東方解明録   作:水上置換方

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バイトが休みだとやっぱり楽だ。


第2話 天才も二人集まれば対立する

「助けてくださってありがとうございます。」

 

「ガッハッハ!気にするな困ったときはお互い様だろ。」

 

豪快に笑いながらこう言っているこの人は、さっき襲われていたところを助けてもらい、さらに、街まで送ってくれるという、何故こうなったかというと

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫か?」

 

私は手を差しのべられていた

 

「すいません、助かりました。」

 

感謝の言葉を口にすると彼は

 

「まったく、こんな危ないところに来てはいけないと教えられなかったのか?」

 

「ここはそんなに危険なんですか?」

 

聞いてみると

 

「ここは妖怪がウジャウジャいるからな、命がいくつあってもたらないそんな場所だ。」

 

それを聞いて私は迂闊だったと思った。

そもそもこんな知らない場所でどんな危険な目にあうかもわからないのに、意気揚々と昆虫採集するんじゃなかったな。そこで私は思い出した

 

「あっ!」

 

ポケットの中を見てみると、そこにはぐちゃぐちゃに潰れたムカデの残骸があった。

 

「どうしたんだ。いったい」

 

彼は覗きこんできた

 

「こんなもの採取して何に使うつもりだったんだ?」

 

彼は聞いてきた

 

「いえ、少し珍しいものだったので。」

 

「こんなそこらにいるようなものがか?」

 

「ええ。見たことがなくて。」

 

そう答えたら彼は

 

「ふーん、まあ、俺には知ったことではないがそいつ毒を持ってるからな、もしも、それを人を殺すために使うというつもりだったら俺はお前を即座に斬る。」

 

「いえいえ、私はこの昆虫の名前すら知らないのにそんなことに使うわけがないじゃないですか」

 

私は否定した。

 

「それならいいがよ、お前どこに住んでんだ?」

 

彼は俺を怪しんでいる、私はそう思ったのでここは一芝居うつことにした。

 

「すいません。少し記憶が混濁していて私の名前ぐらいしか思い出せなくて、私があそこに居た理由もわからないんです。」

これで騙せるかわからないが、とりあえず記憶喪失のふりをしてみた。

すると彼は驚いて

 

「なっ何?記憶喪失だと、お前大丈夫か?怪我をしたところはないか?」

 

彼は騙されやすいようだ

 

「いえ、怪我はないです。」

 

「よし、今から街で有名な先生のところに連れて行ってやるから。」

 

私は彼に感謝をしつつも、こんないい人を騙してしまった罪悪感にとらわれた、だが、私は生きるためと思い、そのことを考えないようにした。

 

「ここから、そう遠くはないからな、えーと」

 

「すいません、まだ名前を言っていませんでしたよね。私の名前は難解 明といいます。」

 

「そうか明、俺の名前は坂本 剛鬼という、気軽に剛鬼と呼んでくれ。」

 

「わかりました。剛鬼さん。」

 

こうして俺は街まで送ってもらえることになった。

 

 

 

 

 

 

私は街に着いて驚いた。

 

「これは凄い。」

 

「そうかこんなの普通だろ。」

 

あきらかに日本なんかよりもハイテクだった。

 

「よし行くぞ。」

 

「うわっ!」

 

私は手を引っ張られ、屯所の用な場所に連れていかれた。

 

「門を開けてくれ急患だ。」

 

すると中に居た兵士が

 

「はっ、はい。」

 

ガコン!!

 

すると門が下から上に上がって開いた。

 

「ほら早く行くぞ。」

 

「私は怪我をしたわけではないのですが」

 

「脳にダメージがいっているかもしれんだろう。」

 

そう言って私は、ある研究所の用な場所に連れていかれた。

 

「永琳先生!永琳先生はいらっしゃいますか?」

 

すると奥のドアから銀髪の綺麗な女の人が出てきた。

 

「すいません。彼が記憶喪失らしくてちょっと見てもらえませんか?」

 

それを聞いた彼女は私の方をじっと見て

 

「いいわよ。奥に来て。」

 

「ありがとうございます。」

 

私はお礼の言葉を言い、奥に向かった

 

私は部屋の中を見て驚いた。

部屋の中の機材は現代の医療器具と変わらない、いや、それどころかそれよりも上かもしれなかった

 

「どうかのしたのかしら?」

 

「いえ、初めて見たものばかりだったものですので。」

 

「ふーん、そう、私の名前は八意 永琳よ。では、そこに座ってください。」

 

彼女は質問をしてきた

 

「あなたの名前は?」

 

「私は難解 明といいます。」

 

「あなたの年齢は?」

 

「確か25ぐらいだったはずです」

 

「職業は?」

 

「覚えていません」

 

簡単な質問を何個かしたあと彼女は

 

「剛鬼隊長、少し席を外してもらえますか。」

 

と言った。

 

「ん?別にいいがなんでだ?」

 

「ここからは器具を使って体の内部を見るので、それにまだ仕事が残っているでしょ。」

 

「ガッハッハ!!バレてしまったか、では、私はここで退散するとしようかな。じゃあな明。」

 

彼はそそくさと帰っていった

 

「じゃあ、彼もいなくなったところだし、単刀直入に言うわね。あなた記憶喪失じゃないでしょ。」

 

私はその言葉を聞いて焦った

 

「私のどこを見てそうではないと?」

 

「だって、あなた答えるときに、何も考える素振りを見せなかったからよ。」

 

確かにすぐに答えてはいたが、そんなことでわかるものなのか、私は疑問に思った。

 

「それにあなたいくらなんでも落ち着きすぎよ、普通は、記憶喪失になったらもっと焦ったりするものよ。」

 

見事に私の嘘がバレたのだった。

 

「それでどうしてここに来たの?」

 

私は全てを彼女に話した。

 

 

 

 

 

 

 

「ふーん、それで知らない間にあの森の中に居たと、にわかには信じられないわね。」

 

「ええ、だから、私は記憶喪失のふりをしていたのです、永琳先生。」

 

「永琳先生なんて呼ばなくても、永琳でいいわ。」

 

「それじゃあ永琳、永琳は何をしている人なの?」

 

私は聞いてみた

 

「あら、なんでそう思ったのかしら。」

 

「いえ、だって、あなたから出ている臭《にお》いは医療用に使われているもの、以外のものもあります、なので、実際は何をしている方なのかと。」

 

永琳は少し驚いた表情をするが、すぐに、普通の顔にもどし

 

「そうよ、私は化学者をやっているわ。色々な薬を作っているの。例えばこれよ。」

 

彼女はそう言って奥の棚から瓶を持ってきた。

 

「この中に入っている薬は、一日中、神経が過敏にになる薬よ 。飲んでみたら?」

 

私はこれからは嫌な予感しかしないので遠慮することにした。

 

「あら残念、貴重なサンプルが手に入ると思ったのだけれど。」

 

永琳はなかなか危ない思考を持っているようだ。

私はふと机の上に置いてある薬品について聞いてみた。

 

「机の上にある薬はどんなものなのですか?」

 

「あれは感覚を無くして意識を無くさせる薬なんだけど、どうも上手くいかなくて。」

 

「ちょっと見せてください」

 

私は瓶を見せてもらった。

見ただけではわからないが効果を聞くとペニシリンのようなものだろうと推測した。

 

「すいません。青カビはありませんか?」

 

私は永琳に聞いた

 

「なんでそんなものを。」

 

「ちょっとこれを作りたくなってしまって。」

 

「あなたにこれが作れるのかしら?」

 

「ええ、作れます。」

 

そう言うと永琳はフフッと笑いながら

 

「そこまで言うなら1ヶ月まで待つから作って頂戴。」

 

「ええ、わかりました。」

 

 

 

 

1ヶ月後

 

 

 

 

 

 

「作りましたよ。」

 

「なっ!本当に作るなんて、私でも作れなかったものを。」

 

永琳はとても驚いていた。

 

「でも、いったいどうやって。」

 

私は説明をした

 

「青カビにはこの薬と同じ成分があるんです、そして、それをエタノールで分離させる。簡単に言えばこうですかね。」

 

永琳は目を見開いていたが

 

「あなた面白いわね、決めたわ。あなた、私の助手になりなさい。」

 

私はこの一言で平凡な日常だった毎日が平凡でなくなるのであった。




次は日曜日に投稿になりそうだな。
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