J.Army W.S. DB×銀魂
23ドラゴンボール×銀魂 夢のクロスオーバー
トキの守護者篇
第23話 「屍」
夕暮れに包まれる空の下
銀時は「もう止めやがれェ...‼︎ こ、こんな、い、意味ねェ事をよォ...‼︎ 松下村塾はま、まだ、お、お前を、ま、待ってんだ」
言葉すらまともに喋れないその身体から出る、悲痛の言葉。眼には今にも涙が溢れそうだ。
その言葉ようやく、瀕死に陥る程殺し合ったジャックの心に届き
「ま、まだ......、授業で......、い、居眠りできんのかァ」
涙が溢れ落ち、その表情は奥深い哀しみを浮かべた。
ーー次の瞬間、2人の間に突如現れる、孫悟空。
「もういい......、いいんだおめェ達。戦いは、これで"決着"だ」
まるで、全てを見ていたかのように、悲しく悟空が言葉を発したーー
悟空もまた、龍馬戦のダメージが消えていない。
銀時は悟空が現れた事に反応し「ご、悟空さん......」と口走る。
彼らの耳に届く声は「カカロットだけじゃ無い」それに反応しジャックと銀時は、その左側を見ると白夜兎の200人、新八、神楽、ルミネ、牛鬼、龍馬、ベジータ......、全員が血塗れながらよろけて立っていた。
銀時はどこか何か察した様に笑みを浮かべ「て、てめェら」今にも倒れそうな身体で、その口をそっと開く。
ジャックは「お、お前ら、なぜここに...⁉︎」と問う。
悟空はジャックへ向けて
「どうもこうもねぇさ、界王様と界王神様が協力しておめえ達の殺し合いを、おめえ達の心と声を聞かせてくれた......。
全員、戦意っちゅうんが消えた」
と語る。
銀時とジャック、恐らくこの戦いにおいて一番殺し合いを演じた2人。
その2人だからこそ、悟空の言葉に意味を感じる。
ジャックは「ぐ、だが、せ、先生を取り戻さなきゃ、俺は......」
と言うと悟空は「オラだって、生き返って欲しい人が居る......、オラの手で知らねェ間に、殺しちまったんだ......、オラを育ててくれたじっちゃんを......。だけどもう生き返らねぇ......。でもおめェの様な方法を使えば生き返れるかも知んねーけどよ、じっちゃんは生きてもオラを見て笑ってくれねェよ......。オラを悟空とは呼んでくれねぇんだ」とその心の内側を語る。
銀時もそれに便乗して「て、てめェがやろうとしてる事は、今度はてめェの手で、あ、あいつと、あいつの魂もろとも斬ろうと......、し、してる事だ......。いい加減、その眼ひん剥いて見やがれ......。てめェが蘇らせようと、あいつは生きた"屍"になるだけだ...‼︎」
とジャックに言葉を向ける。
ジャックは暫く黙り込む。そうすると龍馬が歩きながらジャックに寄り「自分のやっている事は正しいのか間違っているのか、迷わない人間はいない。お前が迷わないなら俺たちはどこにでも付いていく......。だがお前が迷うなら俺たちも共に迷ってもいい。なんでもいいんだ......。だがお前の悲しむ顔は誰も見れない
俺は、俺たちお前に拾われた時から、お前と共に生き共に死ぬと誓った。
そして次第にお前を心の友と思えるようになった。
その友の悲しむ顔を、俺は見れん。
お前のためなら、幾千の戦場だって狩り尽くしてやる。
お前のためなら、幾千の屍だって並べてやる。
だが悲しむな。お前はお前のやりたい事をやればいいんだ」
その言葉をジャックに向ける。
悟空は笑みを浮かべ「さぁどうすんだ?今の死にかけのおめェならオラでも十分倒せる......」
と悟空が言うと龍馬がジャックの前に立ち悟空を睨む。
悟空は笑みを浮かべ「まぁ、簡単には行かせてくれねェ奴がいたな」と口走り、表情のない龍馬と笑みを浮かべた悟空が見つめ合う。
ジャックは笑みを浮かべ「ぎ、銀時......、お互い、10年と言う月日を、重ねた今でも......、得るものが、あ、あったらしいなァ」
と言いその身体は前に倒れ込む。
だが龍馬がジャックを支える。
そして悟空も倒れそうになる銀時を支える。
「今でも、俺たちァ、変わらねェよ」
と銀時は笑みを浮かべて口走る。
悟空と龍馬は銀時とジャックを支えながら、互いに背を向け歩き出す。
龍馬とジャックの後ろには、白夜兎と牛鬼も共に歩く。
悟空と銀時の後ろには、新八、神楽、ルミネ、ベジータも共に歩く。
「「じゃぁな バカ野郎」」
銀時とジャックの唇は、笑みを浮かべていた。それも悲しきものではなく、心の喜びを感じるものだったーー
続く......。
次回予告
トキの守護者篇 最終話
第24話 「終幕 一杯の酒」
明日18時更新予定