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J.ARMY 第2章
「F」復仇戦争篇 第6話
暗躍篇
第30話「未来への同盟と蠢く謎」
とある地帯。
その土地の中心部にある建物は空を覆われた東京ドームそのものだ。
だが大きさは数倍もある。
そのドームを中心に塔が立ち並びそこをパイプ型のトンネルが通っている。 無数の銀色の塔がドームの周辺を占め、まるで雲の巣のようにパイプ型のトンネルがドームの右端から出発し全ての塔の間を渦巻いている。
そのドームの最上階
壁を1つも挟まず、階自体が1つの巨大な部屋になっている。
薄暗い部屋には無数のコンピュータの画面の光と地面から発せられる薄い青い光しか灯りは無い。
コンピュータも新技術を使われて作られたためか透明であり、物体では無く触れる事の出来る光だ。
その部屋の中心に座る一人の男を取り巻く形テーブルがあり、彼の前には1つの透明の画面がある。
袖を上げたワイシャツ、黒いズボン、顔は髭面。
髪はクリクリパーマで首を覆うくらいの長さ。仕事している姿勢では到底なく、机に足を乗せ画面で映画アベンジャーズを見ている。
体型は細いが、やっている事はそれと矛盾している。
1.5リットルのコーラのボトルを飲んでおり、机には食い漁られたポテチやお菓子などが転がっている。
中心にいるだらけた彼とは打って変わり周りは仕事に明け暮れている。
すると、1つのマントに身を包んだ人がエレベーターから出てだらけた彼の元へ歩いてくる。
ズボンは黒く、顔すら覆う黒いマントを纏い、微かに見える髪は紺色。
体型的には女性の様だ。
彼を取り巻くテーブルにある椅子を引き、座る。
テーブル越しにいる彼に「任務完了よ」と伝える。
声も美しい女性の声だ。
だらけて映画を見ている男は「ふーん。ってかアベンジャーズ2のDVDどこ?見つかんないんだけど」と話を聞いているのか聞いていないのかと迷ってしまう返事を返すと「帰る」と女が即答し立とうとすると「あーわかったわかった待てって」とやや姿勢を良くし彼女を引き止める。
そして彼女から渡された資料を読み上げると
「なるほどね。やっぱ"皇帝"何か企んでんな〜。
幾つもの宇宙から大軍が通ったって報告が相次いでる。
それも不気味な軍勢が」
語ると、何か閃いた様に「あれ。この軍勢が向かってるの多次元宇宙の果てだよね。それにしちゃルートを長く取っちゃいないか?」と妙に思う筋がある。
すると女が何か光る宝石を彼に渡し「どうやら迂回してるのはその所為みたい」と口走る。
その宝石を見ると彼は「あー。こりゃ"政府"へ繋がる鍵だな
果てにこれを持ってくる意味は1つしかねェしなー。やっぱあの"計画"を動かすしかないか」と口走る。
すると女は「本気?」とその男に問うと彼は「あぁ!!
"龍兵軍提督・ジャック"に報告しとけ。バカどもを集めろと」
と笑みを浮かべて口走る。
そうするとその女性はクスッと笑い
「その必要は無いみたい
今、10年前の世界から戻ってきた春光域 14番目の宇宙の鬼兵隊と、龍球域 第23宇宙のフリーザ軍が同じ23宇宙の地球を陥すため同盟を結び、間も無く進軍すると」
と言い渡すと彼は「あーー」と言いながら頭を掻き「じゃあ向こうの地球やばいじゃん。計画おじゃんになっちゃうじゃん世界滅ぶじゃん映画見れなくなっちゃうじゃん」と急に駄々を捏ね出すと女性「じゃんじゃんうるさい 殺すよ」と華麗な口とは打って変わり暴言が放たれる。
するとその男は
「仮にもお父さんだぞ俺。そういうこと無いだろ〜。
まぁいい。兎に角も、悟空側の宇宙に同盟が進軍すれば悟空達に勝ち目はない......。どうしたもんか」
と少し思い悩むと
「そう悩む必要も無い......。坂田 銀時率いる万事屋もそこに来てる」と女性が口走る。
すると彼は
「あー。ジャックのバカの一件で銀時と悟空の世界間が行き来出来るようになったんだっけか。なら戦況は分からんか。
それにその23宇宙に"これ"があるはずだ」
と口走り先ほど渡された宝石を見せる。
すると彼女は少し溜息を吐き出す。
椅子に座ったままポテチを貪り食う男は笑みを浮かべながら
「お前の任務は高城域8番の宇宙から七代目火影を連れ、"この鍵"の回収と戦況情報の収集。激しい戦いになると思うが気をつけるんだぞ」
と彼女に指令を出す。
すると彼女は「"うずまきナルト"を連れなくても十分やれる。それに戦況報告まで?今までそういうケースはなかったわ」と彼に言い返す。
すると先ほどまでだらけていた男の表情が急に真剣なものに変わり、溜息を吐き出して
「皇帝がいつ行動に出るか分からん。
あれが政府に楯突くと平行世界に未来は無い。
そいつを止めるためには今この方法を使うしかないんでな。
後うずまきナルトはお前の護衛のためだ。いくら別世界のお前の旦那だからと言って嫌うこともないだろう」と語る。
彼女は彼に背を向け歩き出す
ゆっくりとその口を開き
「別世界の私と一緒にされるのが嫌なの。
敵味方は私が選ぶ。私がつきたい方につく」
と言ってエレベーターに乗り、下へ戻っていった。
男は笑みを浮かべ「言うこと聞かねー」と呟いた────
「ついたぞ〜」
星が燦然と輝く宇宙空間。
2つの巨大な和風の船艦型の宇宙船が暗闇を突き進んで行く。
和風と言っても船の甲板に屋敷が聳え立つぐらいだが。
そして両船艦の中に放送される阿伏兎の声。
窓に向いて立つ高杉と神威。神威は笑みを浮かべ「ようやく自分達の時間軸に戻れたね」と口走る。
高杉は笑みを浮かべ
「どれもこれもタイムマシンとやらのおかげだ。
これで直ぐ惑星フリーザへ向かってあいつらと合流する」
と言い放つ。
彼等はフリーザを蘇生させ、追ってきた悟飯を神威が返り討ちにし、惑星フリーザへ向かった。
フリーザは大凡の状況を把握しており、高杉との同盟を改める。
だけど1つ提案をする。
それは太古にフリーザ軍の研究者が開発したタイムトラベルの技術を提供し、10年先へ帰る様に言う。
その理由はフリーザ、そしてその息子と全ての兵隊を基礎から鍛え上げ、孫悟空を越えて復讐を果たすため。
そのために10年の期間が必要だと語った。
高杉らもこれを了承しその技術を借りて現代に戻って来て、現在集束の地とした惑星フリーザへ向かっている。
これが密かに暗躍された世界を越えた同盟。
その刃の行き先は、孫悟空達の住む地球だった────
暗躍篇
完
次回より
「F」復仇戦争篇
第二節
雪辱決戦篇
開幕
続く......。
次回予告
第31話「七代目火影」
6/15 朝10時更新予定