J.Army   作:Gintoku

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第11話「届いているなら」

J.Army W.S. DB×銀魂

11ドラゴンボール×銀魂 夢のクロスオーバー

トキの守護者篇

第11話 「届いているなら」

 

そして笑みを浮かべ「初代ベジータ王よ......、お前の言う通り、今回ばかりは誇りを持ったままでは勝てんらしい......。だから俺も戻らなければならんな......、王でも王子でもない、1人のサイヤ人に」と口走り、その目付きはどこか変わる。

 

流石の牛鬼も何か変化を感じたのか「ほう、何が変わったのか、見せてみろ、王子!!!!」と口走り、突進してベジータの顔面を左手の拳で殴る。

ベジータに拳が衝突すると同時に、その衝動が爆発の様に駆け巡る。

 

手応えを感じた牛鬼は「じゃあな王子様よ......。いや、二代目の王か」と口走る。

ーーだが煙が消えると牛鬼の感じていた手ごたえのまやかしは消え失せる。

ベジータは身体から血管が滲み出る程負荷をかけ、力でその拳を右手で受け止めている。

その力でベジータの立つ地面は削れ瓦礫だらけになるも、ベジータは立ち続ける。

 

そして笑みを浮かべ「王じゃねェよ......。今の俺は"ベジータ"だ」と口走り、左手の拳を牛鬼の腹に直撃させ、遂に反撃を開始した。

 

「ゴフゥゥゥ!!!!」まるで噴水の様に牛鬼の口から吐き出る血。

だが牛鬼も粘り、後方へ倒れ込む身体で、その軌道でベジータの頭の右側を蹴り、ベジータを岩場に衝突させ、牛鬼も倒れているタイミングで蹴った所為で自分もその反動を受け岩に衝突する。

静まり返る一帯。

牛鬼は腹に走る激しい痛みに戸惑い「(なんだこいつ!?何かが変わりやがった...‼︎)」

と心の奥底で焦る。

 

ーーだがその間にベジータの攻撃は開始される。

牛鬼の眼前に現れ、血走る眼の矛先を眼の前の敵に向ける超サイヤ人3状態のベジータの激しい攻撃が開始。

 

繰り出される打撃と蹴りの連鎖。牛鬼は隙をつかれた事もあり防戦一方を強いられる。

ベジータの攻撃は激しく、その衝動は周囲の地形を破壊する。

防ぐのがやっとの牛鬼は「(こ、こいつ......!!)」と歯軋りしながら心底で動じる。

 

そしてベジータの拳が牛鬼の顔面へ激突し、牛鬼を吹き飛ばす。

だが彼の攻撃は止まらず追い打ちをしようと吹き飛ぶ牛鬼に接近し、仰向けに吹き飛ぶ牛鬼の眼前に現れる。

そして右拳に全力を込め牛鬼の肋骨を全力で殴り付ける。

 

吹き飛ぶまま追い打ちを喰らった牛鬼は「ガハッ!!」血を大量に口から吐き出す。

だが、牛鬼もまた簡単に退く程の敵ではない。予想外の牛鬼の頭突きを、ベジータは顔面に食らってしまう。

 

鼻血を出しながら吹き飛ぶベジータの左足を右手で掴み、そのまま地面へ叩きつけようと試みる。

だがベジータのもう片方の足の爪先が牛鬼の頭上へ届くのが速く、血管が滲み出る程の力を込めたその蹴りは牛鬼の頭の天辺から血を噴き出させる。

意識の揺らいだ牛鬼の手はベジータの足を解放してしまう。

体制を整えた2人の始まる攻撃の激しい打ち合い。

打撃と蹴りを防護を一切無視して放つ2人。その激しい衝動はこの廃墟に轟く。

今度のベジータは牛鬼に負ける事なく張り合って行く。

ダメージを受けて行く2人の血が戦場に舞い散る。

この防護を無視した打撃と蹴りの全力の打ち合いは、両者に取ってダメージは大きい。

だがそれでも修羅はそれを止めない。

 

「うおおおおおおおおお!!!!!!」

2人の力の篭る声は周囲を駆る。

 

そしてベジータが右足で牛鬼の顔面を狙って蹴り付けるも、牛鬼の左膝が阻む。だが同時に牛鬼の左膝の骨を砕く。

皮膚が変な方向に曲がったのか牛鬼の膝から血が噴水の様に吹き出る。

舌打ちしながら牛鬼は肘をベジータの腹部に激突させ「ガハァァァァ!!!!」大量の血を吐き出しながらベジータは後方へ吹き飛ぶ。

 

片足を封じられ跪く牛鬼は「あ、あの野郎」と口走るとベジータが「うおォォォォォ!!!!」と全力を込めて叫びながらまたもや眼前に現れ、猛攻を始める。

また防戦を強いられる牛鬼は歯を噛み締めながら「(この野郎、さっきとは明らかに違う......!!この狂気に満ちた攻め......、こいつ、捨て身か!!こりゃ孫悟空以上の強さだ!!)」と心の奥底で焦る。

そして攻撃の最中、ベジータの心は1人の男へ向けて言葉を飾る。

 

「(拝啓、初代ベジータ王へ

ようやく手紙の返事を言える。

あんたの言う通り、俺はこの生涯で一度もこの誇りを捨てなかった。

あんたの言う通り、俺は俺である証を守った。

だがすまない、今回は誇りと言う重りを背負っては勝てない相手に出会った。

それでも自分は捨てていない。あんたの言葉通りにな。

だから王たる誇りを捨てた今だからこそ、あんたに一言礼を言える。

ありがとう

俺に残したあんたの言葉は、今の俺を作ってくれた。

ありがとう

俺を、愛してくれて

誇りを捨てた今だからこそ、この亡き心から言える

"父さん"

届いているなら

一度そう呼びたかった)」

 

届いているなら、その言葉は天へ舞った。

そして苦い笑みと共に、ベジータの攻めは続いて行く。

だが牛鬼は歯軋りしながら「いい加減にしやがれェェェェ!!!!」と叫び、右足の蹴りをベジータの顔面へ炸裂させる。

ベジータは右膝でこれを受け止めると、その骨は砕ける。

血が噴水の様に牛鬼の蹴りを受け止めた右足から吹き出る。

 

だがベジータは止まらず、その右手を尖らせる形を描き、それで牛鬼の右足を貫いた。

再び血が吹き出て、牛鬼は怒り狂いながらその右拳をベジータの顔面へ放つも、ベジータは左肘で受け止める。

 

だが左肘の骨も砕けて、骨が外に飛び出て地面へ転がる。噴水が撒き散らされる様に血が舞い、その激しい痛みでもベジータは表情を曲げずに血管が滲み出る程の力を込めて右手て牛鬼の肋骨を殴る。

 

肋骨が砕けた牛鬼は血を大量に吐き出す。

「う、うおおおおお!!!!!」雄叫びと共にベジータの顔面を右手で鷲掴む。そしてその独特の脚力で大きくジャンプしてその勢いで前進する。「っぐ!!」だが両足に迸る痛みには逆らえない。

血がぼたぼたと落ちいく中、ベジータをビルにぶつけては貫通させぶつけては貫通させる事を、ジャンプできる限り繰り返す。

 

ベジータの身体から出た血がその周りを舞って行くだけでなく

「ぐ、ガハッ!!」と吐き出す程で、ベジータは全力で牛鬼の折れた肋骨へ蹴りを入れる。

また血を吐く牛鬼の手は緩まってベジータを離し、ベジータも倒れ牛鬼も倒れる。

 

2人の体から血は大量に出ている。

「はぁ、はぁ、はぁ、はっ」

息が荒れる両者。

牛鬼は笑みを浮かべて「さ、すがだ......。こんなに全力で戦ったのは何年振りだろうか...?その戦いっぷりに心を撃たれたぜ、王よ......、いや、ベジータ」と霞む声で語りかける。

ベジータもまた笑みを浮かべて「殺しても死なねェ化け物が言いやがる」と苦笑いしながら口走る。

 

そしてよれよれと2人は何とか立ち上がる。全身が痛むためか、二人共中腰。

ベジータも牛鬼も同時に「「これで決着だ」」と喋る。

 

静まり返る廃墟。

 

視線が衝突する両者。

 

すると

 

ガン!!!!!!

 

周囲に轟く激しい音と衝撃。

 

それは、両者の最後の力を振り絞った頭突き。

 

額と額がぶつかり合っている。

その間から大粒の血がぼたぼたと地面へ落ちる。

 

誇りを捨てた王と、我のために戦う男。

その勝者は......

 

ベジータ。

 

牛鬼はそのまま倒れる。額から大量の血を流しながら。

それと同時にベジータの超サイヤ人3も消え、力が抜けたのか彼も跪く。

倒れて地面を血に染める牛鬼は「へ、へへっ......。負けちまったぜ......、だが案外悪い気分じゃねェ......、久々に喧嘩した気分だ」と口走る。

 

そして血だらけで中腰で立つベジータも「あぁ、お前には感謝している......。長く留まっていた言葉を言えた」と笑みを浮かべながら口走る。

そして「じゃあな」と言い、その場を去り新八達の方へ向かう。牛鬼も気絶する。

 

ベジータ vs 牛鬼

その一騎打ちの勝者は、ベジータ。

 

続く......。

 

 

戦況纏め

 

銀時 vs ジャック

(戦闘中)

 

悟空 vs 龍馬

(対峙中)

 

ベジータ

牛鬼に勝利し、新八達の所へ進行中

 

牛鬼

ベジータとの一騎打ちに敗北しそのまま気絶。

 

 

ルミネ&新八&神楽 vs 兵隊

(戦闘中)

 

 

追記

次回予告

 

第12話 「魔物」

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