感謝感激です(T ^ T)
それではどうぞ!!
あの後、本局に到着した翔太は局員に案内されてクロノのもとへ向かう。
翔太『クロノ、久しぶり。』
クロノ『翔太か、よく来てくれたね。久しぶり。』
翔太『試験の知らせが届いたんだが?』
翔太は届いた手紙を取り出し、クロノに見せる。クロノは頷きながら口を開いた。
クロノ『あぁ、君にはそろそろ受けてもらいたくてね。準備も出来ているんだ。』
翔太『受ける前提で準備してたのか、まぁ有難い限りだが…早速?』
クロノ『そうだな。先ずは筆記からだ、着いて来てくれ。それと、デバイスは預かる。』
翔太はクロノにインフィニットを渡し、移動した。
到着したのは真ん中に1セットだけ机が置かれた部屋、机の上には既に問題用紙と回答用紙が置かれていた。
翔太は軽く深呼吸をして席に着く。
クロノ『試験官は僕だ。時間の許す限り解いてくれ。』
翔太『わかった。』
クロノ『それじゃあ、始め!!』
静寂の中、クロノの合図により試験が開始された。
筆記は主に魔法行使の上での注意事項や規則、魔力操作やスキルなどである。それから何故かデバイスの構造なども含まれている。
翔太は三年間の努力が実ったのか、スラスラとペンを動かし回答して行く。
それを見たクロノは内心驚いていた。
クロノ『止め!!』
筆記試験は無事終了。休憩の後、実技試験が行われる。
クロノ『驚いたよ。あれだけスラスラと書けていれば安心だな。』
翔太『三年間、無駄にはしていないさ。それよりも、問題は合ってるか間違ってるかだ。』
クロノ『そうだな。さて、少し休憩してから実技試験をしようか。デバイスは返す。』
翔太『了解。』
翔太はクロノからインフィニットを受け取る。
休憩の後、実技試験が行われるトレーニングルームに到着した。試験官は先程と同様でクロノ。クロノは既にバリアジャケットを展開してデバイスを持っている。
翔太『インフィニット…セットアップ。』
翔太は指輪を目の前にかざし、名前を呼ぶ。
Infy『Yes, my master. Stand by ready, Set up.』
直後、翔太は赤黒い光に包まれた。
そして光が止み、再び姿を現した翔太の容姿は変わっていた。
先ほどまで漆黒だった瞳は血のように赤く染まり、白いカッターシャツに黒いスボン。黒を基調として、赤い模様が入ったロングコートを羽織り、ガッチリとしたブーツを履いている。手には日本刀を思わせる漆黒の刀をもっている。
クロノ『刀ということは、近接型なのか?』
翔太『いや、一応はオールラウンドだ。』
クロノ『そうか。エイミィ!!』
エイミィ『はいはいっ!!準備万端だよクロノくん。』
オペレーターのエイミィ・リミエッタが元気よく返事をする。クロノとの戦闘を記録し、審査員に送るのがエイミィの仕事である。
クロノ『それじゃあ、始め!!』
クロノが合図した瞬間、俺はその場から消えた。
クロノ『なっ、消えた!?』
翔太『いや、後ろだ。』
翔太は瞬時にクロノの背後へ回り込み、下からえぐるように刀を振るう。クロノはギリギリシールドを張って防ぐが、防ぎきれずに飛ばされた。
クロノ『くっ…少し油断していたな。まさか少し見ないうちに、これほどまで成長しているとは…。』
翔太『三年間…必死だったからな。』
クロノ『ふっ…そうか。ならば僕も全力で相手をする。スナイプショット!!』
試験官全力でやりましょうよ…。
クロノの周りから青い球体が飛んでくる。翔太は地面を蹴り、球体の下をすり抜けるように移動しクロノに接近。驚いたクロノは咄嗟に動こうとするが、翔太がそれを許さない。
クロノ『なっ、ハインド!?』
両手両足をバインドで拘束されたクロノはなす術がない。
翔太『終わりだ。インフィー!!』
Infy『Ebony Claw.』
翔太『喰らえぇ!!』
翔太は刀を力強く振り、クロノを一閃した。
エイミィ『し、試験終了。』
エイミィは唖然としていた。クロノがあんなにもアッサリと負けるところを初めて見たからである。
それから無事に試験が終わり、あとは結果を待つだけ。翔太はクロノと廊下を歩いていた。
クロノ『しかし、何度も言うが成長したな。』
翔太『いや、テクニックはクロノの方が断然上だ。今回は我武者羅だったから、無意識に体が動いたんだと思う。これからも色々と教えて貰えると有難い。』
翔太は立ち止まり、クロノを見つめるように言う。
クロノは、やれやれといった表情になった。
クロノ『はぁ、まぁ時間があればな。』
翔太『あぁ…っと、結果が出たみたいだ。』
翔太の携帯が鳴り、エイミィから呼び出しを受ける。どうやら結果が出たらしい。
二人は急いでオペレーター室へ向かった。
エイミィ『おっ、来たね~。』
クロノ『エイミィ、結果は?』
エイミィ『まぁまぁ、先ずは自己紹介。私はエイミィ・リミエッタ。よろしくね!あ、気軽にエイミィって呼んでくれて構わないからね。』
エイミィは胸を張って自己紹介。翔太は苦笑いをする。
翔太『長谷川翔太。呼び方は自由にお願いします。9歳の小学三年生です。』
エイミィ『いやぁ、しっかりしてるね。数年前のクロノくんとは大違いだよ!』
クロノ『エイミィ、余計なことはいいから早く結果を教えてくれ。』
クロノはため息混じりに言う。
エイミィ『はいはいっと。まず、筆記は完璧、上層部も驚きの結果だよ!!』
クロノ『そうか。やはりな…それで、実技は?』
エイミィ『実技も申し分ないよ。あれだけ動ければ戦力になること間違いないってさ。ということで、合格おめでとう!!翔太君。』
エイミィは笑顔で言う。まるで自分が合格したかのように。
クロノ『おめでとう。それと、入局するからには部隊に所属してもらう。これが資料だ、自分に合う部隊を選ぶといい。』
クロノは何冊かの資料を翔太に渡す。しかし翔太は浮かない顔をしている。
翔太『クロノ…。』
クロノ『なんだ?』
翔太『俺は…零隊に入りたい。』
クロノ『な、なんだって!?』
翔太の言葉に驚きを隠せないクロノ。エイミィは何のことだか理解できず首をかしげている。
クロノ『何を言っているんだ!?今の君に零隊は無理だ。それに今は無くなっている。』
翔太『再び立ち上げたい…と言っても俺1人だけどな。』
クロノ『ほ、本気なのか?』
翔太『あぁ、俺は父さんと母さんの意志を継ぐ。』
クロノ『翔太…。』
暫くの沈黙。しかし、エイミィがそんな沈黙を破った。
エイミィ『クロノくん、その零隊ってなんなの?私そんな部隊知らないよ?』
クロノ『知らなくて当然だ。あの部隊は裏部隊でね、上層部が危険だと判断した任務を全て零隊が片付ける。今までは翔太のご両親が二人だけでやっていた。それを翔太はたった一人でやろうとしている。』
エイミィ『そ、それは危ないよ!!翔太君、考え直さない?』
クロノから話を聞いたエイミィは、翔太の肩を掴んで叫ぶように言う。
翔太『俺は自分の意思は曲げない。お願いします。』
翔太はクロノとエイミィに向かって深々と頭を下げた。
クロノ『翔太…。』
クロノは悲しそうに翔太を見つめる。
そんな時、部屋の扉が開き一人の女性が入って来た。
???『話は聞かせてもらいました。』
クロノ『か、母さ…艦長。』
エイミィ『リンディ提督。』
翔太『…。』
そう。クロノの母親であり、アースラの艦長、リンディ・ハラオウンだった。
リンディ『翔太君、本気なのね?』
翔太『何度も言わせないでください。俺は本気です。』
リンディ『そう…わかりました。再び本局に特別任務遂行部隊、零隊を作るように頼んでみます。』
クロノ『艦長、本気ですか!?彼はまだ9歳です。危険だと思われないのですか!?』
リンディ『思っているわ!!』
クロノ『っ!?』
リンディの叫びに目を見開くクロノ。普段は叫ぶような人ではないリンディが叫んだのだから仕方がない。
リンディ『わかっています。でも、彼の気持は貴方にも分かるでしょ?親の仕事に憧れ、継ぎたいと思う気持ち。私は彼の意思を尊重します。』
クロノは難しい顔で悩んだ結果、翔太に顔を向ける。
クロノ『…翔太。』
翔太『ん?』
クロノ『零隊は危険だ。1人では無理な時もある。』
翔太『…。』
話し始めたクロノを翔太は黙って見ている。
クロノ『辛い時は…助けが必要な時は僕たちを頼れ!!いいな?』
翔太『…あぁ、ありがとう。』
リンディ『それじゃあ翔太君、着いて来て。』
翔太『…はい。』
そう言って、リンディと翔太は部屋を出て行った。
クロノ『…っ。』
エイミィ『クロノくん…。』
残されたクロノとエイミィ。クロノは悔しそうな顔をしている。出会ってまだ間もないが、クロノは翔太のことを弟のように見てきた。そんな翔太が危険な道に足を踏み入れたのだ。何も思わないわけがない。
エイミィはそんなクロノのことをを心配そうに見つめるのだった。
どうでしたか?
親の意志を継ぎたい!!俺も生きてるうちに一度は言ってみたいです…。
読み手の方々、なのはたちの登場が遅くなり本当に申し訳ありません!!
次から登場なので、楽しみに待っていてください!!
それではまた次回お会いしましょう!!