GARO/Grand Order   作:響く黒雲

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茨木童子難すぎィ!! なんだあのHPは!? 運営攻略させる気あんのか!? 恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……

まあ、なんとかガチ勢の皆さんや、フレンドさんのおっぱいタイツ師匠のお陰で百万は回せてます。

ガチャですか? そんなの爆死に決まってるじゃないですかヤダー!!

それはそうと、一章も終盤、後四節位で終われそうです。


進撃

夜も明け、心身ともに快調になった優牙達は、オルレアンに攻め込む為の作戦会議をしていた。

 

「さて、これからオルレアンに攻め込むつもりだけど……」

 

「この中で軍を率いて戦った経験があるのは俺だけのようだ。…… もっとも、俺も国を攻め落とした等と言う輝かしい経歴があるわけでも無いのだが……」

 

ジークフリートは恥ずかしげにそう言うが、気を引き締めて、再び作戦立案を行っていく。

 

「城を攻め落とすには大きく二つの策を使うことになる。一つは奇襲だが……」

 

『向こうも此方に気づいているからね。あまり効果的とは言えないな』

 

ジークフリートの言う奇襲に否定的な意見を出すロマンだが、ジークフリートも死策と気づいているためそれを肯定する。

 

「ああ。となると、残るのは二つ目の策」

 

「「正面突破」」

 

そこで実に分かりやすい二匹のドラゴンガールが声を揃えて言った。

 

「そうだ。此方が殺られる前に、ファヴニールと竜の魔女を倒さねばならない」

 

「ですが、まだ竜の魔女にはサーヴァントが残っています。そちらはどうするのですか?」

 

「各自応戦だな。出来るだけ一対多数が好ましい」

 

『それじゃあ方針も決まった事だし、役割を決めようか』

 

作戦の段取りは決まり、次は誰がどのサーヴァントと応戦するのか。

そして、その間誰がワイバーンの群れを食い止めるのか。

 

それを決め始めた。

 

「こう言うのはマスターである優牙、君が決めるべきだ」

 

「俺が? 良いの?」

 

「はい。優牙さんの指示ならば、私達は信じられます」

 

ジャンヌやジークフリート、他のサーヴァント達もその意見に賛同し、優牙に全てが託された。

 

「…… 分かった。まずマシュとジャンヌ、君達は俺と一緒に居て。ジークとゲオルギウスはファヴニールを、サーヴァント達はどうするか……」

 

「優牙さん。デオンは私に任せてくれないかしら?」

 

「私も、他はどうでもいいけど、カーミラだけは倒したいの」

 

マリー、エリザベートは既に自分が戦う相手を決めているようで闘志に満ちていた。

 

「やれる?」

 

「当然よ!私を誰だと思ってんの?」

 

「勿論。負けないわ」

 

「じゃあ、二人に頼むよ」

 

こうしてマリーはデオンと、カーミラはエリザベートと戦う事になった。

 

「では私はますたぁの後ろでワイバーン退治をしていますわ」

 

「僕も、適当に駄竜の掃除でもしているよ」

 

「なら、俺達はジークの護衛だ」

 

「魔戒騎士の腕の見せ所だな」

 

清姫、アマデウスはワイバーンの進行阻止、へルマンとラファエロはファヴニールに辿り着く迄の間、ジークフリートとゲオルギウスを護衛する役目になった。

 

「準備完了。先輩、勝ちましょう!」

 

「ああ、行こう皆。勝つぞ!」

 

『『『『『おう!』』』』』

 

「フォウ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベースキャンプを離れ、森を抜けてオルレアンの城へ向かう街道を走り抜ける優牙達。

彼らの前に、無数のワイバーンがオルレアンから出てくるのが見えた。

 

『予想していたとは言え、これは思った以上だな…… 優牙君、マシュ!囲まれない様に気を付けて!』

 

「はい!ドクター!」

 

何とかワイバーン達が此方に来る前にオルレアンへ進行したかったが、目の前に小柄な人影が見えてくる。

 

『待て、優牙。サーヴァントの気配だ、目の前に居るぞ!』

 

「何!? 誰だ!」

 

その人影の気配をサーヴァントと認識したザルバが、優牙に伝えると、人影から矢が優牙に向けて放たれた。

 

「くっ!矢?弓を使う英霊なんていたか!?」

 

そんな優牙の疑問に答える暇もなく、人影は優牙に飛びかかる。

 

「ふん!」

 

「ぐあっ!?」

 

しかし、寸前でラファエロが割り込み、人影は地に落ちる。

その人影は、弓を携えた獣耳の少女だった。

 

「…… ぐぅぅぅっ!! 殺す!何もかも、私の弓で殺し尽くしてやるぅぅぅ!!!!」

 

「……… アーチャー。狂化されてます……」

 

「本来、竜の魔女に付き従う英霊ではないようですな」

 

ジャンヌとゲオルギウスが確認するが、言動から見て、どう見ても狂化されてる様にしか見えない。

 

「仕方ありません。ここで倒すしか……」

 

「待て、ここは私に任せろ」

 

マシュが盾を構えると、皆を庇うようにラファエロがバーサーク・アーチャーの前に立つ。

 

「ラファエロさん!」

 

「往け!ユーガよ!魔戒騎士の務めを果たせ!」

 

「…… 分かり、ました。急ぐぞ皆!」

 

「ラファエロさん、ご無事で!」

 

優牙達はラファエロを越えてオルレアンへと急ぐ。

 

「逃がすかぁぁぁっ!!!!」

 

当然、バーサーク・アーチャーが逃がす筈も無く、自慢の矢を何本も速射、優牙達の背を狙うが―――

 

「むん!」

 

――― 全て、ラファエロの魔戒剣の一振りで打ち落とされた。

 

「貴様!」

 

「貴様の相手はこの私だ、森の狩人よ。もっとも、私は森の動物やリンゴの様に優しくはないが―――」

 

「があぁあぁあああっ!!!!」

 

自慢の矢を打ち落とされた事に腹を立てたアーチャーが、優牙達そっちのけでラファエロと戦いだした。

 

「――― 話は最後まで聞くものだ!」

 

ラファエロもバーサーク・アーチャーに魔戒剣を打ち付け、弓と剣がぶつかり合う。

 

「ぐぅぅぅっ…… 何!!」

 

「ハアッ!!」

 

「グアアアアッ!!!!」

 

しかし、バーサーク・アーチャーとラファエロでは体格差が違う為、体の大きいラファエロがバーサーク・アーチャーを押し返す。

 

「ガアッ!!」

 

「フン!」

 

押し返されたバーサーク・アーチャーはラファエロの急所と両足に矢を放つが、ラファエロは危なげもなく、交わして砕いた。

 

「バカな!? 私の矢が!」

 

「信念も誇りも宿らぬ矢で、一体何を貫くというのだ、アーチャーよ」

 

「黙れぇぇぇぇ!!!!」

 

ラファエロの言葉に再び怒り狂うバーサーク・アーチャーは、滅茶苦茶に矢を乱射した。

 

「…… 最早これまで。余り時間も掛けられんのでな」

 

そう呟くとラファエロは魔戒剣を天に掲げて大振りに振り回し、巨大な円を描いた。

 

「ムゥン!」

 

赤紫に光る円を描き終え、魔戒剣を振り下ろすと円の内側が砕け散り、赤紫の光がラファエロを包み込み、ガイアの鎧が召喚され、ラファエロの体に装着された。

 

 

ガギギギギギギギギギン!!!!!!

 

 

それと同時にバーサーク・アーチャーの放った矢がラファエロに殺到するが、ソウルメタルで出来た魔戒騎士の鎧には無意味、バーサーク・アーチャーの矢を一つ残らず受けきった。

 

「そんな鎧!私の弓で貫いてやるぅぅぅ!!!!」

 

『無駄だ。誇りを忘れ、狂気に堕ちた貴様に、我がガイアの鎧を砕く事叶わぬ』

 

「五月蝿い!!!!―――― 『訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)』!」

 

宝具を発動させ、先程の矢よりも高威力、高速度の光の矢をラファエロに放つ。

 

『オオオオオオ!!!!!!』

 

ラファエロは自らを貫かんと向かってくる光の矢を、堅陣剣に纏った魔導火で灼き尽くした。

 

「おのれ!――― かはっ……」

 

その様子を見て更に激昂したバーサーク・アーチャーは次の一矢を放つが、手にしたその矢を放つ事はなかった。

 

ラファエロが、激昂して視野の狭まったバーサーク・アーチャーの隙を突いて、霊核を斬り裂いていた。

 

『普段の貴様なら、鎧を砕こうとせずに関節を狙っただろうが…… 判断を見誤ったな、アーチャー』

 

「くっ、ふふ…… そうだな、名も知らぬ英霊よ。此度の召喚、損な役回りだったが…… 次こそ、私は――――」

 

最後まで言い終わる事なく、バーサーク・アーチャーは黄金の粒子と共に消え去った。

 

ラファエロは鎧を解除してバーサーク・アーチャーの居た場所を見据える。

 

「…… ああ、次はユーガに召喚されるといい。願わくば、彼を導く事を期待する。高潔な森の狩人よ…」

 

ラファエロは優牙達を追うため、オルレアンへと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『皆!朗報だ!ラファエロが勝ったよ!』

 

オルレアンを目前にした優牙達に、ロマンがラファエロの勝利を確認し、優牙達に伝えた。

 

「ラファエロさん……」

 

「ラファエロのオッサンが簡単にくたばる訳ねぇだろ? あの人、死ぬまで魔戒騎士やってたんだぜ?」

 

『だが喜んでばかりもいられないみたいだぜ優牙!巨大な邪気が迫ってきている!ファヴニールだ!』

 

ザルバが声を荒げると、空を影が覆い、ファヴニールと無数のワイバーンの群れがやって来た。

 

「こんにちは。ジャンヌ(わたし)の残り滓」

 

そしてファヴニールの上から、変わらない見下した嘲笑と共に、黒いジャンヌが降りてきた。

 

「いえ。私は貴女の残骸ではありませんし、貴女も私ではありません」

 

「――― 貴女、何をいっているの?貴女は私でしょう? そんな事も分からなくなったのかしら?」

 

「何とでも言ってください。貴女を倒してから言いたい事を言いますから!」

 

ジャンヌは黒いジャンヌに聖旗を構え、黒いジャンヌはそれを忌々しげに見る。

 

「訳の分からない事を!見よ!我が故国は、竜の巣窟と成り果てた!これより人を、この国を滅ぼし、竜の時代が幕を開ける!竜同士が食い殺し合う戦い、邪竜百年戦争だ!!!!」

 

「生憎、そんな事にはならない」

 

声高らかに邪竜百年戦争の開幕を宣言する黒いジャンヌだったが、そんな開幕に水を差した優牙。

 

「何ですって?」

 

「そんな事にはならないと言ったんだ。俺達はまだ生きている。勝負も決まっていないのに、新しい戦争の開幕なんてさせるか!」

 

「アハハハハッ!! 貴方の目は節穴かしら?見てみなさいよ、このワイバーンの数を、ファヴニールを!私にはまだサーヴァント達もいる。お前達に勝ち目は無い!」

 

「勝つさ。いくら居ても無限じゃない。ならば全て斬る!…… 邪悪を斬り裂き、無辜の人々を守る…… それが牙狼の称号を持つ俺の使命だ!」

 

「ならそんなチンケな称号ごと灼き尽くしてあげる!いでよ!我がサーヴァント!」

 

黒いジャンヌの号令で、総勢四騎のサーヴァントが前に出る。

 

カーミラ、ヴラド三世、シュヴァリエ・デオン、そしてシャドウサーヴァントの様に変わり果ててしまったシャルル=アンリ・サンソンだ。

 

「やあ!よく来たね君達。此度は悪側の軍勢だけど、僕の剣に曇りは無い。存分に斬り合おう!そして王妃よ、申しわけありません。フランス国家の誇り、今は捨てさせていただきます」

 

「あの小さき者達が、よくここまで来た者だ。だが、生憎敗北を味わうつもりはない。余は吸血鬼として貴様らを狩ろう。今の余には、それしかない故」

 

「構わない。どのみち斬る事に変わりはないのだから。皆、行くぞ!」

 

「はい先輩。―――― 共に勝利を!」

 

サーヴァント達と優牙達は、自らの武器を抜いた。

ここに、竜の魔女とカルデアの全面対決が始まった。

 

「行こう、ジーク、ジャンヌ、ゲオルギウス、マシュ! ファヴニールと黒いジャンヌを討ち取る!」

 

「はい!行きましょう優牙さん」

 

「心得ました。マスター」

 

優牙達ファヴニールを相手にするチームは、ファヴニールに真っ直ぐ向かっていった。

 

しかしサーヴァント達を無視して行けるわけもなく……

 

「マスター、しゃがめ!」

 

「うぉっ!?」

 

ジークフリートが警告した直後、優牙の頭の上を鋭いメスの様な槍が横凪ぎに振るわれる。

 

「余を越えぬ限り、先には通さぬぞ?」

 

「ヴラド三世かッ!?」

 

「さあ、串刺しの時間だよ。血を戴こうか」

 

ヴラド三世の鋭い刺突が、優牙の心臓目掛けて放たれるが―――――

 

「させる訳ねぇだろがッ!!!!」

 

へルマンが前に躍り出て、二振りの魔戒剣でヴラド三世の槍を防いだ。

 

「ヌゥッ!? またしても貴様かッ!! 無名の英霊よ!」

 

「行けユーガ!! ここはおれに任せて、さっさとファヴニールの奴を倒してこい!」

 

「ですが私達で掛かれば、直ぐに――― 」

 

「バカ野郎!」

 

へルマンはマシュの申し出を、一喝することで遮った。

 

「マシュちゃん。君達のやることはこいつを倒す事か? 違うだろ! 聖杯を勝ち取って、平和な未来に帰る事だろ? なら止まるな!足を止めても、そこに未来は無いぞ!」

 

「――――ッ、へルマンさん……」

 

「マシュ……」

 

「お前も行けユーガ!お前はガロだろ!? なら自分の使命を果たせ!守りし者として!」

 

『優牙。ここはへルマンの意思を尊重してやれ。奴も魔戒騎士だ』

 

「……… 分かった」

 

へルマンの叫びを聞いた優牙は無言で背を向け、ファヴニールに向かって走り出し、マシュやジークフリート達もそれに続いた。

 

「フッ、手間掛けさせやがって…… だが、それでいい。お前達二人は進み続けろ、自分の道を!」

 

「話は終わったか?無名の英霊よ」

 

「おう。律儀に待ってくれてありがとよ。そんじゃ、前回の続きと行こうか!ルーマニアの王様よ!」

 

へルマンは魔戒剣を逆手に構え、ヴラド三世は槍を手に前屈みに構えた。

 

「それと、俺の名はへルマン・ルイスだ。何時までも無名の英霊と言われるのは味気ねぇ」

 

「へルマン…… 善かろう、覚えたぞ貴様の名。ならばへルマンよ、貴様の血、一滴残らず我が養分としてくれよう!」

 

「悪いな。こっちは吸血鬼のディナーになってやる気はこれっぽっちも無いんでね!」

 

二人の呼吸と、ワイバーンの叫び声だけが緩やかに響く。

そして、互いの距離をジリジリと詰めていき――――

 

「シャッ!!」

 

「デェヤァアアアッ!!!!」

 

―――― 魔戒剣と槍が再びぶつかり合い、火花が舞い散った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私が贈ってあげたドレス、着てはくれないのね」

 

「戦場でドレスは邪魔ですので」

 

「それもそうね。だから私もちょっと押さえぎみのドレスを着ているのだけど」

 

「(ちょっと?いや、でも王妃がそう言うのだから、きっとそうなんだろう。うん、きっとそうだ)」

 

一方、戦場の西側では、デオンとマリーが一対一で会合していた。

話の内容を見れば親しい友人の会話だが、 デオンは狂化を施され、今はバーサーク・セイバーとしている。

 

必然的に二人は戦わなくてはならないのだ。

 

デオンは静かにレイピアを抜き、マリーもガラスの薔薇を構える。

 

「遠慮は無用よ、デオン。今の私達は敵同士。何処からでもいらっしゃい」

 

「では……… お手合わせ願います。王妃!」

 

マリーのその言葉で(狂化しているのもあってか)吹っ切れたデオンは、レイピアを構えてマリーに突撃していった。

 

 

 

 

 

デオンとマリーだけでなく、戦場の各地で因縁の対決は始まっていく。

しかし、どんなに彼らがその対決に勝とうと、ファヴニールを消滅させなければどうしようもない。

 

総ては、優牙達に委ねられたのだ……




其々で始まる因縁の対決。

最早止める術は無く、どちらかが消えるまで、その戦いは終わらない!


次回 第十一節 因縁


恐れるな優牙、お前の剣を信じろ!
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