GARO/Grand Order   作:響く黒雲

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FGO一周年おめでとう! そしてありがとう水着イベ! 不満を述べるとすれば、水着鯖が皆☆4以上と言うことだけ…… 庄司めぇぇ……orz

それはさておき、唐突な優牙の設定を公開します!




名前:冴島優牙

容姿:ぐたおのまんま(しいて言うなら白い魔法衣を着ている位)

概要:黄金騎士 牙狼の称号を受け継ぐ、冴島家直系の十八歳の魔戒騎士。感性は母親の影響か、一般人寄りで、普通に娯楽を楽しむ俗な部分がある。基本的に他人に優しい性格。(ホラーに容赦はない)

作中、歴史に疎い事が目立つが修行に明け暮れながら父親の財閥を、冴島家に仕える家政婦のアンナと共に維持するのに奔走していたのが原因(覚えようと思えば覚えられる)

家族は父親と母親、家政婦のアンナがいるが、優牙の父と母は彼が五歳の時に行方不明になった。その為、家政婦のアンナと旋風館で二人暮らしである。(優牙には兄がいるが、優牙自身は会ったことがなく、父親曰く()()()()にいるらしい)


失策

レオニダスを倒し、森羅騎士 牙舞である瞬と合流した優牙達は、ネロと共にローマへと帰還した。

 

首都ローマで優牙達を待っていたのは、ローマ市民達の惜しみ無い歓声と、皇帝ネロを讃える凱旋歌だった。

 

お祭り騒ぎに馴れていない瞬は、屋根から宮廷に向かい、陸人は市民と一緒になって騒ぎ、優牙は人々からもみくちゃにされていた。

 

やがて騒ぎも収まり、宮廷に辿り着いた頃には、戦っている時よりもボロボロになった優牙、果物を大量に抱えている陸人、なに食わぬ顔で壁にもたれ掛かっている瞬がいた。

 

「凄い騒ぎでしたね。先輩は皆さんからもみくちゃにされていました」

 

「お祭りは好きだけど… あんな風にされたのは初めてだよ……」

 

「ほひ、ひゅん!ほれふうか?(おい、瞬!これ食うか?)」

 

「要らん。食べてから話せ。飛んでるぞ」

 

「うむ!しかしマシュは見事に身を守っていたな。よいぞ、余以外に貞操が堅いのはいいことだ」

 

「いえ、そんな……」

 

ネロの言葉に多少頬を赤くして優牙を見つめるマシュだが、優牙は何故見つめるのか分かっておらず、ただ困惑していた。

 

「どうかした?」

 

「い、いえ…… いいえ、別に…… 私は」

 

「?」

 

「ネロ皇帝陛下。荊軻将軍と呂布将軍がお戻りになられました」

 

するとローマ兵がやって来て、ネロに伝令を伝える。

 

「おお!そうか。戻ってきたか!」

 

「ああ、何とか与えられた兵士の大半を返す事が出来た。ネロ・クラウディウス」

 

そして玉座に白装束を着た女性と、鬼の顔を模した鎧を纏った大男がやって来た。

 

「来たか、荊軻」

 

「お互い、無事に再会出来て何よりだ、瞬」

 

「■■■■■。■■■」

 

『荊軻に呂布だって!? 呂布は言わずもがな、荊軻も中国の英雄じゃないか!』

 

「おや?知らぬ顔が居るな」

 

ロマンの声に気づいた荊軻が、優牙達に目を向け、興味深そうに眺める。

 

「見たところそこの男二人は瞬と同じ、そこの女子は我らと同じ様だな」

 

「はい、マシュ・キリエライト。マスター・優牙のデミ・サーヴァントです」

 

「俺は南雲陸人。よろしく」

 

「マスターの冴島優牙だ。よろしく、二人共」

 

『初めまして、僕は――――』

 

「ほう?聴くからに軟弱そうな声だな?」

 

『酷いよ!?』

 

そうして一通りの自己紹介を終えた後、荊軻にカルデアの目的と使命を話す。

 

「成程。人の世を修正するか…… 中々に壮大な話だ。私は荊軻。此度の召喚は皇帝を多く殺せると聞き、ネロ・クラウディウスの軍にいる」

 

「うむ。偶々出会ってな。ブーディカ同様にスカウトしたのだ。して荊軻将軍、状況は?」

 

「ああ、何とか連合帝国の首都を発見した。ここだ」

 

荊軻は用意されていた地図のガリアを少し越えた辺りに印をつける。

 

「先輩、これは……」

 

「ステンノに教えて貰った場所だ」

 

『こいつは驚いたな。あの性悪女神が本当の場所を教えるとは』

 

「だが、一つ問題がある」

 

すると荊軻は、次に連合帝国の首都の手前に別の印をつける。

 

「ここだ。ここに砦がある。つい先日、勇猛な将軍が配置されたらしい」

 

「…… サーヴァントか」

 

「恐らくそうだ。ここを落としておかねば厄介な事になるだろう」

 

「よし。ならば明日、ブーディカ達と合流し、連合帝国首都の攻略遠征を開始する!異論は無いな!」

 

その日は、遠征の段取りをして優牙達は休む事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、件の砦では……

 

「これが敵軍に関するレポートだ。目を通して置くように」

 

「ありがとう。にしても不思議だなぁ、僕は変化球の英霊だから記憶も特殊なんだけど、まさか君に教わる立場になるとはねぇ…… ね!諸葛孔明先生」

 

「私はただ、その英雄に力を借りただけの紛い物だ。故に、私を呼ぶときはロード・エルメロイ二世と呼ぶように」

 

「オーケー。それで?頼んでいたのはどう?」

 

「問題ない。しかし…… 本気か?」

 

「勿論さ。早く君に会いたいな。ローマ皇帝、ネロ・クラウディウス」

 

ネロと戦う準備を着々と進めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、早朝早くから首都ローマを出て、ブーディカ達と合流するためガリアに向かったネロ・クラウディウス率いるローマ軍。

 

早朝から遠征に旅立った為か、昼頃にはブーディカ達と合流することが出来た。

 

情報の交換をすると、やはりガリアでも連合帝国の勢いは止まる事はなく、カエサルを倒した時と余り変わっていたなかったようだ。

 

その日の遠征はそこで止まった。

 

そして翌日、遂に首都攻略の為にローマ軍は進軍を開始した。

 

「そして…… 私達は……… と」

 

「何してんの?」

 

「フォウ!」

 

「ひゃあ!? せ、先輩にフォウさん」

 

小休止の時、マシュが何かを書いていたのが気になった優牙は、マシュの後ろから覗き込むと日記にこれまでの事が書かれていた。

 

「ドクターに頼まれて戦記録の様に記録してくれと…」

 

『その通りさ! タイトルは真・ガリア戦記。オマージュだけどいいだろう?』

 

「それはいいけど、情報漏洩にならない?」

 

妙にテンションの高いロマンが興奮気味に話すが、優牙に痛いところを突かれて勢いが弱まる。

 

『うっ、それはそうだけど……』

 

「ではこれは破棄します。記録は後でダ・ヴィンチちゃんに渡しておきますので」

 

『うわぁい、ちゃんとした教育が行き届いてるぞぅ、チクショウ!』

 

「優牙達はいつも楽しそうだな。余も混ぜよ!」

 

和気藹々と話している優牙に釣られてネロがやって来るが、そんなネロをブーディカが諫める。

 

「あんたはそんなことしてる場合じゃないでしょ」

 

「むぅ… しかし余は詰まらぬ!こうも何もないとな…」

 

そう言ってふてくされるネロだったが、その時戦場に獣のごとき雄叫びが木霊する。

 

「■■■■■■―――!!!」

 

「な、なんだ?! 今のは!?」

 

『不味いぞ優牙。無数の邪気が此方に向かっている』

 

「何?! ドクター、シャドウサーヴァントか?」

 

『いや、違う!これは死霊魔術に近いよ。つまり…』

 

「敵はキャスターの可能性が高いです。先輩」

 

連合帝国の首都まで後わずかというタイミングで現れたサーヴァントの出現に、動揺するローマ軍。

 

しかし、悪い事と言うのは連続するもので、後方の兵士がやって来て、ネロにあることを伝えた。

 

「陛下!後方より連合帝国の軍勢です!既に呂布将軍、スパルタクス将軍が迎撃しています!」

 

「なんと!?」

 

「あの二人を後方にやったのは失策だったな、ネロ・クラウディウス」

 

「うむ…… あの二人は敵を何処までも追いかけてしまう。だから後方にやったのだが……」

 

呂布とスパルタクスはバーサーカーである。

目に写る敵を殲滅するまでは何処までも敵を追いかけてしまう。

 

故にネロは二人を後方の軍に置いていたのだが、今回はそれが仇になったようだ。

 

「今あの二人を失なうのは不味いな」

 

「分かっておる。ブーディカ、陸人。すまぬが後方の軍で二人を回収してくれぬか?」

 

「わかった。ネロ公が無茶しないように見ててね、荊軻」

 

「あい分かった。陸人、お前も頼むぞ」

 

「任しとけって!」

 

『もう…… リクは直ぐに調子に乗るんですから…』

 

ブーディカと陸人は、数名の兵士を率いて呂布とスパルタクスのバーサーカーコンビを止めるために後方の軍へと向かった。

 

「ネロ。サーヴァント相手じゃ兵士を無駄に死なせるだけだ。ここは俺達に任せて回りの連合帝国軍を頼む」

 

「分かった。優牙達も気を付けろよ?」

 

「はい。ありがとうございます。ネロさん」

 

ネロは軍を引き、迫り来る連合帝国の兵士達を相手に戦い始めた。

 

「さて…… こうして二人で戦うのは一年ぶりかな?」

 

「ああ、その筈だ」

 

「私…… お二人に着いていけるでしょうか……」

 

若年ながらも、激戦を駆け抜けた魔戒騎士である二人とマシュでは、天と地程の差がある。

 

戦士に成りたてのマシュには二人に着いていけるか不安だった。

 

そんなマシュを励ましたのは、意外にも瞬だった。

 

「肩の力を抜くといい。力んでもいい結果は出ない。焦るな、お前の力は十二分にある」

 

「…… はい!ありがとうございます、瞬さん」

 

「瞬でいい。あまり年も離れてないだろう?」

 

「はい!瞬さん!」

 

「いや、だから呼び捨てでいいと……」

 

『諦めろ瞬。この子は天然だ』

 

天然を発動させるマシュに困惑する瞬だが、ガルバの助言でそう言うものかと己を納得させて魔戒槍を構える。

 

「フォウ。魔法衣の中に入ってろ」

 

「フォウ!」

 

優牙もフォウを魔法衣の紫の裏地に隠し、魔戒剣を抜く。

 

「行くぞ!」

 

「はい、マスター!共に勝利を!」

 

優牙達は、目の前に迫る死霊の群れを、元凶であるサーヴァント目指して突撃していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほっ、オラァッ!!」

 

「やっ!」

 

その頃ブーディカと陸人は、バーサーカー二人を敵の罠から救うために後方の軍へ向かっていた。

 

「キリがないな!」

 

「キミもそろそろ剣を抜いたら?」

 

「余計なペナルティ受けたく無いからな!人間相手には抜かない事にしてるんだ!」

 

ブーディカは普通に敵を斬って進んでいるが、陸人は魔戒騎士である故に一々敵を気絶させながら進んでいた。

 

その時、二人の前に黒く巨大な馬に乗った赤髪の少年が二人の前に現れた。

 

「やあ、君たち。ネロ・クラウディウスの軍の人で合ってるかな?」

 

「…… ラルヴァ。こいつサーヴァントか?」

 

『えぇ、少なくとも人ではありません』

 

「それを聞くって事は、あんたは連合の人でいい?」

 

「そうだね。今、僕のマスターは連合の人さ」

 

そう言って少年は馬から降りて剣を抜き、それを見た陸人も魔法衣から魔戒剣を二本取り出して逆手に構える。

 

「だからね?バーサーカー二人には退場してもらわなきゃ困るんだ」

 

「そうかよ!」

 

先手必勝とばかりに少年に飛びかかる陸人。

少年はその剣速に驚きながらも二本の剣を細腕で受け止める。

 

「速いし強いな……!でも、僕の方が分があるかな?」

 

「ぐぅ…! 攻めきれない!!」

 

「生憎僕の目的は君じゃ無いんだ!」

 

少年は陸人の剣を弾き、飛び上がって馬に乗るとそのまま逃げようとする。

 

「待て!」

 

「君には大人しくしていて貰う。『石兵八陣(かえらずのじん)』」

 

追いかけようとする陸人だったが、その時陸人の回りに石柱が現れ、更に落し蓋までされ閉じ込められた。

 

「なっ!? なんだこれは!」

 

「大軍師の究極陣地さ」

 

陸人は、少年の傍らに現れた人物を見て驚愕した。

 

「なっ?! あんたは!!」

 

「初対面の筈なのだが…… 一応自己紹介をしておこう。私は諸葛孔明だ」

 

「嘘を吐くな。時計塔のロードがこんな所で何をしている!」

 

少年の傍らに現れた人物は、時計塔の最高権力ロードの一人である、ロード・エルメロイ二世その人だった。

 

「さて、私は縁があって手を貸しているに過ぎん」

 

「そうだね。エルメロイ先生のお陰でスムーズに行ったし」

 

「何?…… ブーディカ?!」

 

そこには気絶させられ、少年の馬に乗せられたブーディカがいた。

 

「ネロ・クラウディウスに伝えてくれないかな?返して欲しくば砦に来いってね」

 

「ふざけんな、待ちやがれ!」

 

「じゃ、お願いね!」

 

そう言って少年は馬にエルメロイ二世とブーディカを乗せて去っていった。

 

「くそっ!待て!!」

 

『落ち着きなさいリク!鎧を使って脱出しましょう』

 

「…… ああ」

 

陸人が魔戒剣で円を描くと、光が溢れて石兵八陣(かえらずのじん)が爆発し、陸人はエルメロイ二世の呪縛から逃れた。

 

「…… 今からじゃ、呂布の方にも間に合わねぇな」

 

『一度ネロ公の所へ戻りましょう、リク』

 

ラルヴァの言葉にも答えず、陸人は何も出来なかった怒りに打ち震え、魔戒剣をギュッと握りしめたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、優牙達は続々と現れる死霊を蹴散らしながら、元凶であるサーヴァントのもとへ進んでいた。

 

「死霊魔術と言ったか…… 厄介なものだ。死体を兵隊にするなど、魔術師の考えそうな事だが」

 

『ボヤくな瞬。まだ魔術師が相手と決まった訳ではない』

 

幾ら倒しても沸いてくる死霊に辟易しながらやって来て魔戒槍を振るう瞬。

 

そうして倒し進んでいると、黒光りする巨体が目の前に現れ、ソレは黒い塊の様な物を振り上げ、優牙に叩き落とす。

 

「―――ォォォオオオオオッ!!!!」

 

「なっ!?」

 

間一髪でそれを避けるも、優牙のいた地面は粉々に砕け散り、深く陥没していた。

 

「お前がこの死霊を創り出したのか!!」

 

「イスカンダルゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」

 

「イスカンダル?うおっ?!」

 

何とか会話しようと、黒い巨人に話しかける優牙ったが、巨人は全く意にも介さず、再び優牙を攻撃する。

 

「マスター!大丈夫ですか!?」

 

「ああ!けど彼奴、俺をイスカンダルだとか言って話を聞きやしない。バーサーカーだ!」

 

『イスカンダルだって?ならもしかしたら彼はダレイオス三世かもしれない』

 

「ダレイオス三世?」

 

『ああ、古代ペルシャの王様さ。彼の宝具がこの死霊を呼び出しているに違いないよ!』

 

実際ロマンの推測は正しい。

バーサーカー、ダレイオス三世の宝具、不死の一万騎兵(アタナトイ・テン・サウザント)の効果で生前の兵士達を不死属性付きで呼び出しているのだ。

 

「なら、ダレイオスを倒せばいい訳だ」

 

「ネタが分かればどうという事はないな」

 

「ですが…… あのバーサーカーは」

 

不安そうにダレイオスをマシュはチラリと見ると。

 

「ォォォオオオオオ―――!」

 

雄叫びを上げながら斧を振り回し、味方ごと自身の敵を屠って行くダレイオスがある。

 

「―――――」

 

バーサーカーの狂気に知らず知らずに呑み込まれていくマシュ。

 

「大丈夫。いつも通りにやれば勝てない相手じゃない。だから呑まれるな、マシュ」

 

「そうだ。不安がることはない。俺達が着いてる」

 

『俺様もな』

 

『俺だってな』

 

後ろに引きそうになる身体を優牙に抱き留められ、励まされる。

 

マシュは優牙達の暖かさを感じながらダレイオスを再び見る。

 

そこにはもう怯えはない、ただ真っ直ぐ相手を見つめる勇気をもった力強い瞳だ。

 

「はい……!行きましょう!」

 

ダレイオスへと歩み始めるマシュ。

そんなマシュを見た二人は、魔戒剣と魔戒槍を空に掲げて光の円を描く。

 

円は砕け、翡翠と金色の光が優牙と瞬を照らし出し、獣の咆哮と共に鎧が召喚された。

 

 

―――――― GAOOOOOOOOO!!!!!!

 

 

牙狼の鎧と牙舞の鎧を纏った二人は、マシュに続いてダレイオスに向けて走り出す。

 

「ウゥゥゥォォォオオオオオッ!!!!」

 

マシュが懐に入ってくるのを察知したダレイオスは猛々しい雄叫びと共に両手の斧をマシュに叩きつける。

 

『フッ!』

 

『ダアッ!!』

 

しかし、サーヴァントを越える速度でマシュを追い越していた優牙と瞬が牙狼剣と森羅槍で斧を受け止め、がら空きになった腹に強烈な拳を放つ!

 

「オッ、ォォォオオオオオ!!!!」

 

バーサーカー故に頑丈なダレイオスは直ぐに体制を建て直すが、その隙を逃さずマシュが突入してくる。

 

「やあああああっ!!!!」

 

「グッ、オッ、オオッ!!」

 

自慢の盾で撃たれたばかりの腹に正確な連撃を入れ、バーサーカーと言えども直ぐに立ち直れないダメージを与える。

 

『ハッ!セイィィィィッ!!!!』

 

そこを瞬が森羅槍で突き刺し、三節棍状態にして、大物を釣り上げる様に引っ張ってダレイオスを空に射ち上げた。

 

『今だ!優牙!』

 

『応!』

 

優牙は即座に空へ飛び上がり、ダレイオスの巨体を牙狼剣で一閃する。

 

『ウオオオオオオオオッ!!!!!!』

 

 

ザンッ!!

 

 

「イス、カン、ダルゥゥゥゥ………」

 

霊核を切り裂かれたダレイオスは、嘗ての宿敵の名を呟いて消えた。

 

同時に猛威を振るっていたダレイオスの宝具、不死の一万騎兵(アタナトイ・テン・サウザント)も主の消滅と共に消え去った。

 

「敵サーヴァント撃破!バーサーカー、ダレイオス三世、消滅します」

 

ダレイオスが完全に消え去った事を確認したマシュは報告を兼ねてそう言う。

 

優牙と瞬も鎧を解除して敵が残っていないかを確認していた。

 

「ガルバ。残っている奴はいるか?」

 

『問題ない。一人残らず消滅したようだ』

 

「よくやったな、マシュ。流石俺の後輩だ」

 

「ありがとうございます。先輩」

 

そろそろネロの方も終わっているだろうと、ローマ軍に合流しようとした時、ザルバにラルヴァからメッセージが伝わった。

 

『何?本当か?』

 

「どうしたの?ザルバ」

 

『不味いぞお前達。ブーディカが敵に捕まった』

 

「なんだって!?」

 

それは、ブーディカが捕まったという最悪のメッセージだった。




己の目的を果たすため、犠牲を省みず突き進む。

その傲慢が、怒れる狼を呼び覚ますとも知らずに…


次回 第八節 輪廻


その刃は、星の輝きが如く!
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