J.Army   作:Gintoku

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第42話「剣」

18

J.ARMY 第2章

 

「F」復仇戦争篇 第18話

 

雪辱決戦篇

 

第42話「剣」

 

 

 

「満たされる────」

 

その言葉を心中に呟くは、左腕を失い再生しないピッコロと全力で攻防戦を繰り広げる阿伏兎。

全て地面の肉弾戦。

その独特の傘を駆使し、一つの方向に研ぎ澄まされた夜兎の一撃を連続して繰り出し、ピッコロに浴びせまたピッコロもそれを片腕ながら防御、あるいは回避し己が蹴りや打撃もまた放つ。

すると阿伏兎もその即死級の攻撃をかわしたり弾いたりして、圧倒的な差がある両者は激しい肉弾の攻防戦を繰り広げる。

交わる傘と拳。

 

阿伏兎の顔にはかつて無い、満たしの笑みがその顔面を覆う。

一撃すら自分の命を浚うに足る物。

夜兎の本能はそれを愉悦に受け止め「(止まれねェ、止めるんじゃねェ)」とその戦いを心底楽しむ。

反対にピッコロはその戦いを苦に感じ苦い顔のまま身を投じる。

「(その本能から放たれる殺戮の気迫で俺の再生能力を奪おうと、この魂だけは挫けんぞ!!)」

その圧倒的な殺戮の気迫が、大魔王の倅すら恐怖に追い込みその授けられた再生の力を奪い取る。

 

阿伏兎は戦いの最中傘を左手に持ち替え、傘を右脇に寄せ鋒を背後に向けて構え、その力を込め左薙する。

反対にピッコロも前へ踏み込み力を込めた右拳を阿伏兎へ直進する。

衝突する傘の身体と右拳。

激しい衝撃が地を捲りながら周囲を取り巻く。

長い長い、一瞬の中。

まだその衝動の瓦礫すら舞い上がる最中、ぶつかり合う拳と傘を押し合う両者。

阿伏兎は力ではピッコロには敵わないにも拘らず、その一つの方向に纏まった力は、本来より途轍もない力を発揮しピッコロの拳と僅かな時間ながら張り合う。

拳と傘を押しながら笑みを浮かべる阿伏兎と苦みを零すピッコロ。

 

バチ!!

お互い相手を振り払い後退する両者。

再び突進し獣の様に食い合う両者を、和風船艦型宇宙船の甲板に立ち見下ろす神威は「ありゃありゃ。阿伏兎もスイッチ入っちゃったね。一度そうなれば、もう敵を全て"皆殺し"にするまで止まらない」と冷笑を浮かべながら口走る。

すると神威とは反対側に船の甲板に立ち、鬼兵隊側の戦場を見下ろす高杉。

 

ブウと万斉もまた同様に攻防戦を繰り広げ、阿伏兎と同様万斉もブウを気迫で圧迫しながら互角に張り合っている。

それを拝む高杉は「こっちも同じだ。どうやら俺たちの出る幕は無さそうだ」と冷笑を絶やさず神威に返答する。

 

だがブウも再生能力を失っているが、それは恐怖でのものではなく"劣化"

自分の悪の分身体に力を殆ど奪われ、再生能力が低下していた上で今や戦場で大量の分身体を放っている。

流石のブウであろうとこの負荷の中で再生は出来ない。

交わる、剣と拳。

万斉もまた、戦場を駆け抜けた1人。

圧倒的な実力さをその経験と気迫で補っている。

万斉の剣撃一つ一つ、力を全て刀身に凝縮し本来より遥かに高い殺傷能力を発揮し、ブウの拳と交える。

 

反対にブウはピッコロと違い分身したままであり、尚且つ左足を斬られており、かなり追い込まれている。

そんな最中ブウは心中で「(ヤバイ)」と連呼している。

万斉もまた彼を見抜き「(どうやらあのナメック星人と三つ目とやらとは違い、分身してもこれほどの戦闘力。少し長引くか)」と既にブウの全てを見切った上で、その化け物染みた強さに少しばかり同様している。

 

そんな戦場を高杉は船の上から、煙管の煙を吹き見下ろす。

すると彼の眼に入るのは、神砲の砲弾を躱しながら鬼兵隊の侍と戦いって行く新八と神楽。

すると高杉は「あれは...」と言い、将軍暗殺篇の際に伊賀の国で万事屋と対峙した時を思い出し「銀時が引き連れていたガキ共か。なぜここに?」と疑問を浮かべる。

 

自問自答する様に

「なるほど。ジャック率いる龍兵軍との戦いの後、この世界と行き来する手段を得ていたんだったな

そして偶然にも今日この場に居合わせた。

だがどう言う訳か孫悟空とやらも、あの銀時(バカ)もこの場にいねェ......」

と戦場を見ながら口走る。

 

────その眼に浮かぶ獣の如き本能の殺意。

その笑みから放たれるは壊れた人間の冷たい野望と凍てつく殺意。

煙管の煙をその口から吹き出し

「まぁすぐに来るだろう......。

どの道、世界の首を取る前に......」

と徐に開かれるその口から放たれる言葉は殺意の牙を研ぎながら、坂田銀時と言う男をその眼に浮かばせ枯らした声で「あの"剣"を、ここで折らねェ限り......」と更に言葉を言いかけ、将軍暗殺篇の終盤で瀕死の重傷を受けた銀時と一緒に立ち奈落と対峙する瞬間を思いながら「終わらねェ...‼︎」と獣の呻きが如くその枯れた声は彼方に居る銀時へ向けられた。

 

その殺意溢れる高杉を横の船艦から見ながらフリーザもまた笑みを浮かべ「あなたの相対する"剣"はあなたの野望を止めるために向けられる様ですが、私の野望こそが、私の対峙する"孫悟空(けん)"を砕くこと」と冷酷な笑みが零れながらその言葉に鋭い殺意が溶け込む。

2人の修羅は笑みを絶やさない。

 

 

 

 

────突如何か衝突した様に煙を吹く鬼兵隊の船艦。

高杉と神威は距離を離し背中を向かせて立っているが、その間に何かが現れた様だ。

高杉は微笑みを絶やさず「ほう、こりゃ珍客だ。久しぶりだなァ、ヒナタ。

今更何の様だ」と口走る。

煙が晴れ見えてくるヒナタの姿。

その剣の刃に背中を向ける高杉に向け「高杉、あなたと私の折るべき銀時(けん)は今ここにはいない。

だけど私は貴方を、あなたの狂気を帯びた剣を見過ごす訳には行かない!!あなたを、止める!!」とその意思を示しながら口走る────

 

続く......。

 

 

 

───────

 

戦況まとめ

 

地球

 

高杉、フリーザ、神威、阿伏兎、万斉、謎の戦士、また子、武市

&

鬼兵隊

(300人)

&

第七師団

(200人)

&

フリーザ軍

(500人)

 

敵軍総勢 1008人

vs

自軍総勢 612人

 

ピッコロ

(分身150人)

&

天津飯

(分身20人)

&

ブウ

(分身230人)

&

ヒナタ

(兵士200人)

&

クリリン、ヤムチャ、18号、17号、新八、神楽、悟天、トランクス

 

詳細

 

フリーザ軍

(500人)

 

vs 交戦中

 

ヒナタと兵士100人、悟天、トランクス

 

夜兎

(200人)

 

vs 交戦中

 

ヒナタの兵士70人、天津飯、天津飯分身20人、18号、17号

 

ピッコロ vs 阿伏兎 交戦中

 

鬼兵隊

(300人)

 

vs 交戦中

 

ブウ、ブウ分身230人、新八、神楽、ヤムチャ、クリリン

 

万斉 vs ブウ(本体) 交戦中

 

船艦にて

高杉とヒナタ、対峙

 

 

 

惑星「凛砂」

 

孫 悟空

(超サイヤ人2)

vs 交戦中

うずまき ナルト

(尾獣化&九喇嘛&仙人モード)

 

坂田 銀時

vs 交戦中

黒崎 一護

(卍解状態)

 

ベジータ

(超サイヤ人2)

&

悟飯

(超サイヤ人2)

&

未来トランクス

(超サイヤ人2)

vs 交戦中

獣軍隊 カイドウ乱入?

(500人)

 

次回予告

第43話「奪った人」

7/21 朝10時更新予定!

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