東方解明録   作:水上置換方

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バイト終わりに書きました。



第5話 天網恢々疎にして漏らさず

私は意気揚々と乗り込んだのはいいものの。

 

「捕まってしまいました。」

 

私は警備員に捕まっちゃいました、何故捕まってしまったかたというと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいません、永琳博士の助手のものなんですが。」

 

私はまず潜入することにした。

 

「何のようだ?永琳博士なら先ほど帰られたぞ。」

 

警備員は威圧をしながら言ってきた。

 

「いえ、先ほど渡し損ねた物があるので、渡しておいてほしいと頼まれまして。」

 

「誰にだ?」

 

警備員はかなり怪しがっているが、ここは適当なことを言って誤魔化すしかないようだ。

 

「すいません、名前は言ってくれませんでしたので、ですが、先ほどお会いした方だと言っていましたので、私は名前を聞かなかったのですが。」

 

 

「ふむ、なら入るがいい。」

 

警備員は門を開けてくれた。

 

「ありがとうございます。」

 

私は研究所の中に入ることに成功した。

 

「案内する、だから、着いてこい。」

 

警備員は着いてくるようだ。

 

「はい、お願いします。」

 

ここで着いてこないように言っても、余計に怪しまれてしまうので、仕方なく私は着いていくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいません、博士お客様が。」

 

警備員は2階の奥にある扉をノックした。

 

「私に、客だと?今日はもうそんな予定は入っていないぞ。」

 

「いえ、永琳博士の助手の者で、渡しそこねたものがあるとか。」

 

「そうか、なら、入っていいぞ。」

 

ドアが開いた

 

「貴様は来なくてよい、お客様だけをお通ししろ。」

 

「ですが、それで博士にもしものことがあったら。」

 

博士は怒鳴った。

 

「いいから行け!」

 

「は、はい。」

 

警備員は慌てて走って行った。

 

「では、入ってきてくれ。」

 

「わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に入ると中肉中背の4、50代の男の人が椅子に座っていた。

 

「やあ、それで、渡しそこねた物とは何なのだね?」

 

「私も中身は見てないのでわかりせんが、この箱らしいです。」

 

私は鞄の中から一つの箱を出した。

 

「では、拝見するとしよう。」

 

男は立ち上がり、箱を貰い、開けた、と同時に私は目をつぶった。

 

バンッ!!

 

私は耳鳴りが酷いが、奴に一撃を食らわそうとして、私は・・・捕まったのだった。

私は驚いた、あの男は確かにフラッシュバンをくらった筈なのに、私は横を見ると、あの男はうずくまっていた。

では誰が?

 

「やはり襲ってくると思いましたよ。」

 

私を取り押さえていたのは先ほどの警備員だった。

 

「私の計画はばれていたのですか?」

 

私は警備員に尋ねた。

 

「いえ、わかりませんでした、ただ、少し怪しいな程度にしか思っていませんでしたよ。」

 

「だったら何で?」

 

「それは僕がただ慎重なだけだったからですかね。」

 

「優秀な警備員ですね。」

 

彼は笑った。

 

「あなたは誤解をしているようです。僕が警備員?そんなわけがないじゃないですか。」

 

「じゃあ、貴方はいったい?」

 

「僕が永琳博士を脅迫している張本人ですよ、知らないんですか?悪いやつほど駒は多いものです。」

 

私は言った。

 

「彼も駒というわけですか。」

 

「ええそうです。そこにうずくまっている男は、ただの駒本当の黒幕は私ですよ。どうします?抵抗しますか?」

 

私は否定した。

 

「こんなところで抵抗したところで無意味ですので、止めておきます。」

 

「僕は素直な人は好きですよ。」

 

こうして私は捕まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、私は手を前にして縛られている。

 

「おい、聞いているのか?」

 

先ほどフラッシュバンをくらった男が怒鳴っていた。

 

「すいません、聞いていませんでした。」

 

私が笑顔でそう返すと

 

「ムカつく野郎だ。今すぐこのナイフで刺し殺してやってもいいんだぞ。」

 

ナイフを見せながら脅してきた。

この男はこのまま放置して、さて、どうやってここから出ましょうか。

はぁ~また私は能力を使わないといけないようですね。

 

「私は自分に問う、どうすればこの状況を打破できるかを。」

 

私は小声で呟いた。

 

「お前は今何て言ったんだ?」

 

男が詰めよって来た、そこで、私は行動を開始した。

まず男の右足の靭帯に蹴りをいれた。

 

「痛てぇ~」

 

男はナイフを落としたので、それを回収して縄を切り、男に一発アッパーをかまして気絶させた。

 

「やはり、この能力は少し危険ですね。」

 

私はこの能力をあまり使わないように心がけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は奴のいる部屋に行った。

 

「おや、やはり来ましたか。もう少し時間がかかると思っていたのですが。」

 

警備員の格好をした男は椅子に座っていた。

私は尋ねた。

 

「お前はいったい何者なんだ?」

 

「そんなこと言えるわけがないじゃないですか、だけど、教えてさしあげましょうか、名前といっても偽名ですがこう呼んでください。骸《むくろ》とね。」

 

「では骸、薬の場所はどこですか?」

 

「それなら、そこに置いてありますよ。」

 

薬は部屋の真ん中の机の上に置いてあった。

 

「それを渡してもらおうか。」

 

私は骸に言った。

 

「僕に勝ったらいいですよ。」

 

「何で勝負するんですか?」

 

「このカードで勝負しましょう。」

 

骸はポケットの中から数枚のカードを出した。

 

「この兵士、王、奴隷と書かれたカードがあります。兵士は両プレイヤーに4枚ずつ、片方には奴隷、そして、もう片方には王のカードが一枚ずつ持ちます。王は兵士より強く奴隷に弱い。兵士は王に弱く奴隷に強い。奴隷は王より強く兵士より弱い、一枚ずつ出し合い先に手札が0になった方の負け。こういったゲームです。」

 

「待ってください、それでは圧倒的に奴隷側の不利です。」

 

「安心してください、奴隷側の勝利条件は王を倒すこと、これならどうですか?」

 

「わかりました、やりましょう。」

 

「あなたは奴隷側、私は王でよろしいですか?」

 

「拒否権はないんでしょう?」

 

「ええもちろん。」

 

こうして私は骸にゲームで勝負を挑むことになった。




明日もバイト、明後日もバイト
きついな~

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