いろいろおかしいゼロ魔な世界   作:かつらがわ3

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今回はルイズが主体。原作ルイズが好きだと言う人はブラウザバック推奨です。そして、ハルケギニアも壊れ始めました。


沈黙の学院

 才人がハルケギニアに喚ばれてから一週間が経った。

 

 世界の違い、生態系や文化の違いに戸惑う事は多々あれどだいぶ馴染んできたなと思える今日このごろ。才人は今、一つの問題を抱えていた。

 

 それは、御主人様であるルイズとの付き合い方である。

 

 

 

 ーーーーー

 

 よく晴れた使い魔召喚の儀当日。生徒達はそれぞれ様々な使い魔を召喚する中、彼女ールイズーは緊張していた。

 

 何故なら自分の魔法は失敗する。それは嫌と言う程理解している。それもどんな魔法を唱えようと爆発させることしか出来ないと言うおまけ付きだ。

 

 それ故にルイズは不安だった。

 

 ー私は使い魔を召喚出来るのだろうか?ー

 

 と。

 

 失敗すれば、進級試験も兼ねている為に落第。順番が回ってきた為、呪文を唱えないといけないが爆発すれば周りに甚大な被害がでかねない。

 仮に無事に使い魔を召喚出来たとしても、爆発に巻き込まれて即昇天となったら等と考えると、実に笑えない状況である。

 

 周りのクラスメイトも自分の爆発(失敗)の威力を知っている為、遠巻きながら応援してくれているようだ。

 自分が失敗魔法しか使えないと言うのに、態度を変えなかった彼らには本当に頭の上がらない。

 

 彼らが充分に距離を取ったことを確認すると、ルイズは呪文を唱え始めた。

 因みに彼らがルイズに優しいのは、彼らの内の数人が『彼女が失敗魔法でワイバーンの群れを消滅させるところを見たから』である。要はビビってるのである。

 

 そんな事を露知らず、ルイズは使い魔召喚に集中する。自身には、どんな使い魔がいいのだろうか。

 

 一瞬悩んだが、ルイズは直ぐにどんな使い魔がいいか決めた。そして、彼の姿を思い浮かべた。思い浮かべてしまったのだ。

 

 突然庭の片隅の空間を割って現れた彼の姿を。

 

 自分の失敗魔法はおろか、偏在して一斉に放たれた母のカッタートルネードですら傷一つ付けられなかった彼の姿を。

 

 ー折角だし自分の失敗魔法に耐えられるような屈強な使い魔がいいわね。あの料理人みたいな屈強なのがー

 

 そう思いスペルを唱え終わると、そんな彼女の願いを叶えるが如く目映い閃光が辺りを包んだ。

 

 そして、一泊遅れて特大の爆発が起きた。

 

 呆然とする先生。慌てふためく生徒達。大パニックの召喚獣達。自分の後ろは正しく大惨事なのだが、ルイズはそんな事を気にしていられなかった。

 

 何故なら、手応えがあったのだ。

 それも、間違いなく確実に召喚出来たと確信出来るような、確かな手応えが。

 

 ルイズは冷や汗を流し始めた。

 

 使い魔を召喚出来た手応えがあると言うことは、ひっくり返せば、あの爆発の中心に使い魔がいたと言うことなのだ。

 

 ーコレ、使い魔死んだんじゃない?ー

 

 ルイズは、割りと本気でそう思いはじめていた。

 イヤ…大丈夫な筈。彼みたいな使い魔なら大丈夫な筈。と、一縷の望みを賭けて未だに土煙の登る爆心地を見るとうっすらとだが人影が見えた。

 

 そして、その人影は黒髪の少年であるということも判った。マントを着けてないところを見ると恐らく平民だろう。

 生きてる…その事実にホッと一息ついていると彼が此方に近づいてきた。

 

 そして、一言。

 

『此所は一体どの世界だ?』

 

 と、冷静に訪ねてきた。

 

 彼は一体何を言ってるのだろうか?あぁそうか、混乱してるから此所が何処か解らないのだろう。

 確かに、突然召喚されたのだ。混乱するのも道理というもの。いくら平民と言えど、ここは優しく接するのが貴族の務め。

 だから、答えた。

 

『ここはハルケギニアのトリステイン魔法学院。貴方は私の使い魔として呼ばれたのよ』

 

 と。

 

 すると彼は、ため息をついてから天を仰いだ。そして、一息付いた後に此方を見て

 

『オーケー、了承した。宜しく頼むぜ、御主人様?』

 

 と、騎士の礼をとった。そして、二人の使い魔契約がなされた。

 

 すると、混乱から戻ったクラスメイト達が歓声を上げた。中には才人を取り囲んで胴上げする者達までおり、まるで戦地から英雄が凱旋したかのような騒ぎになっている。

 実際、彼らからすれば才人はルイズ渾身の大爆発から生き延びた英雄であり、平民とかそんな身分差など関係無くなっていたのだが、ルイズには解らないだろう。世の中知らぬが仏と言う言葉もあるのだ。

 

 そんな彼らを冷静に、且つ事を荒立てないように受け入れた才人にルイズは尋ねた。

 

「アンタ、随分手慣れてない?」と。

 

 すると、才人はこう答えた。

 

「日常茶飯事だからな」と。

 

 特に授業参観とかだと世界規模でヤバい時とかあるしなぁ。と何処か遠い目をしながら呟いている才人。たかが授業参観程度で一体何が起こったのだろう。と言う素朴な疑問をルイズは見事に飲み込んで呟いた。

 

「何て言うか…中々非常識な日常なのね」と。

 

 すると、才人に聴こえたらしく彼はこう答えた。

 

「オヤジ曰く『常識とは打ち破られる為のもの』らしいぜ」と。

 

 その言葉にルイズは後頭部をハンマーで殴られたような衝撃を受けた。

 

 ーーーーー

 

 あれから一週間が経った。才人は文化や生態系の変化に戸惑うことは多々あれど、だいぶ馴染んできたなと思える今日このごろ。

 才人は今、一つの悩みを抱えていた。

 

 それは、

 

「サイト!」

 

「ヘイヘイ、どうしました御主人様?」

 

「全くヤル気が無いわね!今日こそアンタの魔法をハルケギニア風にアレンジするわよ!!」

 

「………イヤ、だから…コレはリンカーコアが無いとダメなんだって」

 

「それは何度も聞いてるわ。でも、どうせ普通に魔法が使えないなら自分の魔法を作るしか無いじゃない。だからアンタの魔法を参考にさせて欲しいのよ」

 

「イヤ…だから無茶だって」

 

「無茶でも何でもヤルったらヤルの!多少の無茶でもしなきゃ新しい魔法なんて夢のまた夢なのよ!!」

 

「イヤ、もう爆発があるじゃん」

 

「アレだけじゃダメなのよ。もっと使いやすい、それこそハルケギニアの常識を打ち破るものじゃないと」

 

「イヤ、多少の自重は必要…『いいから逝くわよ!サイト!!』…ヘイヘイ」

 

 この一週間ですっかり変わってしまった御主人様であるルイズとの付き合い方である。

 

「さぁ来なさい、今日こそ物にしてやるわ。打倒ブリミル!打倒常識!!」

 

「イヤ、それもう異端審問クラスの問題発言だからな?少し落ち着こうぜ御主人様?」

 

 この一週間ですっかり日常となったやり取りがヴェストリの広場に谺する。

 今日もトリステイン魔法学院は平和であった。




ルイズ「そして私は、新世界の神となる!!」

と言う訳でルイズもぶち壊れました。後、オヤジは地味にハルケギニアにも来てたようです。

次回はハルケギニアの設定が更にぶち壊れます。(断言)

それでもいい方は次回をお待ち下さい。(現在プロット無し)

所で才人の過去編。まぁ、オヤジ増し増しカオス増し増しのリリカル編何ですけど、短編いります?
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