狼と変態な研究者 「休止中」   作:彗星さん

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The 説明回☆


第2話 魔法 下

ー そこにあったのは。

 

先程まで歩いてきた、森の中の"人工的"な空洞と、

緑が生い茂る、"自然"の森との境界線。

そして、その先には。

木の隙間から射し込む日差しに照らされ、一本の棒が垂直に刺さっている。

「……?」

狼は、境界が云々よりもその鉄パイプのような棒に目が行った。

森の深い緑に埋もれること無く、輝きを放つ違和感。

しかもよく見ると、表面に細かな凹凸が浮かび上がっている。

 

狼は、空洞が途切れた事に何も考えずその棒に近づいて行った

だが、その時

理耶が猛スピードでこちらに向かって来た。

「あったああああぁぁぁぁぁっ!」

そのまま狼を通り越してその棒を掴み取る。

そして、それを頬擦りながら

「良かったわ~、見つかって…」

と、呟いた。

「それは…?」

狼は尋ねる。

「…あ、これ?これが私の杖よ。百八型折り畳み式伝導杖。」

理耶は杖をジャキッと伸ばした。

そして、また地面に突き刺す。

伸ばした杖は理耶の腰の辺りまで長さがあった。

「杖…?」

そこで狼はその杖が、川での戦闘で彼女が持っていた枝とほぼ同じ長さだと気づいた。

「あぁ、そういえば、あなた魔法について知らないんだっけ?」

「…はい。というか、"魔法"じゃなくて"魔術"じゃダメなんですか?

 なんとなく、魔法の儀式みたいなのがよく本とかで見る魔術のそれっぽくて。」

狼は、疑問をぶつけた。

狼自身、よく理解していないところだが、聞こえてきた詠唱のようなものといい、杖や枝を使う辺り何か魔法とは言えない部分があった。

「…そこからかぁ…、まぁ疑問にもなるわよね。」

理耶は一度空を見上げてから、

「結論から言うと、あれは魔法よ。

ただ、魔法を起こすために魔術を使っているのよね。

だけど、その魔術は"なんちゃって魔術"でしかない。

魔術とは、人間がこの先時代が進んでも一生科学では実現できなさそうな事ができる"術"。

魔法とは、人間がこの先時代が進んで科学でも実現出来そうな事をする"方法"。

魔術は魔法の上位互換であり、魔法を創るもの。

でも、ここで矛盾が起きる。」

「魔法がなければ、魔術は生まれないのに、魔法は魔術から創られる…」

「そう、だから今まで魔法や魔術が生まれてこなかったのよね…。

だけど、15年前、魔術が一つ生まれた。」

「15年前…、というと。」

「そう、全ての元凶、ALFができた年ね。そして終焉の始まり。」

「ALFというのが、魔法の源で、かれ…、いやLFの?」

「そうよ、話を戻すとALFができた事自体が魔術なのよね。

何故できたのかは聞いてないから、置いておいて…。

一つでも魔術があれば魔法はいくらでも創られる。

ただし、その元となった魔術に問題があったせいで魔法も完全な魔法とは言えなかった。

リスクが大きすぎる。」

理耶は何か思い出すように目を細めた。

「それに、最初の頃は火を一つおこすのに5時間もかかるとかいう有り様だったわね。

詠唱が長すぎるのが問題なのだけれど。」

「詠唱に何か法則みたいなのはあるんですか?」

「うーんと、まず始めに抗体を作動させて、ランクと呪文、魔法名を唱えるのが一連の流れね。

まず、呪文だけれどこれは、"どこの何からできた何をどこにどうするか"を言えばいいわ。

私は3文にまとめたけど、長い方が正確性も威力は高いわね。

…まぁ、呪文無しで魔法出しちゃうどこぞの変態もいるのだけれど。」

「初めのほうはどのぐらい言っていたんですか?」

「ざっと100文は越えたかしら。」

「な…」

「まぁ初めのほうはね…。次にランクだけど…て」

狼と理耶は一斉に右を向いた。

何故なら、そこから何か音が聞こえたからだ。

立ち止まって話をしていたので、引き付けてしまったのだろうか?

「実演した方が早い…かな。」

理耶は杖を構えた。

案の定、奴が出てきた。

が、出てきた瞬間唸り声を上げて倒れてしまった。

二人は顔を見合わせた。

「…ま、まぁなるべく戦闘は避けた方がいいわよね。行きましょ。」

理耶の言葉に無言で同意し、先を見たとき、

例の目印が視界に入った。

何故ここに…。と思いながら二人はそれを辿り始めた。

 

 

 

 

 

ー 「まったく…、せっかくあの子の素晴らしい説明を聞いていたのに…、

水を差すとは。」

影は呟く。

その傍らでLF達が屍の山を作っていた。 ー




こんばんは
見ての通り説明回です()

ここで少し連絡を、
4ヶ月に1回ある恒例行事()が襲ってきそうなので
3週間ほど、小説の投稿が出来なくなります…。
ご了承くださいm(__)m
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