J.Army   作:Gintoku

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第18話「悲しき定め」

J.Army W.S. DB×銀魂

18ドラゴンボール×銀魂 夢のクロスオーバー

トキの守護者篇

第18話 「悲しき定め」

 

戦場は血に溢れかえっている。

銀時とジャック、お互いの左脇腹に剣を突き刺し、それを左手で止めお互いに封じ合い、お互いに悲しみの溢れる笑みを浮かべていた。

 

常人から何かかけ離れた笑みを浮かべたジャックは「これだ...‼︎この痛みだ......。

侍として全てを失い、その上で永らえた俺たちァ切腹する資格もねェ

自分(てめェ)を斬る事すら叶わない俺たちでも......

お前は俺を......」

ジャックの邪悪な語らいは一時途切れ、そして銀時もジャックも笑みを浮かべつつ同時にその残った言葉を

「「俺はお前を

殺し続ける!!!!」」

言い放ったーー

 

時を遡り、白夜叉と黒夜叉、過去の銀時とジャックが今と同じ様に互いに刃を刺している。

お互い血に濡れ、現在(いま)とその絵と言葉は重なる。

憎しみの眼、身体に突き刺さる刃、溢れ落ちる血。

違うのは、時のみ。

 

黒夜叉は静かにその口を開き「何故だ......?

銀時......。なぜ俺たちは生きてるんだ......」静かに問う。

白夜叉は口を開けなかった。

血が地面に、銀時の眼から溢れた痛みを示す雫と共に落ちる。

 

お互い剣を振り払い、バランスを保てず一歩一歩よろけて後退していき、仰向けに倒れる。

血塗られた空を、二人の悲しみの眼は、仰ぎ見るしかなかった。

過去であろうと、今であろうと。

 

倒れ、今にも涙しそうな眼で空を仰ぐ二人の夜叉の絵は、今と重なる。銀時も、ジャックも。

 

過去も今も同じ様に2人は、もがきあがきながら立ち上がろうとする。

2人の眼には現在の場面が過去の場面と重なりつつ、2人の眼は、今を見つめる。

ジャックは血の唾を吐き、よろけて再び立ち上がりながら

「殺さなきゃいけねェ......、例え友だろうと、先生のために......」と口を開いて言葉を発する。

 

銀時もまた、その傷の痛みを押しこらえ、溢れ出そうな心を押しこらえ、再び立ち上がりながら

「あぁ......。殺さなきゃならねェ......、例え友だろうと、先生との、や、約束のために」痛みのあまり言葉さえ途切れる中で、銀時の口は語る。

両者、痛みのあまり中腰でしか立てず、それでもその負けん気の心で戦場に立つ。

 

ボタボタと体から血の大粒が地面に落ちていく。

銀時もジャックも、剣の柄を強く握りしめ、その痛みを堪え互いに向けて走り出す。

「うおォォォォォ!!!!」

お互い、目を血走らせて雄叫びを上げ、剣と剣は激突するーー

 

 

 

 

平和な日常は突然終わりを告げたーー

俺たちを守ってくれた松陽先生は寛政の大獄の標的となり幕府に連れて行かれた。

 

泣き続ける友を銀時と俺が励まし、松陽先生を取り戻すと共に誓った。

そして数年後、俺たちは最後の侍と呼ばれ幕府に反乱を起こした。

俺はその間、仲間の元を離れ天導衆に仕える暗殺組織、天照院"奈落"の一員となった。

内部から幕府と天導衆を切り崩せばあの人を、松陽先生を救える。

同期の暴力を受け、厳しい試練に耐え、俺は遂に奈落三羽の一人となった。

 

だが幕府もそうだが、特に天導衆の力は絶大な物だ。

天導衆の中には奈落の先代首領で、不思議な力で何百年も生きたバケモノもいたそうだ。

どういう訳か今は失踪している様だが。

 

どうあれそんな組織を内部から切り崩す事は到底不可能。

結局松陽先生を発見はできなかった。

だが自分が吸血鬼として生きていた過去を思い出し、予知眼を取り戻した。

だがこの攘夷時代、未来はコロコロ変わる。

それでも予知眼は無いよりはマシだった。

 

その予知眼が最近妙な映像を映す様になった。

最初は途切れ途切れであまり分からず、攘夷四天王と合流し銀時等と共に戦った。

銀時はその実力から白夜叉と、俺は銀時の衣装の色を黒くした物を身につけていたためかが黒夜叉と呼ばれる様になった。

みんなと一緒に戦う日々の中、組手と言う事で一度銀時と軽く交戦した事がある。

その時、銀時に予知眼は効かないとわかった。

 

我流で動きを読めず、突発的に行動する銀時に思考を向け過ぎれば、肉弾戦で負けてしまう。

だから銀時だけは、剣と剣の戦いで倒さなければならない。

でもどうでも良かった。銀時は仲間なんだ。

だからなんでもいいんだ。そう思った。

そして夜な夜な見る妙な映像は徐々に目にハッキリと跡を残して行った。

 

その映像に気をかけておくべきだったと、すぐに後悔する事になった。

 

だが時は既に

 

遅かったーー

 

ガギイイイン!!!!!!

 

銀時とジャック、激しい剣の攻撃戦。

剣と剣が激しくぶつかり合い、お互いを食い合う様に攻撃のみにその身を転じ、銀時の木刀でジャックが斬られジャックの刀で銀時が斬られていく。

防御を無視する事で、相手に斬られる覚悟で攻撃して行く様なスタンスを取る銀時とジャック。

言い換えれば、捨て身の攻撃で激しく斬り合って行く。

 

鳴り響く剣撃の音

身体を切り裂く痛々しい音

2人の激しい斬り合いは血と周囲の岩や石を巻き上げる程だった。

血塗れて行く両者。

 

「うおォォォォォ!!!!!!」

 

二人の激しい雄叫びと共に、その手は防御を無視し攻撃のみにその身を転じた斬撃がぶつかり合う。

しばらくその激戦が続くと、痛みのあまり2人の手は止まりお互いしゃがみこむ。

 

「う、オァァァァァァァアァァァアアアア!!!!!!!!」

と叫びながら痛みが刈り尽くすその身体を立ち上がらせ再び互いに剣を振るう。

銀時が素早くジャックの頭を目掛けて剣を横薙ぐとジャックは瞬時にしゃがみ、それを躱しそのまま剣を銀時を目掛けて地から天へと振るう。

 

銀時は横振ったその剣に、反動の勢いをつけてジャックの迫り来る剣に振り、二人の剣はぶつかり周囲を衝撃が取り巻く。

 

再び捨て身の攻撃に転じて、激しく斬り合う。

斬り合いの中、銀時の剣がジャックの右頰骨を斬り、ジャックの剣は銀時の右膝を斬るなどそのお互いの身体を粉々にせんばかりの勢いで斬り合う銀時とジャック。

その剣撃の最中、ジャックの眼には過去が映る。

 

 

 

 

共に松下村塾で学び、共に松陽を愛した日々。

何の心配も無く、ただただ自分のなりたい侍を目指した愉悦の日々。

その眼に映る今の銀時との決戦。

二人は止まらず攻撃戦を繰り広げ、お互いに斬られて行き、体や頭からの流血は増大して行く。

血が、舞いながら二人の鬼は殺し合って行く。

 

再びその眼に映る過去。

 

共に笑い、共に泣き、共に生きた時代。

そして師を取り戻さんと、戦争を繰り返した戦乱の日々。

 

それでも銀時を、高杉を、桂を信じていた。銀時から高杉から桂から、信頼されていた。

例えこの4人の中で誰が死のうと、一人さえ生きてれば先生は救える。

そう思っていた。

 

だが予知眼(め)に映った、悲惨な光景。

 

白夜叉・坂田銀時の背中見え、そして彼が、剣を横振り、跪いた松陽を斬首するーー

 

それは時経た今と重なる。

あるのは銀時の背中......、ではない。

それはジャックの背中。そして松陽が斬られたのではない......

 

 

 

 

銀時が斬られたーー

剣を振り終えたジャックの右手の剣は、天へ向かれている。

よろけながらも立つ。

 

銀時は右脇腹から左胸にかけて、深く大きく斬り裂かれ、それは血を大量に、まるでバケツの水を裏返して飛び出た様に、それ以上の量の血が銀時の身体から噴き出る。

 

ビチャビチャビチャ

と大量の血が地面に落ちると共に、銀時の身体は前へ倒れ、ジャックを横切り、剣を手放し地面へ落ちる。

 

斬り合いの末、血まみれになったジャックはよろけながらも、鞘に剣を収める。

「終わりだ......、銀時」

地面を赤く染め、倒れてピクリとも動かない銀時を見下ろし、口走る。

 

そして

 

笑みを浮かべた

 

その眼は

 

その笑みは

 

今まで以上に

 

悲しきものだったーー

 

 

続く......。

 

戦況纏め

 

ジャック

銀時との一騎打ちの末、勝利

 

銀時

ジャックとの一騎打ちの末、敗北

生死不明

 

悟空

龍馬との一騎打ちに勝利。

新八達の所へ進行中。

が、道中気絶。

生死不明

 

龍馬

悟空との一騎打ちに敗北。

ジャックの元へ進行中。

 

牛鬼

ベジータとの一騎打ちに敗北。

そのまま気絶。

 

ベジータ&ルミネ&新八&神楽 vs 兵隊

(戦闘中)

 

追記

 

次回予告

 

第19話 「約束」

 

5月12日18時更新予定

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