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J.ARMY 第2章
「F」復仇戦争篇 第3話
暗躍篇
第27話「巨悪の復活」
広い荒野に7つ揃えたドラゴンボールがあった。
その日の夜、神威・高杉とアイスがドラゴンボールの前に立っていた。
神威はドラゴンボールを見つめ「へぇ......。これが願い玉か」と口走る。
アイスは「実在したなんて......」と自分が言い出した事ながら現実しかみないアイスにとっては信じられない光景の様だ。
高杉は笑みを浮かべ「さぁ......。龍とやらを呼び出して貰おうじゃねェか」と不気味な笑みと共に口走る────
神威は若干の興奮と楽観を言葉に込めて「俺が呼んでいい!?」と言うとアイスは少し戸惑い「あ、あぁいいよ?」と口を開く。
アイスより神龍の呼び出し方を聞いてその通り「ご、ゴホン......。出でよ!願い叶えてくれる龍!」と若干忘れていたのか違う呪文を唱える。
......。
......。
3人の間に走る沈黙。目の前にある7つの球が何の反応も示さず、アイスの希望を砕いた。
「や、やっぱり龍なんていなか...」と言いかけたその時、ドラゴンボールが光を纏う。
空に走る稲妻。元々夜だったため空に変動はなかったが、周囲の空にはまるで神々の怒りに触れた様に雷が降り注ぐ。
アイス・高杉・神威の上にも神の怒りが向けられたかの様に、雷が落ちる。
アイスはその一瞬で身体が竦み上がって目を瞑る。「死ぬ!!」と思わず口にしてしまうアイス。
高杉と神威は雷に目もくれず、龍の出現を待つ。
神威はその出現が楽しみで仕方が無い様だ。
高杉・神威...。
2人の目には前髪の影がかかり、口元には不敵の笑みが浮かび上がっている。
1人は、師を眼の前で殺され、どこかで正常さを失いただただ復讐と言う血肉に飢える獣となった...。
もう1人は強さを求めるがあまりその親の命を狙い、そしてこの宇宙で最も強い者と戦う事を夢見ている猛者。
その恐るべき気迫────
雷さえそれに震え上がり、彼らに落ちる前に雷は飛散した。
まるで2人の気迫に恐れ自ら死を選んだかの様に。
静かになる天地
空が鬼2人の気迫に怯えたかの様にその稲妻を掻き消す。
目には髪の影がかかったまま、その笑みはまるで、その力で殺戮を繰り広げる阿修羅の殺意のこもる笑み。
アイスは恐る恐る目を開け、2人の殺意を目の当たりにし腰を抜かして座り込む。
心のどこかで「(こ、怖い)」と思ってしまっている。
そして姿を現す伝説の龍。
神龍はその独特の口振りで「さァ、願いを言え。どんな願いも2つ叶えてやろう」
とその凶々しい眼を向けて口振る。
高杉は神龍を見て「ほう......。出鱈目でも無さそうだ」と呟く。
神威もまた神龍を睨みつけて「よし、願いが叶ったら勝負しよう」と神龍に喧嘩を売る気マンマンだった。
高杉と神威を見て腰を抜かしたアイスだが、それでも息を吐き出し神龍へと向く。
すると周囲を覆わんばかりの巨大な神龍を見て再び背中を凍てつかせる。
巨大な神龍を見て「ほ、本当にいたんだ」と呟く。
「早く願いを言ったら?」と神威の一言がアイスの耳に届く。
アイスはその心境を整理して「ぼ、僕のパパを生き返らせて下さい。そしてそのバラバラになった肉体を元に戻してあげてください!!」
とまるで人が変わった様に敬語で神龍に2つの願いを言う。
神龍は暫くの沈黙を走らせる。
何も起きない。
アイスは息を飲み、高杉と神威はまるで余興の様に拝む。
神龍はようやくその口を開くと「本来叶えられぬ願いだ...。
死してその1年以内で無ければ蘇らせる事は不可能だが......。
どうやら"皇帝"の加護を受けている様だ......」
と意味深な言葉を発すると高杉はどこか思うところがあるかの様に「皇帝......」とのみ口走る。
そして3人の前に1人の生物が姿を現す。
怒り浮かべた眼
殺戮を繰り広げた手
幾多の屍を跨いだ足
何千の命令を下した口
そして────
血の香る笑み────
その男は今蘇った。孫悟空と戦い、死を経ても、その復讐心を刻んでまた現世に姿を現した。
その切れすぎる刃はまた、この世に、孫悟空に突き立てられた。
すると突如雨が降り出した。
その男の復活にまるで天が涙を流すかの様に。
まるで震え恐れ叫ぶかの様に轟音を鳴らす稲妻。
泣きながら逃げ出すかの様な荒れ狂った烈風。
地球が怯え震える様に世界を突如大きな揺れが襲う。
地球が 世界がその男の復活に恐れを成している。
高杉はその男を拝み「ようやく来たか」と口走る。
嘗ては全宇宙の帝王と呼ばれ恐れられた伝説の存在────
フリーザ
その男は冷気を帯びた不気味な笑みを口元に浮かべ「ようやく、戻って来れました......」
と静かに呟く────
続く......。
次回予告
第28話「宇宙帝王と鬼兵隊総督」
6/8 朝10時更新予定