ルールはちゃんと最新のマスタールールを採用しております。
「ジャックちゃんとデュエル、デュエル……!」
前回から色々ゲームのルールが変わったり4年経ったりしたけど、此処はサザエさん時空なので特に変化なし!
俺、不藤十矢は今日も元気だ!
この前ジャックちゃんとデュエルしてデッキを組んだから今日も夢の中でジャックちゃんに会うんだ。
「In To The Vrains!」
え、もうアニメ終わった?
「よぉーし! ジャックちゃん、来たよー!」
手を上げて大声で呼んだ。
今日は大好きなジャックちゃんと遊ぶ為に、楽しいデュエルの出来るデッキを持って来ているんだ。
「えーっとね、ごめんねマスター?」
ジャックちゃんみたいに露出の多い服、下半身。
だが、その人は白髪ではなく赤色の髪を持ち、ナイフではなく剣と盾を携えており、そして幼女体型ではなく大人な女性だ。胸もでかい。
「じゃ……ジャックちゃん、Lv7?」
「流石に、それは無理があると思うよマスター」
「ふ、ふふ……分かってるさ……服が白いからライトレイ・ジャックちゃんに間違いない」
「光属性を幾ら墓地に溜めても召喚できないよ。いい加減受け入れてくれないかな?」
く……な、何故だ!? FGOを始めて召喚された時は確かに魅了されて、ライダーが少なかったから聖杯まで捧げちゃった気がするけど……!
「何で、ブーディカさんなんですか!?」
「だからごめんねって……ね?」
そんな可愛く謝っても許さ…………許さ……
…………絶対許さねぇ! ドン・サウザンド!!
『我が登場サーヴァントを書き換えたのだ』
「裏声で何してるのマスター? ほら、デュエルだよデュエル! マスター、好きでしょ?」
「くぅ……傷心の隙を突くか……最強の盤外戦術、心理フェイズを使ってくるとは……」
「お姉さん、そんなに悪役かなぁ……」
「「デュエル!!」」
ジュウヤのLP:8000
ブーディカのLP:8000
「お姉さんの先行だね。
先ずは、永続魔法【
約束されざる、か……リベンジって事はブーディカの果たせなかった復讐を表してるのか。
「置かれているリベンジカウンターの数だけ、私の【約束されざる】モンスターの攻撃力は100ポイントアップするよ」
「100ポイントだけなのか?」
受動的な効果の割に上昇値が低過ぎるのでは……?
「甘く見ない方が良いよ!
続けて手札から【
【約束されざる戦士】
☆4 ATK1900 効果
貧相な鎧の剣士が現れた。その剣は刃こぼれが酷い。
「手札の【
【約束されざる弓手】
☆3 ATK1500 効果
こちらも装備は軽いし、武器は損傷が見られる。
「ターン終了だよ」
手札を2枚まで減らした割には、サーチも展開も無い。
「レベルが違うし、チューナーでも無い……エクストラデッキは使わないのか? いや、ちゃんと15枚ある……」
嵐を予感させる静けさだが、俺は臆さず攻めるだけだ。
マスタールールだから、リンクモンスターを使わなくてもエクストラデッキのモンスターを並べられる。
「このデッキの力、見せてやるさ! 俺のターン、ドロー!」
見せてやる。ヤンデレっぽい名前のカードをメインにした俺のシンクロデッキ!
「手札からチューナーモンスター、【執愛のウヴァループ】を通常召喚!」
【執愛のウヴァループ】
☆4 ATK1200 チューナー・効果
人の様な両手を持ち、2本の足で立ったラクダが数多の装飾品を身に纏って現れた。
「更に【風来王ワイルド・ワインド】は攻撃力1500以下の悪魔族チューナーが存在する時、手札から特殊召喚出来る!」
【風来王ワインド・ワインド】
☆4 ATK1700 効果
緑色のマントを靡かせて、黒豹の獣人が降り立った。
「但しこの効果で特殊召喚したターン、俺はシンクロモンスターしかエクストラデッキから特殊召喚出来ない」
「随分妙な姿をしたモンスター達だね」
「だけど、これで俺の最初のコンボは完成する!
レベル4の【ワイルド・ワインド】に、レベル4の【ウヴァループ】をチューニング!
“天空の翼よ、愚かな生命を導きたまえ!”
シンクロ召喚! レベル8、【ゼラの天使】!!」
【ゼラの天使】
☆8 ATK2800 シンクロ・効果
「天使か……」
「バトルだ! 【ゼラの天使】で【弓手】を攻撃!」
【ゼラ】を撃ち落とそうと数発の弓を放った【弓手】だったが、その速さに追いつけずに突撃を受けて破壊された。
ブーディカのLP:8000→6500
「っ! だけど、この瞬間【約束されざる剣】の効果でリベンジカウンターが置かれる!
更に【約束されざる戦士】の効果! 私が戦闘ダメージを受けた時、カードを1枚ドローして、一枚捨てる!」
【約束されざる剣】リベンジカウンター:1
【約束されざる戦士】ATK1900→2000
「手札交換か……バトルフェイズを終了する。
そして、メインフェイズに墓地の【ウヴァループ】の効果発動! フィールドに存在するシンクロモンスター、【ゼラの天使】を除外!」
「折角出したシンクロモンスターを除外……?」
「これにより【ウヴァループ】は手札に戻ってくる! カードを1枚伏せて、ターン終了!」
手札は4枚。場にモンスターは居ないが、それもすぐに解決する。
「行くよ、私のターン、ドロー!」
「この瞬間、除外された【ゼラの天使】の効果発動! 除外されたこのモンスターを次のスタンバイフェイズに特殊召喚できる!」
【ゼラの天使】
☆8 ATK2800 シンクロ・効果
次元の裂け目から再び、大翼の天使が光臨した。
「なるほど……先のラクダで除外した【ゼラの天使】は何度でも除外から復活する訳ね」
「因みに、【ゼラの天使】の効果はフィールドだけでなく墓地から除外されても発動するし、手札の【ウヴァループ】はシンクロモンスターをフィールドか墓地から除外すれば特殊召喚できる! つまり、毎ターン蘇り続けるのさ!」
「厄介ね。私は手札から魔法カード【破軍の号令】を発動! このターン、私が受ける戦闘ダメージは100になる!」
「戦闘ダメージを固定!?」
随分変わったカードだ。お互いの戦闘ダメージを固定するカードなら実際のデュエルでもあるが、自分だけに及ぶ効果は見た事が無い。
「更に【約束されざる剣】がフィールドにあるので、このターン中に私のモンスターが戦闘で破壊される度、カードを1枚ドローする!」
手札補充までするのか。
「手札から【
【約束されざる軍師】
☆3 ATK1400→1500 効果
【約束されざる戦士】
☆4 ATK1900→2000 効果
「並べて来たな……!」
「バトル! 【軍師】で【ゼラの天使】を攻撃!」
ボロくて所々ビリビリに破れているローブの老人は短剣を手に、無謀にも【ゼラの天使】に突っ込んでくる。
ブーディカのLP:6500→6400
「っ、この瞬間! 【破軍の号令】の適用済みの効果で一枚ドロー!
【約束されざる剣】にリベンジ・カウンターが置かれる!
2体の【約束されざる戦士】の効果を発動するよ! 【戦士】の効果に制約は無いから、ダメージを受ければ何度でも発動できる!」
【約束されざる剣】リベンジカウンター:2
【約束されざる戦士】×2 ATK2000→2100
1枚しかない手札は2回入れ替わり、墓地の枚数と質を上げていく。
「2枚ドローして2枚捨てる!
続け、【戦士】で攻撃!」
やはり、貧弱な装備の【戦士】は【ゼラの天使】の前では無力、破壊された。
だけど、なんだかブーディカの様子が……?
ブーティカのLP:6400→6300
「1枚ドロー! カウンターも追加!
更に【戦士】の効果で1枚ドローして1枚捨てる!」
【約束されざる剣】リベンジカウンター:3
【約束されざる戦士】 ATK2100→2200
「止まるな! 【戦士】!」
ブーディカのLP:6300→6200
【約束されざる剣】リベンジカウンター:4
またしても手札を増やしたが、【戦士】がいない以上もう入れ替えは行われない。
それに、幾ら手札が増えてもモンスターは0。リバースカードさえケア出来れば次のターンで勝つのも難しくない筈だ。
「……マスター」
「は、はい?」
突然名前を呼ばれ、間の抜けた返事を返してしまった。
「よくも……よくもやってくれたな!!」
「え、えぇぇぇ!?」
突然、怒りの形相とともにマントをなびかせ、王冠を被った彼女は俺を仇であるローマを見る様な瞳で睨み付けた。
「私の仲間を、私の子供達を、夫を! 許さない! 絶対に、このままにしてなるものか!!」
やはりコレは闇のゲームだったのか……ダークシグナーを彷彿とさせるレベルの逆恨みを募らせた彼女から漆黒のオーラが溢れ出している。
「私のモンスターが2体以上戦闘で破壊され、フィールドにリベンジカウンターが3個以上置かれているバトルフェイズに手札のこのカードは召喚出来る!!」
もしかして、3つは死んだ彼女の家族の数で2体破壊は復讐の切っ掛けであろう娘2人の……?
それにしたって召喚条件が厳しい。
だがそれだけに、俺はそのカードの登場に心震えていた。
いや、べ、別にアヴェンジャー状態のブーディカさんが怖い訳じゃないし……!
「“刺せ! 殺せ! 蹂躙しろ、貶めろ! 我らの憤怒のままに!!”
【
【約束されざる女王】
☆8 ATK2500→2900 効果
現れたのはボロボロの盾と剣を持ち、漆黒のドレスに身を包む血塗られた女王だった。
「【女王】の効果は3つ! 1つ目、召喚に成功した時、カード1枚の上に置かれているリベンジカウンターの数を5倍にする!
“果てなき憎悪”!」
【約束されざる剣】リベンジカウンター:20
「え、嘘? 5倍って言った!?」
「どうした? 大した上昇値じゃないんでしょ?」
【約束されざる女王】ATK2900→4500
カウンターを倍だって聞いた事無いのに、5倍って何!? え、まさか【約束されざる剣】って今、全体の攻撃力を2000もアップするの!?
「【女王】の効果はまだ続く! 2つ目、自分のターンにリベンジカウンターが置かれていたなら、このターン中に戦闘で破壊された【約束されざる】モンスターを2体まで効果を無効にして復活させる! “尽きない憤怒”!」
【約束されざる戦士】×2
☆4 ATK1900→3900 効果
「えええっ!? 攻撃力の合計が12300!?」
いや本当に、舐めた事言ってすいませんでした!
「今こそ、あの忌まわしき天使を滅せよ! 【約束されざる戦士】で【ゼラの天使】を攻撃!」
先まで一方的に倒されていた【戦士】の動きが、まるで血に飢えた獣の様に豹変し、【ゼラの天使】の翼を両断し、破壊した。
ジュウヤのLP:8000→6900
「っぐぁ……!」
このまま攻撃を喰らえば俺のライフは尽きる……!
「リバースカード、オープン! 【シャドー・インパルス】! 俺のシンクロモンスターが破壊された時、そのモンスターと同じレベル・種族の名前の異なるシンクロモンスターを1体、エクストラデッキから特殊召喚する!
こい、【
【神聖騎士パーシアス】
☆8 DEF2100 シンクロ・効果
天使族のシンクロモンスターで、本来は強制的に守備表示にする効果と貫通ダメージで相手モンスターを倒す攻撃用のモンスターだが、今は守備で出して凌ぐしかない……!
「無駄だ! 【女王】の最後の効果! 私の【約束されざる】モンスター達は貫通能力を得る!」
「アニメの後出し説明かよ……おわぁ!?」
2体目の【戦士】の攻撃でまたしても天使の翼はもがれ、その衝撃が俺を襲う。
ジュウヤのLP:6900→5100
「【女王】よ! 奴を斬れ!」
顔の半分が血で覆われた女王は、憎しみを込めて刃を振るった。
「ダイレクトアタック!」
「っぐぁぁぁ!?」
ジュウヤのLP:5100→600
「逃れられると思うな! 貴様は必ず殺す! ターン終了!」
あちらの手札は2枚だがライフとフィールドの差がエグイ。
「だけど、やられっぱなしでいられるかっての!
俺のターン、ドロー!」
これで手札は5枚。それに墓地にはこいつがいる。
「墓地の【風来王 ワイルド・ワインド】の効果発動! こいつを除外してデッキから、攻撃力1500以下の悪魔族チューナーを1枚、デッキから手札に加える! 俺が選択するのは【レッド・リゾネーター】!」
よし、動ける!
「手札から魔法発動、【調和の宝札】! 手札の攻撃力1000以下のドラゴン族チューナーモンスター、【ガード・オブ・フレムベル】を墓地に送って、カードを2枚ドロー!
更にモンスターカードを1枚墓地に送って【ワン・フォー・ワン】を発動! デッキからレベル1のモンスター、【ハイ・キューピット】を特殊召喚する!」
【ハイ・キューピット】
☆1 ATK600 効果
「更に、手札から【レッド・リゾネーター】を通常召喚! 効果発動! 手札から【ジャンク・シンクロン】を特殊召喚!」
【レッド・リゾネーター】
☆2 ATK600 チューナー・効果
【ジャンク・シンクロン】
☆3 ATK1300 チューナー・効果
「わらわらと……うっとおしい!」
イラついた様子のブーディカ。
【ジャンク・シンクロン】には召喚に成功した時に墓地のモンスターを召喚する効果があるが、特殊召喚したので使えない。
「デッキの上からカード1枚を墓地に送って【ハイ・キューピット】のモンスター効果発動! 送った数だけ自分のレベルを上昇させる!」
【ハイ・キューピット】☆1→2
「行くぞ! 俺はレベル2の【ハイ・キューピット】とレベル2のチューナーモンスター【レッド・リゾネーター】をチューニング!
“名状しがたい神よ。風と共に現れ、世界を狂わせ!”
シンクロ召喚! レベル4、【古神ハストール】!」
【古神ハストール】
☆4 ATK2300 シンクロ・効果
現れたのは黄色い衣を纏った怪人とトカゲの様な巨大な生物。
「更に、【ハストール】に【ジャンク・シンクロン】をチューニング!
“光射す道を行け! デュエルと共に、進化せよ!”
シンクロ召喚! レベル7、【シグナル・ウォーリアー】!」
【シグナル・ウォリアー】
☆7 ATK2400 シンクロ・効果
音速を超える速度で現れる赤いバイクの様なボディを持つ機械戦士。
「……それだけか? そんなモンスターでは私の軍を超える事は――」
「――なら自慢の【女王】を見てみるんだな!」
そう言ってデュエルディスクを彼女に見せた。俺の魔法&罠ゾーンに【ハストール】が置かれる瞬間を。
「何!?」
【女王】は黄色い衣を着せられ、剣と盾を落として更に衣からトカゲの様な長い尻尾が体に巻きついて、身動きを封じていた。
「【ハストール】がモンスターゾーンから墓地に送られた場合、こいつを相手モンスターに装備して攻撃と効果を封じる!」
「っく、だが今更女王を封じた所で……!」
「俺は手札の【ウヴァループ】の効果を発動して、墓地の【ゼラの天使】を除外して特殊召喚!」
【執愛のウヴァループ】
☆4 DEF1800 チューナー・効果
「これで最後だ! 速攻魔法、【サイクロン】を発動!
破壊するのは当然、【約束されざる剣】!」
古今東西、どんなデュエリストも使ったであろう汎用魔法罠破壊カード。
その風で復讐の剣を打ち砕いた。
【約束されざる戦士】×2 ATK3900→1900
【約束されざる女王】 ATK4500→2500
「っく!? しまった――」
「――いけ! 【シグナル・ウォリアー】! 【戦士】を倒せ!
“シグナル・ロード”!」
復讐の力を失くして、動きの止まった【戦士】は【シグナル・ウォリアー】の敵ではない。レッドランプの一閃が貫き去って行った。
ブーディカのLP:6200→5600
「う……あれ、……私は何を……?」
どうやら、ブーディカの復讐心も【剣】と共に消え去った様だ。
こっちはもう手札が空だ。
「私のターン、ドロー……この、カードは――」
「――スタンバイフェイズ! 【シグナル・ウォリアー】の効果発動!
こいつ自身にシグナルカウンターを置く!」
フィールド全体のシグナルカウンター:1
【シグナル・ウォリアー】の体のランプが赤く点滅した。
「更に、俺のフィールドに【ゼラの天使】が蘇る!」
【ゼラの天使】
☆8 DEF2300 シンクロ・効果
「【シグナル・ウォリアー】にシグナルカウンターがある限り、戦闘・効果では破壊されない!」
これで相手の貫通を無効にし、戦闘破壊による突破もされなくなった。
怖いのは【ガガガガンマン】による効果ダメージやモンスターを無視するダイレクトアタックだけど、【約束されざる剣】の効果を考えれば戦闘を行わずにダメージを与える手段がある可能性は低い筈だ。
「……」
ブーディカは、引いたばかりのカードを見て固まっている。
どうした? 何を引いた?
「……私は」
突然、彼女の王冠がその場に落ちた。
それを彼女はゆっくりとしゃがんで拾い上げる。
「……またこんな側面を出しちゃって。ふふふ、だらしないなぁ」
「ブーディカ……?」
急に慈愛に満ちた、普段通りの笑顔を浮かべるブーディカに俺は困惑する。
「恥ずかしい所、見せちゃったね。でも此処からは君から貰った力を、見せてあげる!」
そう言って彼女は俺に1枚のカードを見せつけた。
だけど、そのカードは……
「名前も、絵も効果も、無い……?」
「君がくれたんだよ。
マジックカード【親愛の聖杯】を発動!」
その言葉と同時に、効果の無かったカードの情報全てが浮かび上がる。
「馬鹿なっ!? カードを生み出しただとっ!?」
「このカードは使うサーヴァントによって効果が変わる特別なカード!
発動条件は、フィールドに存在するレベル5以上のモンスターをリリースする事! 私は【約束されざる女王】をリリース!」
彼女の復讐者としての象徴、【女王】は消え、【ハストール】も再び墓地に送られるがもう効果は使用出来ない。
「この効果を発動した後、私のエクストラデッキから違う属性で同じ種族の【
「リンクモンスター!?」
【女王】は闇属性の戦士族だ。
「“ありがとう、マスター。君は私にもう一度、人を好きになる機会をくれた。”
【
【L-約束する勝利の女王】
Link-3 ATK2500 リンク・効果
遂に俺から見て左側のエクストラモンスターゾーンにリンクモンスターが召喚された。
リンクモンスターはエクストラモンスターゾーンと、リンクモンスターが持つリンクマーカーが指しているメインモンスターゾーンにしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
そのリンクマーカーは全て左下、真下、右下と彼女のフィールドを指し示している。
地属性の戦士族である【L-約束する勝利の女王】は、今の彼女同様の純白の服と赤いスカート、そして眩しく輝く剣と盾を携えている。
「行くよ! 【親愛の聖杯】を発動したターンの間、この効果で召喚した【勝利の女王】が攻撃するまで私はフィールドじゃなくて、墓地からリンクモンスターをリンク召喚する為のモンスターをデッキに戻してのみ、リンク召喚出来る! 但し、【勝利の女王】以外のリンクモンスターの効果は無効になる!」
「墓地のモンスターでリンク召喚!?」
俺は慌てて墓地を確認する。
やはり、さっきの【戦士】の効果で見覚えないのないモンスターが沢山墓地にいる。
「えーっと、確か……“現れて! 明日を導くサーキット!
召喚条件は、レベル3の戦士族モンスター1体!
【約束されざる弓手】をリンクマーカーにセット!”
リンク召喚! 【調理の
【調理の弓手】
Link-1 ATK1000 リンク・効果
【勝利の女王】の右下に、左上に向いたリンクマーカーを持つ【調理の弓手】が現れた。
リンクマーカーが向き合って、相互フォロー、じゃなくて相互リンク状態になっている。
手にフライパンを持ち、見た目は白髪で褐色肌の、どこぞの面倒見のいい皮肉屋のおかんを思い出させる。
「次は貴女! “召喚条件は、レベル3以下の戦士族モンスター2体!
【
リンク召喚! 【オレンジ・フレンド】!」
【オレンジ・フレンド】
Link-2 ATK1000 リンク・効果
名前の通りの色の衣装を身に纏った、花の髪飾りをした彼女は【勝利の女王】の左後ろに相互リンク状態で召喚されて、嬉しそうに手を繋いでいる。
「最後はこの子! “召喚条件はレベル1のモンスター1体!
【
リンク召喚、【闇夜の暗殺者】!」
【闇夜の暗殺者】
Link-1 ATK500 リンク・効果
最後に【勝利の女王】の後ろに召喚された【闇夜の暗殺者】。リンクマーカーが上に向いており、【勝利の女王】と相互リンクしている。
ジャックちゃんに似た小さな【暗殺者】は【勝利の女王】に「めっ」とされてナイフを下ろした。
「さあ、マスター! 終わらせちゃうよ!」
「っく、どうするつもりだ!?」
ここまでされてはもはや、どうやって止めを刺されるのかとちょっとドキドキする。
「2枚目の【約束されざる剣】を発動!」
再び現れる復讐の剣だが、心なしか先ほどよりも誇らしく輝いている。
「【L-約束する勝利の女神】は相互リンクの数によって効果を得る! 1つ目、フィールドの永続魔法を墓地に送る事で、フィールドのリンクモンスターの数×800ポイント回復する!」
ブーディカのLP:6200→9800
「折角の【剣】を!?」
「そしてデッキ・墓地から、永続魔法【約束する車輪】1枚を発動できる!」
フィールドに残っていた剣が消えて、新たに現れた馬車がモンスター達の周りを疾走している。
「【約束する車輪】は私のモンスター達をあらゆる破壊から守り、リンクモンスターがいるなら私は戦闘ダメージを受けない!
続けて【勝利の女王】の第2の効果! 相互リンク状態のモンスター1体の効果を得る! これで【闇夜の暗殺者】の効果、リンク先に相手モンスターがいなければ直接攻撃出来るを貰うよ!」
【暗殺者】が嬉しそうに【勝利の女王】にナイフを貸している。
……だが、俺の墓地には先のターン【ワン・フォー・ワン】のコストで手札からこっそり墓地に送っていた【超電磁タートル】がいる。バトルフェイズに除外すれば、バトルフェイズを終了して生き残れる!
「……おっと! 私は勝利の女王で、お姉さんだよ! マスターの悪戯は見逃さない! 【勝利の女王】の第3の効果! このカードの効果でライフポイントを1000以上回復しているなら、1000ポイントにつき1枚、フィールドと墓地のカードを除外できる!」
「何!?」
回復したのは3600ポイント、つまり3枚!?
「【シグナル・ウォリアー】と、墓地の【超電磁タートル】! ……あとその気持ち悪いラクダ君も退場!」
彼女に指名された3枚のカードは、掲げられた剣の輝きに当てられて消え去った。
もはやこれまでだ。
「どう? お姉さん、ちゃんと強いでしょ?」
「強過ぎでは……?」
「それじゃあ、バトルフェイズ!
【L-約束する勝利の女王】でマスターに、ダイレクトアタック!」
「防げる訳ねぇ!」
ジュウヤのLP:600→0
「……拗ねちゃった?」
「拗ねてねぇし……別に……俺が捧げた聖杯がインチキカードに変わってショックを受けたりなんか……してないし……」
「ショックだったんだね……よしよし」
ぎゅっと抱きしめられて大きな胸の感触で俺を包んでも、癒されない。
……癒されないから、もう少し抱きしめてて欲しいです。
「あ、素直になった」
「なってない。なってないので抱きしめて下さい」
「はいはい。
今度は、ジャック達も誘うから、ね?」
「……うん」
「……あれ? でもデュエルに勝ったら言う事聞くのって……ま、いいっか」
リンケッドはLinkの過去形、Linked=繋がったが由来。
聖杯を与える程に繋がったサーヴァント、という意味です。(間違ってたら指摘してください)
【L-約束する勝利の女王】の正規召喚条件はレベル5以上の戦士族モンスター3体。
【HERO】とかならワンチャン有りそうですが、それでも3体相互リンク揃えるのは難易度高いかも?
そして現れた【聖杯】カード。星杯とは名称が違うのでサーチ出来ません。安心ですね。
主人公が使ったのは【シグナル・ウォリアー】と【スマイル・アクション】でライディング・アクションデュエルをするデッキですが、肝心の【スマイル・アクション】が引けず。引けても【L-約束する勝利の女王】で除外されていましたけど。