J.Army W.S. DB×銀魂
20ドラゴンボール×銀魂 夢のクロスオーバー
トキの守護者篇
第20話 「殺すために永らえた」
ジャックはただただよろけながら歩き「すまないなァ......。
銀時よォ......」
その言葉は、悲しみに溢れていたーー
「待てよ」
「どこに行く?」
「てめェが殺さなきゃ行けねェ奴は......」
その声がジャックの耳に届くと彼は驚異にその心を包み込まれる。
ゆっくり流れる時間と共に、その声の主へその身体は振り向く。
「時の守護者でもねェ......。
てめェ自身でもねェ......」
その身体は、傷口から血がビチャビチャ地面に落ちながら、顔から血が地面に落ちながら、両手を地に付け、腕に力を込めながらその支えに頼り、身体は震えながら這い上がって行く。
「それは幕府でもねェ、主君でもねェ」
その男の周りは、彼の血に濡れる。
その男の剣は、敵の血に濡れる。
その男の眼は、何を語るか誰も知れない。
剣を地面に突き刺し、それを支えに、瀕死の男は再び立ち上がる。
「はぁっ、はぁっ、ゼェー、ゼェー」
呼吸は激しく乱れ、眼は霞み足は震え手は竦み、左肩から右脇腹にかけてジャックに斬られたその深く大きな傷の痛みは身体を蝕む。
だがそれでも、彼の魂の芯は、折れなかった。
「てめェが殺さなきゃいけねェ奴ァ......」
声すらも渇きを伴い、右手に剣を強く握り、中腰ながらその夜叉は立ち上がる。
「まだ倒れちゃァ......、いねェよ」
「てめェの折らなきゃならねェ剣は、俺の......、剣はァ......、まだ折れてねェよ」
「亡霊と話す暇があんなら、その眼を背けるな......。
てめェの殺さなきゃならねェ奴ァ、今ここにいるだろうがァァァァァァ!!!!」
その男は、痛みのあまり言葉が途切れるも、再び意思をはっきりと示した叫びを空へと解き放ち、その剣を強く握りしめ、痛みを押し堪え
坂田銀時はジャックに向けて走り出す。
「龍時ィィィィィィィィィィィィィィィっ!!!!!!!!」
接近する銀時に笑みを向けたジャックも彼に向けて走り出し、剣を構える。
「銀時ィィィィィィィィィィィィィィィィィィっ!!!!!!!!」
狂気に満ちた両者の剣はお互いに薙ぐ。
ぶつかる木剣と剣。
その衝撃は周囲を取り巻く。
その衝撃により両者の身体に痛みが走り、剣を握る右手が緩みお互いに剣が吹き飛んでしまう。
だが止まる事を知らない銀時とジャックは、その勢いを纏った拳で、威力を倍増させた両者の拳が両者の左頬に直撃。
血を吐きながら二人は磁石が離れる様に吹き飛び仰向けに倒れる。
「グフっ」「ゴホッ」
倒れた両者は血を吐く。
だがお互いに殺すと言う衝動に駆られその身体は、再び立ち上がる。
眼は半開き、痛みのあまり中腰で立つ両者。
銀時は、顔に頭から流れた血線が太く濃く10本も通り、左頬の傷からも細く線を描きながら血が出る。
右頬は内出血で皮膚が薄く赤に染まっている。
身体は左脇腹、左肘には風穴が開き血はドロドロ流れ、地面にぼたぼた落ちる。
左肩から右脇腹にかけての深く大きい傷はビチャビチャと地面に血溜まりを作る程出血している。
その他にも多数の切り傷で身体は血に塗れている。
そしてジャックは、顔に頭から流れた血線が太く濃く10本も通り、左頬の傷からも細く線を描きながら血が出る。
左眼の周りは内出血で皮膚が薄く赤に染まっている。
左肘、左脇腹には風穴が開き血をぼたぼたと地面に零す。
身体には無数の切り傷があり、血がドロドロ流れ、地面に落ちる。
ジャックも血塗れになっている。
銀時とジャックは、そんな痛みの中で、お互いを睨み付けている。
ジャックは笑みを浮かべながら「てめェが、先生を殺した日、俺たちはお互いの魂を殺した日でもあった......」と口走る。
銀時とジャックは一緒に口を開き「俺たちは......」
お互いの眼に映る過去の時。
銀時......、ジャック......、いや、龍時......。
白夜叉と黒夜叉が対峙している。
雨が彼らの涙を紛らわせ、空は黒い煙でできた暗い雲に包まれている。
周囲は共に戦った仲間の死骸に包まれている。
銀時の眼は絶望の底に有り、龍時の眼も己の死を望んでいる。
剣を握る手は、緩い。
護るものも救うものも全てを失った二人の夜叉は、お互いを見ている。
龍時はその口をそっと開き「なぜ......、先生を斬った......?」と問う。
銀時は黙り込んでいる。その手で師を斬り、ここまで歩き、仲間の死骸に包まれた場所で親友と対峙している。
銀時の痛みは計り知れない。
龍時は地面にその眼を向けて「皮肉なもんだな......。
失くした吸血鬼の不労の肉体を......あの汚らわしい身体を今望んでいる......。
それがないあまりお前の魂を殺してしまった......」と口を開く。
その言葉に反応したか「同じだよ......。
青木龍時の魂は......、俺はこの手で斬ったんだ......。
俺がこの手で松陽を愛した龍時の魂を、斬っちまったんだ」
銀時はそう口走った。
龍時は剣を強く握りしめる「ならなぜお前の肉体は生きてる......?
なぜ俺の肉体は生きてる......?
俺たちはその弱さ故にお互いの魂を殺しお互いに魂を殺された......」と口を開く。
銀時は空を仰ぎ見て「だがそれでも、お前の魂を斬ってでも松陽(あいつ)の魂を守った......。
お前が知り得ない約束のためにな」
銀時の眼には遠き約束が映る。松陽が連れ去られる時に交わした、仲間を護る約束が。
龍時は怒りを覚え「お前がそれでも俺は違うんだよ!!!!
約束なんて捨ててなんで松陽を救わなかったんだ!!!!
憎いんだよ、そんな約束したお前が!!!!
松陽を奪った世界が!!!!
この弱い俺自身が!!!!」と大声で叫ぶ。
その言葉に続いて龍時は「だから殺してやる......。
俺たち全員の魂すら殺めたお前のその約束を
お前を!!」と語る。
銀時もその剣を強く握りしめる。「殺りたきゃ殺れよ。
お前がどうだろうと知ったこっちゃねェ
だが、例え俺はあいつを救うため集った仲間の魂を踏み躙る事になろうとも、あいつとの約束を守る
あいつの、松下村塾で共に生きた仲間の魂を守る」
と口走る。
龍時もまた口を開き
「なら俺はお前を殺す
どっちみちお互いに殺された身だ
松陽を守ろうとした俺たちの魂の元へ
地獄へ、帰れ!!」と語る。
銀時もまたその言葉に「俺はもう守ったもんを失うつもりはねェ
例えお前を斬ってでも松下村塾のお前の魂を守る」と反応を示す。
お互いその剣を構え
「なら、これでいい......。
松陽を守らんとした魂はお互いに殺されたが
俺はその約束を壊すために......」
そして銀時はその言葉の続きを口走り「お前は俺の手で」お互いに
「「殺される」」
龍時は松陽を死なせ、その命を救わんとした自分や仲間の魂すら斬るに貶められた約束に復讐するために。
銀時は、その手で師を斬り、師を救おうとした仲間の魂すら斬りそれでも約束を守るために
戦う
そして駆け抜ける鋭い閃光と共に、お互いに走り出す。
「うォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」
両者の剣は薙いだ。
それは今この時と重なり、剣を持たぬ二人の拳が、銀時とジャック......お互いの顔面へ放たれた。
時が過去に移ろう前に言いかけた二人の言葉は
「殺すために永らえたァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
ようやく意味を持った。
続く......。
戦況纏め
銀時 vs ジャック (再)
一度は銀時の敗北で終わるも、再起し再び戦闘
悟空
龍馬との一騎打ちに勝利。
新八達の所へ進行中。
が、道中気絶。
生死不明
龍馬
悟空との一騎打ちに敗北。
ジャックの元へ進行中。
牛鬼
ベジータとの一騎打ちに敗北。
そのまま気絶。
ベジータ&ルミネ&新八&神楽 vs 兵隊
(戦闘中)
次回予告
第21話 「敗者」
5/19
18時更新予定