J.Army   作:Gintoku

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第62話「興醒め」

38

J.ARMY 第2章

 

「F」復仇戦争篇 第38話

 

 

宿命激闘篇

 

第62話「興醒め」

 

衝突する拳と拳────

その衝動は戦場を取り巻く

超サイヤ人2のベジータ、そしてアイス。

うたた寝から覚めた地面の響きは、瓦礫を生み出す。

 

激しい攻防戦を繰り広げる両者。

ベジータの力を込めた右拳がアイスの顔面へ炸裂する。

それを諸共せず左手で鷲掴み受け止めるアイス。

厳しい表情を向け合う2人。

アイスはその口を開く。

 

「あのガキどもよりはマシな戦闘力だが、それでも俺には勝てんぞ」

 

それを疑う様にベジータは

 

「それはどうかな......」

 

その言葉と共に両手を握りしめる。

 

身体が黄金のオーラを、火花を散らしながら放ち始める。

 

「はぁぁぁぁぁあぁぁぁああ!!!!!!!」

 

その力溢れる叫びと共に飛躍して行く力。

力を高めるその衝動はベジータから放たれ地鳴りを呼び瓦礫を浮かせ銀色の空に雷鳴を轟かせる。

それを感じるアイスもその厳しい表情から笑みを零して

 

「なるほど......。流石はサイヤ人の王だ」

 

その存在を認める。

金色の後ろ髪が伸びていく。

その身を包み込む黄金の光。

眩しさにアイスも眼を細める。

眼を見開くと、眼前にあるのは

超サイヤ人3...‼︎

 

嘗てはベジットを除けば"最強"の実力者と呼ばれたアルティメット状態の孫悟飯。

その悟飯が今や3年もの鍛錬を重ね自分を吸収した魔人ブウを超えるまでとなった。

だがベジータの超サイヤ人3から放たれる純粋なサイヤ人の気は、今の悟飯すら凌駕している。

 

気を感じ取る力を身に付けたアイスだったが

 

「ほう。超サイヤ人3のパワーアップの幅は2の4倍だと情報があったが......。

さっきの6倍はあるな」

 

その眼に驚きはない。ただ関心を示している。

今のベジータの力ならば単身で当時の通常のベジットと僅かながら張り合える。

すると誇り高きサイヤ人の王は堂々たる微笑みを見せ

 

「当然だ......。俺たちは常にどう限界を超えるか自分と競り合っている。

サイヤ人は貴様らの様な"強さ"も知らんマヌケとはちがう」

 

その言葉をアイスへ浴びせる。

するとアイスの笑みは消え眼が鋭くなり

 

「奢りだ......。サイヤ人が求めるものは何もないただただ強靭な肉体

だが俺が......、パパが求めるものは"支配"と今や"復讐"だ...‼︎

それこそが絶対的な"強さ"だ...!!!!」

 

吼えたアイスは両手を血が滲む程握りしめ、白いオーラを身に纏う。

そして

「はぁぁぁぁぁあぁぁぁああ!!!!!!!」

その咆哮の波でひび割れた地形は忽ち壊れ去る。

アイスを中心に放たれる衝撃。

火花を散らしながら笑みを零す。

 

「これが100%のフルパワーだ!!!!」

 

そう叫んだアイスの気の力はビリビリとベジータに伝わる。

ベジータは本能で察知する。

アイスは自分より圧倒的に強い。

だがそんな状態でも超サイヤ人3のベジータは笑みを絶やさない。

 

「俺の何十倍も強い様だ......。あの時のベジットの超サイヤ人よりも強い戦闘力だ。

恐らくこの中で誰よりもお前は強い」と口走るベジータ。

するとアイスは少し笑い、そして口を開き

 

「俺が最強?バカを言え......。パパに一度も俺は勝てた事はない......

パパが最強だ...‼︎」

 

それを語るアイスは自信に満ちている。

だがその全てを否定するかの様に「違う......。お前は誰よりも戦闘力では強い......。

"宇宙最強の戦闘力"はお前が持っている......」

とベジータが口走る。

するとアイスは疑心を浮かべ「何を言っている?」とその言葉を理解しない。

笑みを絶やさぬままベジータは「お前が戦う理由は何だ?」とアイスに問う。

 

するとアイスは「パパのためだ!!」と口走る。

するとベジータの笑みは消え、その表情は真剣なものに変わる。

「バカな奴だ......。

その様子だとフリーザはお前に同行を強要しなかったはずだ

いや、今もその身を案じている」

と少し呆れた言葉を発する。

 

眼を見開くアイス。

その言葉の意味に脳が付いていけない。

「何を言っている...!?」

そう言わざる得ない。

するとベジータは「証明してやる」と呟くと、その姿が消える。

アイスは歯を食いしばり「遅過ぎる!!」と背後に放たれたベジータの右拳を、上半身を横に向け右手で掴む。

 

そのまま腕を振り上げ、前に振り下ろす。が、そうはならなかった。

振り上げた瞬間にベジータの右蹴りがアイスの後頭部に直撃。

「ガッ!!」

痛みの声を零すアイスは前へ倒れ込むと、ベジータはそのまま左拳でアイスの背中を殴りつける。

 

吹き飛ばされるアイスは地面へ激突。

塵と煙が巻き上がり周囲を包み込む。

するとベジータは舌打ちしながら「興醒めだ」超サイヤ人3すら解いてしまう。

煙を張れると、立ちながら己が手を見詰めこの事実を受け入れられないアイス。

「な、何故遥かに弱いあいつが俺を...⁉︎」

 

そんな言葉に答えるかの様にベジータは「お前相手には超サイヤ人すら使う必要はない......」と彼を見下ろす。

怒ったアイスは眼を血走らせて「なめるな!!」と咆哮し、ベジータへ突進する。

 

「フリーザの一族の中で、変身する必要も無く最大限の力を放てるお前は宇宙最強の戦闘力を誇る。

そしてフリーザと違い、殺す事も好まぬ善人がお前の中に居る

だが、父親のために尽くすと言う概念はどこからお前に来た?」

 

と接近するアイスへ語ると、彼はピタッと止まる。

心に響き渡ったその言葉

「フリーザのために戦うのよ」「あなたの父のために身を捧げなさい」「母親の命令よ」

嘗ての記憶を呼び起こす────

 

続く......。

 

 

────

 

戦況まとめ

 

自軍

 

戦闘不能

ピッコロ、17号、18号、クリリン、ヤムチャ、天津飯、ヒナタ、悟天、トランクス

 

戦死者

魔人ブウ

 

避難完了

 

 

戦闘中

悟空、ベジータ、銀時、悟飯、未来トランクス、ヒナタ兵士(32名)

 

敵軍

 

戦闘不能

鬼兵隊 118名

 

戦死者

フリーザ軍全兵、鬼兵隊 112名 第七師団 8名

 

避難完了

 

戦闘中

フリーザ、アイス、高杉、神威、第七師団

 

自軍vs敵軍 戦況

 

 

超2孫 悟空 vs フリーザ

 

高杉 晋助 vs 坂田 銀時

 

アルティメット孫 悟飯 vs 神威

 

アイス vs 超2ベジータ

 

超2未来トランクス・ヒナタ兵士40人 vs 第七師団 177人

 

 

技壊とは?

鋭い一撃の攻撃により悟空達のような超人に攻撃が通る戦闘技術。

技ではなく一種の対超人用戦術

 

使える人

銀時・高杉・阿伏兎・神威・夜兎族・鬼兵隊

などなど銀魂の人間は全体的に使える。

因みに人間vs人間でこれを使えば、当たれば虐殺出来るが、隙が大きい。

悟空達の様に、戦闘技に弱い人には使えるが、同じ戦闘技の人には使えばこっちが隙が大き過ぎて殺される恐れがでるから。

 

次回予告

第63話「望む理由」

9/21 朝10時更新予定!

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