J.Army W.S. DB×銀魂
12ドラゴンボール×銀魂 夢のクロスオーバー
トキの守護者篇
第12話 「魔物」
廃墟で一人、仰向けで倒れている牛鬼は空を拝む。
「あーあ......。参ったなァ......、身体が動かねェや......。だがなぜか気分が良い......」と笑みと共に口走る。
負けを喜ぶ男はいるだろうか?
そう思わされるも
「久々の喧嘩だった......。楽しかったなぁ」
その一言が全てを物語る。
本当の漢はその身体が壊れるまで喧嘩をする。そこに勝敗は存在しない。
残るのは清々しい傷の痛みだ。
だが牛鬼の笑みは消える。
「ベジータよ......、まだ戦いは始まってもねェ。孫悟空とやり合っている、龍馬は全てを破壊する鬼だ......。孫悟空と言えど勝ち目はない......。そして"ジャック"。あの野望(けん)は絶対に折れねェよ。
あいつの剣には、絶望しか残っていねェ
あんたらが手を組んで戦おうと、その先に待つ結果は、良いもんとは限らねェ」
とその場一人で口走る。
その言葉は空へと消えていく。
ここは、太陽に照らされる草原。
雨が降った後かの様に、風が吹き抜けると水が舞う。
涼しいその光景に、一人の男が立つ。
腰まで長い緋色の長髪。長い前髪は顔を覆う。赤い紋章の様な模様をした白い袴。袴の下には黒いズボンがあり、長靴を履いている。
胸元や手、肘など見える肌は不気味な程全て真っ白。身長は180代。
その名は・龍馬。
そして龍馬と対峙する男が一人。
山吹色の無印の道着を身につけている。
坂田銀時との戦いで受けた傷が残っているため、身体中が傷だらけ。
頭から血が流れ出て両頬に線を描き通る。
黄金色の逆立つ髪、火花を散らし炎の様に立ち上るオーラを纏う戦士。
超サイヤ人2・孫悟空
悟空の表情は苦い。今まで色々な強敵と対峙したその顔色は、何時もは好奇心とワクワクに覆われていた。
だが今日はその心境は異なる。
目の前に立つ不気味な存在に悟空は内心怯えている。
「(わからねェ......。手が......、震える)」
悟空の手は震えて居た。その心は竦み上がって居た。
すると突然龍馬に纏わりつく黒い炎。オーラの様にそれは黒く透明で徐々に大きくなる。
それは龍馬の気が大きく膨れ上がっている事を指す。
悟空は何も言わずずっと見ている。
「凶々しい気だな......。お前、本当に生きもんか?」
悟空は何かを察した。その気の凶々しさ故にその正体は悟空に語られた。
龍馬は静かに「魔物だよ」と口走る。
そしてそのオーラはより巨大になり、気も飛躍する。
「なら、心置きなくやらせてもらうぞ!!!!!!ハァァァアアァアァァ!!!!!!」
また悟空も言葉と雄叫びと共に力を込め、悟空の周りに現れる黄金のオーラ。
それは彼を超サイヤ人3の領域に到達させる。
すると悟空のオーラは龍馬のオーラと同等の大きさになる。
ぶつかり合うオーラとオーラ。ビリ!!ビリ!!
互いの放たれるオーラの雷が衝突し合い、その轟音は草原に広く届き渡る。
不思議と悟空の顔から怯えた表情は消え、笑みが浮かぶ。
龍馬の顔は伺えない。
ーー突如姿が消える両者。
鋭い閃光と共に衝突する!!
悟空の右手から放たれた鋭い気功波が龍馬の左胸より上の位置を貫通し、反対に龍馬の右手の剣が悟空の左胸より上の位置を貫通。
血が噴水の様に出る両者。
そして龍馬「"凶腕"」と口走る龍馬の左腕が妙な赤い紋章に覆われ、その拳が悟空へ放たれる。
ドン!!!!
激しい音と共に巻き上がる地表と煙。
広い周囲の地面が飛び出したのだ。
まるでとんでもない爆発でもあったかの様に。
額に人差し指と中指の先端を付けた悟空が煙の外で一瞬で現れる。
瞬間移動で回避する事に成功したのだ。
「なんだこの威力!?普通のパンチの威力じゃねェぞ!?あんなの喰らったら超サイヤ人3でもひとたまりもねェ!!」
そしてとんでもない速さで煙の中から走って来る龍馬。
そして龍馬は静かに「"凶足"」と口走り、赤い紋章が今度は右足に現れる。
悟空へ向けて横振るが、悟空はジャンプして飛び上がりそれを回避。
だがその蹴りによって齎された風圧は地平線の彼方まで向かって地面を薄皮の様に捲って行った。
そして悟空は瞬間移動して龍馬の背後に現れ蹴りを放つも回避されろ。
反対に走りながら龍馬が剣を何度か振り、悟空もそれをかわして反撃して拳や打撃を放つも剣で軽く受け流される。
悟空は後退するも龍馬は彼を追い続ける。
完全に悟空を逃すつもりは無い。
龍馬は飛び上がって猛烈なスピードで突進し剣を振るも悟空はしゃがんでそれを躱す。
だが彼の背後に着地した龍馬は更に剣を振り回し、悟空は後退しながらその斬撃を回避して行く。
そして再び赤い紋章に包まれた龍馬の右蹴りが炸裂。
悟空は両肘を×字の形を取って受け止めるも、その途轍もない威力に足を動かさず、ズザザ!!と両足が地を削りながら悟空はまるで吹き飛ぶ様に受け身を取れず後退して行く。
地に付けられた足のまま、悟空はその意思に逆らって後退して行き地面を削って行く。
そのまま岩や障害物を貫通して行き、勢いが弱まったところで地に手を付け何とか静止する。
そしてその頭上には追い打ちをかける様に龍馬の剣が振り下ろされる。
何とか位置をずらして躱す事に成功するも、その剣は煙を巻き上げる。
そして地面に刺さったその剣を利用して横回りして、再び悟空に凶足が放たれる。
今度は悟空は防御体制に入る事すら間に合わず、左腕に食らってしまう。
激しい勢いで吹き飛ぶ悟空。
地を激しく捲りながら吹き飛び、まるで大爆破があったかの様に煙が巻き上がって行く。
煙が晴れると、岩に背を付けて倒れている悟空の姿が。
頭の右側から血が眼を通って太い線を描いている。
そして左腕は血で真っ赤に染まっている。
身体中所々皮膚が裂け、血が滲んでいる。「ガハッ!!」血を吐き出す。
そして悟空の顔の真横に剣が突き刺さる。
眼の前に立つ龍馬。
風が吹き荒れ、その髪に包まれた顔を露わにする。
それはまるで、骸骨の顔面。髑髏。
「!?」それを見た悟空も流石に驚愕する。
歯を食いしばり「何もんだ、オメェ」と龍馬に問うーー
続く......。
戦況纏め
銀時 vs ジャック
(戦闘中)
悟空 vs 龍馬
(戦闘中)
ベジータ
牛鬼に勝利し、新八達の所へ進行中
牛鬼
ベジータとの一騎打ちに敗北しそのまま気絶。
ルミネ&新八&神楽 vs 白夜兎
(戦闘中)
次回予告
第13話 「剣と拳」