僕は最終巻まで終わらせ、22日のチャレンジクエストを天竺級と火山級をマラソンしながら待ってます。
今回のガチャは、友人やらフレンドさんやら見ていると書文先生が当たりやすいそう。
実際僕も当たりましたし。(でも礼装は総て爆死)
ドジっ娘キャラが良い感じだったけど、やっぱり絵がコレジャナイ…… ま、これは好みの問題なんで気にしないで下さい。
宝具…… おもっきし格闘でしたね……
キャスターってなんなんでしょう?(哲学)
「くはっ……!」
鎧を解除した優牙は、ファヴニールにやられたダメージもあってその場に崩れ落ちた。
「先輩!? 大丈夫ですか?」
「なん、とか……っ」
マシュは優牙を抱えて、自身が覚えている回復魔術を行使し、優牙の体をゆっくりと治していく。
「バカな!? ファヴニールがやられただと!」
ファヴニールが消滅した事を察したオルタは、最強の竜が倒された事に驚きを隠せなかった。
「ワイバーン達も統制がバラバラになってきましたな」
「支配していたファヴニールが消滅したんだ。無理もない」
ファヴニールが消えたことにより、統制が取れなくなったワイバーン達は、戸惑い、それぞれがバラバラに動く為に、思うような動きをしていなかった。
「ユーガ!」
「へルマンさん!皆!」
それをきっかけに、各地で戦っていたサーヴァント達が優牙の元に集う。
「くっ、この数は部が悪いか…!」
「ジャンヌ!お戻り下さい!」
戸惑って次の策を出せずにいたオルタに、ジル元帥…… ではなく、彼のもう一つの側面、青髭ジル・ド・レェが現れた。
「ジル!」
「…… ジル?」
「監獄城へお戻り下さい。ファヴニールを失った今、戦力の立て直しが必要です。城で新たなサーヴァントの召喚を!」
「そうね…… 今はそれしかないようですね」
オルタは悔しげな顔をして、ワイバーンに乗り、ジル・ド・レェと共にオルレアンの城に逃げていった。
「追いましょう、先輩。ここで彼女を逃がす訳には行きません!」
「ああ。皆、残りのワイバーンを頼めるか?」
優牙の呼び掛けに全員が頷く。
それを見た優牙も頷き、オルレアンの城に向かおうとする。
「まて、マスター。エリザベートと清姫を連れていけ。彼女達はまだ余力がありそうだからな」
「分かった。頼める?二人共」
「勿論よ!任せなさい!」
「此方こそ、よろしくお願いいたします。マスター」
「それでは、行きましょう!」
優牙、マシュ、ジャンヌ、エリザベート、清姫の五人は他のサーヴァント達を残してオルレアンの城に走り出す。
「待った!ユーガ」
「?何ですかへルマンさん」
不意にへルマンが優牙を引き留める。
「もうこれで最後かもしれないからな。ユーガ、お前はスゲェ魔戒騎士だよ…… 俺の息子と同じ位な」
「へルマンさんの息子も、魔戒騎士だったんですか?」
「ああ、お前と同じ、黄金騎士ガロだ」
「俺と、同じ称号……」
「その名に恥じぬ戦いをしてこい。守りし者としてな」
「…… はい!」
その言葉を胸に、優牙はオルレアンへと走っていった。
「…… レオン。ユーガを導いてやってくれよ?お前の後輩を……」
へルマンは優牙の背中に、息子であり、黄金騎士ガロであったレオン・ルイスの姿を重ね、呟いた。
一方その頃、オルレアンの城に到着したオルタ達は、次のサーヴァントを召喚するための準備を進めていた。
「まさかファヴニールまでやられるとは、計算外でしたな」
「ええ。お陰で余計な手間が掛かりました」
「召喚するサーヴァントはアーサー王などいかがでしょうか?」
「イングランドの騎士が召喚に応じるとは思いませんが…… 一応はやってみましょう」
その時、オルタの持つルーラー能力が近づいてくる四騎のサーヴァントを察知し、警鐘を鳴らす。
「……! 来ましたね」
「ではジャンヌ。私が足止め致します。我が宝具『
「ジル…… 武運を」
「ええ、ジャンヌ。貴女の栄光が穢れぬ事を祈ります」
そしてジルは優牙達を足止めするために、来た道を引き返し、オルタは新たなサーヴァントを召喚するために玉座の間へと向かった。
城に突入した優牙達は、血に濡れた城内を、ジャンヌ・オルタを探してさ迷っていた。
「にしても、醜い城ですね。血を洗い落としていないし、腐臭も鼻につく…… 最悪ですわね」
城内の血腥さに、嫌悪を示す清姫は、袖口で口許を覆って、なるべく腐臭を吸い込まない様にしていた。
「そう?私はいい趣味だと―――」
「こんなのを好きな方はきっと野蛮人位ですね」
「―――― そうよね!? いけないわよね!こういうの!?」
『気を付けて、目の前にサーヴァント反応だ!』
ロマンの通信を受けて身構えると、通路の暗がりの奥から現れたのはジル・ド・レェだった。
「―――― これはこれは、お久しぶりですね」
「言うほど時間は経ってないけどな」
優牙は魔戒剣をジル・ド・レェに突きつけて言った。
「ジル…… 私はそもそも誰も憎んで居ません。なのに私の憎しみを象徴する彼女がいる…… 答えて下さいジル。彼女は本当に私なのですか?」
ジャンヌはそもそもからフランスを憎んではいない。
では何故ジャンヌの憎しみを象徴するオルタが現れたのか?ジャンヌはそれが知りたかった。
ジャンヌは、おそらくオルタともっとも長く共に居たであろうジル・ド・レェに問いかけると、ジル・ド・レェは額に青筋を浮かべて激怒した。
「おお、おおお!!!! なんという暴言!いかに聖女といえども赦しがたい!竜の魔女は貴女の闇の側面に他ならないと言うのに!」
「……… そうですか。どのみち闇ではない私は彼女と戦わねばなりません。そこを退いて貰います」
これ以上の問答は不用と感じたジャンヌは、ジル・ド・レェに聖旗を突きつける。
「それは出来ない!彼女の、私の望みを叶えるため、あなた方には死んでいただく!」
ジル・ド・レェの持つ本、
「我が盟友より授かりし宝具、存分に味わいなさい」
海魔のタコの様な足が、ジャンヌに差し向けられるが、エリザベートと清姫が、海魔の足を弾く。
「行きなさい、子イヌ。こいつは私達に任せて」
「こんな醜悪なモノ、見るに堪えません。即刻、燃やします」
「ありがとう、二人共!ジャンヌ行こう」
「……………」
ジル・ド・レェをエリザベートと清姫に任せて、オルタの元へ行こうとするが、ジャンヌは考え事をしているようにぼおっとしていた。
「ジャンヌさん?どうかされましたか?」
「……… あっ、いえ。何でもありません。行きましょう、マスター」
どうにかジャンヌを元に戻し、ジル・ド・レェを越えていこうとするが、当然ジル・ド・レェはそれを赦さない。
「行かせるとお思いか?」
海魔の無数の足が、優牙達に襲いかかるが………
「ザルバ!」
『ウガアァァアァアアッ!!!!』
優牙は慌てることなくザルバを翳し、ザルバは口から魔導火を火炎放射の様に放って、海魔を灼き尽くした。
「おのれ!逃がさんぞォォォォォォ!!!!」
「あんたの相手は私達でしょう?」
「
「あんた今、とんでもない変換しなかった!?」
ジル・ド・レェの海魔を掻い潜り、ジャンヌ・オルタの元へ向かった優牙達を鬼の形相で追いかけようとするジル・ド・レェだったが、エリザベートと清姫に行く手を阻まれ、足止めするどころか足止めされる結果になり、優牙達の突破を許してしまったのだった。
ジル・ド・レェを掻い潜り、オルタがいるであろう玉座の間まで辿り着いた優牙、マシュ、ジャンヌ。
扉一枚隔て玉座からは、オルタの発する邪気が溢れ、何者をも寄せ付けない空間を創り出していた。
「ここか。ザルバ」
『ああ、お待ちかねのようだぜ』
「ジャンヌさん……」
「……… ええ。大丈夫です。いよいよ竜の魔女との対決です。フランスを、世界を平和にするために… 行きましょう!」
優牙は、重く閉ざされた扉を開き、玉座の間へと入った。
「オルタ!」
「―――― 思ったよりも早かったわね。ジルは―― やられてはいないけど足止めされているのですか」
玉座の間には聖杯を使ってサーヴァントの召喚を試みようとするジャンヌ・オルタが居り、術式を組んでいる最中だった。
「よく来たわね。ここで貴女を消し去り、私が真のジャンヌ・ダルクである事を教えてあげる」
「……… オルタ。貴女は覚えていますか?
「………… え?」
唐突に問いかけられたオルタは、それに答える事が出来ず、狼狽する。
「…… それが、今、なんの、関係がッ!!」
「…… 覚えていないのですね」
幾ら考えても思い出す様子のないオルタに、ジャンヌは哀れみの表情を浮かべていた。
「どういう事ですか?」
「本当に彼女が私なら、農民であった事を覚えている筈です。だって、私にはあの牧歌的な生活を忘れられない。忘れられないからこその復讐なら合点がいくのです」
「だが、彼奴は」
「覚えていない……」
つまりオルタはジャンヌが当たり前に覚えている事を覚えておらず、ジャンヌ・ダルクとしての記憶を一切持っていない、正しく優牙が言った通り、人形の様な存在なのだ。
「黙れ!記憶が何だと言うのだ!私は竜の魔女、ジャンヌ・ダルクだ!」
「例えそうだとしても、貴女が私の闇の側面では無いことが分かりました。故に私は、貴女を哀れみを持って倒します」
「……… ならば、来るがいい!私を越えてみせろ!ジャンヌ・ダルク!!!!」
そう言うとオルタは魔旗を振りかざして此方に突貫してきた。
「はあっ!!」
狙うは自らの半身ジャンヌ・ダルクのみ。
しかしその行く手は、割り込んだマシュによって阻止されてしまった。
「させません!」
「くっ、邪魔よ!デミ・サーヴァント!」
「きゃっ!」
しかし、魔旗を受け止めたは良いものの、オルタは直ぐに腕を払って炎をばら蒔き、マシュを弾き飛ばす。
「マシュさん!? やあああっ!」
「遅い!その程度で、私を止めるつもりかッ!!」
「くぅっ!! 負けられない…… ここまで着いて来てくれた皆の為に、私は!」
二人のジャンヌの旗が、互いの信念と意思をぶつけ合い、打ち合いが苛烈になっていく。
「オオオオッ!!」
「何ッ!? ぐあっ!!」
そんな苛烈な打ち合いを掻い潜って、優牙はオルタの胴を蹴り抜き、オルタを吹き飛ばした。
「マスター!」
「焦るなジャンヌ。お前は一人じゃない」
「私達も着いてます!」
「お二人共……… はい!」
ジャンヌを中心に陣形を組む優牙達は、オルタに向かって、並んで走り出す。
「くっ、今更仲良しごっこかしら?」
「やあッ!!」
「甘いわよ!」
先陣を切ったマシュをオルタは、旗で盾を弾き、蹴っていなす。
「はあっ!!」
「せえぇぇい!」
再びジャンヌとオルタが旗を打ち合うが、お互いの力が拮抗するのを見ると、即座に後方へ飛び退き、飛び退たジャンヌと入れ替わるように優牙は魔戒剣を振り下ろした。
「ハアアアッ!!」
「くっ、最後まで私の邪魔を……!! 何なのよあんた!」
「俺は俺だ!お前こそなんだ人形!」
「私は人形なんかじゃない!」
優牙の人形呼ばわりに反論しながらオルタは、優牙に魔旗を投げつける。
「フッ!ダアッ!」
「うあああああっ!!!! 人形なんかじゃない、私は、私だ!
「なら…… 誰かの思い通りに生きるな!誰でもない、お前の意思で生きろ!ジャンヌ・ダルク!!!!」
この時優牙は初めてオルタの事をジャンヌと呼んだ。
それは、オルタの叫びを聞いて、彼女が本当の意味で人形じゃないと感じたからだ。
「五月蝿い!!」
たがそんな言葉も、今のオルタには届かない。
オルタは、旗を回収して自身の最大宝具を使った。
「お前さえ…… お前さえ殺せば、私の、ジルの願いは叶う!消えろ!――――― これは、我が憎悪によって磨かれた魂の咆哮――!『
オルタの身に宿る憎しみ、怒りが黒炎となって具現化していき、彼女が竜の魔旗を突き立てると、雲の様に固まっていた黒炎は、漆黒の槍となって優牙に襲いかかった。
「くっ、ハアッ!!」
『なんて数だ!? 一つでも当たったら不味いぞ!』
「一度引く!!」
優牙は、無数に襲いかかる黒炎の槍を弾き、避けながら後退していく。
「無駄よ!! この宝具は私の憎悪そのもの。何処に逃げても同じ!」
「なら、同じ私が慈しみを持って止めましょう。―――― 主よ!我が同胞を護りたまえ!!『
その時ジャンヌも宝具を解放し、聖旗を開き、神の慈愛が満ちた光を自分や優牙とマシュに与え、光を受けた事により、オルタの宝具が無力化された。
「そんなッ!? 私の、宝具が………!?」
「今ですマスター!マシュさん!」
「ああ!マシュ、一緒に!!」
「はい。ジャンヌさんの作ったチャンス、無駄にしません!」
ジャンヌが光を優牙とマシュに与え続け、その隙にオルタに向かっていく二人。
未だ黒炎の槍は振り続けているが、ジャンヌの宝具の効果で、体に触れた側から弾かれていく。
「「ハアアアアアアッ!!!!!!」」
二人は、魔戒剣と盾に付いている刃を同時にオルタに叩き込んだ。
「ぐああああっ!!!?」
霊核を破壊されると同時に、玉座に吹き飛ばされ、叩きつけられる形で玉座に座ったオルタ。
その体からは、消滅を意味する粒子が溢れていた。
「なんで、勝者の証である聖杯を、持っているのに…!!」
「…… それは」
「お前が人形だったからだ、ジャンヌ」
聖杯を持っているにも関わらず、負けた事を認められないオルタに、優牙は容赦なく言い切った。
「…… はっ。結局、私は最後まで人形だったのね……」
「いや、そうでもない。最後だけは、紛れもないジャンヌ・ダルクだったよ…… 君は」
そう言うと、心なしかやさぐれていたオルタの表情が、幾分か和らいだ様に見えた。
後は彼女の消滅を待つばかりだが……
「おお、ジャンヌ!! なんと言う痛々しいお姿に!! このジル・ド・レェが来たからにはもう安心ですぞ!」
このタイミングで、エリザベートと清姫が足止めしていた筈のジル・ド・レェが現れたのだ。
「ジル・ド・レェ!!」
「ジル……」
優牙達は彼の登場に身構えるが、ジル・ド・レェは優牙達を素通りして、消え行くオルタの元へ向かった。
「ジル…… ごめんなさい。私……」
「いいのですジャンヌ。貴女は少し疲れただけ。今はお眠りなさい、後は私がやっておく故、次に目が覚めれば、総て終わっています」
「そう…… ジルが、やってくれるなら…… 安心、ね」
そう言って、竜の魔女、ジャンヌ・ダルクは消え去った。
その場に残った聖杯は少し浮遊した後、ジル・ド・レェの手元に収まった。
「……… やはり、貴方だったのですね。ジル」
「相も変わらず勘の良いお人だ」
ジャンヌはその様子を見て、何かを悟った様にジルを悲しげな目で見詰め、対してジル・ド・レェはにこやかにジャンヌに答える。
その時、エリザベートと清姫がやって来た。
「あっ!こんな所に逃げてた!」
「お怪我はありませんか!? マスター!」
「二人共、無事だったんだ」
「こいつ、急に戦いを止めて逃げたのよ」
着くなりジル・ド・レェに武器を向ける二人。
しかし、慌てる様子もなく彼は宝具である本を開いた。
「聖杯の本当の所有者はオルタではなくジル、貴方だったのですね」
「ええ、そうですとも。私は聖杯を与えられ、遂に私の望みである貴女の復活を望んだ!! フランスに復讐する竜の魔女として!! しかし、万能の願望器を持ってしても、それだけは出来ないと拒まれた!!!!」
「だから……
「ええ、その通りです」
「そんな……!? それじゃあ、彼女は本当に、人形?」
ジル・ド・レェは何者かに与えられた聖杯でジャンヌの復活を望んだが、歴史そのものを変えてしまう願いを聖杯は拒んだ。
故にジル・ド・レェは傀儡としてオルタを創り上げたのだった。
「ふざけるな……… ジャンヌの、オルタの意思を、貴様の思うようにねじ曲げた揚げ句、自らの復讐に使うなど……ッ!!」
「まだうら若い貴方には分かりますまい。私の絶望を、怨みを。故に私は復讐する!! 神に、王に、国に!!」
「オルタにも言いましたが、私は誰も憎んではいません。フランスには貴方達がいた。そんな故国を、憎める訳がないじゃないですか」
「確かに貴女はそうでしょう。ですが貴女は忘れている……… 他ならぬ私が憎んでいると言うことを!!!! この復讐、例え貴女にも邪魔はさせぬぞ!ジャンヌ・ダルクゥゥゥゥゥ!!!!!!」
激昂するジル・ド・レェに反応して、宝具から再び海魔が召喚された。
「ジル、貴方の魂、私が解放します!」
「マシュ、皆!行くぞ、これが最後だ!!」
「はい!先輩!」
「OK! 任せなさい!」
「旦那様の為ならば何処へでもっ!!」
疲労した体に鞭を打ち、武器を海魔に、ジル・ド・レェに向ける優牙達。
オルレアンにおける本当の最終決戦が、始まる。
「ジル・ド・レェ!歪んだ復讐心より生まれた貴様の陰我、俺が断ち斬る!」
たった一人の行動が世界を救うように、たった一言が誰かの人生を変えちまう。
お前達にそんな経験があるか?
次回 第十五節 終戦
俺様にはいるぜ、『友』を意味する名前を付けた物好きがな。