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J.ARMY 第2章
「F」復仇戦争篇 第17話
雪辱決戦篇
第41話「恐怖」
阿伏兎は不敵の微笑みを浮かべて「あんたは知性に長ける様だ。知性に長ける奴は戦場では早めに潰した方が良い
悪いが、死んでもらう」とその最後の言葉にはピッコロの胸を突き抜けるほどの殺意が篭った笑みと眼だった。
するとピッコロは圧迫される心を制して「ほう。それはありがたい事だが、先に貴様から死んでもらう」と笑みを浮かべながら口走る。
睨み合い笑みを浮かべるピッコロと阿伏兎。
2人の修羅は互いへ向け突進する────
阿伏兎は己の利き手である右手に握りしめる傘の柄をより強く握りしめる。
突進しながらピッコロは、その独特の能力を発動して左腕を伸ばし阿伏兎の顔面へ発射する。
するとそれを予想打にしていなかった阿伏兎はその一瞬戸惑い「(どっかのルフィかよ!!)」と焦りを零す。
する眼前に迫ったピッコロの鋭い牙を赴いた手の平。
阿伏兎は迷い無く傘を振り上げてピッコロの手首を斬り飛ばす。
溢れかえるピッコロの紫の血、流石に痛みに耐え兼ねたのかその腕を再び引き始めると阿伏兎がそれに便乗してその腕を掴み、ピッコロの腕が後退して行くと共に彼に接近し、その腹に傘の鋒を突き込む。
流石のピッコロも力をコントロールされた一撃には「ガハッ」と血を吐き出し背後へ倒れ込むも、バク転して何とか体制を立てる。
静まり返る一帯。
口から垂れる血を右手の裏で拭い、阿伏兎と睨み合うピッコロ。
歯を食い縛り「(どうやら銀時と同じで経験豊富の様だ。
いや、銀時の世界から来たあの侍共の雑兵ですら多くの戦場を生き残った者の集まりの様だしな。
速度を駆使して戦えば動きを読まれ、防御を貫通される攻撃をされる。
攻撃を主体として戦っても、力を弾かれそのカウンターでやられる。
防御を主体として戦えば埒があかない。
例え身体能力では圧倒的に弱くとも、それを経験と長年磨き上げた戦術で補って来やがる。
多次元宇宙とやらには本当に奇妙な奴等がいるものだな)」と心中で迷う。銀時達の世界の者は自分より圧倒的に弱くとも戦争を幾多も経験した者ならそれを補える。
それに対する策が浮かばずピッコロは歯を食い縛ることしか出来ていない。
───────阿伏兎
その眼に映る獣、傘を握り威風堂々と戦場に立ち冷徹な微笑みを散らす。
その獣の口は開かれ「悪いが、喧嘩を買う相手は選んだ方がいい────」
「ゾクッ!!」
心臓が丸で最後の鼓動を鳴らした様な胸の圧迫
身体を過る寒気
凍てつく背中、ピッコロ大魔王の息子とてその心は折れる、汗ばむ身体竦む足、冷や汗を握る手。
嘗ての世界の征服、それを志した男が恐れを成す。
敵の眼に映るのは平然と幾千もの命を刈り取った死神の気迫。
流石のピッコロも「っち」と舌打ちをする。
するとピッコロは切れた左腕の再生を図る。
だが、彼の腕には何も起きず流石の彼も焦り「なぜ再生しない!!」と声を荒げる。
一方で、鬼兵隊と交戦するブウ達の戦場の前に降り立った万斉。
鬼兵隊はほぼ捨て身状態で魔人ブウやその分身に攻撃を続け、残りは新八達と交戦している。
あまりの猛攻撃に魔人ブウの分身体の再生能力が追い付いていない。
万斉はゆったりとその戦場の真っ只中を歩きながらその場の中心で戦う魔人ブウににじり寄る。
その魔人ブウもまた鬼兵隊の兵士の猛攻撃になす術を無くしている。
飛び上がれば神砲の的になり、下に入れば猛攻撃の雨に動く隙すら与えて貰えない。
身体に気を貯めて大きく放出する爆発波を使って鬼兵隊の全滅を図りたい一心だが、それを溜め込む隙すら魔人ブウには無い。
兵士の攻撃を受けながら魔人ブウは苦い表情を浮かべて「困った」と口走る。
繰り出される捨て身の剣撃を肘や手を使い伏せいでいる。
────突然腰から胴体を真っ二つにされる魔人ブウ。
あまりの驚きに何時も笑顔のまま眼を細めるブウもその眼が開いてしまう。
上半身がその衝撃で浮かび上がる一瞬、ブウは背後へ振り返る。
そこには己の三味線から弦を垂らす万斉が笑みを浮かべながら立っていた。
すると先ほど魔人ブウと戦っていた鬼兵隊の兵士が「ば、万斉様!!」と少し笑顔で口走る。
眼の前のブウは胴体を裂かれ死んだ、彼はそれに安堵している。
だが当然の如くその隙を踏み入られ、魔人ブウの下半身がその兵士を蹴り飛ばして再び上半身とくっ付き、万斉の方へ向き2人は対面する。
ブウは万斉の三味線から垂れる弦を拝んで、自分がその弦に斬り裂かれた事を瞬時に把握する。
するとブウも只者では無い万斉を見て息を飲む。
違う、この男は何か違う。
他の全ての兵士とは何か全く違う。
自分すら見抜かれたブウは「なんでお前は、俺がホンモノってわかった?」と笑みはあるもののその頬には汗が垂れる。
すると万斉は笑みを浮かべ「さぁ?勘でござるよ。多くの分身体の中で御主だけが本物そうだったのでな」と口軽く語る。
するとブウの両手は震えに襲われる。
心の何処かで分かってしまった。
一度は全人類を滅ぼした頃の自分ならまだ話は違ったかも知れない。
だが今は人間と触れ合い生活する中で命の重みを知ったその心に、万斉の冷笑は大きな「恐怖」を齎す。
平然と笑って人を殺せる万斉は、今のブウには恐怖を招く。
歯を食いしばり、竦む足を必死に立たす。
恐怖のあまりその眼は見落とす。
────眼の前にいる万斉が弦を引き、己が右足にそれが背後から突進して来るのを。
斬られる右足。
浮かび上がる粘土の様な身体の欠片と右足。
立てなくなり跪く身体。
無様に倒れるブウを拝み笑みを浮かべる万斉は「先ほど主を取り巻く弦は、1ではなく2弦でござる」と口走る。
歯軋る魔人ブウは何時もの様に右足の再生を図る。
だが、何の反応もなくブウは驚き「ブウ!?」と驚きの言葉を零す。
迫り来るフリーザの兵隊を斬り殺しながら、その死神は冷めた笑顔を浮かべる。
すると「白眼(びゃくがん)!!」と口走るヒナタは、その白い瞳孔と瞳を使い、兵士の身体の内部を見通す。
360度全てが見える様になった彼女。
どうやらナルトの世界で登場するヒナタやその白眼とは随分成り立ちが違う。
背後に立つ兵士がエネルギー波を放ち、それを物ともせず剣を振り上げ斬り裂く。
そして瞬時に兵士の眼前に迫り彼の胴体を斬り裂く。
舞う大量の赤い血。
その血の中にヒナタが重ねる過去のひととき。
それは白夜叉の衣を纏った銀時に銃口を向けて立つ自分と、哀しく虚しい笑みを浮かべた銀時の姿を思い返す。
涙を流しながらその引き金を引き、バン!!と言う大きな音ともに銀時は左胸に弾丸を浴びる。
身体がその衝撃で揺れ、力を失くし、徐々に前へ倒れ込む銀時。
生きる意味を失ったその眼に吸い込まれ行く。
血が舞いながら身体が倒れて行く。
その眼には、何も無い虚無が映る。
今その眼に映るのは一護、その剣撃をかわし銀時も己の剣を振るい、火花を散らしながら2人の剣は交わる。
銀時とヒナタ、場所も戦場も違えど、その眼に映る過去は同じ────
続く......。
───────
戦況まとめ
地球
高杉、フリーザ、神威、阿伏兎、万斉、また子、謎の戦士、武市
&
鬼兵隊
(300人)
&
第七師団
(200人)
&
フリーザ軍
(500人)
敵軍総勢 1008人
vs
自軍総勢 612人
ピッコロ
(分身150人)
&
天津飯
(分身20人)
&
ブウ
(分身230人)
&
ヒナタ
(兵士200人)
&
クリリン、ヤムチャ、18号、17号、新八、神楽、悟天、トランクス
詳細
フリーザ軍
(500人)
vs 交戦中
ヒナタと兵士100人、悟天、トランクス
夜兎
(200人)
vs 交戦中
ヒナタの兵士70人、天津飯、天津飯分身20人、18号、17号
ピッコロ vs 阿伏兎 交戦中
鬼兵隊
(300人)
vs 交戦中
ブウ、ブウ分身230人、新八、神楽、ヤムチャ、クリリン
万斉 vs ブウ(本体) 交戦中
惑星「凛砂」
孫 悟空
(超サイヤ人2)
vs 交戦中
うずまき ナルト
(尾獣化&九喇嘛&仙人モード)
坂田 銀時
vs 交戦中
黒崎 一護
(卍解状態)
ベジータ
(超サイヤ人2)
&
悟飯
(超サイヤ人2)
&
未来トランクス
(超サイヤ人2)
vs 交戦中
獣軍隊 カイドウ乱入?
(500人)
次回予告
第42話「剣」
7/18 朝10時更新予定