GARO/Grand Order   作:響く黒雲

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ニコ生凄かったですね。アニメがあり、七章も始まり、楽しかったトナカイライフもカムバック…… 十二月忙しいですね、FGO。

それはそうと、二章終わったのでオリ騎士二人と牙狼ーマの設定を出します。

先ずは陸人から、どうぞ。



名前:南雲陸人

概要:輪廻騎士 星狼の称号を持つ魔戒騎士。
優牙と同じ年で、共に修業していた時期もある。性格は楽観的に見えるが、頭の中は相当クール。特に女子供に手を上げられると静かにキレる。

家族は魔戒法師の姉と妹がいる。

星狼の鎧は珍しい銀と黒の二色で紋章はメビウスの輪。

魔戒剣はトンファーや偃月刀にもなる曲刀『輪断剣』偃月刀の時は『輪廻断絶剣』となる。


三章 封鎖終局四海 オケアノス
大海


存在しない筈の世界……

四方を海で囲まれたこの世界の孤島に、男は降り立った。

 

「ここか。ガジャリが言っていた特異点とやらは」

 

野性的な風貌の男は、孤島の周りをグルリと睨み付け、自分の状況を理解する。

 

男は紺色のロングコートとこの場にはまるで相応しくない格好をしていた。

 

「何処からどう見ても海ばかり…… 船どころか街も人もなし。成程、確かに異常だ」

 

『冷静にカッコつけてないで船とか探しなよ!水や食糧だって無いんだし!』

 

「解ってるよ。そう急かすな、果報は寝て待てと言うだろう。それに、俺は今サーヴァントという状態なんだろう?魔力さえあれば存在できる」

 

男は懐から鏡を取り出すと、そこから聞こえてくる幼子の声に余り焦っていないように返答するが、彼は致命的なことを忘れていた。

 

『じゃあその魔力はどっから持ってくるのさ』

 

「あっ………」

 

『あっ、じゃないよぉ!まったくもう!』

 

その魔力を提供してくれる宛が全く無かったのだ。

 

彼は天然のうっかり持ちだったのだ……

 

『どーすんのさ!このままじゃ、魔神ホラーも倒せずに消えちゃうよぉ!』

 

「むぅ…… それは不味いな……」

 

ようやく事態を正確に理解した男は、焦り始める。

 

このままでは彼が消えるのは時間の問題だろう。

 

その時である。

 

『!ねぇねぇ、なんか話し声が聴こえるよ?』

 

「何? こんな孤島にか?」

 

幼子が複数人の話し声を聴いたのだ。

 

『きっと誰かがこの島にやって来たんだよ!』

 

「誰かね…… で、その声は何処からするんだ?」

 

『あの岩影の向こうだよ』

 

幼子の声に従い、男は軽々と岩影を登り、島の反対側を覗き見ると、そこには巨大な船が孤島に上陸し、乗組員と思われる人間たちが居たのだった。

 

『人だ!人だよ!』

 

「見れば分かる。こいつはラッキーだったな。早速、あの貨物船に乗せて貰えるように頼んでみるか」

 

船を見るや即決即断、男は数メートルはあろう岩影から島の反対側へ飛び降りた。

 

普通の人間ならば、骨どころか内臓までもがグシャグシャになり、目も当てられないミンチコースまっしぐらだろう。

 

しかし男はサーヴァント。

強靭にして最高の身体能力と、膨大な経験則から来る判断力でそれを補った。

 

男は途中にあった木の枝を掴み衝撃を抑えて事も無げに着地した。

 

「なんだ!?」

 

「なんか今スゲー勢いで何か堕ちて来なかったか!?」

 

どうやら派手に着地したせいか、船の船員に驚きを与えるという形で気づかれてしまった。

 

「不味い。余計な警戒心を抱かせたな」

 

『何が不味いのさ?』

 

「この時代の航海は文字通り命懸けだ。新しい地に上陸し、未知の世界を見るとき人間が警戒しない訳がない」

 

『じゃあどーするの?』

 

「こちらに敵意はないと報せるしかないな」

 

男は自分の失敗に頬を掻きながら草むらからでて、船員に姿を晒す。

 

「驚かせてすまない。俺は訳あってこの孤島にいる。悪いが船長と話させてくれ、出来ればその船に乗せて欲しい」

 

「「…………」」

 

男は船員にそう言ってみるが、船員からの反応はない。

 

「ふぅ~ …… 名も知らん奴の言うことは聞けないか…… 俺の名は――――――」

 

「敵襲ー!!!! 誰か船長呼んでこい!こいつ、昨日の超人と同じだぁ!」

 

「―――― なぬ?」

 

男は名を名乗ることで警戒を解こうとするが、名乗ることもなく、敵と認識されてしまった。

訳も分からないまま、男は瞬く間に屈強な男たちに囲まれた。

 

「テメェ、一人で来るたぁいい度胸じゃねぇか!!」

 

「俺たちが誰か知ってんのか?アァン!!」

 

「俺たちは泣く子も黙る海賊!」

 

「偉大なキャプテン・ドレイクの海賊団よ!」

 

「キャプテン・ドレイクねぇ……」

 

男はその名に覚えがあったのか、感心した様に頷いていた。

 

『ちょっ!? 海賊って!ダメじゃん!』

 

「まぁ、コレばかりはなぁ……」

 

そう、男が何かの貨物船と勘違いしていた船は実は海賊船で、その中から出てきていた屈強な男たちは海賊の船員だったのだ。

 

「キャプテン・ドレイクってことはかの有名なフランシス・ドレイク船長ってことか?」

 

「あたぼーよ!それ以外誰がいる!」

 

「ま、だろうな」

 

「さっきからゴチャゴチャと…… いいからさっさと身ぐるみ剥がされやがれ!」

 

「行くぜ野郎共!こいつの首を船長に差し出すんだ!」

 

「「「「ウォオオオオオオオオオッ!!!!」」」」

 

豪快な雄叫びと共に、屈強な海賊たちは男に飛びかかった。

 

「フッ…… お前たちみたいなバカは嫌いじゃないが…… 相手が悪かったな」

 

だが、男はその海賊たちにも怯まず野性的な笑みを浮かべると、一番近くにいた海賊に拳を飛ばすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ……」

 

「あ……が……」

 

「つ、強ぇ……」

 

「オラどうした!もう終わりか!?」

 

数分後、浜辺に立っていたのは男一人だった。

他の海賊たちは先程の気迫が嘘の様に消えて倒れていたのだった。

 

『ちょっと!やりすぎだよ!』

 

「安心しろ()()()。殺しちゃいない」

 

男は何とか誤解を解くために船長に直接会おうとしたその時。

 

 

バァン!

 

 

銃声が響き、男の足元に弾丸が埋まる。

 

「私の可愛い野郎共が随分と世話になったみたいじゃないか?」

 

「まぁ、軽い講釈の様なものだ」

 

「面白い事を言うねぇ、アンタ。海賊相手に講釈だなんてさ」

 

その弾丸が放たれた銃の持ち主は、男が今倒した海賊よりも遥かに逞しい女性だった。

 

「まったく舐めてくれたねぇ…… こいつは高くつくよ……」

 

「俺はあの船に乗せて貰いたいだけなんだがな」

 

「私のハインド号にかい?へぇ~。なら、力試しと行こうじゃないか」

 

「いいだろう。で、どうするんだ?」

 

「私の両手の銃を弾切れまで耐えきれたら、私の船に乗せようじゃないか。勿論、何の因縁もなしにね」

 

そう言って女性は、両手の銃を男に向ける。

 

「先ずは小手調べさ!くたばるんじゃないよ!」

 

弾丸が放たれた。

打ち出された弾丸は真っ直ぐ男に向かっていく。

 

「……… フン」

 

 

ガキンッ!

 

 

しかし、弾丸が男に届く事は無かった。

何処から取り出したのか、紺色の片手剣で弾丸を叩き落としていた。

 

「へぇ……! 大したもんじゃないか。私の弾丸を弾くなんてさ!」

 

女性は男を称賛しながら再び銃弾を放つが、危なげもなく、さも当然の様に男は弾丸を叩き落としていく。

 

そして、剣の鋒を地面に向けて腕を横に伸ばすという独特な構え方をした後、男は女性に向かって走り出した。

 

「くっ!舐めんじゃないよ!」

 

目にも止まらぬ早打ちで弾丸が複数男に飛んでいくが、やはり男は危なげもなく叩き落としていき、剣を女性の首へ添えた。

 

「く……!」

 

「俺の勝ちだな。約束通り、船に乗せて貰うぞ」

 

女性が負けた事が信じられなかったのか、周りの船員たちはざわつく。

だが、とうの女性はというと………

 

「ぷっ、アッハッハッハッハ!!!! いやー負けた負けた!あんた、私の銃を剣で叩き落とすなんてやるじゃないか。気に入ったよ!」

 

まったく気にしていないようすだった。

 

「そいつはどうも。早速、船長に挨拶したいんだが……」

 

「あン?なに言ってんだい、ここに居るじゃないか」

 

「何……?」

 

男は訝しげに女性を見るが、この女性が船長とはにわかに信じられなかった。

 

「私が、このゴールデン・ハインド号の船長。フランシス・ドレイクだ!よろしく、色男」

 

「なっ…!? フランシス・ドレイクが女!?」

 

「私が女だと何か不味いのかい?」

 

「い、いや…… なんでもない。っと、名乗るのが遅れたな。俺は四十万ワタル。魔戒騎士だ」

 

これが、この特異点における海賊と魔戒騎士という異色のチームの始まりだった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――― 今日も、同じ時間に目が覚めた。

体温、五感、そして眠るたびに消えるかもしれないという意識を確認する。

 

――――― 問題ない、私は今日も存在を許された。

 

「やあ、おはよう第二号。身体に変化はないかい?」

 

ドクターがこちらにやって来る。

おはようございます、私は大丈夫です、と彼に答える。

 

「そっか。外はマイナス70度だってさ!…… まあ、この部屋に居る限り、関係無いけどね」

 

私は快適な部屋の中にいる。

一日のほとんどをここで過ごしているが、不便はない。

 

「…… どうかしたかい?なにか不都合な事があるのかい?何でも言ってくれ」

 

黙っていた私を心配したのか、彼は私の首に触れて触診を始める。

 

「…… 何もなさそうだね。良かった。君に何かあったら所長に殺されちゃうよ」

 

それは大変ですね、と苦笑混じりに答えると彼は気に入らなかったのか必死に訴えてきた。

 

慌てて私は、すみません、配慮が足りませんでした、と言ったら気にしてない、と返された。

 

どうやら私は人の表情を読むのが下手なようだ。

 

ふと、彼は表情を崩した。

なにやら苦痛に耐えるような表情だったので、大丈夫ですか?と私は言った。

 

「…… 余計な心配をさせたかな。でも大丈夫、ありがとう。おっと、遅くなったね。おめでとう■■。5110回目の覚醒だ」

 

ありがとうございます、と再び返した。

これは心からの言葉だ。

 

私は幸せだ。

今日も一日、この美しい世界を見ていられるのだから――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フォウ!フォウキュッ!(てしてしてし)」

 

「………… 痛いよ、フォウ」

 

優牙はマイルームのベットでフォウに顔面を連打されて叩き起こされた。

 

先日のマシュ経絡秘孔マッサージ事件からようやく回復した優牙は気だるげに体を起こす。

 

「…… あ、おはようございます先輩。お身体は大丈夫でしょうか?」

 

「あれからもう三日だよ?治って貰わなきゃ困る」

 

「すみません。私の勉強不足のせいで…… マスターを守る筈のサーヴァントが、マスターを傷つけるなんて……」

 

シュン、としょげてしまうマシュの頭を、優牙は仕方ないな、とばかりに撫でる。

 

「気にしないで。人間、誰でも失敗はあるさ。今度、エミヤ辺りに教わればいいよ」

 

「…… ありがとうございます。先輩」

 

このまま良い雰囲気のまま終われば、美しい信頼関係として終われたのだろうが、そうは行かないのがこのカルデア。

 

「私の頭は撫でて下さらないのですか?旦那様(ますたぁ)♡」

 

「「「………」」」

 

何処からともなく聴こえてくる声に、二人と一匹はピタリと動きを止める。

そして優牙は、嫌な脂汗を滲ませながら布団を剥がすと……

 

「―――― なんで居るの?清姫」

 

最凶の(ストーカー)がいた。

 

「勿論、夫婦ですから♪夫と閨を共にするのは当然です♪」

 

「ち、違います!先輩は清姫さんの夫じゃありませんから!?」

 

「――――― あら?どうして夫婦の愛の巣に無粋な方がいらしているのかしら?」

 

清姫は今まで視界に入れてすらいなかったマシュを見ると、途端に憎悪の炎を滾らせてマシュに威嚇する。

 

このままではマシュは清姫の手により焼きマシュマロにされてしまうだろう。

 

――― だが、そうは成らなかった。

 

「どうでもいいけど清姫、今日は厨房の日だよね?俺にかまけてるとまたエミヤに取られるよ?」

 

「はっ!? そうでしたわ!こうしちゃいられません!直ぐに朝食の支度にしますので、暫しお待ちください旦那様ぁぁぁぁぁぁぁ……!!!!」

 

状況に見かねた優牙が一考を投じ、清姫はいそいそと厨房へ走り去って行った。

 

「…… ありがとうございました、先輩。それにしても、清姫さんのあしらい方が上手くなってませんか?」

 

「三十回も()()されたらね。慣れるよ」

 

優牙は襲撃と言っているが実際は夜這いである。

それでも優牙が無事なのは持ち前の鈍感さとオカンサーヴァント達の活躍の賜物だったりする。

 

「……… 先輩の身持ちの固さが分かった所で、ドクターがお呼びです。管制室へ行きましょう」

 

「……? じゃあ行こうか」

 

「フォウ」

 

優牙は魔法衣と魔戒剣を持ち、ザルバを指に嵌めると、マイルームを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあ、おはよう諸君。ちゃんと眠れたかい?ちなみに僕はあまり眠れてない」

 

管制室にやって来た優牙とマシュを出迎えたのは、カルデアスとシバを調整しているカルデアのスタッフとその指揮をしているロマンだった。

 

「集まって貰った所で、早速始めようか。レフを倒したとはいえ、依然、人理焼却の真相は謎のままだ。加えて、七十二柱の魔神を名乗ったホラー。あれが本当に悪魔なのか、時間も設備もないから調査出来てなくてね」

 

「ホラーである事には変わりないでしょう?」

 

「いいや。彼らが悪魔の名を語っているだけなのか、それとも本当に魔神であるのかでは大きく違うよ」

 

『成程、奴等を召喚した奴がいると見ているんだな?』

 

以前、ザルバが語った事だが、魔神ホラーは本来、魔界の奥底で永久に封じられているはずの存在。

 

それが現れるからには、封印から魔神ホラーを解き放ち、召喚した者がいるとロマンは視ていた。

 

レフに憑依したホラーが、ただ名を語っただけのホラーの集合体なのか、魔神ホラー本体なのかは未だ解らず仕舞いだった。

 

「そう。彼らが本当の魔神ならそれを召喚したのは……」

 

「魔術の開祖であり、魔術世界において最高の召喚術を使うあの王様が召喚したってことになるね」

 

するとそこへ、何時もの様に微笑みながらダ・ヴィンチがやって来る。

 

「ハッ!? あなたはダ・ヴィンチちゃん!」

 

「何驚いてんの?さっきから居たじゃないか」

 

「うーん!さすがマシュちゃん!そのリアクション最高ッ!! 優牙くーん?君はちょ~っとノリが悪いぞぅ?」

 

朝からテンションMAXでハッチャケるダ・ヴィンチを見ると、ロマンの顔が段々と疲れと陰りが増えていった。

 

「ダ・ヴィンチちゃん… 朝から疲れさせないでよ。それに、まだあの王様が召喚されたとも、あのホラーが七十二柱の魔神であるなんて確証もないんだから」

 

「優牙君は実際に戦ったのに?」

 

「だからさ。送られた数値は悪魔と呼ぶに相応しいけど、あれはホラーだ。それにかの王様ならもっとスマートな宝具になる筈だし……」

 

「ザルバ。そこの所どうなの?」

 

『奴と知り合ったのはもう三千年も前だぞ?細かい記憶なんざ、とっくに忘れたよ』

 

当のロマンは、魔神ホラーを本当の七十二柱の悪魔とは信じておらず、頼みのザルバも忘れている状況だった。

 

「…… 兎に角、あのホラーについては今後も調査するとして、これからは当面の行動。第三の聖杯について話そう」

 

「三つ目の特異点が見つかったんですか?」

 

「ああ、優牙君が寝ている間にスタッフが頑張ってくれたよ。次の特異点は1573年。大航海時代の真っ只中さ!…… ただ」

 

「ただ?何か問題が?」

 

「うーん… 今回は少し特殊みたいでね、海が中心となって特異点が出来ているらしく、周りには島しかなさそうなんだ」

 

第三の特異点はローマやフランス等の土地ではなく、何処でもない海らしく、そこに陸はなく、島が点々あるだけの文字通り魔の海らしいのだ。

 

「あの、ドクター。レイシフトしたら海にドボンなんてありませんよね?」

 

「アハハ。そこは大丈夫。ちゃんと事前に陸地を観測してそこにアンカーを設置したから、ちゃんと着く筈だよ。…………(たぶん)

 

「たぶん!? 今たぶんって言いましたよ!? 先輩!」

 

「ま、まぁ危険は何時もの事だし、前も大丈夫だったから大丈夫だよ………… ね?」

 

「ふ、不安です……」

 

人理修復、グランドオーダー。

この旅は何が起こるかは解らない。

だからこそ、ロマンやスタッフたちは万全の体制で優牙達を送るのだが……… 繰り返し伝える、何が起こるかは解らないのがこの旅である。

 

「それじゃあ、コフィンに入って。早速レイシフトだ」

 

「フォウ!」

 

「ん?フォウ。お前も来るのか?」

 

「ンキュ」

 

「助かります。フォウさんがいると心が落ち着きますから」

 

「じゃあ魔法衣に入って」

 

「キャウ!」

 

優牙は魔法衣を翻して紫色のチェックの裏地を晒すと、フォウはそこに飛び込んで消えた。

 

「本当に便利なモノを持ってるねぇ~優牙君は。今度貸して!公房で研究したい!」

 

「駄目だよ。これ一着しか無いんだから」

 

「えぇ~?優牙君のけちー」

 

「それじゃあ始めるよ?」

 

優牙とマシュがコフィンに入ったのを確認すると、コンソールを操作すると、カルデアスが起動しレイシフトが始まる。

 

 

『アンサモンプログラム実行――――― 時代設定 B.C 1573 座標固定。レイシフト開始まであと、3、2、1……… レイシフト開始』

 

 

こうして優牙達は、最果ての海、オケアノスと名付けられた第三の特異点へと旅立った。




荒れ狂う魔の海を制する男たち。

全ての海を乗り越える黄金の船。

それらを束ねているのが女傑とはな、こいつは驚いたぜ。


次回 第二節 酒宴


なにぃ!? 酒盛りだと?どうなってんだこりゃ?
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