私は意気揚々と乗り込んだのはいいものの。
「捕まってしまいました。」
私は警備員に捕まっちゃいました、何故捕まってしまったかたというと。
「すいません、永琳博士の助手のものなんですが。」
私はまず潜入することにした。
「何のようだ?永琳博士なら先ほど帰られたぞ。」
警備員は威圧をしながら言ってきた。
「いえ、先ほど渡し損ねた物があるので、渡しておいてほしいと頼まれまして。」
「誰にだ?」
警備員はかなり怪しがっているが、ここは適当なことを言って誤魔化すしかないようだ。
「すいません、名前は言ってくれませんでしたので、ですが、先ほどお会いした方だと言っていましたので、私は名前を聞かなかったのですが。」
「ふむ、なら入るがいい。」
警備員は門を開けてくれた。
「ありがとうございます。」
私は研究所の中に入ることに成功した。
「案内する、だから、着いてこい。」
警備員は着いてくるようだ。
「はい、お願いします。」
ここで着いてこないように言っても、余計に怪しまれてしまうので、仕方なく私は着いていくことにした。
「すいません、博士お客様が。」
警備員は2階の奥にある扉をノックした。
「私に、客だと?今日はもうそんな予定は入っていないぞ。」
「いえ、永琳博士の助手の者で、渡しそこねたものがあるとか。」
「そうか、なら、入っていいぞ。」
ドアが開いた
「貴様は来なくてよい、お客様だけをお通ししろ。」
「ですが、それで博士にもしものことがあったら。」
博士は怒鳴った。
「いいから行け!」
「は、はい。」
警備員は慌てて走って行った。
「では、入ってきてくれ。」
「わかりました。」
部屋に入ると中肉中背の4、50代の男の人が椅子に座っていた。
「やあ、それで、渡しそこねた物とは何なのだね?」
「私も中身は見てないのでわかりせんが、この箱らしいです。」
私は鞄の中から一つの箱を出した。
「では、拝見するとしよう。」
男は立ち上がり、箱を貰い、開けた、と同時に私は目をつぶった。
バンッ!!
私は耳鳴りが酷いが、奴に一撃を食らわそうとして、私は・・・捕まったのだった。
私は驚いた、あの男は確かにフラッシュバンをくらった筈なのに、私は横を見ると、あの男はうずくまっていた。
では誰が?
「やはり襲ってくると思いましたよ。」
私を取り押さえていたのは先ほどの警備員だった。
「私の計画はばれていたのですか?」
私は警備員に尋ねた。
「いえ、わかりませんでした、ただ、少し怪しいな程度にしか思っていませんでしたよ。」
「だったら何で?」
「それは僕がただ慎重なだけだったからですかね。」
「優秀な警備員ですね。」
彼は笑った。
「あなたは誤解をしているようです。僕が警備員?そんなわけがないじゃないですか。」
「じゃあ、貴方はいったい?」
「僕が永琳博士を脅迫している張本人ですよ、知らないんですか?悪いやつほど駒は多いものです。」
私は言った。
「彼も駒というわけですか。」
「ええそうです。そこにうずくまっている男は、ただの駒本当の黒幕は私ですよ。どうします?抵抗しますか?」
私は否定した。
「こんなところで抵抗したところで無意味ですので、止めておきます。」
「僕は素直な人は好きですよ。」
こうして私は捕まったのだった。
なので、私は手を前にして縛られている。
「おい、聞いているのか?」
先ほどフラッシュバンをくらった男が怒鳴っていた。
「すいません、聞いていませんでした。」
私が笑顔でそう返すと
「ムカつく野郎だ。今すぐこのナイフで刺し殺してやってもいいんだぞ。」
ナイフを見せながら脅してきた。
この男はこのまま放置して、さて、どうやってここから出ましょうか。
はぁ~また私は能力を使わないといけないようですね。
「私は自分に問う、どうすればこの状況を打破できるかを。」
私は小声で呟いた。
「お前は今何て言ったんだ?」
男が詰めよって来た、そこで、私は行動を開始した。
まず男の右足の靭帯に蹴りをいれた。
「痛てぇ~」
男はナイフを落としたので、それを回収して縄を切り、男に一発アッパーをかまして気絶させた。
「やはり、この能力は少し危険ですね。」
私はこの能力をあまり使わないように心がけた。
私は奴のいる部屋に行った。
「おや、やはり来ましたか。もう少し時間がかかると思っていたのですが。」
警備員の格好をした男は椅子に座っていた。
私は尋ねた。
「お前はいったい何者なんだ?」
「そんなこと言えるわけがないじゃないですか、だけど、教えてさしあげましょうか、名前といっても偽名ですがこう呼んでください。骸《むくろ》とね。」
「では骸、薬の場所はどこですか?」
「それなら、そこに置いてありますよ。」
薬は部屋の真ん中の机の上に置いてあった。
「それを渡してもらおうか。」
私は骸に言った。
「僕に勝ったらいいですよ。」
「何で勝負するんですか?」
「このカードで勝負しましょう。」
骸はポケットの中から数枚のカードを出した。
「この兵士、王、奴隷と書かれたカードがあります。兵士は両プレイヤーに4枚ずつ、片方には奴隷、そして、もう片方には王のカードが一枚ずつ持ちます。王は兵士より強く奴隷に弱い。兵士は王に弱く奴隷に強い。奴隷は王より強く兵士より弱い、一枚ずつ出し合い先に手札が0になった方の負け。こういったゲームです。」
「待ってください、それでは圧倒的に奴隷側の不利です。」
「安心してください、奴隷側の勝利条件は王を倒すこと、これならどうですか?」
「わかりました、やりましょう。」
「あなたは奴隷側、私は王でよろしいですか?」
「拒否権はないんでしょう?」
「ええもちろん。」
こうして私は骸にゲームで勝負を挑むことになった。
明日もバイト、明後日もバイト
きついな~