J.Army W.S. DB×銀魂
5ドラゴンボール×銀魂 夢のクロスオーバー
トキの守護者篇
第5話 「真実」
岩に背を付け、座り込む銀時と
よろけながらも立つ悟空。
両者の眼は睨み合う。
鋭く、恐ろしく。
血が溢れる銀時の身体は、再び立ち上がる。
立つ場所に血はポタポタと何滴も落ちる。剣を強く握りしめ、孫悟空を睨み付ける。
悟空もまた、拳を強く握りしめ銀時を睨む。
退こうとしない2人の修羅ーー
それ見るベジータ、新八、神楽。神楽は言葉が震え「銀ちゃんも悟空もまだ殺る気マンマンアル......」と震える言葉で言う。
ベジータは無表情のまま「決着はもうすぐだろう......」と語る。
悟空も銀時も口元に笑みを浮かべて、お互いに突進した。
ーーすると2人の間に現れる、謎の小さな影。
銀時も悟空も急停止する。
その場に居る全員が驚愕した。その影はこの場所には絶対に居てはならない筈の存在ーー
銀時が保護した、あの得体の知れない少女。
その少女はそっと口を開き「もう止めて下さい......、悟空さん、銀時さん......」と呟く。
銀時は驚愕するあまり「て、てめェは寝込んでた筈じゃ!?」と口走る。
少女は銀時の方へ歩き、届かない身長でも、銀時の腰に抱きつく。強く抱きしめて「ありがとう」と言う。
銀時は跪いて少女の頭に手を添えて「お前、誰なんだ」と不器用だがそれなりの優しさで問う。
少女は涙ぐましい笑みを浮かべ「私の名前は、ルミネ......。江戸に住む時の守護者です」と語る。
力が抜けたのか悟空の超サイヤ人3が消えてしまう。
そして全員がその場に立ち、少女の話を聞く。
「私は銀時さん、あなたたちの住む世界の時間への異常現象を止める役割を持っています。
遠い未来の世界では全ての世界が統一し、一つの流れになっています。
私の役目は異常現象を止めると共にその統一への道筋に支障を来す出来事を止める役目もあります。
ですが最近、悟空さん達の住む世界と銀時さん達の住む世界にワームホールが出来つつありました。
それは世界を繋ぐ穴の様な物です。そのワームホールは完全に出来上がると磁石の様な作用を及ぼし本来の歴史よりも遥かに早いタイミングで世界を繋ぎ始めるのです。
そうなれば私達の存在が歴史に否定され、守護者が消えてしまいます。守護者が消えれば時間に容易く影響を及ぼせる様になるんです」
とルミネが語る。
銀時は「規模がデカすぎてわかんねーよ、もっと身近な物で例えろ」と言うとルミネは「全てのお母さんのおっぱいが一緒になって母乳が出なくなります」とその可愛気の表情のまま言うと新八は「いや、それもうお母さんじゃないよ」と冷静に突っ込む。
ベジータは話を纏め「要は歴史が変わればお前らが時を守護している現実もなくなり、以前阻止した異常やこれから起こる異常を対処出来なくなる、あるいはそう言う機関すら設立されない、そう言う事だな?」と言うとルミネは「はい」と答える。
悟空もある程度話を理解しており「じゃあ誰が歴史変えようとしてんだ?」とルミネに問う。
ルミネは恐る恐るその名を「"ジャック"」と答える。
悟空とベジータは驚き「じゃ、ジャック!?あいつが!?」と口走る。
ルミネは頷き
「"ジャック"は何千年前と言う太古から存在する"吸血鬼"でした。
ですが私達時の守護者の血を得る事によって吸血鬼と言う存在から人間になり、江戸で言う"サムライ"になったのです。
吸血鬼の強靭な肉体と何千年もの戦闘経験を誇り、その戦闘経験は悟空さん達の世界では力は及ばずとも圧倒できる程の物です。
銀時さんと同類の存在ですが、戦闘経験があまりにも多く肉体も人間のそれとは別次元のレベルです。
ですがジャックはこの人間になって血が欲しくも、吸い取る力を失ったのです。ですから私達の存在を消す事で彼が時の守護者の血を吸った現実がなくなり吸血鬼に戻るんです......。予知眼で時の守護者の事実を知った彼は時間進むのに連れ、事象を若干曲げる事でワームホールを作る事に成功したんです」とジャックについて語る。
その場に居る者全員がその話を把握し、改めて真の敵はルミネではなく、異世界の間での事故を管理すると偽ったジャック。
新八は一つ疑問を浮かべ「そう言えばなんでチンピラに追われてたの?時の守護者ならそれ相応の実力を持ってると思うけど」と問うと「実はこの世界に来てから、何も食べてなく後でお金を払うから食べ物もらって行くね、と心の中で言ってコンビニから持って行ったのですが、やっぱり追ってきました。心の狭い人ですよほんと」と真顔で答える。
新八は「いやそれ万引きだろ!?そんな華麗な身でそんな事やったの!?」とツッコンだ。
銀時は「ならさっさとあいつを潰せばいいだけの話だろ」と言うとルミネは「それがそう簡単には行かないんです......。さっき言った強靭な肉体と戦闘経験に加え、彼は"予知眼"と呼ばれる左眼を持っているんです......。
時の守護者の力を得る事で生まれた眼です......。恐らくこの事態も予知され、私達の攻撃に部隊を備えている事でしょう......」
と言うと全員が「部隊?」と口走る。
ルミネは頷き「ええ......ジャック以外に、彼を手助ける人間が居るんです......。200人の傘を持った兵隊と幹部が2人......。兵隊の力も相当な物ですが幹部が一番厄介です......、1人は"牛鬼(ぎゅうき)"......。気は使えませんが、怪力と耐久だけで言えばここの誰よりも圧倒的に上です。見た目はかなりがたいのいいハゲです」と言うと新八が「いや、ハゲとか言うとテンション落ちるからやめてくんない」とツッコム。
神楽も思う所があり「傘......?」とその特徴に反応を示す。
そしてルミネは「そしてもう1人は"龍馬(りゅうま)"。何を考えているか分からない気を使う侍です。無口で、残忍な男です。幾つもの戦争を一人で戦い、殲滅して来た厄介者です......。
牛鬼は力ばかりの脳筋ですが、龍馬は冷静かつ慎重な男です......。
厄介さだけで言えばジャックが1番で龍馬が2番、牛鬼が3番です」と相手側の戦力を語る。
そしてルミネは再び口を開き「こちらは6人の手勢、相手は洗練された200人の兵隊と3人のバケモノです」と口走る。
銀時は焦りを見せる神楽の様子を伺い「あいつらの兵隊は、もしかして夜兎族か?」とルミネに問う。
「あなたたちの世界にも夜兎はいましたね......。ですがその兵隊は夜兎の原点、更にジャックにより洗練された集団です......。"白夜兎"(びゃくやと)と名乗っています」と語る。
銀時は笑みを浮かべ「おもしれェ......。なら、俺が指揮を取るぞ」と口走る。
全員が、戦争経験者の銀時なら大丈夫だろうと、納得した。
銀時は口を開き「先ず、ジャックは俺たちの行動を予知してると考えて、正面からぶつかるしか手はねェ......。6人で白夜兎を半減させ、龍馬にベジータ、牛鬼に悟空さんをぶつける。俺とルミネと新八、神楽は残りの白夜兎を一掃し全員でジャックに掛かれば、勝機はある」その時、銀時はルミネに眼で何かを合図し、ルミネも何かを把握し2人で何かアイコンタクトがとった。
同時刻に、ジャックも戦力を整えていた。
銀時とジャック、場面は違えども言っている事が重なり
「「それにヤツ(銀時、ジャック)には、もらったもんの釣を返さねェとな」」と同じ事をお互いに向けて言った。
2人の頭には、攘夷時代にて白夜叉とジャックが対峙していた場面が過ったーー
続く......。
次回予告
第6話 「6人のサムライ」