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J.ARMY 第2章
「F」復仇戦争篇 第19話
雪辱決戦篇
第43話「奪った人」
「何故また俺に楯突く────」
そう口走るは高杉晋助。
フリーザが鬼兵隊と同盟を組み、仕掛けた復讐戦争。
その真っ只中、高杉は己が和風船艦型の宇宙線の甲板に立ち、鬼兵隊の戦場を見渡しながら背後に立つヒナタへ言葉を向ける。
日向ヒナタ。
その存在はナルトの妻であるヒナタとは随分異なり、顔立ちや眼は一緒なものの性格やその辿って来た道筋は程遠い。
その道筋には、彼女から全てを奪った坂田銀時が、過去の亡霊として未だ立ち続けている。
更にヒナタの背に背を向け反対側の夜兎の戦場を見下ろす神威。
強い者しか眼中にない彼が「こんなところで、バカな姉と再会できるとはね」とそう彼は口走る。
ヒナタはその横顔を神威に見て薄っすらできつめの表情を浮かべ
「黙りなさい。あなたの経緯は全て知ってる。星海坊主(とうさん)にその付け焼き刃をまだ向けるとなれば、説教代わりにあなたを先にここで黙らせるわよ」
その眼は本気だった。
それを悟りながらも神威の冷笑は絶えず「おお怖い怖い」とどこか余裕あり気に口走る。
すると2人の会話に割って入る様に「騒ぐな。やるならさっさとやれ。何せ......」高杉がそう口走り狂気を帯びた眼で戦場を見下ろしながら「祭りが派手になるところだ」と冷笑を浮かべ口走る。
するとヒナタの矛先が再び高杉に変わり「その祭りを、ここで私が潰す!!」と吠え、跳躍し頭上にその剣を飾し、高杉へ降り下ろさんとする。
すると高杉もまた鞘から己の剣を引き抜き、狂気の笑みを更に高らかにしながらヒナタへ振り向く。
嘗ての友に剣を向ける女の心中に何度も何度も響く言葉は
「(誰も憎くない。眼の前にいる高杉すら
誰を敵にしようと、誰を柵にこの復讐の心を抑えようと、あなたの顔だけは、忘れない
銀時────
私の全てを、奪った人」
その哀しみは眼前の敵ではなく、遠くにいる男に顔を向けた
ピッコロと阿伏兎、知将と夜の兎が繰り広げる激しい戦い。
失われた左腕を物ともせずピッコロが繰り出す打撃と蹴りは阿伏兎の命を浚うに足る力を誇る。
だが阿伏兎もサイヤ人よりも戦闘を経験した修羅の一族を束ねる男。
それを全て受け流し、相手の防御を完全に無視した、力を扱った己が攻撃をカウンターとしてピッコロに与え、ピッコロは徐々に弱りつつある。
跳躍して右手の拳を阿伏兎の頭上へ放つと、阿伏兎は左手に携える傘を横にしてその拳を受け流し、その拍子でバランスの崩れたピッコロの腹に右膝蹴りを直撃させる。
流石のピッコロも「ガハッ」と血を吐き出し上半身が前へ傾く。
すると阿伏兎が傘の鋒をピッコロの胸の中心に突き刺しそのまま爆発を伴う銃弾を放つ。
ピッコロの身体が跳躍して背後へ飛んで行くと共に舞う血とピッコロの皮膚の欠片。
流石のピッコロも仰向けに地面へ倒れ、身体の内部に発射された銃弾に痛みを覚え「グハッ」と血を吐き出す。
そのまま阿伏兎も跳躍し倒れたピッコロへ傘の鋒を向け激突する────
舞い上がる塵に隠れる2人の姿。
誰もがピッコロの死を覚悟した。
だが彼もまた戦場をその力と知恵で生き残った者。
阿伏兎の傘の鋒が彼の顔面に激突する前に首を曲げてをそれ回避し、尚且つ右手の指を尖らせ阿伏兎の左肩に突き刺す。
倒れたそのままの姿勢で、右蹴りを阿伏兎の腹へ激突させる。
「ガハッ!!」
大量の血を吐き出す阿伏兎。
だがまだ、生きている事が奇跡に近い。
蹴りがくる事を悟っていた阿伏兎は、身体の全ての力を一点のみに溜め込み、自身の最大の防御力で受けて立ったのだ。
列車が身体に衝突するとなれば、幾ら防御を全開にしようと、身体全体には及ばない。
撥ねられて死ぬのが定め
だが、一点のみに来るのならばどうだ?
阿伏兎は反射的に身体の全ての力で腹の防御を固めた。
達人ならば出来得る技だ。
だがそれでも、吹き飛ばされ岩場に衝突する。
歯を食いしばりながら、何とか立ち上がる阿伏兎は頭から流血し、右頬を流れる。
ピッコロは傷だらけの身体で所々から流血し、左腕を阿伏兎の気迫で再生できずにいる。
何とか立ち上がって再び対峙する両者は、息を荒げている。
同じ窮地を体験するブウもまた、なす術を失いつつある。
降り下ろされる万斉の剣、それをやや背後に後退して回避し飛び上がり、肺に圧縮した街一つ消し飛ばす程の爆風を万斉に浴びせる。
すると万斉は既にブウの背後に回り込んでその背中を斬りつける。
劣化した再生能力で戦うのを不慣れなブウにとってはより不利な条件だ。
止むを得ず前へ転がって万斉と離れすぐさま体勢を立て直す。
するとブウは右手首に違和感を覚える。
見下ろすそこには万斉の三味線から放たれた弦が絡まっており、万斉は笑みを絶やさずそれを引きブウの手首を切断する。
ブウは歯を食いしばり、万斉を睨む。
不敵の笑みを絶やさずブウを嘲笑う様に川上万斉は「まだ倒れぬか」とサングラスで目元を伺えなくもその口の笑みが絶える事はなかった。
だがブウのあまりのタフさに流石の万斉も動揺を隠せないか汗を垂らす。
ブウの中にはもはや一切の殺戮本能は残されていない。
再び万斉が全力でブウへ突進し、弦を投げ付けブウを身体を縛り付ける。
このままバラバラにしたいところ。
だがブウもまた諦めを知らない怪物。
逆に弦を左手で引っ張って万斉を眼前に引き寄せる。
「なっ!?」
流石の万斉も混乱する間も無く、顔面にブウの蹴りを食らって吹き飛ばされる。
それを船から見ていた高杉の笑みは消え「万斉!!」と少し畏る。
岩場に叩きつけられ煙が巻き上がる。
だが、煙が晴れると万斉は背を岩場に付けて倒れ込んでいる。
頭からは相当出血し、顔が血に塗れている。
「あの一瞬"鉄脈"をしてなければ死んでいたでござるな...」
死とすれ違った男が口走る。
その全ての様子を高杉達の隣の船艦から拝むフリーザは冷笑を浮かべつつ「仲間の危機でもまだ出てきませんか」
と口走る。
するとフリーザの隣に立つ彼と全く同じ様相だがその姿は完全な銀色。
フリーザと同じ声立ちで「もう余興には飽きた所
俺が全てを消してやる」とその冷徹な声を発した────
続く......。
───────
戦況まとめ
地球
高杉、フリーザ、神威、阿伏兎、万斉、謎の戦士、また子、武市
&
鬼兵隊
(300人)
&
第七師団
(200人)
&
フリーザ軍
(500人)
敵軍総勢 1008人
vs
自軍総勢 612人
ピッコロ
(分身150人)
&
天津飯
(分身20人)
&
ブウ
(分身230人)
&
ヒナタ
(兵士200人)
&
クリリン、ヤムチャ、18号、17号、新八、神楽、悟天、トランクス
詳細
フリーザ軍
(500人)
vs 交戦中
ヒナタと兵士100人、悟天、トランクス
夜兎
(200人)
vs 交戦中
ヒナタの兵士70人、天津飯、天津飯分身20人、18号、17号
ピッコロ vs 阿伏兎 交戦中
鬼兵隊
(300人)
vs 交戦中
ブウ、ブウ分身230人、新八、神楽、ヤムチャ、クリリン
万斉 vs ブウ(本体) 交戦中
船艦にて
高杉とヒナタ、対峙
惑星「凛砂」
孫 悟空
(超サイヤ人2)
vs 交戦中
うずまき ナルト
(尾獣化&九喇嘛&仙人モード)
坂田 銀時
vs 交戦中
黒崎 一護
(卍解状態)
ベジータ
(超サイヤ人2)
&
悟飯
(超サイヤ人2)
&
未来トランクス
(超サイヤ人2)
vs 交戦中
獣軍隊 カイドウ乱入?
(500人)
次回予告
第44話「降り立つ兇刃」
7/24 朝10時更新予定