if~刹那君は新入生~   作:猫舌

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あけましておめでとうございます!
投稿が遅くなってすみませんでした。
本年もこの作品をよろしくお願いいたします。


第25話

三人称サイド

 

 

訝しんでいるゲオルグに対し、エクセリアと呼ばれた少女は自分の服の右袖を捲くった。そこには龍の翼を模した痣が刻まれていた。それを見たゲオルグはハッとしながら己の右腕を晒す。そこには龍の頭を模した痣があった。

 

 

『アンタもコレが!?』

 

『これゲオルグ!姫様になんて口を!』

 

『姫・・・ええっ!?』

 

『ふふっ。お気になさらず、ね?』

 

 

驚くゲオルグにエクセリアは微笑む。そして真剣な表情になって説明を進めた。

 

 

『この痣は伝説の赤き龍に選ばれた《シグナー》の証です』

 

『シグナー・・・?』

 

 

聞き覚えのない言葉にゲオルグは首を傾げる。その横で長老は震えていた。

 

 

『まさかゲオルグがシグナー・・・』

 

『長老、知ってるのか?』

 

『うむ。儂も噂に聞いた程度じゃが、何百何千年と昔から存在する最古の龍である赤き龍に選ばれた戦士の事じゃ』

 

『最古の龍・・・ソレは凄い』

 

 

長老の説明にゲオルグはキラキラと目を輝かせる。そしてそれにエクセリアが続いた。

 

 

『そう。貴方は私達と同じ選ばれた戦士なのです。そして今、世界は脅威に包まれようとしています』

 

『脅威?』

 

『《闇》、と言う単語に御存じは?』

 

『ええ、一応知ってます。私達の島の一部も被害にあっていますから』

 

 

闇に浸食され、島の一部が怪物の巣窟と鳴り果てている事を知っているゲオルグは歯噛みする。

 

 

『私達シグナーはその闇と戦う使命があるのです』

 

『私達が闇と・・・!?』

 

『はい。ですから、私と共に来て欲しいのです。竜の国へ』

 

 

エクセリアはゲオルグを穴が開きそうな目で見つめる。ゲオルグは暫く考え、答えを出した。

 

 

『分かりました。私でよければ協力しましょう』

 

『ありがとうございます!』

 

『よいのかゲオルグ?』

 

『私が行って、この島から闇が消えるのであれば』

 

 

こうしてゲオルグはエクセリアと共に竜の国へと向かった・・・。

 

 

~竜の国~

 

 

『此処が今日から貴方の暮らす兵舎です』

 

『じ、自室より大きいだと・・・』

 

 

王宮の中にある一室に通されたゲオルグは呆然とする。外では同じくカグツチも竜舎の広さに驚いていた。

そんなゲオルグにエクセリアは言う。

 

 

『これから他のシグナー達と会ってもらいたいので、荷物を置いてから付いて来てもらえますか?』

 

『はい。それと、あまり固くならずに話してください』

 

『そう?なら、お言葉に甘えるわ』

 

 

ゲオルグは荷物を置いて、エクセリアに付いて行く。辿り着いた先は、大きな円卓のある部屋だった。そこに二人の人物が座っている。

 

 

『姫様、彼が?』

 

『ええ。さあ、自己紹介を』

 

 

エクセリアの声に、二人が反応する。

 

 

『僕はセルジュ。この通り、龍の腕の痣を持つ者さ』

 

『アタシはモニカ。痣は無いけど皆のサポートだ』

 

『ゲオルグだ。よろしく頼む』

 

 

挨拶を終えると、ゲオルグは疑問が湧いた。

 

 

『他にシグナーは居ないのですか?』

 

『シグナーは全てで五人いるの。そして此処には三人。残りの内一人は・・・闇に』

 

『なんだって!?』

 

『彼の名はレザール。闇の攻撃から私達を庇って・・・』

 

『そんな・・・あと一人は?』

 

 

ゲオルグの言葉にエクセリアは首を横に振った。どうやら見つかっていないらしい。

 

 

『そう、ですか・・・』

 

『でも伝説によればシグナーは引かれ合う運命と言われているわ。きっと私達の前に現れてくれる筈よ』

 

『引かれ合う運命・・・』

 

 

ゲオルグは聞いた言葉を繰り返す。次の瞬間、爆発音と凄まじい振動が全員を襲った。

 

 

『今のは何だ?』

 

『姫様、あれを!』

 

 

窓を開けてモニカが指を向ける。その先には何匹もの魔物を群れとそれを統率する"竜に乗った男"が此方へと向かっていた。

男は此方へ向かって大きな声を上げる。

 

 

『ふはははは!今日こそはこの国を我が軍団で踏み潰してくれようぞ!』

 

『・・・レザール』

 

『彼が・・・もう一人のシグナー』

 

 

黒い竜に乗ったレザールは高笑いしながら向かって来る。エクセリアはゲオルグ達に告げた。

 

 

『行きましょう。このままではこの国の人と竜が襲われてしまいます!』

 

『『『はい!』』』

 

『それとゲオルグにはコレを』

 

『時計、ですか?』

 

 

ゲオルグに手渡されたのは、時計の様な形をした道具とメダルだった。メダルは無地だ。

 

 

『それは《Dチェンジャー》。私達が戦う為に必要なアイテム』

 

『一体何につk『話は後よ!今は急がないと!』ま、待ってください!』

 

 

エクセリアに急かされて外へと走る。途中でカグツチ達と合流し、背中に乗って敵軍へと突っ込む。

敵陣の中心に降り立ったゲオルグ達に相手は止まった。

 

 

『ククク・・・来たな、シグナー』

 

『レザール、今日こそは貴方を取り戻します!』

 

『俺を取り戻すだと?やってみるが良い!』

 

『行くわよ、皆!』

 

『『おう!』』

 

『ど、どうすれば!?』

 

 

一人困惑するゲオルグの横で小型の銃を構えるモニカ。セルジュとエクセリアはDチェンジャーを取り出して左腕に装着する。そして自分達の竜の姿が刻まれたメダルを取り出してDチェンジャーにセットする。

 

 

『『《ライド・オン》』』

 

 

掛け声と共に、二人の姿が変わる。エクセリアは雪の様に純白の戦闘スーツに、セルジュは海の様に青い戦闘スーツへと姿を変えた。

二人は相手を睨みながら名乗りを上げる。

 

 

『----水の騎竜!《Dブルー》!』

 

『----氷の騎竜!《Dホワイト》!』

 

『へ、変身した!?』

 

『さあ、貴方の番よゲオルグ!』

 

『私にも出来るのか・・・?』

 

 

そう思いながらもゲオルグは無意識に無地のメダルをカグツチに向けるするとメダルにカグツチの姿が刻まれる。

それを見てゲオルグは覚悟を決めた表情でエクセリア達の真似をする。

 

 

『カグツチ、私に力を貸してくれ!』

 

『よかろう!あの様な塵芥なぞ燃やしつくしてくれる!』

 

『行くぞ!《ライド・オン》!』

 

 

----GRAAAAAAAAAA!

 

 

ゲオルグがDチェンジャーを起動した瞬間、巨大な深紅の龍が現れる。そして一際大きな方向を上げて不思議な光をゲオルグへ照射した。

するとゲオルグの服装が炎の様に赤い戦闘スーツへと変わる。

 

 

『赤き龍が何故此処に・・・!?』

 

『あれが赤き龍・・・』

 

 

姿を変えたゲオルグを見届けた赤き龍は再び大声を上げて消えて行った。ゲオルグは自分の奥底から湧き出る力と、パートナーのカグツチの心を感じていた。

そして自分も同じように名乗りを上げる。

 

 

『----炎の騎竜!《Dレッド》!』

 

 

次の瞬間、ゲオルグの後ろで炎が撒き上がる。それによって、魔物達に大きな威圧感を与えていた。

エクセリアとセルジュと共にカグツチに乗ったゲオルグ達は魔物達へと立ち向かって行く。こうしてシグナーと闇による戦闘が始まった。

 

 

『うおおおおおお!焼き尽くせ、カグツチ!』

 

『任せろ!』

 

 

カグツチの口から巨大な火球が放たれ、魔物達が一斉に炎の海へと沈んで行く。それでも魔物の数は多く、空からは巨大なガルーダ種が飛行していた。

そしてゲオルグは腰に装着されている銃を抜いてガルーダへ放つ。

 

 

『喰らえ!《Dシューター》!』

 

 

炎の弾丸が発射され、ガルーダを撃ち落とす。ゲオルグの攻撃に魔物達は防戦一方であった。

エクセリアも相棒であるラピュセルと共に敵陣を突き進む。

 

 

『ラピュセル!』

 

『・・・!』

 

 

ラピュセルの口から放出される冷凍光線によって魔物は一斉に凍り付く。そこへエクセリアはすかさずDシューターを変形させて剣の形にする。

 

 

『《Dブレード》!ていっ!』

 

 

氷漬けにされた魔物は真っ二つにされ、その姿を消失させる。

また、離れた場所ではセルジュが相棒のマクリルに乗って何処からともなく現れた大量の水の上を滑る様に移動していた。水竜であるマクリルは水中を移動するだけでなく、水上の移動もお手の物だ。

だが、魔物の数も段々と増えて行った。

 

 

『流石に劣勢かな?仕方ない・・・《竜槍顕現》!』

 

 

セルジュの手にマクリルの力が込められた専用の槍が握られる。そして槍を回転させて水を巻き上げる。そして魔物達へと叩き付けた。

 

 

『《オーシャンブラスト》!』

 

 

激流に呑まれた魔物達は一瞬で倒された。全滅した魔物達に舌打ちしたレザールが逃げようとするが、ゲオルグが周り込んで止める。

 

 

『行かせるかぁ!』

 

『チィッ!邪魔だ!』

 

『貴方もシグナーであったのなら分かる筈だ!竜の、人の心が!こんな事をしては駄目だ!』

 

『黙れ黙れ黙れぇ!』

 

『ぐあ!?』

 

『ゲオルグ!』

 

 

レザールに競り負けたゲオルグをエクセリアが支える。レザールは苦しそうに呻きながらも空の彼方へと飛んで行く。

 

 

『Dレッド・・・貴様は俺が倒す!』

 

『レザール・・・』

 

 

レザールの消えた方向へエクセリアは視線を向けた。こうしてゲオルグの初陣は終了したのだった・・・。

 

 

----こうして彼等は勝利を収めた。

----だがこれは始まりにしかすぎない。

 

----彼等の戦いは、始まったばかりだ。

 

----to be continued...

 

 

そしてエンディングが始まり、ゲオルグ達と竜がダンスを踊りながら歌う。そしてエンディングは終わり、次回予告へと入った。

 

 

----次回!騎竜戦隊D5!

 

 

『奴は・・・俺の手で!』

 

『彼は・・・私が取り戻します!』

 

『負けないで、ゲオルグ!』

 

『俺は・・・俺は!』

 

『《Dブラック》!』

 

 

----第2話 《復活の黒》!

 

 

こうして第1話は終わった・・・。

 

 

三人称サイド終了

 

 

セツナサイド

 

 

「ヤッバイ遅れた!」

 

「時間を忘れて寝ていたな、我ら」

 

「疲れてたし、仕方無いだろ」

 

 

遅刻した僕は猛ダッシュで会議室へと向かう。それはもう、相手ターンにシンクロ召喚するレベルの速さで。

そして会議室に着いて、入る。

 

 

「遅くなりました・・・」

 

「ああ、セツナ殿。もう大丈夫なのか?」

 

「お陰さまで。寝不足分は取り返しました」

 

「そうか。編集した映像を見させてもらった」

 

「どうでした?何か可笑しな所はありましたか?」

 

 

僕の言葉にゲオルグさん達は笑顔で返す。

 

 

「いや、良いと思う」

 

「はい。私も自分が映るのは恥ずかしいですが、良い出来だと思います」

 

「そうだね。これなら結構良い評価が貰えるんじゃないかな?」

 

「アタシもそう思う」

 

「そうですか・・・良かった」

 

 

こうして、竜の国の新たなイメージアップ作戦がスタートした。

 

 

セツナサイド終了




おまけ:~セツナにあの演技をさせてみた~


セツナ「・・・ごめんね。こんな所に呼び出して・・・」

シロ「・・・♪」

セツナ「・・・急にこんな事、困るかもしれないけど・・・」

シロ「・・・(汗」

セツナ「貴方の事を、何時も見ていました。----貴方が好きです」

シロ「・・・!」

セツナ「良ければ、これからもずっと、一緒にいてください」





セツナ「----永遠に」

シロ「・・・♪」





キャトラ「ハイカーット!」

セツナ「これ僕やる意味あるの?」

キャトラ「あるわよ勿論!アンタの演技力は目を見張るものがあるわ!」

セツナ「どうも。それで、アレはどうするの?」


~少し先~


アイリス「シロ?どうしてデレデレしたのかな?かな?」

シロ「・・・!(汗」

アイリス「フフッ・・・フフフフフ!」


キャトラ「oh・・・」


おまけのおまけ:~録音してました~


《セツナの演技の録音の購入者の皆様のお声》


ルーンナイトのEさん
[これを買ってから眠れない夜が無くなりました。毎晩聞きながら彼のハンカチを嗅いでいます]


ピアニストのTさん
[演奏前に聞くと最高の音を奏でる事が出来ます。この演技を現実でしてもらう事が現在の目標です]


庭師のFさん
[ピロートークver.はまだですか?]


お団子売りのTさん
[ムラムラします]


アンドロイドのSさん
[ムラムラします]
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