途中、台本形式が入ります。
ご了承下さい。
~1940年~6月~
時は流れ、ドイツがポーランドに侵攻、連合国と本格的交戦状態に入る。
遂にこの世界でも第二次世界大戦が本格的に入り、戦局が推移していったこの頃。
この日、今だかつて無い、未来にもあり得そうにない程の豪華な面子をもってして、一大会議が開かれようとしていた。
場所は、何と皇居たる宮城、しかもよりによって「紹和」天皇まで臨席するという凄まじい状況である。
さて、此所では当時の参加者の内、主だったものを紹介していくとしよう。
まず前述したように、「紹和天皇」にあたる今上天皇。
その次に、現首相、近衛文麿
2・26を生き残り、今は亡き高橋是清の遺志をついだ海軍大臣、斎藤実
血盟団の魔の手を逃れるも、政局の悪化に伴い、政界を去ることとなった井上準之助。
後に首相となるが、「紺碧の艦隊」原作にてはその時に起きたクーデターにより、失脚することとなる南条英機、
「紺碧の艦隊」「旭日の艦隊」にて、クーデターを敢行、確固たる意思で対米戦に臨み、日米休戦、第二次世界大戦の形式の終結、そして日本の新しい国体への変動と共に初代大統領に至る老紳士、大高弥三郎中将、
同作品にて、「紺碧会」を生み出し、海軍の改革と統括に全力を尽くし、第二次世界大戦後、その後に「新・旭日の艦隊」「新・紺碧の艦隊」にて語られる第三次世界大戦においても軍令部総長の座にあり続けた人物、高野五十六
「旭日の艦隊」において、チート超戦艦「日本武尊」に座乗し、第二次世界大戦終盤まで独軍を翻弄し続けた男、大石蔵良
以下、やけに多いので名前のみ掲載、初めて名の出る人物は「」にて表記、何かしらの原作人物の場合、《》で原作を表記する。
前原一征《紺碧》、本郷義昭《旭日》、東野源一郎《紺碧》槇田信重、高木成義、南丞絢香、「銀城 美那(ぎんじょう みな)」「日輪 水菜(ひのわ みずな)」、蒼井創作、天ヶ瀬覇天、村ノ瀬正成、天野行成、天城遥、「遠野 洋治(とおの ようじ)」、「村方 正義(むらかた まさよし)」、何れも国政の中枢、あるいはその周辺に関係してるものばかりである。
このやけに多い面子の中に更に杉原千畝、仁科芳雄、八木秀次、宇田新太郎、更に恐ろしいことにここに、オットー・ハーンとリーゼ・マイトナー、トドメと言わせんばかりに、一石博士、そう、あのアインシュタイン博士までもがこの場にいるのである。
そして今まさに、ありとあらゆる意味合いに置いて本質的に「あり得ない」であろう参加者の陣容を成して、とある一大会議が開かれようとしていた。
「・・・・さて、それでは、これから
「ではまず最初に私が今回の面子を見て真っ先に思ったことを吐露させていただきます。」
天皇の号令の元、まず最初に近衛が話を始める。
近衛「ぶっちゃけて言いますが、転生者多すぎです、国の中枢近くにいる人間の一部を抜粋しただけでこれだけの人数とは・・・・」
大高「本当に驚いた物です、私の所の清風会、を除けば高野さんの所の紺碧会の所ぐらいしか最初は噂にさえ聞かなかったと言うのに、いざ会ってみるとこれほどまでの転生者がいたとは思っても見ませんでした。」
高野「私の所でも転生者の捜索は秘密裏に行っていましたが、大高中将の情報が無ければ蒼井提督が転生者であると言うことに気づけなかったほどですからな。」
創作「シラ切れればある程度は隠せたからね、絢香と遭遇するまでは転生者であること隠す予定だったし・・・・」
銀城「まぁ、転生者の人数に関しては少なくとも私とボス達、それと蒼井提督の方と、2つの世界から転生してることが最低限でもわかってるからなぁ、転生者を総計したら凄まじい事になると思うぜ?」
南丞「美那、やっぱり私のことボスって呼ぶのね・・・・でもまさかこの場で転生者じゃないのが井上さんと斎藤さんの二人だけとは。」
オットー「じゃなければ、我々の方はわざわざこの日本に亡命するなんて言う選択肢が出てくるわけ無いのですがね。」
天城「正直、アインシュタイン博士達が亡命してくると聞いたときは驚きのあまり暫く仕事に手がつきませんでした・・・・。」
仁科「最初に私たちが転生者だと信じてもらえそうに無いなぁとか思ってた昔の私は何処へやら、まさか此所で陛下主催でこのような会議を開けるとは。」
井上「それはともかくとして、先ずは現状確認と行きましょう。」
創作「まず世界対戦の推移です、現在のところは、ドイツ第三帝国軍はポーランドを史実通り占領、目下フランスと交戦中でありますが、史実とは違い、ベルギーの国境周辺で両軍の戦力が均衡しています。」
絢香「あら予想外、フランスはあっという間に占領されると思ってたのだけど。」
槇田「……リシュリューと他の転生者たちの影響だな、仏海軍に彼女の名前があった、海軍指揮官としては絢香と同等クラスの有能な人物だ、ついでに、史実とは違い戦力の運用に問題を有していないのだろう、だとすれば、あと一年は持つかも……?」
絢香「リシュリュー・・・あの子の事ね……懐かしい名前、あの子も転生してたんだ。」
天野「槇田さん、残念ですがそうもいきません、実は未確定情報ではありますが、フランス陸軍がつい2日ほど前、史実とほぼ同様にベルギー奥地に引き込まれて、そこからの反撃で大規模な損害を負ったそうなんです、政府ももう手詰まりを感じたのか、海軍の一部と共に英国へ脱出する算段ようですし、あと数週間もしない内にフランスは倒れるでしょうね。」
槇田「そうか……彼女達が無事だといいが…」
覇天「前世の知り合いか……それとは別として対露はまだ起こってませんが、来年には起こるはずです、推移は注視しませんと。 」
天皇「あっそう」
近衛「次に我が国の現状をお願いします」
天野「まず、歴史的な観点で話をさせてもらう、先ず本筋の歴史と大きく違えたのは、天皇機関説の保持と形骸化、そしてマスメディア戦国時代への突入だ。」
村方「それと……226の阻止失敗、完全武力鎮圧による史実以上の悲劇……かな、問題は。」
「「…………」」
長い沈黙が流れた・・・・、その沈黙を破り、正成が話始める
村方「まぁ、戦車が相手に加わった時点でああなるのは目に見えていたから仕方の無いことなのだがね、」
正成「・・・・次に技術関係だ、現在の時点で工作機械、ガスタービン機関、初期型コンピュータ、八木・宇田アンテナ軍事転用技術などの開発が完了し、生産に入っている、既存の海軍艦艇は順次、ガスタービンへと換装される予定だ。」
仁科「そのほかジェットエンジンを含めた技術を順次開発中です、これなら暫くの間ですが、技術面で欧米に劣ることは無いと思われます。」
天皇「これなら、暫くは技術的劣勢はましになるか?」
覇天「続いて、陸軍のほうです・・・・・・」
幾多もの報告、そして指針の確認、その他計画に関する幾多もの会議を重ねて、この会議は終わりを告げる・・・・筈だった。
紹和天皇「ではこれで今回の本筋の話は終わりだな・・・・では、」
そう天皇は言った瞬間、場がざわざわし始める、特に海軍関係の人物のざわつきが凄まじい。
紹和天皇「第6回、今度竣工する艦艇の命名権争奪戦ジャンケン大会、始めるぞ~」
「ウォォォォォォォォォ!!」
紹和天皇の言葉が入ると同時にテンションが爆上がりする海軍関係者達、他の人間も、一部がテンションを上げていく。
紹和天皇「ルールは簡単、朕とジャンケンをして、最後まで生き残った一人が対象の艦艇の名称を付けられる。」
紹和天皇「参加者は起立し、朕とジャンケンをする、勝った者のみ立った状態になり、最後の一人になるまでジャンケンを繰り返す、途中で全員脱落する大事故が起きたら命名権は朕のものだから頑張ってね。」
近衛「今回一発目の艦艇はコレ!伊601潜だ!!参加者は起立!」
「「ダダダッ」」
海軍関係の人物が全員立った、陸軍関係者も、大高、南条が立っている。
南丞(潜水艦でしょ?海洋生物から取るのが一番よ。)
銀城(そうりゅう、おやしお、はくりゅう・・・・どれが良いかな?)
大石(確か、これまで陛下はいつも最初にパーを出していたよな・・・・)
紹和天皇「それでは始めるぞ、じゃーんけん」
「ぽおおおぉぉぉぉん!!」
ここで大事故が起きた、
この時、参加者が一様に出したのはチョキ、しかし天皇が出したのはグー。
「ウワァァァァァァァァァ!!」
「なん・・だと・・・・」
ものの見事に裏をかかれて一発目に殆どが脱落、一人だけ生き残った結果、早くも1つ目の命名者が決まってしまったのである。
前原「・・・・え?私で決まりですか!?」
一人勝ち残った前原はそう言いつつ。
前原「では・・・・富嶽で。」
近衛「では《富嶽》で決定です、次の艦へと行きましょう。」
大石「大型艦来い大型艦来い大型艦来い大型艦来い・・・・・・」
創作「駆逐艦駆逐艦駆逐艦駆逐艦・・・・」
前原(少し前までの雰囲気と違い、ずいぶんと軽い雰囲気になったものだ、と言うより、切り替えが早い・・・・大石提督はどれだけ大型艦の名前つけるのに熱意を込めているのか・・・・。)
次の艦に期待を寄せる大石達をよそに、前原は困惑しながらこう思った。
元々はせっかく転生者達がいるんだからと、半ばレクリエーションのつもりで始まったこのジャンケン大会。
しかしながらこの一連の名前決めのジャンケン大会の結果、付いた名前がカオスな事になるのは、まだ誰も知る由がなかったのである・・・。
そして、史実通り日米関係は悪化、日本は戦いの渦へと巻き込まれていくのであった・・・・。
~続く~