前回のあらすじ
蟲使い現る
Gもどきの襲撃
あっさり解決
保護といっても、俺の家でちょっと休んでもらう程度。心身の疲労が溜まっているだろうと、人をダメにするスライムソファーでゆっくりしてもらっている。
あの後の処理は兵士に任せてこっちは軽い事情聴取で解放。なんでも、あのおかっぱはいくつかの小貴族から大量に賄賂やらなんやらもらって好き勝手やってたという証拠が出てきたらしい。すべての権利、資産没収は確実だろうとのこと。ついでに、その小貴族もしばけてラッキー、らしい。
今回の騒動でシリカにはめちゃくちゃ怒られた。はやく助けに来てほしかった、と…………全くもってその通りです、はい。そのお詫びと言っては何だが、それで、今度買い物に付き合うことになった。もちろん俺の奢り。シリカには溜息をつかれたけど、これぐらいしか考え付かなかったから仕方ないね。あと、これを機にシリカとの距離が縮まった気がする。なんというか、フレンドリーさが加わって敬語口調が取れた?なんやかんや、信頼は勝ち取れたってことでいいかな?きっかけがきっかけだから申し訳ないけど……
「このスライム、座り心地最高~スベスベプルプル~」
「レベルの高いスライムだから座り心地、触り心地は最高だと思うぞ」
スライムはレベルが上がると艶やかになる。最近気がついたことだ。すべすべに磨きがかかり、弾力が増す。もうかわいい。ひたすらかわいい。
「受付嬢やってて、事件に巻き込まれるなんて都市伝説。まさか体験するとは思わなかったわ……」
「都市伝説……そんなに珍しいか?」
「どうも、そうらしいのよ。大昔、とある商会が逆恨みでギルド員を攫ったとかで、その商会及び商会の取引先その身内もろもろの人の依頼を無視し続けたとかでね」
へ~、そんなことが……
「さらにさらに、この国の国王が……何十代も前だったかしら?ギルドに依頼を出しつつその報酬を延滞し続けたことがあってね。その時はいい加減ギルドも怒ったって話。なんでもギルドを閉鎖したとか……」
「そうなったら冒険者は大変だろ?」
「たしか、国から冒険者がほとんどいなくなったらしいわよ?冒険者はまともな職につけなかった人も多いから……」
それもそうか……まともな職につけたらこんな命をかけた職には就かないよな。でも、そういった命の掛け合いや、人によってはすんなり稼げたりするのが冒険者が減らない理由でもあるんだろうけど。べつに俺はまともに職に就けなかったわけではない。むしろ異世界では冒険者こそが醍醐味だと思っているから!
「さてと、昼飯食べてく?」
「食べてく」
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