リリカルなのは転生者~身を削っても運命を変えようとする者   作:N、T

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少しだけとらは3の要素を混ぜた修行回です。


幼年期の不思議体験?

 魔法と剣術の稽古は少しづつ確実に進み、体術の練習も自己流でも少しづつ形になり始め、そろそろ気功系の練習もしようと思い、山の森の奥深くで練習をしている。

 

「はぁぁぁぁぁぁ」

 

 気合を込めて、魔力と違う内なる力を練り上げる。それを手に集め放つイメージで掌底を打ち込んだ。

 

「気功掌!」

 

 気合を込めたまま技を繰り出すも、小さな気弾が少し飛んだだけだった。まぁいきなり使えるとは思っていなかったが、むしろ形にはなってるだけマシといえる。俺はそのまましばらく気孔掌の練習をする少しづつではあるが放つ気の量が大きくなっていく。感覚がつかめたので次のステップに進む。

 

「拳掌発勁(けんしょうはっけい)!」

 

  気孔掌の気を練る技法の応用技を試す。体の内で気を練り上げ爆発させるよなイメージをして臨界に達したと思うタイミングで拳を突き出すが何も起こらない、気自体は練り上げるのには成功はしているが爆発させた気を開放する過程がうまくいかない感じだった。

 

「うまくいかないか……どうしようかな……」

 

《マスター素手では無理なのでしたら何かほかのもの持ってみては?》

 

 ティアは気孔についてはまったくわからないなりにも色々考えてくれてサポートしてくれる。今のティアの提案で俺は考えるところがあって、剣術の練習用の重めの木刀を近くにおいてあったのを手に持って軽く感触を慣らすかのように数回空を切ってから、気を練り上げ先ほどと同じように気を練り上げる。

 

「剣掌発勁(けんしょうはっけい)!」

 

 今度は臨界に達したとき木刀で一閃。すると不可視の気の衝撃破が放たれるのを感じだ、まだ本格的な実践に使えるような代物でないけど放てた。気孔と剣術と併用が可能なのがわかったのはかなりでかい、魔力を使えない状況下はそうそうなくても使えるに越したことはない。

 

「ふぅ……しかし人気がないところでやらないといけない訓練とはいえ深く森の中にはいりすぎたかな?」

 

《結界を張ればどこでも人知れずに訓練できるはずですが?》

 

 ティアがいうのはもっともだろうけど、魔法を使いながら気を練るなんてのは今の段階では無理だ、内なる力という意味では魔法も気も同じだが、まったくの別のプロセスで発動するものだ。

 

「ティアがいうのもわかるけどな、魔法をつかってると気をうまく感じ取れないんだ。煮た力ではあっても別のものだから」

 

《そういう物なのですか……。かなり近くに異質な反応がありますよ?人でも動物でもなくなにかのエネルギーのような反応です》

 

「たしか……うわさではこのあたりに幽霊とか出てくるとかうわさでは聞いたけど……まさかな」

 

俺はそうつぶやき、木刀を構え周囲を警戒していると、背筋に嫌な悪寒を感じた。空間の一部が揺らぐようなそして悪意の意思を感じる、実体がないエネルギーの塊のようなものが確かに存在している。

 

「まさか……幽霊? うわぁぁぁぁ」

 

 俺は全力で背を向けその場から逃げるように走り出す。日が傾き始め元々暗い森の中で足元も悪く何度もこけながら走り続ける、幽霊も残念ながら追ってきてるのか後ろから嫌な気配が少しづつだけど確実に俺を追い詰める。こうなったら幽霊と戦うしかない。

 

「くそう……幽霊相手に戦うことになるなんて、しかも霊能力なんか持ち合わせていない、通じる可能性があるのは気孔術系だけ」

 

 俺は通じるかもわからない相手に恐れながらも木刀を構えて幽霊に対峙しようとした。そして幽霊の方に向き合い嫌な感じを自身に渇を入れて恐怖を拭いさって戦おうとした。しかし幽霊の後ろのほうから人が走ってくるような音が聞こえる。その音が大分近くになり遠目だけど巫女服を着た女性と小さな狐の姿が目に映った。

 

「大変!? 誰かが襲われてる! 久遠!」

 

「くぅーん」

 

 巫女さんが狐の名前を言うと、狐がそれに答えるように吼えると狐の姿から変化して人型になった、

少女が巫女服に身を包んで狐の耳があるから多分尻尾もありそうだ。

 

「久遠!襲われてる人を守るように気をつけて」

 

「うん……任せ……て」

 

 久遠と呼ばれた狐は巫女さんにそう答え幽霊に向かって雷を飛ばした。異能系の雷使いを思わせるよな攻撃で幽霊を攻撃して幽霊の動きを鈍らせた。雷が届くのなら気も通るかもしれない。俺はそう思って雷で動きが止まってるところを狙って、放つ気を練るべく意識を集中して練り上げた気を解き放つ。

 

「剣掌発勁(けんしょうはっけい)!」

 

 俺は練り上げた気を木刀纏わせて閃かせ練り上げた気を幽霊めがけて放ち命中。霊力ではないから効果的とまではいかないもののダメージを与えられたらしい。そこに巫女さんが小刀をいつの間にか手に持って構えて意識を集中させていたらしく、小刀に不思議な力の纏わせている。

 

「神咲一灯流《かんざきいっとうりゅう》……真威桜月刀(しんいおうげつは)!」

 

 巫女さんはそう叫んで幽霊を切りつけ、幽霊の気配が霧散した。巫女さんはどこか悲しい表情をしたまま小刀をしまい、俺のほうを向いた。そして気がついたら久遠と呼ばれた狐も元の姿に戻っていた。

 

「助けてくれてありがとうございます」

 

 偶然かもしれないけど、助けてもらったことには違いがないので素直な気持ちで俺はお礼を言って頭を下げた。すると巫女さんは少しおどおどしながら。

 

「そ、そんな……お礼なんていわれるようなことしてませんから。寧ろごめんなさい危険な目にあわせてしまって、本当ならもっと早く私達が除霊するはずだったんですけど……って、あなたみたいな小さな子がどうしてこんな危ないところに?」

 

 あ、そうだったこれは困った……。まぁ木刀があるから剣術の稽古で通じるといいけど。

 

「剣術の稽古です。古流剣術の流れの流派なので人目のつかないところでしか練習できなくて……流派名はすみませんけど話せないのですけど」

 

 まぁでっち上げの嘘ではあるけど人目に付かないところでしかできない鍛錬って部分は、嘘を言ってはいないので通じてほしい。

 

「……そうですか……私も古流の流れの者なのでわかりますけど……。危ないから気をつけましょうね?」

 

 うまく伝わってくれたのと、心配してくれるのは嬉しい。この人は優しい人だな。

 

「ありがとうございます。僕の名前は御剣紀祐って言います、もしまたどこかでお会いしたらそのときはお願いします」

 

「あ、いけない私も名乗らないと神咲那美です。この子は久遠って言うの、さっきのを見ればわかるでしょうけれど妖狐なの……この事は誰にも言わないでもらえると嬉しいな」

 

「話したところで信じてもらえないから話しませんよ。助けてくれてありがとうございました僕はそろそろ帰ります」

 

「気をつけて帰ってね。久遠お仕事の続きに戻りましょう」

 

「くぅ~ん」

 

 そこでお別れして俺は自分の家に向かって歩き出した。少しづつ確実に日が進んでいく、原作が始まる日が確実に進んでいるからだ。残された時間でできうる限りの力を鍛えないといけない。

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