GARO/Grand Order   作:響く黒雲

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六章の情報が解禁されましたね。
シナリオ担当は奈須きのこ氏らしいですけどホントかなぁ…… 碩学じゃないだろうな……(疑いの目)

登場鯖や新アイテムに新システムとまた増えましたが、一番素晴らしいのは星5を工房で召喚出来るようになった事ですかね!

ま、アイテム集めと言う血を吐きながら続けるマラソンを始める事になりそうですが……

これもみんな乾巧って奴が(ry


森羅

形のある島からローマへ帰還するネロ一行は、ローマへの道を進んでいた。

 

「先輩。そろそろローマに到着します。帰路もお疲れさまでした」

 

「うむ。しかし優牙に陸人よ、良いのか?馬に乗らんで」

 

「いいよ。負傷した兵士を運ぶのに使ってくれ」

 

「正直俺たちは走った方が早いしな」

 

馬には乗らず、兵士と歩いている優牙は負傷した兵士を気遣って馬に乗せ、陸人はぶっちゃけめんどくさいと、馬に乗っていなかった。

 

「そうか…… それなら戦車を用意した方が良かったか。しかし余の兵は精鋭揃いだが精鋭兵はおらんのだ」

 

『いけませんよリク。好意を無下に返しては…』

 

その時、陸人がしている顔の上半分が仮面に覆われた天使のペンダントが、お淑やかに陸人を諌める。

 

『皇帝と言えど、彼女は女性なのです。女性には優しくと、常々申しているのに』

 

「あー、分かった分かった。その話はまた今度な?ラルヴァ」

 

「ほほう?優牙の指輪と同じで喋るのだな!」

 

『魔導輪のザルバだと言っただろ!』

 

『魔導輪のラルヴァと申します。皇帝ネロ、この戦いの間リクをよろしくお願いいたします』

 

ラルヴァが人間であれば、その場で土下座してしまいそうな程丁寧な挨拶をされ、流石のネロもたじたじになってしまう。

 

「そ、そうか。装飾具に畏まられるとは、些か妙な気分だな」

 

「ラルヴァの事は気にすんな♪ その内慣れるさ」

 

『皆、楽しく談笑してる所悪いけど、敵襲だよ!』

 

その時、連合帝国の兵士達が、ネロのローマ軍と優牙達に襲いかかってきた。

 

「皆の者!戦闘準備だ!」

 

『リク、分かっているとは思いますが……』

 

「勿論。魔戒剣は使わないよ」

 

ラルヴァが心配そうに陸人に言うが、陸人も魔戒騎士である。

 

掟の事は誰よりも知っているし、それを破る気はない。

 

迫り来る兵士を前に、笑みを絶やさず不敵に笑いながら、ボクシングスタイルの構えで拳を握る。

 

「僭称皇帝ネロを討ち取れ!ローマの神々の加護は我らにこそある!」

 

「なら神様に頼んで死なないように祈れば?」

 

「なっ!? いつの間―――!?」

 

陸人は兵士達を先導していた司令官を見つけると、素早く潜り込んでアッパーカットで殴り倒す。

 

「シッ!」

 

「グハアッ!!」

 

『ちょっとリク!今のは――』

 

「大丈夫だって!ちゃんと調整はしてるしッ!!」

 

「グフゥッ!!」

 

陸人は迫り来る兵士達を次々と殴り倒していくが、次第に、強大な数を誇る連合帝国の兵士に囲まれてしまう。

 

「先輩、陸人さんが!?」

 

「ったく、彼奴は! 皆はネロを守ってくれ!マシュ、着いてこい!」

 

孤立してしまった陸人の所に駆けつける為、優牙とマシュは、敵兵を蹴散らしながら陸人が囲まれている場所へと辿り着く。

 

「陸人!一人で突っ走んな!」

 

「んん? おおっ!? いつの間に囲まれた!?」

 

「気づいて無かったんですね……」

 

『君たち余裕だね…… っと、第二軍が来るよ!』

 

彼方から再び先程よりも少ないが、連合帝国の軍勢が、挙ってネロを討ち取る為にやって来る。

 

「まだ来るのか…」

 

「キリがねぇな」

 

陸人と優牙は背中合わせになって拳を握るが、回りに敵兵士はどんどん増えていく。

 

何とか第一軍の兵士達は倒せたものの、続く第二軍の兵士達は、第一軍の兵士達と比べてタフで、何度叩いても起き上がってくる。

 

「くそっ! タフだなコイツら」

 

「はい。…… ですが、これは」

 

「どうした!マシュ」

 

「いえ、もしかして…… やあッ!」

 

優牙が倒した兵士を即座に盾で潰すと、その兵士はサーヴァントの様に黄金の粒子を撒き散らして消えた。

 

「これは!?」

 

「やはり、サーヴァントです。ドクター、これはどういう事でしょう!?」

 

『困ったな。考えられる要因としてはサーヴァントの宝具だ。しかも戦場で真価を発揮するね。だとすれば――』

 

「本体であるサーヴァントが近くに居るって事か!」

 

兵士達の正体がサーヴァントに近い霊体と分かり、 優牙は魔法衣から魔戒剣を取り出して、兵士を斬り裂いた。

 

「陸人、コイツら相手なら魔戒剣が使える。思い切り暴れろ」

 

「OK、それじゃあちょっと本気を出すか!」

 

そう言うと、陸人も二本の魔戒剣を出して逆手に構え、変則二刀流で敵兵士を斬っていく。

 

「ホラホラァ!! ボサッとしてたらやられちゃうよ?」

 

「グワッ!?」

 

「ギャアッ!?」

 

その変幻自在の動きに惑わされた兵士達は、陸人に攻撃する暇もなく倒されていく。

 

「凄い…… 陸人さん、次々敵兵を斬り倒していきます」

 

「彼奴は一対多数の戦いが得意だからな。あれぐらいはやるさ」

 

「凄まじい二刀流剣技です」

 

「いや、彼奴の本領は二刀流じゃなくてトン―――」

 

しかし陸人ばかりに敵が行くわけもなく、優牙とマシュにも敵は押し寄せて来るのだ。

 

「敵の提督の首、貰ったァァ!!」

 

「油断も隙も無いな!」

 

「ゴアッ!?」

 

飛びかかってくる敵兵士を難なく斬り伏せると、先程向かっていた敵軍を蹴散らしたネロが此方にやって来る。

 

「マシュ、優牙、陸人。無事か!」

 

「ネロ、此方は大丈夫だ」

 

「皇帝ネロ!! 覚悟ッ!」

 

その隙を狙ってネロを相手の凶刃が襲うが……

 

 

ガキンッ!!

 

 

「なっ!?」

 

「ダメだなぁ…… 女の子はもっと大事にしなきゃ…」

 

素早く間に割って入った陸人が魔戒剣で受け止め、敵兵を横凪ぎに斬り裂く。

 

「オラァッ!!」

 

「ギャッ!?」

 

『これで片付きましたわね、リク。周りには私達以外居ません』

 

「済まぬな、陸人」

 

「いいって、困った時はお互い様さ」

 

がらんどうになった戦場には、もはやネロの軍しかいなかった。

残りは全て消滅したか、撤退したかのどちらかだろう。

 

「それにしても、敵の遭遇頻度が以前とあまり変わりませんね」

 

「余の領土に隣接しているガリアを取ったと言うのにな?一体奴等、どの様にしてこのような大軍勢で気づかれぬ内に襲撃出来ると言うのだ?」

 

「考えられるとすれば、海路を使っているか」

 

「もしくは斥候を見つけて排除出来る程の精鋭か、だな」

 

兎も角、疲弊した兵士達の為にも、一刻も早くローマへ戻る必要を感じたネロ達は、ローマに向けて再出発しようとしたその時。

 

『優牙、サーヴァントの気配だ』

 

『リク、敵です』

 

「何?」

 

「何処に?」

 

「貴様、何者だ!」

 

ザルバとラルヴァの警告に、周囲を見渡す優牙と陸人だったが、周囲にはサーヴァントは居なかった。

 

しかし、先頭にいるネロの目の前には最小限の鎧に槍と盾、燃え盛る兜を被った戦士が立っていた。

 

「先輩!今度こそサーヴァントです!」

 

「よもや… 待ち伏せていたとは……!」

 

「いいえ。待ち伏せてなどいません。私はここを守ると誓い、貴方達は我が領域に踏み入った。ならば、これは防衛戦。いでよ!! 我がスパルタの精鋭達よ!!」

 

サーヴァントから魔力が迸り、燃え盛る炎が周囲に広がると、そこには先程まで相手をしてた数百の兵士達がサーヴァントを守るように現れた。

 

「こ、これは!?」

 

『なんてことだ!さっきの軍勢はこのサーヴァントが創り出していたのか!?』

 

「然り。これこそ、我がスパルタの防衛術の真髄にして、我が宝具。『炎門の守護者(テルモピュライ・エノモタイア)』!!!!」

 

「スパルタ?では貴方は―――」

 

「サーヴァント・ランサー、真名をレオニダスと申します」

 

ランサーのサーヴァントであるレオニダスの宝具は、その史実の通り、伝説の三百人が召喚される事で始まる防衛宝具。

 

本質的にはマシュに一番近い英霊がレオニダスである。

 

「レオニダス? 貴様は、かのスパルタの王。レオニダス一世と言うのか」

 

「その通り。正真正銘、レオニダスとは私のこと」

 

『真名を隠さないか…… 今更だけど、今までの聖杯戦争とはおもむきが違うようだね』

 

「皇帝ネロ。義なき戦いですが、貴女を打ち砕きます。行け!我がスパルタの兵士達よ。皇帝を討つのだ!」

 

レオニダスの号令と共に、召喚されたスパルタの兵士達は、ネロや優牙達を取り囲む様に陣形を組んだ。

 

「復活したのは皇帝だけではない?では、ブーディカ達も、死んでいるのか……」

 

レオニダスの存在と、彼の行ったら英霊召喚を目の当たりにしたネロは、今まで共に戦ったブーディカ達の存在の意味に気づき、表情を暗くする。

 

「「「「オオオオオオオオ!!!!!!」」」」

 

しかしここは戦場、そんな事はお構い無しに敵はネロに殺到してくる。

 

しかも相手は今までの兵士ではなく、テルモピュライの戦いを伝説にまで引き上げたスパルタの兵士達。

そんな隙を見逃す筈は無かった。

 

「ネロさん!」

 

だがマシュがネロの前に躍り出て、スパルタ兵の攻撃を受け止め、その後ろを優牙が斬る。

 

「ネロッ!しっかりしろ、君は皇帝だ。君が兵士を導かなくてどうする!」

 

「ッ……!そうだな…… 円陣を組め!! 隣にいる者を互いに守りあうのだ!優牙、マシュ、陸人!余に着いて参れ!あのレオニダスを討つ!」

 

その場で兵士に指示を出すと、ネロはレオニダスに向かって敵の中を掻い潜っていく。

 

「(ブーディカ…… そなたが生きていたならば今度こそ余の元に降れと……)」

 

だが、気づいてしまった事実の大きさを未だ飲み込めずにいたネロは、暗い表情のまま鈍った剣を振るい続ける。

 

「突破した!! レオニダス、覚悟―――― !?」

 

スパルタ兵の壁を乗り越えたネロは、レオニダスの前に飛び出し、紅蓮の炎を叩きつけようとするが……

 

「計算通り。受け止めるだけがスパルタの防衛術ではないのです」

 

レオニダスの側には、数人のスパルタ兵がネロを待ち構えていた。

 

「ハッ!!」

 

「クハッ!?」

 

レオニダスは飛び出してくるネロを盾で叩き落とし、槍の切っ先を数人のスパルタ兵と共に突きだす。

優牙達は未だスパルタ兵の守りに苦戦し、救援は望めそうにない。

 

「それでは、これにて…」

 

レオニダス達が槍をネロに突き刺そうとしたその時。

 

「レオニダス王!! ガハッ!?」

 

「なんと!? どうし―――!? これは!」

 

レオニダスの後ろに、翡翠の槍に突き刺されて消えていくスパルタ兵がいた。

 

「これはどうしたことか!? 計算が狂う!それにこの槍、なんという重さ!!!!」

 

「その槍に触れるな」

 

槍を拾おうとレオニダスが持ち上げるが翡翠の槍は持ち上がらず、レオニダスが四苦八苦していると、彼を蹴り上げ、槍を回収し、ネロの前に降り立つ影が一つ。

 

「おおっ!? 貴公は何者だ!? その様な華奢な体で、その槍を軽々と!?」

 

「貴様に答える必要があるか?」

 

「お、お前は……?」

 

痛む体を推してネロは影の正体を見ると、翡翠のロングコートを纏った少年がそこにいた。

少年は鋭い目でネロを見る。

 

「お前が皇帝ネロか。随分と情けないな」

 

「なっ!? なんだと!!」

 

「冷静さを失ったせいで、お前は自分が奴の前に誘きだされている事に気がつかなかった。何があったか知らないが、戦場での考え事は命取りだと言うことは分かっている筈だが?」

 

「むっ…… それは……」

 

「兎に角、ここは俺に任せろ」

 

そう言うと、少年は槍を構える。

 

「貴方一人で我がスパルタの精鋭を相手にすると?いささかそれは無理がありますが……」

 

「無論だ。サーヴァントもホラーも大差ない」

 

「そうですか…… では、再戦と行きましょう!」

 

レオニダスが再び命じると、動きを止めていたスパルタ兵が一斉に少年に槍を突き立てる。

 

「どうするのだ!?」

 

「囲まれたなら、凪ぎ払えばいい」

 

少年は槍の穂先と柄頭の近くを掴むと、一気に引き延ばし、翡翠の槍は三節棍に変わった。

 

「なんと!?」

 

「三節棍ですとォォォォ!!!!!???」

 

「ハアァァァァァ…… ァア!!!!」

 

少年は三節棍を振り回すと、周りにいたスパルタ兵は一瞬の内に一掃され、消えていった。

 

「こんなものか」

 

「我がスパルタの兵士達が…… こ、これでは、け、計算がががが!? 貴公はもしや、私を越える理系……?」

 

「何を言っているのかは知らんが、後はお前だけだぞ?」

 

「なんとぉ!?」

 

少年が三節棍をレオニダスに構えると、其所にいたのは確かにレオニダスだけで、後のスパルタ兵は皆優牙達を食い止めていた。

 

「ムムム……、致し方ありません。かくなる上はこの私自らが、お相手いたしましょう」

 

「ああ、その方が分かりやすい」

 

覚悟を決めたレオニダスは槍と盾を構え、少年も三節棍を槍に戻し、レオニダスに向き合う。

 

「ご紹介がまだでしたな。サーヴァント・ランサー、レオニダス。よろしければ、貴方の名前をお聞かせ願いたい」

 

「……… 榊原瞬」

 

「瞬殿、しかと胸に刻みました。ではいざ、尋常に!」

 

「ハアッ!!」

 

 

ガキンッ!!

 

 

少年、瞬とレオニダスが同時に駆け出し、槍を交えてその身体が交錯する。

 

「その歳で、なんと力強い槍さばきか!」

 

「貴方も、炎門の守護者と呼ばれるだけある」

 

「なんと…… 我が異名をご存知であったか」

 

「無論。貴方の逸話は、我ら守りし者と通じる物がある。俺の槍は貴方と同じく守る為のもの!!」

 

そうして再びレオニダスと瞬は槍を交え、突きの応酬(ラッシュ)に入る。

 

神速に近いスピードで撃ち合っているにも関わらず、二人の体には一切の傷が無かった。

 

それは、彼らが一突き一突きを正確に撃ち落としているからに他ならない。

 

「なんという、戦いだ……」

 

ネロは目の前で起こっている戦いをただ見ている事しか出来ず思った。

 

今の自分にここまでの戦いが出来るのか、と。

 

「これがァァァ…… スパルタだァァァァァッ!!!!」

 

『瞬!このままではキリがないぞ!!』

 

「分かっているガルバ。ここで決める」

 

瞬はレオニダスの一突きを弾き、後ろに飛び上がる。

 

そして、槍を三節棍に変えて八の字を描く様に振り回し、左右に翡翠の光を放つ円を描き、更に真上で振り回して合計三つの翡翠の円を出現させた。

 

振り回していた三節棍を槍に戻すと円は砕け、三つの光の円から翡翠色の狼の鎧が召喚され、瞬に纏われた。

 

鋭く光る水色の瞳。

葉っぱが流れ落ちる様な形の紋章。

真っ直ぐ尖った耳を持つ猟犬の仮面。

翡翠の槍は柄頭にも刃が着き、木の葉の様な形になった森羅槍に。

 

森羅騎士 牙舞(ガム)が炎門の守護者の前に立ち塞がった!

 

「なんと神秘に溢れた鎧か……」

 

「そなたも、優牙と同じ……」

 

『行くぞ、レオニダス』

 

瞬は刃が二つになった森羅槍を持って、レオニダスに突撃していく。

 

『ハイィィッ!!!!』

 

「速い!? くっ!!」

 

 

バキャッ!!

 

 

瞬がレオニダスを通り抜けると、森羅槍には彼が持っていた盾がひしゃげて潰れ、貫かれた状態で刺さっていた。

 

「なんと盾が。なんという威力か」

 

『これで本格的に貴方を守るものは無くなったな』

 

「確かに、ですが私にはこの槍がある。これがあるなら、私はまだ戦えます」

 

『そうか…』

 

短い言葉を交わすと、再び二人は槍を構えて、今度は同時に突撃していく。

 

「スパルタァァァァァァッ!!!!」

 

『ウオオオオオオオオオ!!!!!!』

 

互いに射程距離に入り、槍を突きだす。

そして――――

 

 

バキン!!

 

 

レオニダスの槍は折れ、森羅槍がレオニダスの心臓、霊核を貫き、レオニダスはサーヴァントとしての死を迎えた。

 

「やはり、守るべきものの無い戦いでは…… 我が槍も折れたか……」

 

『去らばだ、レオニダス王』

 

黄金の粒子と共にレオニダスは消え、同時に彼の宝具であるスパルタ兵達も次々と消えていった。

 

「消えたか。やはり、この世ならざる者だったか」

 

『難敵だっだが…… まあ、勝ったから良しとしよう。立てるか?』

 

瞬は牙舞の鎧を解いてネロの手を取って立たせる。

 

「済まぬ。瞬と言ったか? そなたが居なければ、余は死んでいた」

 

「余り焦らない方がいい。どんなに万能にこなせる奴でも、焦ってしまえば元も子も無いのだからな」

 

すると、ネロを追ってスパルタ兵と戦っていたローマ兵士や優牙達がやって来た。

 

「先輩、ネロさんは無事です!」

 

「そうみたいだ。瞬、お前がネロを守っていたのか?」

 

「久しいな、優牙。それに陸人も。一年前の暗黒騎士団の騒動以来か?」

 

「瞬じゃん!お前もガジャリに呼ばれたのか」

 

優牙と陸人は瞬を見ると驚いた様な顔になったが、それも一瞬で、共に成長した仲間として再会を喜んだ。

 

「瞬よ。我らはローマへと帰還するが、そなたはどうするのだ?」

 

「勿論行く。元々俺は荊軻と共に居たのでな、偵察を兼ねて先にローマに向かっていたんだ。荊軻達もそろそろ戻ってくる筈だ」

 

「なんと。荊軻将軍達がか?ならば、急ぎローマに戻らねばな!行くぞ、皆の者!」

 

レオニダスを撃ち破り、森羅騎士 牙舞 榊原瞬と合流した優牙達は予定通りに首都ローマへと帰還したのだった。




どんなにいい作戦でも、その時々によって大きく変わってくる。

例えそれが最善策でも、場合によっては最悪の策になることだってな。


次回 第七節 失策


何?作戦すらない? 話にならんな!
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