49
J.ARMY 第2章
「F」復仇戦争篇 第49話
辛戦篇
第73話「元祖の呪い」
嘗てのフリーザならばこの様な言葉は死んでも吐かない。
同盟を裏切るならばサイヤ人の様に殺せば良い。
高杉が厄介な相手?そうじゃない。
フリーザの中にはもはや悪の心は殆ど残っていない。
無闇な殺しをするのはもう彼自身が認めない。
フリーザの中にあるのは、もうアイスと共に平穏に暮らし、自分が得られなかった父親の愛をアイスへ注ぐ事。
だからこそ最初はアイスを連れて来る事を自ら拒んでいたフリーザだったが、地球の戦士との触れ合いで、アイスの生き方を妨げる"母の言葉"を掻き消すために、地球へ連れて来た。
フリーザはもう、帝王などでは無い。
悟空のライバルで、1人の父親なのだ。
だが
過去の業
それがフリーザに重くのしかかった
ドクン!!!!
その鼓動は、新たな絶望を告げる────
突如冷や汗を流すフリーザ。
両掌を見開いた眼で見詰め「な、なぜ!!」と懐疑する。
両膝を地面に付き、空を見ながら「うォォォォォ!!!!!!!!」
叫びを上げる。
絶望するフリーザ。
ダメだ
こんなところで
"暴走"しては......‼︎
フリーザの一族
彼等はろくにトレーニングをしない事には理由がある。
多くの生命を滅ぼしたこの一族は、言わば呪いを受けている。
一定量以上
その強さを越えるトレーニングを詰めば、一族の元祖の姿が露わになる。
元祖の姿、邪悪の象徴であり、宇宙の帝王と言う座を設立させた原点。
帝王の座を設立させた人格が、世に帰るのだ。
コルドはそれを迷信とし、息子達に告げる事は無かった。
だがクウラは一族に詳しく、その一定量の強さを持つのに至らず、第五形態へ進化した。
フリーザもまた、トレーニングを積む中で、一度"元祖の姿"になりかけた事がある。
だが、我をコントロールし極力これを出さない様にしていた。
今回、悟空と対峙した時、高揚感を覚えた時、この力が暴走しかけた。
だが、瀕死になった今、我をコントロールする力はフリーザに残っていない。
ただ只管に「絶対に呪いに負けん!!」吠える。
血走る眼、浮かび上がる血管
汗を垂らし続ける身体。
戦場の誰もがフリーザの異変を察知する。
宇宙船でソファーに座っていたアイスも立ち上がり「パパ!!」とフリーザを按ずる。
銀色のオーラに包み込まれたフリーザの身体。
漆黒の烈風が周囲を破壊し、絶望を告げる大地は激震する。
その力は徐々に次元を超えて行く。
変わり始める姿。
最後に残されたフリーザの言葉は「に、逃げろォ、あ、アイス...‼︎」と我を失う寸前に、最後まで息子の顔を思い浮かべていた。
光に包み込まれたフリーザ。
徐々に散った光がフリーザの姿を露わにする。
その姿
第五形態とあまり変化はない。
大きい変化と言えば、筋肉が一回り膨れ上がり、皮膚が黒く染まり、フリーザと言う存在を象徴する紫色の出っ張りが青い色に変わり、プロテクターは変わらず白。
腹を開けた腰巻きの様なパーツも取り付く。
プロテクターの肩の出っ張りも一層増す。
銀色のオーラに身を包まれた圧倒的な気は、悟空はおろかアイスをも超越する。
"元祖形態・フリーザ"
「はぁ...」と息を付いた。
傷も気も全快。
邪悪一杯の気を発した彼は
「帝王の座に帰り着いた今、先ずは地球を滅ぼしますかね」
宇宙の帝王は、威風を見せながら再び帰って来た
その威風は戦場の全ての戦士に、死を悟らせた────
続く......。
───────
技壊とは?
鋭い一撃の攻撃により悟空達のような超人に攻撃が通る戦闘技術。
技ではなく一種の対超人用戦術
使える人
銀時・高杉・阿伏兎・神威・夜兎族・鬼兵隊
などなど銀魂の人間は全体的に使える。
因みに人間vs人間でこれを使えば、当たれば虐殺出来るが、隙が大きい。
悟空達の様に、戦闘技に弱い人には使えるが、同じ戦闘技の人には使えばこっちが隙が大き過ぎて殺される恐れがでるから。
次回予告
第74話「"元祖"宇宙の帝王」
10/24 朝10時更新予定!