今回はタイトル通り、事件のその後と主人公の変化をあらすじの様に纏めたものです
gdgdですが………
秋弥side in
あの旅行から一年経った
あの後は大変だった
父さんに説教されたり、アリサの両親にお礼言われたり、怪我の治療したりなどで予定が詰まっていた
中でも一番大変だったのはアリサのメンタルケアだ
誘拐されたのが余程ショックだったのか暫く目に光が宿っていない事が有った
両親にも無反応だったらしくあの日の状況を知っている俺となのはとすずかがケアを担当した
………やっぱりこのしゃべり方は慣れないな
あの日、自分の無力さを感じた俺は本格的に身体の強化を始めた
それに当たって自分を変えていかなければいけないと思って口調や名前の呼び捨てをしてみたがやはり慣れない
………話が逸れたな、俺たちのケアの甲斐あってアリサは事件前とは殆ど変わらない明るさを取り戻していた
「遅いぞ、まだ速く出来るだろう?」
俺を現実に引き戻したのは父の声だった
あの日以来、俺は父さんに力を学ぶ事にした
父さんは元格闘家で型に嵌らない我流の格闘術を持っている
せめて、周りの人間だけでも守りたい俺は父さんに頼み込んだ
「俺に格闘術を教えてくれ!父さん!」
最初は何を言っているか分からない様な顔をしていた父さんも数秒経って優しい顔つきに戻り
分かった、いいよ。の二つ返事で承諾してくれた
最初始めたのはランニングだ
これは父さんの格闘術に必要な走る力と持久力と体力を強化する為だ
海鳴市の決められたコースを10周、約3kmだ
今は1周目だから余裕があるが正直、10周走り切れるか心配だな………
30分後
「ハァ………ハァ………ハァ」
「なんだ、もうばてたのか?」
3km走り終わった後、俺は肩で息をして倒れていた
それに比べて父さんは肩で息をするどころか息が一切乱れてない
やっぱ、すげぇな………と改めて思う
なんでも不良100人切りを果たしたらしいし
ああ、恐ろしい恐ろしい
「無理は体によろしくないからな、今日はこれで終わり」
「これだけ………?」
疑問に思った、無理は駄目だとしても流石に走っただけとは……
「いいか、お前はまだまだ子供だ
成長するに連れてメニューも追加して行くつもりだし
そもそもこれ以上やると多分死ぬぞ?」
どんなメニューやらせる気だ………この親父………
「といってもこれで終わりはやっぱ物足りないよなぁ」
父さんが腕を組んで悩んでいる
「基本だけでもやっておくか、そうするか」
すると父さんがこっちにきて
「よし、殴り合いしようか」
いきなり意味のわからないことを言い出した
場所は変わって人気のない林
俺と父さんは少し距離を取って相対している
「今からやるのはお前に適性があるかどうか見る訓練だ」
「適性?」
いきなり適性があるかないかと言われたので聞き返した
「これはそういう物を生まれ持った人間しか使えないんだ」
「才能って奴?」
「いいや、これだよ」
父さんが持っていたグローブを手にはめるとそこからはオレンジ色の光が溢れ出した
「眩し……………」
「これは魔力といってな、所謂魔法の力の源だ」
「魔力?」
非常に聞きなれない単語を聞き、魔法言い出した父さんの頭が心配だが実物を見せられた以上信用するしかないだろう
「これを着けてみろ」
父さんから黒いグローブを投げられた
俺はそれをキャッチして、着けた
するとグローブから弱々しく魔力が出て少し待つとオレンジ色の光が出た
「これが………魔力?」
「ああ、その通りだ。では適性はあるようなので一回、やるか」
「やるって何を____」
気づいた時には父さんはファイティングポーズを取っていた
「そういう事ね…………」
「 手加減はちゃんとするよ」
じゃぁ………
「遠慮なく!」
俺は父さんに向かって走り出した
秋弥side out