J.Army W.S. DB×銀魂
17ドラゴンボール×銀魂 夢のクロスオーバー
トキの守護者篇
第17話 「血の笑み」
「ウオオオオオアァァァァアアアアァァァァ!!!!!!」血塗れの二人の顔が斬り合いの中、向き合う。
銀時の木刀が振り下ろされ、その怒り篭った斬撃をジャックに放つ。
左肩から胸まで斬られるも、ジャックは銀時の剣を蹴り飛ばし、そして右手にある剣で再び銀時の左肩を貫く。
だが銀時はそのまま止まらず「ウオオオオオオォォォ!!!!!!」叫びをあげ、ジャックの腹を蹴って彼が怯んだところを両膝で飛び乗り彼を倒し、そのままジャックの顔面を狂った様に殴り続ける。
拳が激突して行くと共に顔から血が飛び続ける。
銀時は左肩に剣が突き刺さっているにも関わらずジャックを殴り続ける。
「なんで......、なんで死ななかった!!!!!!」
銀時の悲痛なる叫びと共にジャックを殴り続ける。
そしてジャックもまた同様に怒り狂い、銀時の首を両手で締め呼吸困難に貶め、身体が緩んだ彼の顔面に額を直撃させて倒す。
仰向けに倒れた銀時の後頭部の髪を掴んで、彼を死体の様に引っ張りながらその顔面を岩に叩きつける。
血が再び舞うと同時に、ジャックは丸で我を失った様に銀時の顔面を岩に打ち続ける。
その音と共に飛ぶ血の量は大きくなるばかり。
「てめェこそ、なぜ今になっても惨めに生き続けてるんだァァァァァァ!!!!!!」
ジャックの悲痛な叫びと共に銀時は眼を開け、左肩に突き刺さったジャックの剣を抜き、ジャックの右膝に突き刺す。
足が揺れたジャックの顔面に膝蹴りを直撃させ、またジャックも銀時の顔面に力を込めた拳を激突させる。
両者お互いから逆方向に、背中を地に擦らせながら吹っ飛び、仰向けに倒れる。
「ゲホッゲホッ」「ゴホッゴホッ」
二人の咳と共に血が口から出る。
両者、己の剣を再び手に取り、立ち上がる。
銀時もジャックも、顔に太い血線が6、7本できておりぼたぼたと大粒の血が身体から地面に落ち、顔には何箇所も内出血で皮膚が薄い赤に染まる部分が出来ている。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はっ」
息を切らす両者は、立つのが辛いためか中腰。
歯を食いしばりながらお互いを睨み合い、剣のを握りしめる手に力を込める。
殺風景な道場。
その門には松下村塾と書かれている。
吉田松陽はその道場で、一人の少年を己の門下生達に紹介していた。
「彼の名前は青木 龍時 (あおき りゅうじ)
今日から私たちと一緒に住む家族です」
黒い袴、短髪の少年を松陽は皆に紹介した。
「あの、ぼくアオキリュウジじゃないんですけど......」とその少年は口を開く。
生徒の一人がそれに反応して「え?違うの?」と松陽に問う。
松陽の優しい笑みは絶えず「ええ、私が名をつけました!」と言うと「先生がつけたんかい!!」とその強引さにツッコミを入れる生徒。
松陽は「だって彼、何も覚えてないしもう私が名付けておこうと思って」と口走る。
松陽のその言動でワイワイ賑やかになる教室。
少年はその光景を見てか「良い名前......」とその名を気に入った。
やがて時が経ち、龍時は松下村塾で己の剣と侍を磨く。
だがそのあまりの実力に他の生徒は誰も手も足も出なかった。
3人の生徒を除いて。
高杉・桂・銀時。この3人の内、誰にも勝つことは出来なかったが、負けもしなかった。
やがてこの3人の縁に龍時も加わっていく。
ただ一人を除いて......。
皆で夕飯を食べている最中、銀時の隣に座って龍時が食べていた。
皆正座して、テーブルも無い中で食べている。
すると、銀時が自分の皿を見て「おい龍時。俺のプリン食ったろ。返せよコノヤロー」と龍時を見てふてぶてしく言うと龍時も怒り「知らねーよお前のプリンなんて。大体そんな軟弱なもん食べってからいつまで経っても俺に勝てねェんだよ白髪小僧!!」と銀時に言う。
銀時も流石に怒りを覚え「んだとコラッ!?龍時の癖に生意気言いやがって!!もう銀さん怒ったぞコノヤロー!!」と二人は喧嘩を始めた。
竹刀を持ってプリンを賭けた意味のわからない勝負が始まった時、松陽が食堂に入ってくる。
生徒が慌てながら「見てくれよ先生、銀時と龍時がまたやってる!!」と松陽に言うと松陽は笑みを浮かべながら「良いじゃ無いですか......。喧嘩と言うのは、自分が最も憎む相手か、最も親しい相手とよくするものです。
同時に友とも認識しているんです」
と銀時と龍時の勝負を見て口走る。
それを見る桂も「プリンごとき軟弱な物で喧嘩をしおって......、おにぎりを握ろうではないか!!」と言うとその隣に居る高杉は「お前は黙ってろや!!飯食わせろ静かに」とツッコム。
生徒は「でも銀時のプリンを巡ってこんな本気な喧嘩は...!?」と言うと松陽は何かはっとして、笑いながら「あっ......、銀時のプリン盗み食いしたの......、私です」と言う。
すると二人の剣は止まり同時に「お前かよォォォォォ!!!!」と口を揃えた。
食堂中が大笑いしていた。龍時も、銀時も、高杉も、桂も皆、この雰囲気が好きになり、松陽もまた彼等を愛した。
好きだった。自分を守りまた導いてくれる存在を得て俺は初めて安心した。
リビマ病にかかり、記憶を失い身体は幼児化した。
彷徨っていた所を、松陽先生に拾われた。
幸せな半年だった......。
なのに......
「なぜだ銀時ィィィィィ!!!!」
そう叫びながら、銀時とジャックの戦いに時は戻る。
ジャックの眼に見えていた青木龍時は、今眼の前に居る坂田銀時に向けられた。
過去の思いを乗せた今の剣を、握りしめる両者。
右手に剣を逆手持ちし、銀時に向けて横振る。
銀時は右手の木刀の鋒が地面に向かう様に縦にして、その刃を受け止める。
だがジャックは笑みを浮かべ左手で銀時の顔面を掴んで眼を封じ、逆手持ちしてその柄の先端が銀時の腹に向いていたのを利用し、銀時の腹に突き刺す。
ブシュウゥゥ!!!!
大量の血が飛び出て、銀時も「っが!!」と血を吐き出す。
だが銀時はギリギリ刺さる寸前にその矛先に自分の左脇腹を位置させ、尚且つ後方に若干腰を引かせて、致命傷を間逃れた。
銀時は木刀で受け止めているジャックの剣をジャック諸共振り払い、剣を一旦地面に下げて再び素早く上に、ジャックを目掛けて振るう。
ジャックは咄嗟に後方に一歩下がったため、致命傷になるはずの斬撃を和らげ、の右脇腹から肋骨骨にかけて浅く斬られ、そのまま木刀の鋒が自分の顎に衝突しその衝撃で血を吐きながら上へ向いてしまう。
それを銀時は見逃さず、木刀の鋒をジャックの腹へ目掛けて突進させる。
ジャックもまた銀時同様、自分の位置をギリギリずらしたその結果、ジャックの左脇腹を貫通する。
血が噴水の様に舞い散り、「ぐはァァ!!」ジャックも大量の血を吐き出す。
だがジャックの負けん気は強く、貫通した刃を抜けさせまいと左手で掴んで銀時の動きを封じ、右手にある剣を銀時の左脇腹に再び突き刺す。
位置的にそこしか狙えなかったのだ。
銀時も再び血を吐きながら、ジャックの剣の刃を左手で掴み同様にジャックの動きも封じる。
静まり返る戦場には、ただただ血がぼたぼたと大粒となって落ちていく音しか聞こえなかった。
銀時の剣がジャックの左脇腹を貫通し、ジャックは左手でそれを掴んで銀時を動けなくさせ、反対に銀時も自分の左脇腹に刺さったジャックの剣を左手で同様に止めていた。
痛みが全身に走っている筈なのに、二人はお互いに痛みを与えて、苦々しく、悲しい笑みを浮かべていたーー
続く......。
戦況纏め
銀時 vs ジャック
(戦闘中)
悟空
龍馬との一騎打ちに勝利。
新八達の所へ進行中。
が、道中気絶。
龍馬
悟空との一騎打ちに敗北。
ジャックの元へ進行中。
牛鬼
ベジータとの一騎打ちに敗北。
そのまま気絶。
ベジータ&ルミネ&新八&神楽 vs 兵隊
(戦闘中)
追記
次回予告
第18話 「悲しき定め」
5月2日18時更新予定