神たちに送られ異世界に   作:こっとん1999

67 / 112
66話。完璧なプロットが欲しい。

前回のあらすじ
謝られた
Aランクカード貰った
なんか魂の叫びが聞こえた


あぁ、やっぱりと龍介はひとりごちる 4

side:愚者

 

 貴族が各部屋にとりあえず待機してもらっているその頃、男は憎々しげに家具にあたっていた。この時点ですでに器物破損という犯罪のような気がするが、彼はそんなことを気にする暇などなかった。

 

「クソ!まさかあんなところで計画が失敗するとは……このままだと罪が公になり、処刑も時間の問題か……くっくっく……しかし私にはこれがある。これさえあれば……」

 

-コンコン-

 

「なんだ」

「カンジダリウ侯爵、少し別室でお話をおきかせ願えますでしょうか?他に皆様にもあの時の状況をお聞きしているんです」

「ああ、わかった」

 

 そうしてカンジダリウ侯爵が連れてこられた部屋には、すでにトンニール侯爵とリチーン侯爵がいた。もちろん、ただいるわけではなく、縛られた状態で、だ。

 

「何だこれは!一体どういうことだ!」

「カンジダリウ侯爵、演技はおやめください。すでに貴方も共犯者だということは分かっています。おい!捕縛しろ!」

(やはり、バレたか。仕方ない、これを使うか)

 

この時、リュウスケが見ていたら、兵士が何を考えて伝えたのか疑問に思っただろう。理由としては相手が侯爵だったから、ということがあったのかもしれない。しかし今回、わざわざ共犯だと分かっていることを伝えたことが仇となった。

 カンジダリウは自分の胸にさげているネックレスをちぎり、そこについている黒い宝石のようなものを飲み込む。その突拍子な行動に兵士たちはあっけにとられるが、気づいたときにはすでに遅かった。カンジダリウの体が膨張し、形を変えていく。それは巨大な黒いスライムのように形を変えていった。その時、トンニールとリチーンも取り込んでいた。そうして生まれた身勝手な化け物は、自分の意見を聞き入れない皇帝を屠るため、全速力で移動を始めるのであった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

side:龍介

 

えっと、化け物と思われる人とは言えない叫び声。なぜか、すごく国を恨んでいる。

 

「ほ、報告いたします!トンニール侯爵とリチーン侯爵を捕縛し、問い詰めたところあっさり自白。共犯者が他にいないかさらに問い詰めたところ、カンジダリウ侯爵も共犯でした。捕縛しに兵を向かわせたのですが……化け物になりました。現在、こちらへ向かっております!」

「なんだと!?」

 

 化け物に?なんか似たようなことがあったようなっていうか……なんというか……

 

-ベキッ!バキバキッ!ドゴォーン!-

 

「ヘイカ!アナタノテンカモ、キョウカギリダ!」

「ナンダ!?コノカラダハ!タ、タスケテクレェ!」

「ヤメロォ!シニタクナイ!シニタクナァイ!シニタクナーーーーイ!!」

 

 お、おう?……胴体は山羊、尻尾は蛇、そしてコウモリかドラゴンのような羽…………おじさんの顔が三つ付いた、まるで神話のキマイラに似て非なる存在。非常に見苦しい。何処をどう間違ったらあんな悲しい生物になるのだろうか?まぁ、ちょっと威圧感はあるが……それにこれは……確実に進化の秘法だな?あの額の黒い奴がそうか。

 

「ぶっちゃけオークキングよりは弱いな」

「鑑定か?」

「いや、直感?感覚的に?Bランクが関の山ってところか?」

「それはそれで、困るといえば困るんだけども……」

「ナニヲワケノワカラナイコトヲイッテイル!」

 

 とりあえず鑑定だな。

 

===================

進化獣:キマイラ 2 Lv10

固有名:トンチーンカン

 

ランク:B

 

HP:894/894

MP:753/753 

攻撃力:835   

防御力:653 

素早さ:432 

 賢さ:420 

器用さ:302

 幸運:10

スキル================

・ダッシュ Lv3 ・豪腕   Lv2

・並列思考 Lv4 ・並列行動 LvMAX

魔法

・火魔法  Lv2 ・氷魔法  Lv2

特殊スキル==============

・ブレス  Lv4

===================

 

名前に悪意しか感じられない。それに、うん。強い方だけど……やっぱりなんか、こう、今までの強敵と比べると見劣りするよね。でも一般の兵士だと瞬殺されるレベル。油断は大敵。頭が3つあるだけに、並列思考と並列坑道のレベルが高い。それに確かキマイラはそれぞれの頭で役割があったはず。おそらく、それぞれの頭が火、氷、ブレスを使ってくるだろう。火と氷か、ヒートショックを起こされたら面倒だな。まず誰がどれを担当しているかを確認しないと……

 

「抜剣!陛下をお守りしろ!」

「「「オオオォォォォォォ!!」」」

 

「ハハハハハハ!チカラガミナギッテクルゾ!」

「カ、カラダガカッテニ!ヤメテクレ!コレイジョウツミヲ、カサネルツモリハナイ!」

「……………………………」

 

あぁ、キマイラに向かっていく兵士が蹴散らされている。幸い死者はいないようだが……

 

「スー、ライム、レム、ナイト、準備だ!オークたちはそのまま陛下をお守りしろ!」

「仰せのままに。陛下の守護はおまかせください!」

 

『あるじ、なんかこの人?いちばん左の人?その人いがい戦いたくないみたい』

『……泣いてる』

『1番右の頭は気絶してるね、なんか可愛そうになってきたよ』

 

 うむぅ、たしかにナイトが言った通り、1番右の顔以外戦う意志がない、けど体の支配権は1番左のものか……自分の意思とは関係なく罪が重なっていくとは悲しいな。

なんか、やりずれぇ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キマイラ、これはキメラと同じ意味なんですが、DQにはすでにあのキメラがいます。DQの世界のキメラ=あの鳥なので、あれとは違うという意味でキマイラとしました。

高評価、ブクマ、ご意見、ご感想お待ちしております。活動報告でモンスターの案なども募集しています。スキルでも良いですよ?(/ω・\)チラッ
ツイッターのアカウントもフォローしていただけたら嬉しいです。
(ゲームの話題ぐらいしかツイートしてないですけど
https://twitter.com/kottonn1999
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。