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J.ARMY 第2章
「F」復仇戦争篇 第51話
辛戦篇
第75話「隣に立つ死」
剣を握りしめる銀時と高杉。
超サイヤ人3へ姿を変えるベジータとトランクス。
傘を構える神威、気を全開に高めるアルティメット悟飯。
銀時は、溜息を吐き出して剣の鋒をフリーザへ向ける。
「てめェがどんな七変化をしようと、俺たちァ最後までこの祭りに付き合ってやるよ...‼︎」と、どうしようもない絶望的な敵を前に闘志を燃やす────
「行くぞーーーーーーーっ!!!!!!」
ベジータの咆哮と共に全員が元祖形態となったフリーザに突進する。
剣を握りしめ走る高杉と銀時。
傘を握りしめ走る神威。
拳を握りしめ特攻する未来トランクスと悟飯、ベジータ。
フリーザはその絶望的な強さを最大限まで引き出し「死を見せてあげましょう」と帝王の威厳を告げる。
眼前に迫ったベジータとトランクスの右拳。
他愛無い、と軽く右肘で二つとも受け止め、彼らの反応が届く遥か先の速度で右蹴りを振るう。眼を見開く事しか出来ない2人の血が舞う。
2人とも蹴り飛ばされ、吹き飛んで行く。
そしてフリーザが振り向くと眼前に迫った神威。
だが、悟飯の姿が見当たらない。
すると突然背後から悟飯がフリーザの身体にしがみ付き、彼の動きを封じる。
無駄な事を一々繰り返すものじゃない
そう告げた帝王の右蹴りは、傘の鋒をこちらへ向けた神威の腹へ直撃する。
「ガハッ!!!!」
身体の血を全て吐き出さんぐらいの量が口から易々と逃げて行く。
だが寸での所で背後へ飛んで、致命傷を間逃れたのがせめてもの救い。
だが埋めようのない差、吹き飛ばされる神威は岩場に直撃し瓦礫を巻き上げる。
そしてフリーザはしがみ付いた悟飯の後髪を右手で鷲掴み、そのまま眼前に振り下ろす。
瓦礫が舞う一瞬の中、悟飯が血を吐く痛々しい姿が見えた。
眼前に倒れた悟飯の頭蓋骨を砕かんと足を振り上げ踏み潰そうとする。
だが首に突っ込まれた二刀。
自分から見て右が木刀、左が鋭く光る刀。
その柄を握るのは高杉と銀時。
だがフリーザは動じていない。
それどころか血を一つ垂らしいない。
力を一筋に集め鋭い一撃を放つことに長ける銀時達の技壊。
防御を無視した一撃の筈なのに、フリーザの首に剣先が突き立てられているのに、血を一滴すら流していない。
フリーザは「クックック」と笑いながら、高杉と銀時の右手首に手を添える。
そのまま「これが剣士の命と言う奴か?握り潰せば、お前らは非力だろう?人間...‼︎」と毅然と口走る。
銀時と高杉の頬を汗が通り抜ける。
身体には恐れを成した虫酸が走った。
こんなに脆いのか?
この化物の前では。
だが、銀時と高杉は幾度と無くその恐れと対峙した。
死を告げる本能を無視し、互いの右手首に添えられたフリーザの手を、左手で掴む。
「潰してみろ、この命を」
「潰してみろ、この心を」
「「てめェに潰せるもんならな...‼︎」」
そう告げた2人の修羅。
眼の前に死を告げる化物の首に突き立てた剣の刃を、その顎に向けて全力で振り上げる。
アッパーカットを食らった様に天を向くフリーザの顔。
「弱い」
だがその身体に傷を付ける事は叶わなかった。
フリーザが倒れる事など無く、そのまま高杉の頭上に頭突きを喰らわせた。
銀時は本能で悟った
ヤバイ、高杉が死んだ......‼︎
吹き飛ばされる高杉。
頭からからあり得ない量の血を噴かせながら、岩場に直撃する。
神威や悟飯ばら岩場に直撃する事は何ら痛みがない。
だが人間の高杉に取っては、大きなダメージだ。
血に塗れた瓦礫が巻き上がる中、誰もが高杉の死を確信した。
────「ほう」
と一言、関心の言葉を口にする、フリーザ。
右側の顳顬に直撃している木刀の鋒。
「あの男は死んでいた。確実に。
お前が私の頭に一撃を喰らわせていなければな」
余裕が消える事なく、フリーザが口ずさむ。
高杉にフリーザの頭突きが直撃する瞬間、銀時は反射的に高杉を守らんとフリーザの右顳顬を木刀で突き、高杉の命を守った。
銀時は汗を垂らしながら見栄の張った笑みを浮かべ「寝てる間に殺されなかった借りを返しただけだ」それを聞くフリーザは「だがお前を救う者は現れない」と冷酷な言葉を告げる。
血眼で歯を食いしばった銀時。
剣をそのままフリーザへ右薙ぐ。
だがフリーザの速度は想像を絶する。
消えたフリーザの姿。
死と言う本能的な危険信号が背後にフリーザの存在を告げる。
右薙ぎした勢いで剣をそのまま背後へ薙ごうとするも、本能に身体が付いて行けない。
その耳元でフリーザは「死ね」死を囁く。
銀時の背後を取り、蹴りを左振るうフリーザ。
吹き飛ばされる銀時。
銀時が右半身から岩場に突っ込み、岩を砕き血飛沫が舞う一瞬の中でフリーザは見開く。
銀時は、右肘筋を突き上げ右手に握る木刀の鋒を己が背中の腰部まで寄せており、背中を守っていた。
「小細工を」と少し苛立ちを見せる。
舞い上がる煙。
誰もが倒れた。
"死"と言う絶対的な問いを問われた銀時は、咄嗟に木刀で背中を守り致命傷を回避した。
フリーザの眼前に倒れた悟飯。起き上がろうとするも痛みが身体を蝕む。
「クックック」冷笑するフリーザは悟飯の手前に立つ。
右足を上げて悟飯の腹の上に寄せ「終わりだ」その死を告げる。
振り下ろされるフリーザの足。
悟飯は死を覚悟し「ごめん、みんな」と笑みを浮かべ最後の別れを告げた。
直撃する足、バケツをひっくり返した様な量の血を吐き出す悟飯。
そのまま白目を向き、息絶える。
「「悟飯!!!!」」
銀時とベジータの悲痛な叫びは、悟飯に届かなかった────
続く......。
次回予告
第76話「殺戮」
10/30 朝10時更新予定!