前回のあらすじ
混合毒パネェ
しかもむっちゃ飛んでくるから撃った
相手が変身した
卵の周りに漂う霧は猛毒っぽい見た目。だから注意しつつ遠くから氷魔法をぶつけてみたが……吸収?消滅?卵にめり込んで音沙汰なし。とりあえず使える魔法を全てぶつけてみるが……変化は見られない。
魔力を100消費して作ったパルチザンを5本投げてみた。刺さったあとに卵にめり込んでいく。
次は兵士から拝借した鉄の剣。投げる。当たる前に溶けた…………ほ~ん……こわっ。もっと魔法をぶつけてみよう。
『……違う……』
「ん?」
「ん?リュウ?どうした?」
いま、誰か喋ったか?
「いや、今誰か喋ったような……」
『もっと……魔力……』
「ほら」
「いや、ほらって言われても……」
リブロには聞こえていないようだ。他の人も首を傾げている。あれ?俺だけ?おいちょっと待て。カルネ!お前いたのかよ!いたなら参戦してくれても良かったんじゃないか?
『あるじ、あの卵からきこえた』
『……卵……喋った……』
え?卵から?
『うん。もっと、魔力、頂戴?』
「うぉ……ホントだ……魔力か……触ればいいか?」
『うん』
「今のままじゃ、触れられないんだが……」
『あっ、ちょっとまって』
「あ、いや、大丈夫だ」
『?』
俺は魔力1000をバスケットボールぐらいの大きさに固めて、卵に投げつける。
『うまうま、美味しい♪』
「おい!大丈夫なのか?」
「リブロ、心配するな。大丈夫だ。………多分……」
『うまうま♪』
あれ?あの卵、天辺白かったかな。黒だったよな?
それに、なんか脈打ってる気がする。これは、良い方向に向かっている気がする!
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side:卵
その存在は破壊、滅亡そんな感情をこねくり回してできた存在である。もちろんその破壊衝動は計り知れない。
それは壊すことに快楽を、それは生物を壊すことに快感を。生きるものすべての脅威になる
『…………?』
それは気づいた。何か美味しいものが飛んできたことに。1つはとてもスッキリ冷たく、1つはピリ辛。他にもいろいろな味が流れ込んできた。最後に飛んできた5つの魔力。口に運ぶ。
『…………!!』
それは心の底からほっとする甘さを秘めた魔力、今まで食べた何よりも美味しい魔力、奇跡の口溶け。
あぁ、美味しい。もっと食べたい。その感情が彼女の破壊衝動を大きく上回るのはそう遠くなかった。
次に飛んできたのは固形物。美味しくない。噛みごたえがダメ。とてつもなく苦い。不味すぎて涙が出てきた。
『……違う……』
自分が求めているもはこんなゴミカスみたいなものじゃない。もっとあの魔力を。あの最高に甘い魔力。その魔力の持ち主がそこにいる事はすでに把握している。ならば声をかけるのみ。
『もっと……魔力……』
気づいてくれた。これでまた、あの美味しいものが食べられる。心が踊った。もうこの魔力さえあれば他のことなんてどうでもいい。
『……セ、コ……、………、…ワ…』
何か自分以外の声が聞こえるがそんな事を気にしない。頭の隅に追いやる。いや、頭のなかから消し去る。
『ア……ァ…………………』
よし。そうこうしている内に巨大な魔力が送られてきた。甘さが、口の中で広がる。このために自分は生まれてきたんだ。そう感じた。
『うまうま♪』
その存在は破壊、滅亡そんな感情をこねくり回してできた存在、破壊の化身。だが今の姿はどう見ても、とっても舌の肥えたグルメな少女である。
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