ニューヨークデュエルスタジアムで全米ザ・デュエリスト・キング決勝戦が始まろうとしている。
対戦カードは全米ナンバー1の賞金稼ぎ キース・ハワードvsデュエルモンスターズ創始者 ペガサス・J・クロフォード。誰しもが今から始まるであろう激戦にかたずをのんでいた。
「へへっ、あんたと戦えるとは光栄だぜ。まぁ、試合が終わった瞬間に、この俺が世界一ってわけだがなぁ。ペガサスさんよぉ」
キースの見え見えな挑発に何の反応もすることなく、ペガサスは黙々と紙切れにペンを走らせる。そしておもむろに会場の観客の一人を呼び寄せ自分の席に座らせた。
「な、なにぃ。ふざけるなぁペガサス。その子供が俺と戦うってのかぁ?」
「ふざけてなんかいまセーン。この少年が私の代わりにデュエルするのデース。少年、名前は・・・トム。トム、ユーは心配する必要はありまセーン。この紙に書いてある通りにすればノープロブレムデース。」
ペガサスは紙切れをトムに渡すと足早に観客席の方へ去ってしまった。
「ペガサス!負けてからいちゃもん付けんじゃねーぞ。おいガキ、デュエルだ!」
「「デュエル!」」
その試合は一方的な展開だった。一方的に
1ターン目 ガーネシア・エレファンティスの強力な地割れ攻撃は飛行エレファントの飛行能力になすすべがなく、2ターン目 ウィップテイル・ガーゴイルの尻尾攻撃もエンシェント・エルフの精霊攻撃に滅殺された。キースのやることなすこと全て無駄であった。
「ま、まさか俺の手の内を全てを見抜いてるってのか?ガキその紙をよこせ!」
強引にひったくった紙に書いてあったのは全て。キースのプレイングから始まり、何をフィールドに出し、手札に何があるかまですべての情報が正確に示されてあった。
「オーマイゴッド!オーマイゴット‼俺の負けだぁぁぁ」
その日以来、
………………
…………
……
場末のバーに2人の男いた。アメリカ国旗のバンダナとサングラスを身に着けた無精髭を生やした大男、ウェスタンハットにトランプのジョーカーを刺した気障な青年。一見どこに接点があるかわからない2人だが、おそらく共にまっとうな職に就いていないという事だけは確かであった。
「久しぶりだな、
「おっと。ずいぶん久しぶりじゃぁないか、。おや、顔色が悪いな。そんなんじゃ幸運の女神は微笑んでくれねぇぜ。ホット・ラムでもおごってやろうか?」
「大きなお世話だ。随分てめぇのこと探したぜ。てめぇのペテン師の腕を見込んで頼みてぇ仕事があるんだ。当然、受けてくれるよなぁ」
「断るね。全米ナンバー1の賞金稼ぎ様にできないことなんてないだろう?欲しいものはいつも通り押し入って奪えばいいじゃぁないか。盗賊さんよ」
「うるせぇ!それができねぇからお前にこうして会いに来たんだよ!相手は間違えなくイカサマしてんのにそれがわかんねぇ。断腸の思いってやつで頼みに来てやってんだ!今までの恩も返せってんだ」
「詐欺師、俺はてめぇのことが心底気に入らねぇ。がイカサマ関しては右に出る奴はいねぇと思ってる。いま俺の手札のカード5枚が何かわかるか?」
「分からんな。イカサマしようにも仕掛けをしていないし、ここからじゃぁ覗き見ることもできない。おまけにデュエルモンスターについて全く知らん」
「そうだ、そうなんだよ。お前でも不可能なことをやったやつがいるんだよ!デュエルモンスター創始者のペガサスってやつだ。お前にはなんでこれができたか解明してほしいんだよ」
「なるほど。確かにそれは興味深いな。よし乗った。詳しくその時の状況を教えてくれ」
「よし、まず俺はいつも通りにデッキをシャッフルしてテーブルに置いてペガサスの野郎を待っていた。そうしていたら・・・・」
「ちょっと待ってくれ。・・・すまないがまずデュエルモンスターについて教えてくれ。本当に何も知らないんだ」
「本当に解明してくれんだろうなぁ全く・・・頼むぜ、息子!」
これはIFの物語 キース・ハワードの息子が運命を変える
スタックデッキ
イカサマするために用意するカードの束のこと
遊戯王原作でキースが行ったリストバンドから取り出すカードもこれに含まれる