私の報復法~私今、地獄にいます。~ 作:柊 九十九
新キャラの琳丸(女です)は口数の少ないクールな子って感じを
出したかったので、会話に…とか、が多いと思いますがご了承ください。
でわ、どうぞ‼
成香は指定された場所に行った。
『十六夜花魁心中』
という吉原の店のようだった。
成香は戸を叩いた。
「誰かいませんかぁ?」
タッタッタッタ
誰かの足音が聞こえた。
「はいはーい!どちら様?」
ガララ…と誰かが戸を開ける。
「いらっしゃい」
美人な人が出てきた。
「あ、あの…お香さんという人はいらっしゃいますか?」
成香は言った。
「お香は私ですが?」
美人の人が言った。
成香はメモを渡した。
「鬼灯様にここに行けと言われて来ました。」
「まあ、じゃああなたが波多瀬成香さんね」
成香はうなずいた。
「そう…ですけど」
お香は店の中に向かって
「琳丸来なさい」
と言った。
誰かが出てきた。
「琳丸よ」
お香は少女の肩をポンっとたたいた。
「琳丸、ご挨拶は?」
「琳丸です…よろしく…」
琳丸の黒い髪が揺れる。
「あ…よ、よろしくお願いします。」
成香もぺこっと挨拶した。
「成香ちゃん、あなたは誘うより、拷問する方が向いてると思うわ。」
ご…拷問⁉
お香の言葉に成香はビックリした。
「ごご、拷問ですか⁉」
「そうよ、地獄に落ちた亡者を懲らしめるのよ」
お香はにっこり笑った。
だが、その笑顔が成香にとっては怖かった。
「でも私、う、運動音痴だし…」
成香は言う。
「そのために琳丸を呼んだのよ。
琳丸はね、こう見えて、地獄の中でも一番と言っていいほどの金棒使いなのよ。」
金棒使い…?
「つまり、運動神経がいいんですか?」
「そういう事」
お香はまた、にっこり笑う。
「成香…こっち…」
琳丸は武器庫を指差した。
ギイィ…っと扉を開いた。
「鬼によって合う金棒と合わない金棒がある。」
琳丸は手前の金棒を取り出した。
「鬼ではないんですが…」
「これ、持って…」
琳丸は金棒を差し出した。
「は、はい…よいっしょ…んっ重ッ」
意外と金棒は重い。
「これを振り回せるくらいにさせる…」
と言って琳丸は横の金棒を取って、
ブゥンッ‼と頭の上で振り回した。
「す、すごい…」
成香は唖然とした。
でも同時に
「む、無理…ぜぜ絶対無理です‼こここんなのできませんッ」
成香は首を横に振った。
「できない事はない…」
「いやいや、私体育は毎年1なんですよ⁉」
それでも琳丸の目はやれと訴えていた。
「わわ、わかりました…
頑張って努力しますけど、
…3年はかかりますよ?」
成香は口をとんがらせて言った。
「大丈夫。
望むところ…」
琳丸はドヤ顔で言った。
それから本当に3年がたったある日
成香の金棒さばきは大分上手くなっていた。
プルルル…プルルル…
成香宛に一本の電話がかかった。
「はい、衆合地獄。
はい、あ、鬼灯様ですか?
はい、はい、…え?き、今日ですか?
わわ、わかりました。では、19時に。失礼します。」
成香は鬼灯から呼び出された。
今回はコメディー要素を入れたつもりですがどうでしたでしょうか?
次回も張り切って書くので読んで頂けると幸いです。
柊 九十九