学生本田の非常識   作:KIKUさん

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これは私、KIKUが暇つぶしに書くものです。過度な期待はご遠慮ください


第1話~幼馴染ほどめんどくさいものはない~

 

 

 

授業なんてすることがなさすぎてつまらない。暇だ

そんなことを考えていると終礼のチャイムが鳴る。

 

俺、本田 翔太は他の人間が嫌いだ。

簡単に人を騙し、あざ笑い、見捨てる。そんな人間が大嫌いだ。

人間が人を騙すのは、人を笑うのは、人を見捨てるのは、もしかしたら他の奴らから見たら自分自身を守るための当たり前の"常識"なのかもしれない。

だが、そんな常識はなくすべきだ。

故に俺は人を信じない。自分の正しいと思ったことのみを貫き通す。

自己の確立。

自分自身の意志を持ち、周りに流されない。俺の行動は俺が決める。例えどんな状況でも。

それが俺の常識だ。

 

 

そんな人間である俺はもちろんのこと、他人を拒絶している。さっきの自己紹介の時でも

 

『本田 翔太です。必要最低限の協力はしますが、それ以外でこのクラスの人と関わる気はありません。以上です』

 

と、さすがにここまで言ったんだから、近づいてくるやつなんていないだろう

このクラスでは…な

 

「しょーくーん!」

やはり来たか、俺の中で嫌いなワード上位にランクインする『幼馴染』という名の肩書きを持つ、めんどくせぇ奴

 

「何しに来た、梨咲」

愛川梨咲(あいかわりえ)

不本意だが。俺の幼馴染だ

 

「えへへ、一緒にお昼食べようと思って」

やめろ、そんな顔で俺を見るな。周りの奴らがこっち見てるだろうが

 

「嫌だ」

「えーなんでよぉ」

予想通りの反応だな。

 

「お前と昼食なんてとったら俺が周りの奴らに話しかけられる」

どうせ2人ってどういう関係?とか俺にも紹介してくれよとか聞かれるんだよ。つうか聞かれてきたし

 

「それに、お前のことだ。どうせお友達さん作ったんだろ?そいつらと食えばいいじゃねぇか」

 

「えー、そうだけど、そうだ!翔くんにも紹介してあげるから、ちょっと待っててね」

 

そう言うと梨咲は入ってきた扉から走って出ていった。

はっ?ちょっと待て、紹介?いや頼んでないし。むしろして欲しくないし

 

 

「ちょっと梨咲、なんで急に引っ張るのよ!しかもここ隣のクラスじゃない!」

「梨咲ちゃん、急にどうしたの?」

「いいからいいから。二人に紹介したい人がいるの」

あー、なんか幻聴が聞こえるなぁ。ちょっと疲れてんのかなぁ俺。

 

「翔くん、連れてきたよ~!」

あぁ、幻まで見える。もうダメだ

 

そんなことを考えている時、俺は梨咲の一言で嫌でも現実に引き戻された

「翔く~ん、ふざけてないで起きてぇ」

「はい!起きました」

「よろしい!」

「何この人」「面白い人だね」

ひぇぇ、目に光がありませんでしたよ梨咲さん

 

「じゃあ紹介するn…」

「必要は無い。

俺の名前は 本田 翔太。1年Aクラス。よろしく、斉藤朱香(さいとうしゅか)さん、宮村優子(みやもとゆうこ)さん。」

「え、なんで私たちのこと…」「知ってるんですか?」

「そんなこと当たり前だろ。俺が知らないことが嫌いだからだ」

情報は宝だ。

どんな難しい問題だって、解き方を知っていれば、答えを知っていれば解くことが出来る。

どんなに怖いお化け屋敷でも、どこでお化け(人)が出てくるのかがわかっていれば、驚くことはないだろう

情報があればこの身を守れる。

自分の身を守るためには情報は必要なのだ。

 

だから俺の平和な学校生活を邪魔する生徒達を簡単に追い返すためには、その生徒の名前、性格などを知っておく必要があるのだ

よってこれは俺にとって必要な情報なのだ。知っていて当然である

 

「翔くんはね、入学試験でもブッチギリでトップだったんだよ」

そんなこと当たり前だ。同年代で俺よりも情報量が多い奴がいたならば、俺はそいつの(しもべ)にでもなってやろう

「え、でもそれじゃあ。なんで本田くんは生徒代表挨拶をしなかったんですか?あれは成績1位の人がやるんでしょう?」

「あはは、それはねぇ」

 

「それは俺が断ったからさ」

だって目立ちたくないし。めんどくせぇし

 

「はぁ、あんたよく先生にそんなこと言えるわね」

「ふ、これは今後の俺の生活において、重要なことだったからな。

っと、余計な話をしてしまった。

梨咲に斉藤さん、宮村さんも今後俺にはかかわらないでくれ。俺は人と話したくない。

特に梨咲。お前はもう少し自分が思っているよりも人気な奴だって自覚したほうがいい。

それじゃあ話は終わり。教室に戻れ」

 

あー、やっと昼食が食える

 

 

 

「…おい。なんで机を近づけている。」

梨咲は周りの机を三つ、俺の机に近づけてきた

「だから、みんなでお昼ご飯食べるためだよ!」

 

だから、ってなんだよ俺は1回も許可した覚えはねぇぞ

「だめぇ?」

梨咲は目をうるうるさせてこちらを見てくる。正直それ自体はなんともないんだが…

 

「おいあいつ愛川のこと泣かせてるぜ」「あいつうちのマドンナに何してんだよ」

 

おい、俺はもうイライラしてきたぞ

 

「翔くん」

「あー!もうわかったよ。

ただし、今日だけだからな。明日からは自分の教室で食え!いいな」

 

「嫌!」

なんなんだよこいつはァァ!

 

「だって翔くんだって私が何言っても、嫌しか言わないもん。私はみんなでお昼食べたいの!」

 

クソぉ日頃の俺、もう少し梨咲に優しくしとけよぉ。恨むぞマジで

 

「あのぉ、もんそろそろ食べ始めないと時間が…」

「無くなっちゃうよ!」

宮村さんと斉藤さんがそういうので時間を確認。

残り20分。

仕方ない。俺の昼休み防衛戦は俺の負けか。

 

「わかった…もう食べよう。俺はもう疲れた」

「よーし!翔くんのお許しも出たところで」

「「「いただきます」」」

「はぁ、いただきます」

ほんと幼馴染ってめんどくせぇ

 

 

 

「本田くんは普段何してるの?」

「斉藤、呼びにくいなら君なんてつけなくていいぞ」

大雑把な斉藤のことだ、ほかの人にくんや、さんをつけるのは言いにくいだろう

「大雑把って、わかったわよ。で、本田は日頃家では何してんの?」

「俺は家ではテレビ見て、ゲームしてから食事、入浴だけして寝るだけだ」

 

「すごくぐぅたらしてますね。なんでそんな生活で成績トップが取れるんですか?」

 

「は?学校で勉強してるだけで基礎は習うんだからテストなんて余裕で解けるだろ」

 

「わぁお、あんたホントはすごいヤツなのね」

「すごく…羨ましいです」

 

「あっそう、とごちそうさま

お前ら早く戻れよ。あと5分だからな」

 

「あっ!ほんとだあと5分しかない!宿題も終わってないのに」

おっと、それじゃあ俺はとっとと退散するかな

 

「ねぇ、翔くん」

「嫌だ」

「宿題教えて?」

「嫌、だ」

「おねがい♪」

「…了解した。

2分で終わらせる。弁当を口に詰め込め」

なんだよ!ほんとに幼馴染ってめんどくせえなぁァ!




Twitter:@Mizunoaoki

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