魔法少女リリカルなのは〜零の影〜   作:ラプラス0912

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少し更新遅れました!!申し訳ありません(⌒-⌒; )
そして、一軒の感想をいただきました!!思いの外、高評価だということを知り、大変驚いています…。
これからも、遅くなる日が多々あると思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです!!

それではどうぞ!!


第5話~翠屋と初任務~

 

その日の翔太は授業中、あまりの睡魔に負けてしまい勢いよく机に突っ伏した。

 

翔太SIDE

 

俺は寝た。

仕方ないだろ、一週間寝てないんだから。

 

それに、授業は聞かなくても大丈夫。転生前は高3だった、故に大丈夫なんだよ。

そうだ。退屈だしインフィーと少し話すことにそう。

 

『インフィー。』

 

Infy『What's the matter?〈どうしました?〉』

 

『いや、零隊の最初の任務は何時になるのかなぁって。』

 

Infy『Your guess is as good as mine.〈私にも分かりません。〉』

 

『そっか。気長に待つしかないな…。』

 

Infy『Yes.〈はい。〉』

 

父さんや母さんがやっていた仕事…俺はやり遂げることができるのか?

そんな不安を抱きながら眠っていると…

 

???『…くん。…た…ん。』

 

誰かが俺を呼んでいる。

仕方が無い。大変不本意ではあるが起きよう。

 

そして俺は眠りから覚めた。

 

翔太SIDEout

 

翔太『ん…んぁ?』

 

翔太が目を開けると、教室は薄暗くなっていた。授業が終わり、生徒は皆次々と帰宅している。目の前には翔太に声をかけていたであろうすずかと、なのはとアリサがいた。

 

翔太『月村か…すまない。寝ていた。』

 

すずか『大丈夫?疲れてるみたいだけど…。』

 

翔太『大丈夫だ。それより、後ろの二人は?』

 

すずか『あ、2人とも私の友達なんだ。一緒に帰ろうって…。』

 

翔太『俺と…か?』

 

すずか『うん♪』

 

翔太が後ろの2人を見る。すると一人、茶色のツインテールその名も高町なのはが翔太の前に立った。

 

なのは『長谷川翔太君だよね?私は高町なのは。一緒に帰りたいんだけど、いいかな?』

 

笑顔で首をかしげているなのは。後ろには腰に手を当てそっぽを向くアリサがいる。

 

翔太『待ってたのか?』

 

なのは『ふぇ?う、うん…。』

 

翔太『ありがとう。それじゃあ行くか。』

 

なのは『うんっ!』

 

翔太『二人も…行くぞ。』

 

すずか『うん!!』

 

アリサ『ま、待ちなさいよ!!』

 

そして四人は帰り道を歩く…はずだったが

 

隼人『なのは、すずか、アリサ!!奇遇だね。一緒に帰ろうぜ!!』

 

神崎隼人、別名あいつが現れた。

 

アリサ『か、神崎!?』

 

アリサは少し引く。

なのはとすずかも俯いてしまう。

 

隼人『何だ?浮かない顔…って長谷川、てめぇなのは達に何しやがった!?』

 

翔太『…はい?』

 

隼人『言ったはずだ。今度何かしたら殺すと。』

 

隼人が翔太の胸ぐらを掴み、鋭い視線で睨む。

 

翔太『何もしていない。』

 

隼人『嘘だ!!でなきゃなのは達がこんなに暗い顔はしないはずだ!!』

 

とんだ自身過剰男だ。自分が原因だと全く気付いていない。

 

翔太『そうかい。要するに、俺が居なければいいんだな?』

 

隼人『当たり前だ!!二度となのは達に近づくな。』

 

すずか『ちょ、隼人君…。』

 

すずかが何か言いたそうだが、あえて無視。

 

翔太『はいはい、分かりましたよ。神崎君に従います。さようなら。』

 

翔太は手を振って教室を出た。

 

すずか『あ、待って…。』

 

隼人『すずか、奴には構うな。俺だけを見ていればいい。』

 

すずか『…。』

 

アリサ『あんた…最低!!』

 

なのは『行こう、みんな。』

 

3人は教室を走り去った。残された隼人はというと…

 

隼人『まったく、恥ずかしがり屋だなみんな。でも、それが可愛いんだよなぁ。』

 

などと一人でバカを演じていたらしい。

 

 

すずか『はぁ…。』

 

すずかは大きなため息を吐きながら落ち込む。

 

アリサ『だ、大丈夫よすずか。明日は帰れるわよ。』

 

なのは『そうだよ。今日はたまたま隼人君がいたから…明日は隼人君が帰るのを確認してから誘えば大丈夫だよ。』

 

すずか『うん。明日は頑張る。』

 

すずかを慰めながら、三人はいつも別れる交差点に着いた。

 

アリサ『なのはの言うとおり。あ、私達こっちだから、またねなのは。』

 

なのは『うん。また明日ね!!』

 

すずか『またね、なのはちゃん。』

 

そして3人は別れた。

 

すずか『そういえば…明日は休みだった…。』

 

アリサ『あっ…。』

 

すずかは一層落ち込むのであった。

 

翔太SIDE

 

疲れた。

ただ一言に限る。

 

『神崎隼人…毎日あれだと面倒だな。まぁ、女子と絡まなければいいだけなんだが…あ、夕食の買い物忘れてた。』

 

買い出しを忘れた俺は、悩んだ挙句近くにあった喫茶翠屋で夕食を済ませることにした。

 

???『いらっしゃいませ…あら、君一人?』

 

『はい。席空いてますか?』

 

???『空いてるわよ、着いてきて。』

 

店に入ると、なんとも若く母性溢れる美人女性が出迎えてくれた。この店の娘さんかな?

俺は店員の女性に連れられ席に着いた。

 

???『その制服、聖祥小学校でしょ?』

 

『はい。ご存知で?』

 

???『えぇ。うちの娘が通ってるの。今度紹介するわね♪』

 

『まぁ…機会があれば。』

 

ん?…娘?

いや、気のせいだ、気にするな俺!!

 

???『あ、ご注文は?』

 

『ナポリタンと水を。』

 

???『はい。ちょっと待っててね。』

 

『はい。』

 

注文を受け、去っていく店員女性。

フレンドリー極まり無いな…とか考えていると、店の扉が空いた。

 

???『ただいまぁ~。』

 

どうやら先程言っていた娘?とやらが帰ってきたのだろう。

 

???『なのは、おかえりなさい。』

 

なのは?

いやいや、聞き間違えかもしれない。俺は恐る恐る視線を入り口に向けた。

 

 

…居た。

 

居たのだ。同じクラスの高町なのはが。そうか…ここは高町家が経営してる喫茶店だったのか。納得。

 

???『なのは、そういえば向こうの席に同じ学校の男の子が居るわよ。』

 

なのは『ふぇ?』

 

おい、なにいっちゃってるの!?

バレたらどうするの!?

その時、視線が重なってしまった。

 

なのは『…あっ。』

 

『…はぁ。』

 

なのは『あぁぁぁぁっ!!』

 

うるさい。周りのお客さん達が驚いてますよ高町さん。

それから、高町はこちらに小走りで駆け寄る。

 

なのは『長谷川君、何で居るの?』

 

『…居たら悪いか?』

 

なのは『いや、別に悪くは…。』

 

???『なのは、知り合い?』

 

先程の店員、恐らくは高町の姉だろう?がやってきた。

 

なのは『うん。同じクラスの長谷川翔太君。』

 

『…長谷川翔太です。』

 

その場しのぎに、ため息混じりに自己紹介。

 

???『はじめまして。私はなのはの母、高町桃子です。よろしくね翔太君。』

 

母?

姉母?

いやいや、いま母って言ったよ…犯罪か!?

若すぎだろ…。

 

桃子『あ、はいこれ。ナポリタンと水。私はまだ仕事だから、ゆっくりして行ってね。』

 

『ありがとうございます。』

 

そういって姉、いや母の桃子さんは去った。問題は…

 

なのは『長谷川君、夕食?』

 

そう、目の前にピョコンと座る高町なのはもとい将来の魔王さまである。

 

『あぁ。今日はここで済ませようと思ってな。』

 

なのは『いいの?お母さんとか心配しない?』

 

あぁ、知らないんだったな。

教える?教えない?

 

『俺に両親はいない…。』

 

結果、教えた。

隠した所でどうにもならない。それに、いつかは知られてしまうことだと思うから。

 

なのは『…えっ?』

 

沈黙…お約束か?

 

翔太SIDEout

 

 

なのは『…えっ?』

 

翔太『今日は買い物を忘れたから、ここで済ませる。』

 

翔太は普通に話すが、聞いているなのははどう反応していいのか分からないでいる。

 

なのは『その…ごめんなさい。』

 

翔太『謝るな。もう慣れた…いただきます。』

 

少しの間があき、なのはが勢いよく立ち上がり口を開く。

 

なのは『いつから…?』

 

翔太『…ん?』

 

翔太は食べる手を止めてなのはを見る。

 

なのは『いつから…居ないの?』

 

翔太『…三年前だ。』

 

答えるしか無い。そんなに泣きそうな顔をされては流石の翔太も答えずにはいられない。

 

なのは『寂しくないの…?』

 

翔太『最初は寂しかったが、今はなんとか生きてる。いつまでも引きずってちゃ、仕方がないからな。』

 

なのは『その…あのっ…。』

 

翔太『もういい。』

 

なのは『…。』

 

一生懸命なにか言葉を探すなのは。

しかし、翔太の一言で素直に話すのを止めた。

翔太は手に持つフォークを置き、一度息を整える。

 

翔太『無理に話そうとするな。』

 

なのは『でも…。』

 

翔太『大丈夫だ…。』

 

二人の周りに暗い雰囲気が漂う。それを破ったのは厨房から出てきた桃子だった。

 

桃子『あら、どうしたの?暗い顔して…。』

 

翔太『何でもありません。』

 

翔太はそう言うが…

 

なのは『お母さん…。』

 

桃子『ん?』

 

なのは『長谷川君…両親がいないって…。』

 

桃子『えっ!?』

 

翔太『ちょ、高町…はぁ。』

 

翔太は大きくため息を吐く。面倒嫌いの翔太にしてみれば、余計なことだ。

 

桃子『本当なの?翔太君。』

 

翔太『…はい。』

 

そう答えるしかない。この雰囲気では仕方ない。

 

桃子『…。』

 

なのは『…。』

 

翔太『すみません、暗くしてしまって…俺は帰ります。』

 

翔太は席を立つ。しかし誰かに制服の袖を掴まれた。

 

翔太『…何ですか?』

 

桃子『家に帰ったら、誰か居るの?』

 

翔太『居ませんが…。』

 

桃子『なら、泊まっていきなさい。』

 

翔太『…は?』

 

桃子の突然の言葉に驚く翔太。その直後、桃子は翔太を優しく抱きしめた。

 

翔太『っ!?』

 

瞬間、翔太に電撃が走る。

忘れかけていた感覚。抱きしめられた時の安心感と温もりを、翔太は三年ぶりに味わう。

 

翔太『…母…さん。』

 

翔太の目から大粒の涙が溢れる。桃子は涙ぐみながらも笑顔で翔太を撫でる。

 

桃子『一日だけでいいから…ね?』

 

翔太『…はいっ。』

 

翔太はこの日、高町家に泊まることにした。

 

翔太『す、すみません。服が…。』

 

桃子『ふふっ、いいから顔を洗ってきなさい。』

 

翔太『はい。』

 

桃子に言われ、翔太は手洗いに歩いて行った。

 

桃子『…なのは。』

 

なのは『ん?』

 

桃子『彼…とてもいい子ね。』

 

なのは『今日初めて話したんだ。すずかちゃんと仲が良くて、一緒に帰ろうって誘ったんだけど…隼人君がね。』

 

桃子『隼人君はちょっと変わっているものね。』

 

桃子は苦笑い。なのはも同じた。

 

なのは『すずかちゃんから色々と話を聞いたら、とてもいい人なんだよ…長谷川君。』

 

桃子『そうなの…。』

 

桃子の目は母親の目…とても柔らかい目をしていた。

その後、洗面を済ませた翔太が二人の元に帰ってきた。

 

翔太『すみません。遅くなって…。』

 

桃子『いいのよ。さぁ、そろそろ閉店ね。貴方ぁ!!』

 

桃子が厨房に向かって叫んだ。すると、一人の男性が厨房から出てきた。

 

???『ん?どうしたんだい桃子。』

 

翔太『っ!?』

 

翔太は出てきた男性から何かを感じ、素早く一歩引く。

 

???『…その子は?』

 

桃子『今日一日だけ、うちに泊まらせることにしたの。なのはと同じクラスの長谷川翔太君。』

 

翔太『長谷川…翔太です。』

 

翔太は警戒を緩めない。それを見た男性は笑顔になる。

 

???『そうか、はじめまして。僕は桃子の夫で、なのはの父である高町士郎だ。よろしくね翔太君。…ところで翔太君。』

 

翔太『はい?』

 

士郎『君は何か武術をやっているかな?』

 

翔太『いえ、特には…ただ、剣術に興味があり、趣味で少々やってはいます。』

 

士郎『そうか。よし、泊まりなさい。』

 

なのは『ありがとうお父さん!!』

 

いや、そこは翔太が喜ぶんだろ?普通。

なんで魔oh…なのはが喜んでるのさ!

 

翔太『ありがとうございます。』

 

翔太は深く頭を下げる。

それと同時に店のドアが開いた。

 

???『父さん、母さん。ただいま。』

 

???『ただいま~!!』

 

桃子『あら恭也に美由紀。おかえりなさい。』

 

入って来たのは、なのはの姉である高町美由紀と兄の高町恭也である。

恐らく学校から帰ってきたのだろう。

 

恭也『ん?誰だその子は…まさか、またなのはを!?』

 

恭也はいきなり木刀を構え、翔太に剣先を向ける。

 

美由紀『恭ちゃん!?』

 

なのは『お兄ちゃん!?』

 

恭也『大丈夫だなのは。お前は俺が守る!!』

 

沈黙…。

 

翔太『あの…またって?』

 

恭也『先日泊まりにきた男が、なのはにやたらとくっついてな。お前もそれが目的なら出ていけ。』

 

翔太『男は…邪魔ですか?』

 

翔太は苦笑いしながら言う。

 

恭也『あぁ、男子は点滴だからな。』

 

あんたも立派な男子だろうに!

どの口がいうんだ!!なんて口が裂けても言えないです、はい。

 

翔太『はぁ…分かりました。それじゃあ失礼しますね。』

 

翔太はそう言って翠屋を出た。

恭也は胸をなでおろすが、そんな恭也の肩を桃子が掴み大声で叫ぶ。

 

桃子『恭也!!』

 

恭也『なに?母さん。』

 

桃子『なんてこと言うの!?』

 

恭也『えっ?』

 

恭也は状況が分からずに驚く。

 

桃子『あの子は、翔太君には両親が居ないのよ!』

 

恭也『えっ!?』

 

桃子『だから今日一日だけでも泊まらないかって、私が誘ったのよ!』

 

美由紀『本当なの?』

 

なのは『うん…三年前に事故で。』

 

士郎『それが本当ならば、三年間も1人で生活していたのか…。』

 

士郎が腕を組み、悲しそうな顔で呟いた。

 

恭也『俺…行ってくる!!』

 

翔太の事情を知った恭也は、拳を強く握りしめ、翠屋を飛び出した。

恭也は暫く走り回り、そして見つけた。一人で夜道を歩く少年を。

 

恭也『翔太!!』

 

翔太『ん?』

 

翔太は振り向く。

そこには今にも倒れそうに息を荒げている恭也がいた。

 

翔太『どうしたんですか?』

 

恭也『ハァッハァッ…泊まっていけっ!!』

 

翔太『は?』

 

恭也『さっきは済まなかった。お前の事情も知らずに勝手に突き放すような言い方をして…。』

 

恭也は頭を下げて言う。

 

翔太『わざわざ追いかけてきたんですか?』

 

恭也『…あぁ。』

 

翔太『…ありがとうございます。俺も今日は泊まりたい気分でしたから。行きましょう。』

 

恭也『あぁ!!』

 

そして、翔太と恭也は軽く会話しながら高町家に戻った。

 

恭也『ただいま。』

 

士郎『おや、帰ったのか。翔太君も済まなかったね。』

 

翔太『いえ、自分が勝手に出て行ったんです。なので、謝らないでください。』

 

士郎『よくできた子だね。』

 

翔太『いえ。恭也さんもすみませんでした。』

 

恭也『いや、なんだ。お前は神崎とは違っていい奴そうだからな。こちらこそ、済まなかった。』

 

男三人は笑顔で話す。

 

なのは『あ、翔太君!!』

 

翔太『高町か。』

 

なのは『よかった、帰ってこないかと思ったから…。』

 

なのははそう言いながら俯く。

 

翔太『別に学校でも会えるだろ。』

 

なのは『そうじゃないよ!!』

 

翔太『…なんなんだ?』

 

桃子『あら、帰ったのね。お風呂湧いてるから入っていいわよ。』

 

桃子が現れた。野生ではない。

これで高町家メンバーコンプリート…って、コレクションじゃない!!

 

翔太『分かりました。何から何までありがとうございます。先に使わせてもらいます。』

 

そう言って翔太は風呂に向かった。

翔太が風呂に入っている間、高町家は夕食の時間。

 

桃子『なのはの友達が翔太君で良かったわ。』

 

士郎『そうだな…彼はとても強い。特に心がね。』

 

美由紀『なのはのお婿さんに来てもらえば?』

 

なのは『ふぇっ////』

 

美由紀『あはは、顔赤くなってる。可愛い♪』

 

なのは『もぉ、お姉ちゃん!!』

 

恭也『俺は許す。翔太ならきっと任せられるからな。』

 

美由紀『珍しいね…明日は嵐かな?』

 

恭也『う、うるさい!!』

 

美由紀『ふふっ。』

 

士郎『まぁ、まだ小学生だ。頑張るんだよなのは。』

 

なのは『みんな酷いよ。翔太君とはそんな関係じゃ…。』

 

美由紀『でも、名前で呼んでるじゃん。』

 

なのは『へっ?…あれ?』

 

桃子『ふふっ、無意識ね。』

 

なのは『…////』

 

なのははダルマのように真っ赤になる。そこへ…。

 

翔太『…あの。』

 

張本人登場。

 

桃子『気持ちよかった?』

 

翔太『はい。次、どうぞ。』

 

桃子『ふふっ、ありがとう。恭也のお下がり残しておいて正解ね。ピッタリじゃない。』

 

翔太『はい。恭也さん、ありがとうございます。』

 

恭也『あぁ、それにしても本当にピッタリだな。』

 

それから話も弾み、気づけば夜も深まっていた。

 

桃子『さてと、もう遅いし翔太君も眠たいでしょ?』

 

翔太『実は…眠たいです。』

 

桃子『そうよね。なのは!!』

 

桃子はなのはを呼ぶ。なのはは階段から勢いよく降りて来て、翔太の手を掴むと、再び階段を上がって行く。

 

なのは『お母さん、おやすみなさい。』

 

桃子『ふふっ、おやすみなさい。』

 

翔太『…おやすみなさい。』

 

翔太はなのはによって部屋に入った。

 

翔太『ここは…?』

 

なのは『私の部屋。空き部屋が無いから今日はここで寝てもらえるかな?』

 

翔太『あぁ。寝られるならどこでもいい。』

 

なのは『そっか、じゃあ寝よっ!!』

 

なのははベッドに入り、少しのスペースを空けて翔太を見る。

 

翔太『待て。俺は床でいい…。』

 

なのは『だ、ダメだよ!!翔太君が風邪引いちゃう…。』

 

なのはは涙目になりながら俯く。

反則だよね、恐るべし小学生!!

 

翔太『高町…はぁ。』

 

翔太はため息を吐きながら空いたスペースに体を入れる。

 

翔太『今日だけだ。』

 

なのは『うん♪』

 

なのはは勢いよく翔太に抱きつく。無意識だったのか、すぐに顔を赤くしながら離れる。

 

なのは『ご、ごめんなさい////』

 

翔太『忘れるな。俺は男、高町は女だ。』

 

なのは『はい。』

 

長谷川先生による生活指導が入りました。

それから二人は眠りについたとさ。

 

朝の6時30分。いつもの起床時間に目を覚ました翔太。周りを見渡すとなのはがまだ眠っている。起こすのも悪いので一人でリビングへ向かう。

 

翔太『おはようございます。』

 

桃子『あら、おはよう。早いのね。』

 

翔太『いつもこの時間に起きますから。』

 

桃子『そうなの…今朝ごはん作るからね。悪いんだけど、なのはを起こしてもらえないかしら?』

 

翔太『分かりました。』

 

そう言って翔太はなのはの部屋に向かった。

 

翔太『高町、起きろ。』

 

なのは『んぅ~…。』

 

肩を揺らしても起きない。

 

翔太『桃子さんが朝食を作ってる。早く起きろ。』

 

なのは『もうちょっとだけ~…。』

 

そう言ってなのはは翔太の首に手を回し、抱き寄せた。

 

翔太『お、おい…高町。』

 

なのは『…うにゃ?』

 

ようやくなのはが目を覚ました。なのはは一瞬意識がなくなったように凍りつくが、我にかえり顔を赤くする。

 

なのは『しょ、翔太君!?////』

 

なのはは慌てて手を離す。翔太は首を押さえながら苦笑いしている。

 

翔太『朝食だ…先に行くぞ。』

 

そう言って翔太は部屋を出て行った。

 

なのはSIDE

 

私は昨日、同じクラスの翔太君と一緒に寝ました。少し恥ずかしかったけれど、とても暖かい気持ちになりました。

そして朝、休日なだけあって私は少し長く寝ています。

すると誰かが私を揺すりました。

 

???『…ち…きろ。』

 

何て言ってるのかな?

私は寝たいので寝返りをうつ。

 

???『桃子さん…てる。…く…きろ。』

 

早く起きろ?

ん~、でも寝たいし…

 

『もうちょっとだけ~…。』

 

私は声の主を抱き寄せてしまいます。

 

???『お、おい…高町。』

 

『…うにゃ?』

 

え?

聞き覚えのある声…家族の誰でもない、それは…

 

『しょ、翔太君!?////』

 

そう。私は翔太君を抱き寄せていました。慌てて手を離すがドキドキが治まりません。

どうしよぉ、変な声出しちゃった…。

 

翔太『朝食だ…先に行くぞ。』

 

翔太君はそう言って部屋を出て行きました。

恥ずかしかったけど…翔太君と居ると安心して、暖かくなる。なんだか私は彼が近くに居て欲しいと望んでいる。同時に、彼の傍に居てあげたいと強く思う。これって…。

 

なのはSIDEout

 

それから翔太は朝練から帰った士郎、恭也と美由紀に挨拶をした。みんなで朝食を食べることになり、今はテーブルを高町家+翔太の6人で囲んでいる。

 

桃子『さぁ、沢山食べてね。』

 

翔太『…いただきます。』

 

翔太はそう言ってスクランブルエッグに手を伸ばす。

 

翔太『…美味しい。』

 

桃子『ふふっ、ありがとう。』

 

桃子万歳。すると…

 

士郎『翔太君、しばらくうちに居ないか?』

 

士郎が言い、周りも納得済みといった顔をする。

 

翔太『いえ、俺も都合があるので…。』

 

士郎『そうか…仕方ないな。』

 

桃子『何かあったら相談に乗るからね。』

 

恭也『お前は信用できる。何かあれば手を貸そう。』

 

美由紀『恭ちゃん、素直じゃないな。』

 

恭也『んなっ、美由紀!!』

 

なのは『にゃはは…でも、本当に大丈夫?』

 

なのはが心配そうに翔太を見る。

 

翔太『あぁ。大丈夫だ…心配ない。』

 

なのは『…じゃ、じゃあ連絡先交換しよ!!』

 

なのはは走って部屋に行き、携帯を持って帰ってきた。

 

翔太『…ほら。』

 

翔太は赤外線送信する。

 

なのは『うん…あ、来た♪』

 

なのはは大喜び。続いて翔太もなのはの連絡先を受け取る。

それから朝食を終え、翔太は帰るために準備をした。

 

なのは『また後で連絡するね♪』

 

翔太『あぁ。それじゃあ…何から何まで本当にありがとうございました。失礼します。』

 

翔太はそう言って翠屋を出ようとする。

 

なのは『翔太君!!』

 

翔太『ん?』

 

なのは『また明日ね♪』

 

翔太『…あぁ。』

 

翔太は手を振り翠屋を出た。高町一家は笑顔で翔太が帰るのを見送った。

 

ピピピピッ…ピピピピッ…

 

翠屋を出てすぐに翔太の携帯が鳴った。

 

翔太『…早くないか?』

 

翔太はなのはだと思い確認する。

 

翔太『クロノ…?』

 

しかし、それはクロノからの連絡だった。翔太は確認すると通話ボタンを押した。

 

翔太『…もしもし。』

 

クロノ『〈もしもし、翔太か?実は急遽呼び出しがあった。恐らく任務だと思うよ。準備ができたらこちらに来てくれ。〉』

 

翔太『わかった。』

 

内容は出動要請。翔太は人気の無い場所でインフィニットを呼ぶ。

 

翔太『インフィー…。』

 

Infy『Ok.〈はい。〉』

 

翔太『初任務だ。行くぞ…。』

 

Infy『Good luck.〈頑張ってください。〉』

 

翔太『あぁ…転移。』

 

Infy『transfer.〈転移。〉』

 

そして翔太は管理局へと転移した。

 




どうでしたか?
今回は少し長い話でしたね!!
俺も死ぬまでに一度は桃子さんに抱きしめられたいと思っちゃいます(⌒-⌒; )
さて、翔太は無事に任務を終えることができるのか、次回を乞うご期待!!
それではまた次回!!
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