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J.ARMY 第2章
「F」復仇戦争篇 第47話
宿命激闘篇
第71話「F、決着」
2人から放たれる威圧は周囲の岩山や瓦礫を浮かび上がらせる。
頂上決戦......。
身体を忘れ我を忘れ全てを忘れた2人が、姿を消す。
周囲を取り巻く波紋の嵐。
爆心地には、笑みを浮かべた悟空とフリーザの右拳がぶつかり合う────
周囲に生じる雷の嵐。
銀時の様な人間をある程度超えた存在でも、ただ巻き込まれて死んでしまう様な激しい衝動。
ただの拳がぶつかり合う力が、幾つもの瓦礫を空中へ浮遊させ、火花と雷の波紋が周囲を襲って行く。
止まらない。止められない。
その衝動が笑みとなって口元を覆う。
すると悟空は僅かに跳躍し、左足を振り上げてフリーザの右側の首筋に蹴りを入れる。
「ガハッ!!」
流石のフリーザも急所への攻撃は応えており、血を吐き出す。
だがフリーザも負けじと血を吐きながらも、左手を尖らせ悟空の右脇腹へ突き刺す。
溢れ出る大量の血。悟空も口から「ガハッ!!」大量の血を吐き出す。
だが歯を食いしばって踏ん張り、そのままフリーザの顔面を右拳で殴る。
波紋が散る中、フリーザは顔から血を吹きながら背後へ倒れかけるも、その勢いで悟空の腹に右足の蹴りを突っ込む。
貫通するんじゃないかと言う痛みが悟空の身体を蝕み、両者お互いから離れる様に吹き飛び、地面へ激突し仰向けに倒れる。
衝撃でフリーザの顔を覆っていたマスクが剥がれ落ちる。
「「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」」
息が苦しい。
耐え難いダメージの中、全開の力を維持するのは至難の技。
だが2人のライバルとしてのプライドが倒れる事を許さない。
またよろけながら立ち上がる2人。
眼と眼が合う。
視線で語り合った2人、笑みを向け合う。
これで最後
最後の技で決着を付ける。
眼で語り合った2人は残った気、全てを集中させたオーラを身に纏う。
そして、フリーザは天へ右掌を突き上げ人差し指を立てる。
悟空もまたかめはめ波の体制を取る。
「かー、めー、はー、めー......!!!!」
「デス・......!!!!」
激震する大地。
恐怖を見せるかの様に裂けて行く地面。
逃げ惑う様に雲が唸りを上げる。
轟く雷鳴。荒れる烈風。
2人の力が地球を震撼させる。
フリーザの突き上げた指の上に現れた巨大な黒い光の塊。
悟空の両手の間から散らされる光。
「波ァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
「ボール!!!!!!!!」
集中させた全ての気を込めた技と技が、互いへ向けて特攻する。
地面を抉りながら、巨大な黒い球体と白い光線は、互いを喰らうがため走り続ける獣の如く向かい合う。
────周囲を取り巻く激しい衝撃の波紋。それは地層一つを瞬く間に消滅させた。
低くなった大地を諸共せず、先ほどの位置で浮かび、撃ち合う悟空とフリーザ。
かめはめ波とデスボール。
周囲に豪雷を振る舞いながら二つの技はぶつかり合う。
「うぐ、くッ!!」
「おおおおおお!!!!」
全力を込め続ける2人の遠吠えも、鳴り続ける雷鳴の前に掻き消される。
激震を止めない大地。
左右へ微動としながらもぶつかり合う技は互いに退こうとせず、放った主の力が命じるまで互いを喰らい合う。
破壊されて行く地面、荒れ狂う風、散らされる白と黒の光。
倒れた銀時と高杉、ぶつかり合う神威と悟飯、戦い続ける夜兎兵士とトランクスとヒナタの兵士、遠くへ移動された、倒れた自軍の戦士。
全員が本能でこのぶつかり合いを感じる。
彼等の大地すらこの衝動の余震で激しく揺れる。
だが悟空とフリーザは止まらない。
体力の続く限りこの撃ち合いは続いて行く。
地球の外から見ても、この二つの黒と白の光のぶつかり合いは肉眼で見える。
悟空とフリーザの悦びは最高潮に達している。
超サイヤ人3と第五形態から放たれる嘗てないパワーが、宿敵にぶつけられる悦びは、快感は壮絶な物だろう。
────大爆発
雲も大地も風も空気すらも全てを消し飛ばした大爆発。
放たれる途轍もない衝撃波は、周囲の戦場にすら被害を及ぼす。
あまりの衝撃に瓦礫は大気圏を突き抜け地球の外に放り出される。
煙幕に覆われた先ほどの戦場。
モクモクと戦火の煙が立ち上る。
暫く何も見えない。
だが時が暫し経つとようやく晴れて行く。
ようやく風に乗り散り散りとなって行く。
見えてくる悟空とフリーザ。
超サイヤ人3も、第五形態も消えている。
一層傷付いた2人の体からも、煙が立ち上る。
かめはめ波を放った手とデスボールを放った指はまだ突き出ている。
だが戦場は先ほどの戦いが嘘の様に鎮まっている。
笑みを浮かべた悟空は、震える声で「フリーザ」と宿敵の名を呼ぶ。
今にも枯れそうな声で悟空は
「オラの......"敗け"だ────」
敗北を宣言した。
途端に悟空の身体を立たせていたライバルへの闘争心も全ての柵も消え失せ、悟空は眼を瞑り、前べ身体が倒れ込み、地面へ落下を始める。
地面へ激突する瞬間、フリーザが悟空を受け止める。
両手で悟空の身体を抱え、ソッと地面へ置き、仰向けに地面へ寝た悟空は気を失っていた。
笑みを浮かべたフリーザは悟空へ人差し指を向ける。
殺すなら今だ
嘗てプライドを砕かれた男が眼の前に無防備となり転がっている。
今が最大の好機だ。
冷笑を浮かべたフリーザ。
その手は
退いた────
冷笑を浮かべた口元には、勝利の暖かい笑みが浮かび上がった。
「嘗ての私なら君を殺すのに躊躇いはなかった
だが、息子を得て、君(もくひょう)を得て、どうやら私も甘くなってしまった。
いや、君と出会い、私の悪が消えてしまったよ......
この勝利は、復讐なんて安い名前など付けたくはない。
1勝1敗
ライバルとしての競り合いに、同点を翳したまでさ」
今までに発しなかった言葉をフリーザは遂に告げた。
倒れた悟空を背に、フリーザは歩き出す。
「高杉さんには謝罪しなければなりませんねェ......
もう誰も殺せそうにない
あの悟空(バカ)が、私を変えてしまった」
と微笑みを零しながら、限界を告げた体で歩く。
すると、フリーザは背後へ眼を向ける。
見える横顔は、悟空へ笑みを送っていた。
気を失っていた悟空も
清々しい笑顔だった────
続く......。
────
戦況まとめ
自軍
戦闘不能
ピッコロ、17号、18号、クリリン、ヤムチャ、天津飯、ヒナタ、悟天、トランクス
戦死者
魔人ブウ
避難完了
戦闘中
悟空、ベジータ、銀時、悟飯、未来トランクス、ヒナタ兵士(32名)
敵軍
戦闘不能
鬼兵隊 118名
戦死者
フリーザ軍全兵、鬼兵隊 112名 第七師団 8名
阿伏兎
避難完了
戦闘中
フリーザ、アイス、高杉、神威、第七師団
自軍vs敵軍 戦況
超3孫 悟空 vs 第五形態 フリーザ
勝者 フリーザ
高杉 晋助 vs 坂田 銀時
結果 相打ち
アルティメット孫 悟飯 vs 神威
アイス vs 超2ベジータ
結果 引き分け
超2未来トランクス・ヒナタ兵士40人 vs 第七師団 177人
技壊とは?
鋭い一撃の攻撃により悟空達のような超人に攻撃が通る戦闘技術。
技ではなく一種の対超人用戦術
使える人
銀時・高杉・阿伏兎・神威・夜兎族・鬼兵隊
などなど銀魂の人間は全体的に使える。
因みに人間vs人間でこれを使えば、当たれば虐殺出来るが、隙が大きい。
悟空達の様に、戦闘技に弱い人には使えるが、同じ戦闘技の人には使えばこっちが隙が大き過ぎて殺される恐れがでるから。
次回予告
第72話「父親」
10/18 朝10時更新予定!