宿舎だけでなく、地下にマンションも建築されている。太陽の光が届かぬのだが、そこは錬金術で疑似的な太陽光を作り出しているそうだ。また、軍港や防壁とも動く床によって地下で繋がっているので移動も便利だ。どう見てもチートなキャロルのオーバーテクノロジーである。

 

「さて、セニアにはメイドとして働いて貰うが、セシルは……」

「メイドとか無理だから」

「うん、姉さんには無理」

「だろうな」

「なにおー! やってやれない事は……」

「家事能力ゼロなのに?」

「少しはあるからね!」

「マイナスなのに?」

「減った! どういう事!?」

「部屋を片付ける前より散らかすのは当たり前で、血塗れになってたり……」

「それは狩って来た獲物を解体してから着替えるのを忘れてただけで……」

「駄目だろ」

「ぐっ……」

 

 さて、このセシル。彼女の力は()()()()()からしたら凄まじいの一言に尽きる。何故なら、彼女の弓兵としてのスキル、アローシャワーによって無数に分裂した矢を放ってくるのだ。そこにダブルステレイフィングも合わせて倍に膨れ上がる。そして、ヴァフォメットカードがセットされて一撃が範囲攻撃になる弓によって放たれる雨のような矢。あの時襲われた矢の殆どが彼女によって作り出されたものだ。

 彼女の正体はラグナロクオンラインに出て来るセシル=ディモン。妹のセニアはイグニゼム=セニアだ。どうやら連中の中にリヒタルゼンの関係者か、俺と同じ転生者が居るのだろう。まあ、その筆頭候補はルーカスなのだが。アイツの使っていたスキルや装備は全てラグナロクオンラインの物なのだから。もう一つの可能性は国そのものがリヒタルゼンの生体工学研究所と同じ事をしている可能性だな。まあ、これは少ないだろう。

 

「それで、身体はどうなのだ?」

「そっちは大丈夫」

「平気だよ」

「そうか」

 

 検査をした結果。彼女達の身体の中にはペスト達と同じようなカードが存在している事が判明している。それによって力を得ているのだろう。今度、ルーカスと会った時にでも聞くとしよう。

 

「まあ、セシルはアリエッタの部隊に配属する」

「街の治安部隊?」

「それと防衛もだな。得意だろ?」

「もちろん」

 

 この配属には出来たらレンジャーに進化してくれたらいいなという思惑もある。何せ、レンジャーは狼使いだしな。ああ、後セシルには鷹もやらんとな。

 

「じゃあ、頑張って働いてくれ」

「ええ」

「わかった」

 

 二人と別れて俺の自室から隠し階段を通ってある一室に入る。そこは石畳で作られた牢屋が有る。その中に入ると、少女達の喘ぎ声が聞こえてくる。そして、視界に映るのは吊り下げられて、あられもない姿で木馬に乗せられているペスト、アリエッタ、ルサルカの姿だ。

 

「ふふふ、もっと鳴きなさい!」

「ひぐっ!?」

「あひっ!?」

「んくぅぅっ!?」

 

 そして、彼女達に威力が減らされ、音だけが強化された鞭を振るっているエセルドレーダ。彼女の手には蝋燭が握られていたりする。まあ、これも問題無い奴なのだが。

 

「マスター、準備は整っております」

「うむ」

 

 お仕置きとして数日間閉じ込めておいたのだ。三人は完全に出来上がっていて、とても他の男には見せられない顔だ。これ以上はちょっと時間的にも仕事量的にも不味いのでここで終わりだ。

 

「さて、頑張った三人にご褒美だ」

 

 三人を解放し、ベッドに連れて行けば向こうの方から襲い掛かってくるのでたっぷりと満足するまで可愛がってやった。エセルドレーダによって直前で止められていた三人が満足するまでたっぷりとだ。

 

「マスターは甘いです」

「これでいいんだよ」

「イエス、マスター」

 

 幸せそうに眠る三人を撫でた後、エセルドレーダとも行う。

 

 

 

 

 

 次の日、まだ抜けきらないのか、顔を赤らめて身体を俺に擦りつけながら俺の膝の上に収まり、仕事をするペスト。

 

「身体がだるくて面倒……」

「そう言うな。大量にあるのだから」

「そうね」

 

 机の上には大量に存在する書類の山。その中には本家のドミニクからの文句が書かれた内容もある。手に入れた領地が少ない事に対する事だ。だが、これでも全て奪ったのは渡している。契約書は領主の体調不良で偽造されたのがそのまま使われたらしい。よって、こちらが奪った分は全て本家の物となった。だが、そこには()()されている分は含まれていない。当然だ。これは俺が貰ったのだから。

 

「そういえば面会が出来たのか?」

「それが無理だったのよ。会わせてくれない……」

「気を落とすなよ」

「ふん。元から消すつもりだったんだから、なんとも思わないわ」

 

 そう言ってそっぽを向くペストの頭を優しく撫でてやる。

 

「しかし、こうなると諜報部隊が必要だな」

「そうね。今、うちに居るのってどいつもこいつも我が強い連中だし」

「全くだ」

 

 そんな話をしていると、扉が開いてジャンヌが入って来る。

 

「どうした?」

「匿って!」

 

 それだけ言って、執務机の下に入り込むジャンヌ。少しして扉が開いてブリュンヒルデが入って来る。

 

「お姉様を知りませんか!」

 

 二人で下を軽く見ると、ジャンヌはこちらを見詰めて来る。

 

「お姉様の匂いがするのですが……」

「っ!?」

「どうしました?」

「別になんでもないわ」

 

 見れば、ジャンヌが俺のを咥えて指でペストのを弄っていた。

 

「あら、これは……お邪魔しました。お姉様、愛しのお姉様はどこに~!」

 

 そう言って去っていく。

 

「ふぅ、危機は去ったわね」

「ちょっと、何してくれるのよ?」

「全くだな。これで終わりとかはないからな」

「……わかってるわよ。奉仕ぐらいしてや……」

「ジャンヌが仕事を手伝ってくれるって」

「それはありがたいな」

「そっち!? そっちなの!?」

「もちろんだ」

「タイミングミスったわ!」

「さあ、楽し……くない書類との格闘だ」

 

 ジャンヌにも手伝わせて書類の処理を進める。これでも大分ましなのだが、軍を動かしたのだから大変だ。

 

 書類と戦うこと数時間。扉がノックされる。

 

「入れ」

「失礼します」

 

 メイド服のセニアが紙の束を持ったエセルドレーダと共に入って来る。

 

「どうした?」

「報告です。船が帰投しました」

「その書類がこれです。エレオノーレから来て欲しいとの事です」

「ほう?」

「そうか。では行こう」

「ええ、いってらっしゃい」

「じゃあ、私も……」

「ジャンヌはこっちよ」

「そんなっ!?」

「エセルドレーダも書類を手伝ってやれ」

「……イエス、マスター」

 

 切実に文官も欲しいな。これは禁断の手を使うとするか。

 

 

 

 軍港の方に向かうと明らかにおかしい量の船とその前に立つエレオノーレと拘束された大量の男達に迎えられた。

 

「おい、これはどういう事だ?」

「はっ! 航海中に海賊共に襲われましたので応戦し、捕獲致しました!」

「待て、明らかに軍船と思わしきものもあるが?」

「我が船を拿捕しようとしたのですから、おそらく軍人崩れの海賊でしょう」

「ふむ。それはもっともな意見である」

「ふがががっ!?」

「黙れ! 閣下の御前であるぞ!」

「ふぐぅうううう!!」

 

 猿轡された軍人であろう男達がわめくが、エレオノーレが容赦なく蹴り飛ばす。

 

「失礼いたしました」

「良い。ふむ……そいつらは牢屋に入れてルサルカを呼んで来い」

「ルサルカをですか?」

「そうだ。情報を絞れるだけ絞り出させる」

「了解致しました。伝令! 聞いていたな。ただちに連れて来い! 閣下が呼んでいると言えば飛んでくるはずだ」

「はっ、畏まりました!」

「残りはそいつらを別けて牢屋に入れておけ。それとキャロル嬢を……」

「オレは既に来ている」

 

 エレオノーレが指示を出す姿を見学していると、いつの間にか隣にキャロルが居た。

 

「お前達、さっさと解析しろ」

「「「はい!」」」

 

 キャロルの部下達が船に群がっていく。その中の殆どがキャロルと同じ顔をした幼い少女達だ。

 

「キャロル、文官として使いたいから何人かクローンをくれ」

「わかった。直に用意する。だから、パパ……」

 

 キャロルを抱き上げて視線を合わせる。

 

「ああ、わかっている。落ち着いたら遊びに行くぞ」

「やった。こほん。それじゃあ、仕事してくる」

「ああ、頼む。それともう一つお願いがある」

「なに?」

「ここから手に入れた農村までの道を作りたい。しかし、山があるのだ」

「……トンネルを掘れ、と」

「そうだ。出来るか?」

「任せて。それぐらい直ぐだから」

「良い娘だ。今日は俺の部屋に泊まりに来ると言い」

「わかった」

 

 可愛い我が娘を解放し、エレオノーレが検分を始めるのを観察していると、後ろから抱き着かれた。

 

「だ~れ~だ~」

「ルサルカだろ」

「正解! ご褒美になんでもしちゃう!」

 

 遠くを見ると、伝令の兵士が急いでこちらに走って来ている。ルサルカは闇魔術でさっさとこっちに来たのだろう。

 

「じゃあ、仕事をしてもらおうか」

「拷問? 拷問だよね! 得意分野だよ! うふふふ、頑張って吐かせるぞー!」

「待て。殺すなよ。それと中には可愛らしい女の海賊も居た。そいつは閣下に献上する。壊さんように情報を引き出せ」

「え~? 要らないじゃん!」

「貴様が決める事ではない」

「そうだな。その子は俺も付き合おう」

「ちぇー。どうせ可愛いかったら食べちゃうんでしょ」

「戦力は大いに越した事はないからな」

「仕方ないな~ちゃんと私も可愛がってよ?」

「昨日してやっただろ。まだ足りないのか?」

「ん~まだ先でいいかな。うん」

 

 そんな感じで牢屋へと向かう。捕らえた可愛らしい少女の下に向かう。その子は青み掛かった銀色の長髪の少女と短髪の少女だった。服装はハイレグのゴスロリ。どう見ても海賊には見えない。

 

「えっと、名前は不明。長髪の方は強力な魔術師でエレオノーレ相手に……砲撃戦を行った!?」

「相当な化け物だな」

 

 ルサルカが驚くのも無理はない。報告書には創造を使用し、撃ち倒したと書かれている。つまり、まともな砲撃戦では被害が大きいと判断したのだろう。

 

「魔術師だから、既に魔力を封じる効果のある隷属の首輪を装着している、と。つまり、今はただの小娘ね。短髪の方はカットラスで接近戦を行うみたい」

「海賊としておくのは勿体無いな」

 

 しかし、二人共、人形みたいな少女だな。この娘達が海賊とか信じられん。まあ、いい。襲ってきたのだから事情は身体に聞くとしよう。

 

「ルサルカ、やれ。分かっているな?」

「はいはい~ルサルカちゃんにお任せあれ~! ご主人様専用にしっかりと躾けてあげるからね!」

 

 それから、他の男は拷問して壊したり、情報を吐かせる。それが終れば、リスキーダイスでガチャを引かせる。この銀髪の少女達は姉妹なのかはわからないが、どちらにしろ確保しておく。男でも使えそうなのは使う。だが、やはり女の方が調教できる分扱いやすいのは事実だ。ルサルカ達に相手をさせて支配させるという手段なら、男もできるのだが、流石にそれは俺が嫌だしさせるつもりはない。普通の連中は軍に入れて鍛えればいい。そういうのはジャンヌが得意だしな。丁度、ブリュンヒルデで鬱憤も溜まっているのだから、解消には丁度いいだろう。

 使えなさそうな凶悪な連中はリスキーダイスで処理をしたのだが、それでも相当数いて面白いのを引いた。引いたガチャは期間限定、ロリっ娘ガチャ・海系インストールピックアップというふざけたものだったが、面白いので引いてみた。次回は女性ガチャと予告が出ていた。

 さて、そんなロリっ娘ガチャで引いたカードは天才魔術師ソーニャ。これは珊海王の円環に出て来る海賊だそうだ。そして、メアリー・リード。こちらはフェイトに出て来る娘で海賊だ。次はハイスクールD×Dに出て来る白音こと小猫だ。この子は悪魔だな。ここまではまだいい。

 だが、問題は……北方棲姫ことほっぽちゃん。頭の左右に黒い角、白いワンピースにミトン状の手袋。しかも何気に黒の紐パン着用。左のふとももに黒いリング、両足首にも黒いリング。艦装は、周りに猫耳のようなものが生えたたこ焼きがいくつかあり、右側には離島棲鬼の艦装と似たようなものが配置され、左側の艦装の口からはクレーンが出ている。しかもクリスマスとバレンタインの奴まで出た。

 ルサルカに任せて数日後、少女の海賊はもののみごとに壊れた。情報を抜き出せた事は抜き出せたようだが。

 

「えっと、彼女達は生まれた時から海賊ね。両親は捕らえられた魔術師で魔術は親から教えられたみたい。長髪の方の魔力量は母親が魔術協会から奪った宝玉を実験で使ったみたいね。母親はその時に死亡。それからずっと海賊として育てられてきたみたい。ちなみにどっちも船員達の玩具にされていて、心と身体が壊れているから人形みたいになっている、と」

「なるほど。で?」

「えっと、それでね……元から壊れてるのにさらに壊しちゃったから、戻らなくなっちゃった♪」

「そうか。まあ、良い。他に捕らえられている子はいるのか?」

「見つけたアジトから救出したけど、殆ど死んでたり、壊れてたわよ?」

「このさい壊れていて構わん」

「おっけー」

 

 とりあえず、身体をエリクサーで全て綺麗に修復してから魔術師の娘にはソーニャをインストールし、短髪の方にはメアリーをインストールする。さて、もう一人。連中の所で壊れていた更に幼い少女……この子は二人のどちらかの子供らしい。その子に北方棲姫をインストールする。すると、身体から艦装が出現し、身体も成長した。出た物全部インストールした。こちらは同じ娘なので問題なかった。

 これで我が海軍もかなり強化された事になるだろう。後は三人共美味しく頂いて主人が誰か、しっかりと教え込んでやろう。とくにほっぽには反抗されたらシャレにならん。白音のカードはもしもの為に置いておこう。

 

 

 

 

 

 

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