J.Army   作:Gintoku

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第86話「J・アーミー」

62

J.ARMY 第2章

 

「F」復仇戦争篇 第62話

 

 

頂上死戦篇

 

第86話「J・アーミー」

 

どの戦場も

万事休す

 

だが、天には、さらなる宇宙船が姿を現す。

新たな絶望が待ち受けるのか?

同じ船艦型の宇宙船が三隻、徐々に風を切りながら地面へ降りてくる。

それを見上げた悟空は「へへっ...... もう勘弁してほしいぜ......」と流石に弱音を吐く。

 

銀時も悟空も、誰もが息を飲み込む。

遂に死か?

遂に死ぬのか。

 

どこかで諦めた。

「あれは...... 政権下防衛組織"鷹剣城"(たかつるぎ)の連中ですか」

空を見上げた虚が呟く。

すると、空から降りてくる三隻の宇宙船から、四つの人影が飛び降りる。

 

二つはカイドウ、二つは虚側に向かって行く。

「ゴムゴムのォ〜、雷将象銃(トール・エレファントガン)!!!!」

「月牙天衝!!!!」

巨大で黒く、雷を纏った拳と三日月の形を描いた赤黒い斬撃がカイドウへ直撃する。

カイドウは右手の金砕棒で黒い巨大な拳を受け止め、月牙天衝を左手で掴み握り潰す。

 

悟空とベジータの前に、カイドウの前に降り立つ卍解状態の一護。

そして赤いカーディガンを着てボタンを全開し、胸に×字の傷を持ち青いズボンを履き、首に麦わら帽子を携えている男

モンキー・D・ルフィ

ルフィを手配書で見ており、自分を狙う超新星(ルーキー)の一人であると知っているカイドウは「麦わらァ...‼︎」とその異名を呼ぶ。

 

そして虚の頭上には

「熔遁・螺旋手裏剣(ようとん・らせんしゅりけん)!!!!」

一人が灼熱色の円を取り巻く手裏剣を放ち、一人は日本刀を強く両手で握りしめる。

虚は接近してきた螺旋手裏剣を剣で両断し、そのまま剣を頭上に翳して、振り下ろされた剣を受け止める。

ガギン!!!!

その波動が周囲を取り巻く。虚は安易にその剣を持ち主と共に弾く。

銀時・高杉・ヒナタと虚の前にその二人が降り立つ。

九喇嘛・仙人モードの、七代目火影・ナルト。

そして、ジャックこと龍時。

 

「ほう...... こんな宇宙で一人を除き弟子が4人も眼前に揃うとは......」

 

余裕のある言葉を虚が口走る。

だがジャックは虚を睨むまま

「てめェの弟子になった覚えはねェ

俺が弟子だった奴はてめェと言う化け物に食われた奴の事だ

その魂を受け継ぎてめェを殺しにきた」

少し怒気が篭る口調。

 

銀時は疲れのあまり眼を細め「て、てめェら......」と枯れかけた声で口走る。

高杉もジャックの到来に驚き「龍時、てめェ」と口走る。

すると、夜兎と鬼兵隊を全て倒した周りの獣軍の矛先が銀時達へ向けられる。

「ええい!!!!もう纏めてぶち殺せェ!!!!」

一人がそう叫び、獣軍の大群が銀時と悟空達へ襲いかかる。

 

するとルフィが少しの笑みを浮かべ「真ん中に集まれーーーー!!!!」と叫ぶ。

残った力で襲いくる獣軍を斬りながら、無意識にその叫びに全員が従う。

蹴散らされる獣軍。

死体が飛び交う中、中心には9人の戦士が背中を合わせて立つ。

 

銀時、悟空、ベジータ、高杉、ヒナタ、ジャック、ナルト、ルフィ、一護。

ヒナタは震える唇で「遅いわよ......」と口走る。

するとナルトが「ワリィな、こいつらを追ってる途中巻かれたってばよ」と返す。

この全ての状況をスクリーン越しに見ている司令官は「うわ〜 知らないとこでアベンジャー......、いや、J・アーミーだな!J・アーミーが揃った〜 まぁ、まだ一人揃ってないけど」と軽口を叩く。

 

背中を合わせた9人。

すると一護は

「こいつら獣軍はアルタナと人造悪魔の実をベースに出来てる

だからゾンビ並みの回復力だ

だけど心臓を一撃で突けば一瞬で殺せる」

と全員に告げる。ベジータは「そんなのでいいのか?」と少し疑わしくもなる。

「行くぞ〜〜!!!!」全ての問答を無視し「ギア2、武装!」と両腕に覇気を纏ったギア2の状態で獣軍に突進するルフィ。

それにあやかって卍解状態の一護、超サイヤ人3の悟空とベジータ、九喇嘛・仙人モードのナルト、銀時・高杉・ヒナタ、全員がバラけて獣軍に突進する。

 

消耗した5人だが、生き残る僅かな希望を見せられ闘志を再び燃やす。

夜兎すら倒した獣軍をあっさり9人がバッタバッタ殺していく。

 

銀時の木刀で斬られ

高杉の折れた剣で貫かれ

ヒナタの怪力に潰され

ジャックの剣に突かれ

悟空の拳で殺され

ベジータの蹴りで吹っ飛ばされ

ナルトの掌で掴まれて地面へ叩き付けられ

一護に両断され

ルフィの覇気に倒される。

 

誰なのかは知らない

なぜ協力するのかも知らない

後でまた戦いを挑むかも分からない

だけど

一つだけ分かる

悪い心じゃない

悪に染まった眼じゃない

そんな本能の語りかける言葉を信じ、9人は互いに背中を預け獣軍を瞬く間に敵を倒して行く。

 

迫り来る虎男、スピードとパワーに優れた拳を銀時に振り下ろすも、僅かなに後退してそれを躱し、そのままカウンターで剣を振り下ろす。

バッサリと深く虎男は斬られるも、瞬時に再生を試みる。

だが間も無く銀時が追い打ちし、心臓を貫く。

そのまま意識が消えかける虎男の眼前に額をぶつけて倒す。

だが背後を取られ、狼男の蹴りが銀時へ薙ぐ。

普段ならその瞬発力で最も簡単に返り討ちに出来る敵だが、数々の死闘で今は重傷を負った身体だ。

「螺旋丸!!!!」

ナルトが舜身の術で狼男の頭上に現れ、螺旋丸を叩き込む。

 

「ゴムゴムの〜、鷹銃乱打(ホークガトリング)!!!!」

ギア2と武装色の覇気を重ねた強烈な打撃の連打が獣軍を襲う。

多数が動きを封じられ、それに便乗して一護、高杉、ジャック、ヒナタの4人が隙だらけの獣軍をバッタバッタ斬り殺す。

だが更に広範囲にいた獣軍にルフィの攻撃は届かず、何十人もが跳躍して5人を襲う。

 

が、たどり着く前に悟空とベジータが彼らの眼前に迫り、かめはめ波とファイナルフラッシュの連撃で瞬く間に跳躍した獣軍を掻き消す。

そうやって9人は互いに協力し合い、獣軍を倒して行く。

 

戦闘力、耐久性、個性に優れたはずの獣軍が全く手も足も出ず9人に次々と倒されて行く。

「ば、化け物だーーー!!!!」

と犬男は9人を化け物だと言って逃げ出す。

「バケモンにバケモンと言われたくねェ!!」と眼前に現れたジャックが犬男の心臓を貫く。

不死の獣騎士軍

そう呼ばれた500人の獣軍が、たった9人に、全滅されるとは誰も思いもしなかった。

 

500の死体を中心に背中を向けあって立つ9人。

「「「「「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」」」」」

消耗し過ぎているせいで銀時達の息がかなり荒い。

うつ伏せに倒れまだ息のあった一人の獣戦士が「たった、9人に......」と無念を残しながら絶命。

 

宇宙を越えて合わさった9人の力は、誰も計り知れない。

 

続く......。

 

完結まで残り3話

 

次回予告

第87話「終戦」

12/3 朝10時更新予定!

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