リリカルなのは転生者~身を削っても運命を変えようとする者   作:N、T

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前世の記憶を夢に見る

「御剣~ぼけてると危ないぞ~」

 

 同僚でもあり親友の一人に声をかけられる、これは転生前しかも死ぬ少し前の記憶だろうな。

 

「ああ、わかってる俺達の仕事は普通に命の危険があるからな」

 

 作業をしながら答える。相棒の方も同じように作業をしながら話しかけてくる。

 

「お前そういえば婚約者が戻ってくるんだって?いよいよ結婚か?」

 

「お前にとっても親友というか……、そもそも取り合った仲だろうに……。まぁ普通はそれで友情なんか終わってしまうのだが……」

 

「お前なら、あいつを守ってやれるさ。それに……あきらめたわけでもないしな。正確に言えば今は負けているでも来世では負けない」

 

「おいおい、頭がおかしいとか思われるぞお前はモテるのに」

 

 俺は平凡なのだが……親友のこいつはワイルド系というか、目つきは鋭くシャープな顔立ちの癖して、時々幼いようなというギャップも備える。一昔の格闘系の主人公のような雰囲気なのだ、追記しとくとかなりの筋肉ももっている。

 

「人をお前の趣味に巻き込んだ張本人に言われても説得力ないんだが」

 

 かなり怒っている様だまぁそうだろうなぁ、この見た目で俺に負けず劣らずオタクなのだ。

 

「そろそろ次の作業場所に移動だな」

 

「了解相棒」

 

 次の作業は電柱での作業なので冗談抜きで死ねる仕事である。俺も相棒も気を引き締めて、命綱や落下防止金具などを入念にチェックしてから作業するために動き出す。

 

「どうやら機械の調子が悪い相棒(ケンジ)見てきてくれないか?」

 

 ちなみに親友の名前は蘇芳拳志(スオウケンジ)というのだがそいつに頼んで機械を見てもらう

 

「こりゃ駄目だな上での操作系が死んでるしかも風が強くなってきた」

 

「手早く済まそう悪いけど操作よろしく」

 

「あいよノリ」

 

 そして夢から覚める。懐かしさと寂しさの入り混じった気持ちで心が満たされたが、直ぐに気持ちを切り替える。

 

「懐かしい夢だな…」

 

 そう呟くとティアが話しかけてきた。

 

《マスターどうしたのですか?》

 

 どうも俺の様子が少しおかしいので心配になったようだ。まぁ話しても問題ないことだし話しておくか。

 

「前世の夢というか死ぬ少し前の記憶を夢で見たんだよ」

 

《それは…どういう夢だったのですがよければお話ください》

 

 ティアは少し興味があるのかそう言ってきたので、俺は少し詳しく話すことにした。

 

「親友と仕事をしてる夢だよ、くわしくは思い出せないがその夢の終わりから少しして死んでしまったんだろうけどな…まだこっちに慣れてないからだろうけど、思い出してしまうと寂しいものだな…拳志…それに結花(ユウカ)

 

 前世での親友と婚約者の事を思い出し、再び懐かしさと寂しさの感情が蘇る。

 

《拳志と結花さんが親友ですか?》

 

「拳志は親友で結花は婚約者だよ、ちなみにこの三人は親友でもあり恋敵でもあった、俺が死んだ以上ユウのことを守ってくれてるといいが…」

 

《やけに落ち着いてるとおもったら、マスターには前世ではそういうパートナーがいたのですね》

 

 そうティアは言ったがどことなく機嫌が悪い感じがするが気のせいだろう。まぁ頼られるのがデバイスとしては喜びなのかもしれないから、ケンやユウに対して何かしらの対抗心を燃やしているのかもしれない。とりあえずいい加減食事にの時間になってるし、朝食を食べよう。

 

「さて朝食を食べて、修練に励もうか、今日も頼むぞティア」

 

《了解マスター》

 

 ちなみに家事をする時間や昼間(子供が出歩くには不自然な時間などは大人モードを維持してるようにしている。めんどくさいけどこれも魔力消費するので訓練にはなっている)

 最近では、士郎さんや恭也さんとかに稽古をつけてもらっているとはいっても、これは御神流を教えてもらっているのではないので人外な剣術をおぼえているわけではない、流石にアレは子供には習得不可能だし……。しかし全力全開の精神?とかなのはのオハナシなどの精神が少しづつではあるが俺にも芽生えてきてるのは言うまでもない。あれは桃子さんの説教以外にも士郎さんの教えなどからも伝わる物だったらしい。

 

 徐々に時は流れていく。修練をしながら運命の日がくるまでにできうる準備をすべく、俺は色々な手続きや鍛錬メニューなども考えていた。

 

 

 

 

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