GARO/Grand Order   作:響く黒雲

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プリヤコラボキター!(゚∀゚ 三 ゚∀゚)

やったぜ幼女サイ……ゲフンゲフン あぶねぇあぶねぇ……

でも水着の次がコラボとか運営ガチに殺しにかかってるじゃないですかヤダー!

まあ、ぐだーずの相棒のあの人の言葉を思いだし、希望しましょう!みんなで!
……… 別に、引いてしまっても構わんのだろう?


神祖

アレキサンダーとエルメロイ二世を破り、砦を攻略したローマ軍は、遂に連合帝国の首都を目前にしていた。

 

「―――― うむ。要するに決戦である!今こそ余と、余の兵士たる貴様らが力を合わせ、ローマをひとつにするのだ!忌々しくも皇帝を僭称する者たちよ!偽のローマが潰える時だ!」

 

「行くぞ皆の者!僭主たちを悉く討ち果たすのだ!我が剣は原初の情熱であり、剣戟は星の如くである!行くぞ余の兵士たちよ!」

 

ネロの最後の演説を前に兵士たちは、これまでの戦いの疲れを全く感じさせない様な雄叫びを挙げ、士気の高さを鼓舞する。

 

「凄いな、あれだけ戦ってまだ余裕があるなんて」

 

「はい。皆さんの士気が、ここに来て最高潮です」

 

『気を付けるんだよ二人共。まだ宮廷魔術師が出てきてないんだから』

 

ロマンの言う通り、宮廷魔術師と思われるレフは、未だに姿を見せていない。

 

単に宮廷で指揮をしているのか、或いはネロを破滅させるために大規模な魔術を準備しているのか……

 

『前にも言った様にフラウロスは策を弄するホラーだ。おそらく、首都の中心から動く事はないだろう』

 

『ザルバの言う通りだ。でも、聖杯所有者との戦いになる。フランスでは竜種が召喚されていた。あのレフが英霊召喚だけに聖杯を使うとは思えない』

 

「はい。ですので私と先輩、魔戒騎士である陸人さんや瞬さんは首都中心部の攻略に参加します」

 

『うん。もう一度言うけど、くれぐれも気を付けて―――― 待った、サーヴァント反応だ!』

 

その時、首都の入り口から一人のサーヴァントがこちらにやって来る。

 

「…… 勇ましい。勇ましきものよ、それでこそ当代のローマに相応しい」

 

「…… む?」

 

『あの距離から声が届くのか?サーヴァントは声量も化け物だなぁ…』

 

「こちらでも確認しました。これより戦闘体制に入ります」

 

まだ遠い距離に居るにも関わらず、サーヴァントの巨体から繰り出される声は、正確にネロや優牙達の耳に届いた。

 

「なんと愛らしく、美しく、そして絢爛なのだ。その細腕でローマを支えたのも頷ける」

 

サーヴァントは、尚もネロに歩み寄りながらも言葉を紡ぎ続ける。

 

「さあ、おいで。過去、未来、現在。全てのローマがお前を迎え入れよう」

 

「あれは…… いや…… しかし…… そんなことが、あって…… 良いのか……」

 

その言葉を聞いた瞬間、ネロの顔が青ざめる。

そして、目の前のサーヴァントが自分が考えた人物の訳がないと、怯えながらブツブツと呟き始める。

 

「ネロさん?もしや、なにか魔術を掛けられて…」

 

『いや、魔術の発動は関知してない。それにサーヴァントのスキルでもないみたいだ』

 

「ネロ?どうしたんだ?何をそんなに怯えているんだ」

 

優牙の言葉にハッとなりながら、ネロは自分が怯えている事に気がついた。

 

「怯えている?…… 余がか?…… 余はローマ皇帝だぞ…… その余が…… だがしかし、一瞥しただけで分かってしまう…… 彼こそがローマだ」

 

「お前には分かる筈だ、ネロ。ローマこそが(ローマ)なのだと。さあ、来い。(ローマ)へと帰るがいい。(ローマ)は全てを許そう。お前の内なる獣でさえも愛してみせよう。そう、(ローマ)がローマだ」

 

とうとうネロの目の前までやって来たサーヴァントはネロに手を差し出しながら、連合への恭順を述べる。

 

その声色は、今まで出会ったどのサーヴァントよりも優しいもので、ネロやローマ兵達を止めるには十分過ぎるものだった。

 

「あ、あぁ…… そなた……いや、あなたは…… あなただけは、有り得ぬと…… 思っていた。信じたかった…… しかし、余の前に立ちはだかると言うか!偉大なるローマ建国王!! 神祖ロムルス」

 

サーヴァントの正体、神祖ロムルス。

建国王とも言う彼は文字通りローマそのものである。

 

彼こそが、ネロや歴代皇帝が治めるローマを産み出した偉大な英雄なのだから。

 

『神祖ロムルスだって!? そんな、神霊級のサーヴァントじゃないか!』

 

「カルデアから来た者達だな。良い、お前達も許そう。何故なら総ては(ローマ)に通じるのだから」

 

「あ―――― くっ」

 

神をも思わせる神聖なオーラに、ダレイオス三世の狂気とは別の意味で呑み込まれそうになるマシュ。

 

ロムルスはここでローマ軍を、そしてカルデアを無血で制圧するつもりだった。

 

「ハァッ!」

 

「!ムンッ!」

 

しかし優牙は、魔戒剣を抜いてロムルスに斬りかかり、ロムルスはそれを大樹の様な自身の槍で裁いた。

 

「ほう…… 向かってくるのか。この(ローマ)に」

 

「ああ。あんたが建国王だろうと、世界を乱し、ホラーに加担するサーヴァントなら斬る。それだけだ」

 

「先輩!」

 

「マシュ!ネロを守れ!」

 

「はい!」

 

ロムルスに魔戒剣を向けて、意識を集中させる優牙だが、ロムルスは未だに槍を構えず、優牙を見定める様に見る。

 

『成程、魔戒騎士でないカエサルが黄金騎士を知っていた理由が漸くわかったな』

 

「どういうこと?ザルバ」

 

『いいか優牙。これはネロだけじゃない、お前さんも偉大な先人に立ち向かわなきゃならない』

 

ザルバが言おうとしていることが解らず困惑する優牙だったが、ロムルスはまるで自らの子に話しかける様な雰囲気で優牙に話しかける。

 

「異界の黄金騎士よ。こうして後継者と語り合える日が来ようとは思わなんだ…… 貴様に会うのも二千年振りか、我が(ザルバ)よ」

 

『俺様としては、もう一度お前に会えるとは思ってなかったぜ、ロムルス』

 

「後継者?……!まさか、貴方は!?」

 

『そうだ優牙。このロムルスが、ローマを守護していた黄金騎士 牙狼だ』

 

ザルバの言葉に、流石の優牙も驚きに包まれた。

同時に納得もしていたのだ。

自分の出せる気迫を遥かに超えるこの英雄の気迫が魔戒騎士のソレであった事を。

 

「だが、何故だ!そんな人が、ホラーに呼び出されるなど!」

 

「簡単な事だ冴島優牙よ。魔戒騎士とは表には決して現れぬ存在。しかし(ローマ)は英雄としての側面をもった魔戒騎士。故に聖杯の呼び掛けには応えざるを得ない時もある」

 

サーヴァントとは使役される存在、マスターが例え誰であろうと、呼び出されてしまったのなら従わなければならない。

 

だが、優牙はそれを許容出来るほど穏便ではなかった。

 

「…… 認めない。俺は貴様が黄金騎士とは認めないッ!!!!」

 

魔戒騎士、それも黄金騎士の称号を持つ者がホラーに使役させるなどあり得ない、あり得てはならないと優牙は大空洞でオルガマリーがレフに殺された時の様に激怒した。

 

「ウォオオオオッ!!!!」

 

「フンッ!!」

 

 

ガキンッ!!

 

 

優牙の怒りの一閃は、ロムルスの槍によって阻まれるが、怒りの余りに優牙はそのまま槍をへし折ろうと魔戒剣を押し込む。

 

「惜しいものよ…… 素質は十二分に有るものの、その器、未だ黄金騎士を受け継ぐに至らずッ!」

 

「貴様が……!その称号を……… 父さんの称号を口にするなァァァァッ!!」

 

ロムルスの評価は焼け石に水、優牙は更に激昂してますます魔戒剣を押し込んでいく。

 

「甘いわ!」

 

「なっ!? グハァッ!!」

 

しかし、歴戦の英雄たるロムルスに怒りに任せた攻撃など無意味。

 

優牙は魔戒剣を叩き落とされ、腹を殴られ後方に吹き飛ぶ。

 

「ぐっ、くそぉっ!」

 

『落ち着け優牙。怒りに任せて剣を振るうな!』

 

「オオオオッ!」

 

ザルバの制止と忠告を無視して、優牙は魔戒剣を拾い、ロムルスに向かって走りながら前方に円を描き、その中を走り抜ける。

 

 

――――GAOOOOO!!!!!!

 

 

走り抜けると同時に優牙の体は光輝き、その光は獣の咆哮と共に金色の鎧となって優牙を覆い、牙狼剣に変化した魔戒剣をロムルスに振るった。

 

『ハァッ!!』

 

「………」

 

 

ギンッ!!

 

 

『何…!?』

 

「怒りに身を任せ過ぎたな。ソウルメタルを操り切っておらぬわ!!」

 

必殺の筈の牙狼剣をロムルスに受け止められ、優牙の心は今までになく動揺していた。

 

「ムン!!」

 

『ガッ!? あ…!が…!』

 

その動揺を突かれ、ロムルスは優牙の首を掴み吊し上げる。

 

「未熟、未熟。今の貴様が、牙狼の称号を名乗る事は許されぬ。大方、今まで鎧の力を頼りに戦ってきたのだろう」

 

『なに、を……!』

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…… 未だそれを理解していない貴様に、我が牙狼の鎧は過ぎた物よ……」

 

ロムルスはどこか落胆した様子で優牙を投げ捨て、地面にめり込みながら叩き付けられた優牙は、未だ治まらぬ怒りで牙狼剣を振り上げる。

 

『う、うわぁああああっ!!!!』

 

「愚かな…… 我が槍!我が建国の一撃をみるがいい!」

 

向かってくる優牙を尻目に、ロムルスはその槍を振り上げ、槍の真名を解放する。

 

「『すべては我が槍に通ずる(マグナ・ウォルイッセ・マグヌム)』!!!!」

 

元々樹木の様であったその槍は、更に巨大な大木に変化し、ロムルスはその変化した槍を地面に突き立てた。

 

 

――――…………… ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

 

 

すると、大地が震撼し、大きな地響きと共に無数の大樹が生え、その全てが優牙を貫く刃となる。

 

『グアァアァアァアァァアアアッ!!!!』

 

襲い来る自然の猛威に成す術もなく打ち上げられた優牙は、その宝具の威力故か、それともロムルスが正確に鎧の紋章を突いた事か、牙狼の鎧は解除された。

 

「ぐ…… カハッ……!」

 

「先輩!?」

 

「優牙よ!しっかりするのだ!」

 

呆然とロムルスを眺めているしかなかったネロも、そのネロを守っていたマシュも、堪らず優牙の元に駆け寄る。

 

優牙は魔法衣と牙狼の鎧に護られていた為、目立った傷はなかったものの、宝具をまともに受けた影響か、立ち上がる事が出来なかった。

 

「また鎧に救われたな」

 

「ッ!…… だ、黙れ……っ」

 

「だが、それもこれまで」

 

その時、ロムルスの宝具を受けた際に弾かれて空に打ち上げられていた魔戒剣がロムルスの目の前に突き刺さる。

 

ロムルスは槍を消すと、迷うことなく魔戒剣を掴み、いとも簡単に持ち上げ、感触を確かめる様に二、三度振るった。

 

「ふむ、懐かしきソウルメタルの感触。二千年振りに我が手元に戻った訳だな」

 

「ですが、貴方にその剣は扱えません!」

 

「ほう、何故そう思う? 盾の英雄よ」

 

「先輩から聞きました、牙狼の称号はたった一人にしか与えられないと!先輩がいる限りそれが覆ることは――――!」

 

「一つ、説明不足だな。冴島優牙」

 

「――― えっ?」

 

困惑するマシュを無視して、ロムルスは魔戒剣を天に掲げる。

 

そして、優牙と同じ様に円を描くと、金色の光がロムルスを包み込み…………

 

 

――――― GAOOOOOOOOO!!!!!!

 

 

獣の咆哮と共に、牙狼の鎧が召喚されロムルスの身体に纏われた。

 

その姿は、優牙が纏った物とは細部が異なり、瞳の色は赤黒く、装飾のラインはローマらしく赤に、マントも黒から赤と金に変わっていた。

 

何よりも最大の相違点は、牙狼剣が剣から槍に変わっていたことだった。

 

今ここに、ローマの地を守り抜いた建国の黄金騎士が復活したのだった。

 

「………… うそ」

 

『確かに牙狼の称号を得ることが出来るのは一人のみ。だが、資格者が一人というわけではない』

 

「……… くっ!」

 

『同じ時に、牙狼の称号を持つ者が二人以上現れた時、最後の一人になるまで戦わねばならぬ。本来ならば鎖縛(サバック)で決めるのだが、我らは敵だ。ならば、解決策は自ずと一つであろう』

 

それは、暗に今牙狼の称号を持つ優牙をここで仕止めると言っているのだった。

 

「そんな事…… させません!」

 

『そうか…… ならば守り切ってみせよ!』

 

ロムルスが牙狼槍をマシュに突きだしたその時……

 

「ハァッ!」

 

「オラァッ!!」

 

 

ギィンッ!!

 

 

牙狼槍を弾く二つの影が舞い降りた。

 

「遅くなった!」

 

「大丈夫か?マシュちゃん!」

 

「瞬さん!陸人さん!」

 

それは、スパルタクスや呂布の代わりに後方で軍を守っていた陸人と瞬だった。

 

「おい、何かのジョークかよ?」

 

「どうなっている…… 優牙!」

 

『冴島優牙と同じ時を生きる魔戒騎士か』

 

その二人も、牙狼の鎧を纏ったロムルスを見て、あり得ないものを見た表情を浮かべる。

 

「奪われたのならまだ解る。だが…… 何故、奴が牙狼の鎧を纏っている?」

 

『約二千年前にローマを守っていた建国の黄金騎士、ロムルスだ』

 

「おいおい、そんな大物の魔戒騎士が敵に着いたのかよ」

 

冗談じゃないぜ、と言いながら陸人は魔戒剣を逆手に構える。

 

『魔戒騎士の品位も随分堕ちたものだ。今では鎧に頼りきりになる者が殆どとは……』

 

「なんだとぉ……!!」

 

「よせっ!陸人。…… やる前から決めつけるのは止めて貰おうか」

 

キレて飛びかかりそうになる陸人を抑えながら瞬はロムルスを睨む。

 

ロムルスはそんな瞬を意ともせずに、牙狼槍を構える。

 

『挑発に乗るようでは、剣を交えるまでもない』

 

「良いぜぇ…… だったら見せてやるよ!」

 

「俺達の時代の魔戒騎士達への侮辱、撤回して貰うぞ!」

 

遂に二人共完全にキレてしまい、陸人は二振りの魔戒剣を、瞬は翡翠の魔戒槍を天に掲げて円を描き、星狼と牙舞の鎧を纏ってロムルスに飛びかかり、輪断剣と森羅槍を降り下ろす。

 

『フンッ!!』

 

ロムルスは牙狼槍を横に構え、片腕で二人の武器を同時に受け止めた。

 

『俺達二人の同時攻撃だぞ!?』

 

『それも…… 片腕で!』

 

『解ったか?(ローマ)とお前達の力量差が。鎧に頼りきったままでは、永劫に()()()()()()など出来ん!』

 

『『グアァアアッ!?』』

 

ロムルスはその強力な腕力と、牙狼槍を扱う技術で二人を弾き飛ばした。

 

『セプテムッ!!』

 

『ガハァッ!?』

 

『ロムスッ!』

 

『ガフッ!!』

 

そして、二人の鎧にある紋章を牙狼槍で的確に貫き、二人の鎧を強制解除させた。

 

『これが本当の魔戒騎士というものだ』

 

「ぐぁ…… つ、つえぇ……」

 

「これが、神代の時代の魔戒騎士……」

 

倒れ伏す二人を見下ろし、優牙まで牙狼槍が届く距離まで来たロムルス。

 

「行かせ、ません!」

 

『………』

 

「うあっ!?」

 

ロムルスは無言で、マシュを投げると牙狼槍を優牙に突きつける。

 

ロムルスが一ミリでも槍を動かせば、優牙の額はいとも容易く貫かれるだろう。

 

しかし……

 

『逃げるがいい。冴島優牙』

 

「え………?」

 

何故かロムルスは、牙狼槍を納め、牙狼の鎧を解除した。

 

「な、何故だ!?」

 

(ローマ)は最初に言った筈だ―――― 私はカルデアも許すと」

 

ロムルスは、踵を返して連合帝国首都に戻っていく。

そして数歩、歩いた後に立ち止まって優牙達に告げる。

 

「もしも――― お前達が、まだ(ローマ)と戦うつもりならば、その時までに見出だしておくといい…… ()()()()()()()()()()()()()()()()()()を」

 

「真に、魔戒騎士として必要なもの………」

 

そう言って今度こそ、ロムルスは去っていった。

 

結果的にローマ軍に犠牲はなかったものの、その被害は大きなものだった。

 

―――― ネロの心が折れかけていることと、牙狼の鎧が奪われてしまった事だ………




鎧を奪われ、失意に沈む優牙。

無意識に繰り返す非情な現実。

だが優牙は覚えている、父親の遺した心を。


次回 第十節 言葉


その意志は、受け継がれる金色の魂!
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