魔法少女リリカルなのは〜零の影〜   作:ラプラス0912

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誤字などを編集して投稿なので、なかなかに時間がかかって申し訳ありません!
やっと1話を投稿できます!!

それではどうぞ!!


第1話〜さよなら、そしてありがとう〜

あれから数年が経ち、翔太は6歳になった。身長と髪も伸び、どこにでも居る普通の男の子になっていた。

 

翔太『父さん、おはよう。』

 

翔太はリビングのソファーでくつろぐ父親の長谷川浩二に声をかける。

 

浩二『あぁ翔太か。おはよう。よく眠れたかい?』

 

翔太『うん。父さんは今日も仕事?』

 

浩二『あぁ、母さんも一緒にな。悪いが今日も帰りは遅くなる。』

 

翔太『大丈夫。慣れてるから。』

 

浩二は申し訳なさそうな顔で翔太に言うが、翔太は笑顔で首を振りながらそう告げるのであった。

 

浩二『ごめんな…っと、もうこんな時間か。おぉ~い早苗ぇ!!』

 

浩二が時計を見ながら母である長谷川早苗を呼ぶ。

 

早苗『はいはい、すぐに行きますよ浩二さん。』

 

早苗が階段を下りリビングにやって来る。

 

早苗『おはよう、翔太。』

 

翔太『おはよう、母さん。朝食作るから待ってて。』

 

早苗『ありがとう翔太。そう言えば来週から学校よね?』

 

翔太『あぁ、うん。』

 

早苗『入学式は必ず行くわ。今日はごめんね、誕生日なのに…。』

 

早苗も浩二と同じで申し訳なさそうな顔をする。そう、今日は翔太の誕生日である4月1日。世間一般の子供なら大はしゃぎで喜ぶのだろう。しかし、翔太は転生者であるため、そこまでの感情は芽生えない。

 

翔太『俺は大丈夫。管理局だっけ?少しだけしか聞いてないけど、すごい仕事なんだよね?そりゃ少し寂しいけど、仕方ないよ。むしろ俺はそういう仕事で頑張ってる親を持てて誇りに思うよ。だから大丈夫。』

 

翔太は笑顔で言う。

 

早苗『翔太…ありがとう。』

 

浩二『まったく、いつからそんなにカッコ良くなりやがったんだ?まぁいい、朝食を食べるとするか。』

 

翔太『そうだね。』

 

そう言って翔太は作った朝食をテーブルに並べる。その後、三人とも席に座り手を合わせた。

 

浩・早・翔『いただきます。』

 

 

 

 

朝食を食べ終わり、浩二と早苗は急いで仕事の支度をした。

翔太は二人が支度を終えるのを確認し、玄関まで見送りにいく。

 

翔太『行ってらっしゃい。』

 

浩二『それじゃあ、行って来る。留守番はよろしく頼むぞ。』

 

早苗『何かあったらすぐに連絡ちょうだいね。駆けつけるから!!』

 

早苗は翔太を強く抱きしめながら言う。

 

翔太『母さん…く、苦しい。』

 

早苗『ご、こめんなさい。』

 

浩二『あはは、親子仲がいいのは良い事だぞ。さてと...早苗、行こうか。』

 

早苗『えぇ、行きましょう。それじゃあね、翔太。』

 

翔太『行ってらっしゃい。』

 

そう言って二人は仕事に出発した。

しかし、その日の夜…長谷川家に一通の電話がかかる。そして、電話の内容は…

 

『長谷川夫妻、任務中に死亡が確認されました…。』

 

翔太『…えっ?』

 

それからしばらく呆然と立ち尽くしていた翔太のもとに管理局が到着。翔太は管理局の迎えにより、次元航空艦アースラに向かうのであった。

 

 

翔太『父さん、母さん!!』

 

翔太が連れてこられたのはとある医務室。そこには二つのベッドと、そのベッドで眠る長谷川浩二と長谷川早苗の姿があった。

 

翔太『…。』

 

翔太は二つのベッドの間に立ち、2人を見つめている。もちろん、2人は何の反応も示さない。

 

翔太『…起きてくれよ。』

 

反応なし。

 

翔太『…ヒグッ…なんでそんなに気持ち良さそうに寝てるんだよっ…。』

 

反応なし。

 

翔太『入学式…ヒグッ…くるんだろっ?何かあったらっ…駆けつけてくれるんだろ?』

 

沈黙の中、翔太の言葉だけが強く響く。

 

翔太『頼むからっ...頼むから俺を置いていかないでくれよぉ!!』

 

翔太は泣き崩れた。いくら転生者であり精神年齢の高い翔太でも、身内の死を受け入れることは容易ではないのである。

そこへ一人の女性と少年が入ってきた。

 

???『貴方が翔太君よね?』

 

翔太『…ヒグッ…だ、誰ですか?』

 

???『私はここアースラの艦長、リンディ・ハラオウン。貴方のご両親の後輩に当たります。』

 

???『僕はクロノ・ハラオウン。時空管理局の執務官をしている。君のご両親には色々と学ばされたよ。今回の件は、本当に残念に思う。同時に、ご両親の命を亡くしてしまった事を謝罪したい。』

 

リンディとクロノは翔太の前で深く頭を下げた。そのことに翔太は一瞬驚いたが、すぐに元に戻る。

 

翔太『頭を…上げてください。』

 

涙を拭いながら頭を上げるように告げる翔太。言われたままに頭を上げる二人、そこにあったのは翔太の笑顔だった。

 

翔太『悲しいですけど、父さんも母さんも気持ち良さそうに寝ています。それに、時折二人からは聞いていました。管理局で少し危険な仕事をしていると…。疲れ切った顔で帰って来て、俺と会話もせずに寝てしまう日も多かった。』

 

翔太の話をリンディとクロノは黙って聞いている。

 

翔太『覚悟はしてました。いつかはこうなるって…。それが偶々今日だった。悲しいですが、父さんと母さんが笑顔で逝けるのなら...俺はそれを見守ります。息子として。』

 

リンディ『翔太君…。』

 

翔太『生活も大丈夫。2人が帰らない日も多々ありましたし、お金も多く口座に振り込まれているらしいです。ご心配なく…。』

 

クロノ『し、しかし…。』

 

翔太の言葉にクロノは何か言いたげな表情をしている。

それを察したリンディは、そっと翔太に問いかける。

 

リンディ『貴方…何歳?』

 

翔太『今日が6歳の…誕生日でした。』

 

リンディ『えっ!?』

 

リンディは何を言っていいのかわからないのか、手で口元を押さえ目を見開いた。クロノも同じように目を見開いている。

 

クロノ『ほ、本当なのか!?』

 

翔太『嘘は言わない…というか、言える状況でもないですよ。』

 

リンディ『…災難ね。』

 

さらにその場の雰囲気が重たくなる。そこでリンディが話を切り出した。

 

リンディ『なにかプレゼントは欲しくない?』

 

翔太『プレゼント…?』

 

クロノ『か、母さ…艦長!?』

 

リンディの発言があまりにも突然だったために、翔太は少々驚く。クロノに関しては、そういう空気じゃないだろみたいな顔だ。

そして翔太は何やら真剣に考え始めた。

 

翔太『二つだけ…。』

 

リンディ『何かしら?』

 

リンディは翔太の答えを嬉しそうに聞く。

 

翔太『来週、4月8日が入学式です。一日だけ…いや、二時間だけ…親代わりをしてください。』

 

リンディ『翔太君…わかったわ。その日は空けておきます。二つ目は?』

 

翔太『二つ目は…。』

 

翔太は黙り、目をつむる。

 

クロノ『どうした?』

 

クロノは翔太を覗き込む。翔太は目を開き、口を開いた。

 

翔太『俺を…管理局に入れてください!!』

 

クロノ『なっ!?』

 

リンディ『り、理由を聞かせてもらえるかしら?』

 

翔太『驚くのも無理ないですよね。両親が管理局で仕事中に死んだんですから…。普通なら引くでしょう。でも、知りたいんです。』

 

クロノ『知りたい?』

 

翔太『はい。両親が言っていました。危険がついて回るけど、とても楽しい仕事だって。父さんや母さんが息子を置いてまで夢中になった仕事を俺は…知りたい。』

 

翔太は拳を強く握りしめながら言った。その目は鋭くも輝かしかった。

 

リンディ『…わかりました。』

 

クロノ『艦長、彼はまだ6歳ですよ!?』

 

リンディ『落ち着きなさいクロノ。別に今すぐなんて言ってないわ。数年は勉強の時間を与えます。それから試験を受けて入局。翔太君、それでもいい?』

 

翔太『構いません。自分でもそう考えていましたから。ありがとうございます。』

 

リンディ『クロノ。翔太君の面倒は貴方が見なさい。いいわね?』

 

リンディから黒いオーラが!?

クロノの顔が見る見る内に引きつって行くのがわかる。

 

クロノ『わ、わかりました…艦長。』

 

それからひとまず解散。リンディとクロノが医務室から出たあと、翔太は再び浩二と早苗の方に振り返る。

 

翔太『父さんも母さんも、今まで本当にありがとう。俺、泣かないよ。頑張って管理局に入って、父さんや母さんのあとを継ぐ。俺、頑張るから…いつまでも見守っていてください。』

 

そう言って翔太は深く頭を下げ、医務室を出ていった。

 

クロノ『まずはこれを受け取ってくれ。』

 

翔太『これは?』

 

翔太はクロノから渡された分厚い本を手に首をかしげる。

 

クロノ『それは試験に向けての基礎的な知識や過去問だ。まずは確実に入局する事を考えろ。あとはそれからだ。まぁ君はまだ6歳で幼い、だから無理だけはするなよ?』

 

翔太『わかりました。ありがとうございます。』

 

クロノ『本当に大丈夫か?』

 

クロノは腕を組み、ため息混じりに聞いてくる。

 

翔太『大丈夫ですよ。クロノ執務官は心配性です。それに、俺の事は名前で構いません。君と言われるのは違和感がありますから。』 

 

クロノ『そ、そうか?しょ、翔太。』

 

翔太『はい。』

 

クロノ『なら、僕の事も呼び捨てで構わない。敬語も無しだ。いいか?』

 

翔太『わかった。これからよろしく、クロノ。今日はもう帰るよ。』

 

クロノ『送って行くよ。』

 

翔太『…ありがとう。』

 

それからクロノと自宅へ帰った。自宅の前で足を止める翔太。

 

クロノ『どうした?』

 

翔太『いまから話すのは機密事項。いいか?』

 

クロノ『あ、あぁ。何だ?』

 

クロノは真剣な顔で翔太を見つめる。

 

翔太『俺は既に…魔導師だ。』

 

クロノ『…は?』

 

翔太『既に魔導師だ。デバイスも持ってる。』

 

クロノ『はぁぁぁ!?』

 

クロノは口を大きく開けて叫ぶ。翔太は耳を抑えながら呆れる。

 

翔太『…声がデカイ。』

 

クロノ『す、すまない。それにしても驚いたな…いつから?』

 

翔太『初めは部屋にあったアクセサリーを興味本位で触ってた。そしたら光った。うん光った。』

 

クロノ『二回言う必要あるのか?まぁいい、その事をご両親は何て?』

 

翔太『教えていない。迷惑かけたくなかったから…。』

 

翔太は悲しそうな顔で俯いてしまう。

クロノはやってしまったと言わんばかりの苦い表情を見せた。

 

クロノ『そうか…わかった。このことは必ず秘密にするよ。正式に入局が決まれば公に?』

 

翔太『ありがとう。そうだな、まぁ流れに任せるよ。』

 

クロノ『君は本当に6歳なのか…?』

 

それから暫くクロノと話をして別れた。翔太は玄関の鍵を開けて中へ入る。

 

翔太『ただいま…っていっても一人なんだよなぁ。』

 

翔太は周りを見回す。浩二と早苗が居ないだけでこれ程までに雰囲気が違うとは…的な状態ですね。

翔太はそこで玄関に立て掛けてある写真を目にする。そこには浩二に抱かれ、早苗に頭を撫でられながら微笑む翔太が写っていた。

 

翔太『…っ!!』

 

翔太は写真を手に膝をついた。

 

翔太『父さん…母さん…今まで育ててくれて…たくさん愛してくれて…。』

 

翔太は大粒の涙を流しながら...

 

翔太『本当に...ありがとうっ!!』

 

そう呟くのだった。

 




明日は学校が早くからあるので、この辺りで一時睡眠!!
明日も頑張って投稿させていただこうと思ってます!!

みなさんのご期待に応えられるように、がんばっていきたいです!!

それではまた次回!!お楽しみに!!
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