コヨミ「セツナにーにはわたしの旦那さんだよ!」
ヒナ「ぴよ・・・パパは・・・ヒナの」
セオリ「セツナはんはウチの旦那様になってもらうんや」
エクル「セツナはエクルの旦那さんだよー!」
~物影~
エル「ロリの魔の手が・・・」ワナワナ
セツナサイド
体も全快し、食事も摂った僕達は街へと出る。昨日同様ドンチャン騒ぎの中を歩く。歩くのだが・・・。
「えへへ♪」
「動きにくい・・・」
アリエッタがさっきから僕に腕を絡ませて来て楽じゃない。キャトラやエリスには溜息を吐かれ、ウィズにはニヤニヤと笑われ、クロは苦笑したまま何もしない。
誰か助けてくれても良いと思います。五分後、説得の末離れてくれたアリエッタに溜息を吐く。
朝からドッと疲れた・・・。暫くすると、アリエッタやエリスは自分の目に入った屋台へ勝手に行ってしまう。この子達ゴーイングマイウェイだな。ウィズ達やキャトラまで居なくなり、近くのベンチにでも腰掛けようと一人歩き出す。
そんな中歩いていると、見知った顔を見かけたので声を掛ける。
「お~い、レナ。おはよう」
「あ、セツナ君!何で昨日何処か行っちゃったのよ!?」
「・・・あ」
「忘れてたのね・・・」
「正直言ってゴメン」
即効でレナに謝る。ヤバい、忘れてた。
「それで、帰っちゃった理由は?」
「えっと・・・実は」
僕は直死の魔眼の事を少し掻い摘んで説明した。レナは話を聞くと僕を心配してくれた。良い子だな・・・。
「じゃあもう平気なのね?」
「うん。そっちは決着付いたの?」
「残念ながら無理だったわ」
「あー・・・じゃあ、今やる?」
「良いの!?」
「うん。元々はレナと戦う約束だったし、昨日のお詫びも兼ねてさ」
「やりましょう!今すぐやりましょう!」
「はいはい。ちょっと待っててね」
僕はレナから離れて指輪に魔力を込める。次の瞬間、僕の服は赤と黒の戦闘服に変わった。コネクトを使って、剣を取り出し構える。その様子をレナはボーっとしながら見つめていた。
「どうしたのレナ?」
「・・・あっ!ゴメン、初めて見る魔法だったから」
「そう?魔法を衣服にするだけだよ?」
「発想は簡単だけど、魔法陣を組んだりするのは難しいでしょ」
「えっ?簡単だよね?」
「えっ?」
「「えっ?」」
レナの言葉に僕は首を傾げ、レナもまたポカンとなる。僕は両手に魔力を集めてレナに説明をする事にした。
「だって魔法陣を組むのってこうすれば良いんでしょ?」
「あ、あの・・・そのスピードで普通組めないから。しかもそれ威力ヤバいわよね?」
「またまた~。こんなの初歩中の初歩でしょ」
「ファッ!?」
「なんで驚くのさ・・・」
「あのね、魔法陣を組むのは本当に才能のある人じゃない限り何十人も必要になるのよ?」
「え、僕の魔法基本的に自分で創ったんだけど」
「待って。じゃあ私は一瞬で魔法陣一人で組んじゃう子と戦おうとしてたの?」
構える僕にレナがブツブツと独り言を言い始めた。暫くして、レナは吹っ切れた表情で魔法陣を組み始める。
「相手がどうであれ、退くわけには行かないわ!行くわよ!」
「うん!いざ尋常に・・・」
「「勝負!」」
こうして僕とレナの戦いが幕を開けた。
開始早々、レナから巨大な魔力弾が放たれる。僕はそれを剣で斬り伏せる。すると次々に魔力弾が発射される。なんだ、レナもその才能のある人じゃないか。
関心しながら魔力弾を斬り続ける。
「やっぱり効かないか・・・。でも、剣を使うのなら距離を取る私の勝ちよ!」
「それはどうか・・・な!」
僕は魔力弾を避けて剣に魔力を込める。すると剣の切っ先から少しの部分が変形し、銃に変形した。僕は銃口をレナに向けて引き金を引いた。
放たれた数発の炎の塊がレナへと迫る。
「嘘でしょ!?きゃっ!」
「誰が剣だけなんて言った?まだまだ行くよ!」
僕はレナへと駆け出しながら銃を乱射する。レナは回避に集中している所為か、魔法を使えない様だ。僕は左手の指輪に魔力を込めて、叫ぶ。
「----《ウォーター》!」
次の瞬間、僕の戦闘服が赤と黒の二色から、青と黒の二色へと変わる。そして放たれる銃弾も、火球から高密度で発射される水流へと変わった。
「なによそれぇ!?」
「僕のこの魔法は四つの属性を特徴とした姿になれるのさ!」
「反則級でしょ!」
「そんな事ないさ。《リキッド》!」
右手の指輪に魔力を込めると、僕の体が透明の液体へと変わる。流動態へ変わった僕は、頭の中で動きのイメージを浮かばせると体がそれに従って動き出す。レナの体に巻き付いて動きを封じる。リキッドの魔法を解除すると、僕の体はレナにキャメルクラッチを掛けた状態になっていた。
レナは顔を青くしながらタップしていたので離れる。
「けほっ・・・わ、私の負けね」
「えー、もう終わり?」
「流動態ってもうチートでしょ」
「前に魔法の基礎教えてくれた人にも[もうこの子一人で良いんじゃないか]って言われたよ」
「激しく同意するわ・・・」
そう言って呼吸を整えたレナが立ち上がる。僕も魔法を解除して王の財宝からエリクサーを取り出してレナに渡す。
「ナニコレ?」
「回復薬だよ。傷も体力も回復する優れものさ」
「ありがたくいただくわね。こくっ・・・美味しい!」
「回復薬が美味しいって贅沢だよね~」
「本当よ。普通のなんて苦い草の味しかしないし」
「そうだね。それは世界に10個もないらしいから美味しさも頷けるね!」
「・・・今なんと?」
「美味しさも頷けるね?」
「そのすぐ前よ」
「世界に10個もない?」
「そう!それよ!10個もない!?」
そう言ってレナは慌て出す。確かに最初に王の財宝の中を確認したら3個しか無かったけど、能力で持ち物を複製したらエリクサーいっぱいになったんだよね。ストックはあと数万はあるかな。
「こ、これ売ったら幾らになるのかしら・・・?」
「昔知り合いに聞いたらそれ一滴で屋敷が建つってさ」
「や、屋敷・・・」
レナは再び顔を青くしてその場に尻もちを付いた。なにやってるんだこの子は・・・。
「何をそんなに驚いてるのさ」
「あ、貴方もこんな高級品ポンポン人に渡さないの!」
「僕だって渡す人は選ぶさ。レナは僕の友達だから渡したんだ」
「そ、そっか・・・」
僕の言葉にレナはモジモジし始める。忙しい子だな・・・。そう思っていると、周りから大歓声が聞こえて来た。何時の間にか人が集まっていた様で、街の人達が楽しそうにしている。
「カッコ良かったぜ魔道士様!」
「あのレナ・イラプションを簡単にやっつけちまった!」
「あの人凄く可愛い!」
「猫みたいな娘ね~♡」
「瑠璃!?何故瑠璃が此処に!?」
「彼女は、瑠璃では無い・・・」
「ブックス!」
「ハルトオォォォォ!」
「関係無く叫ぶ兄さんは嫌いだ・・・」
・・・後半関係無い次元の方々が混じっていた気がするが、僕はレナと取り敢えずその場を離れる。歩いている間、店の人から色々貰いながらも人気の無いベンチに座る。人混みが好きじゃない僕はかなりの疲労感を感じていた。
「だ、大丈夫セツナ君?」
「ん。平気だよ。あー疲れた」
「私も疲れちゃったよ」
「あ、さっき貰ったリンゴ食べない?」
「貰うわ」
二人で逃げる途中貰ったリンゴに齧りつく。リンゴの固さ特有の良い音がした後に、甘みの強い果汁が大量に口の中を駆け抜ける。
「これ凄く美味しい!」
「そうだね。僕の居た所でもこんなの無かったよ」
「私も初めて食べたわ」
「じゃあもっと美味しい食べ方をしよう」
僕はもう一つリンゴを取り出して、指に魔力を集めて小さなナイフの様な形にしてから芯と種を繰り抜く。そしてナイフの形からドリルの様な形へと変形させてから繰り抜いた穴に入れて、ゆっくりと回転させる。そして氷属性の魔力を流しながらドリルを回転させ続けて数分、リンゴの中身はキンキンに冷えたシャーベットになっていた。
リンゴの上の部分を斬って、何故か貰っていたスプーンと一緒にレナに渡す。
「はい、召し上がれ」
「なにこれ!果物を凍らせて食べるなんて・・・」
「あまりそう言う文化は無いよね。ま、食べてみてよ」
「いただきます。はむっ・・・おいひいっ!」
「良かった。でも急いで食べ過ぎると・・・」
「あ、頭がキーンって・・・!」
「遅かったか・・・」
案の定レナは頭を押さえていた。そして頭痛が収まったと同時に無我夢中でスプーンを動かす。余程気に入った様だ。良い食べっぷりだ。僕も作り甲斐があるよ・・・。
レナも食べ終わり、二人でゆったりと空を見上げる。雲一つ無い青空に時々鳥の群れが横断して行くのをボーっと見る。
「なんか空なんて見たの久しぶりかも・・・」
「そっか・・・こうやって何も考えずに空を見てると凄く落ち着くんだ」
「それ分かるかも。なんか焦ってた自分が馬鹿に見えそう」
「今日はもうこうしてよっか・・・」
「そうだね~。あ、セツナ君こっちおいで」
「うん?」
レナに近付くと、優しく頭を抱えられて膝へと導かれる。そしてレナは僕の頭を撫で始めた。
「あの、何故に膝枕?」
「ん~?セツナ君の髪の毛触り心地良さそうだなって思って」
「だからってコレする必要あるかな?」
「私だけ楽しませてもらうのはなんか悪いし、ギブ&テイクみたいな?」
「何処が対等なのか分からないよ。あ、このまま寝ても良い?」
「良いよ。おやすみ~」
「レナって意外と撫でるの上手い・・・」
レナの撫でテクもあってか、僕の意識はあっと言う間に沈んで行った・・・。
セツナサイド終了
ツキミ当たらねぇ(血涙)
十連二回でミゼリコルデとメリド、クロード、ザックにネモって微妙すぎる・・・。