十連三回引いて、ハルカ三人とか・・・。
で、でもFGOではイスカンダルさん来たし・・・。
そっちに運持ってかれたな(血涙)
セツナサイド
ボロボロで授業を受けた放課後、僕は一枚の紙を見ながら校舎をゆっくりと歩いていた。その手に握られた紙には"入部届"と書かれている。
「部活ね・・・何にしようか」
前世も通して、部活動なんて日常的な物に一切触れていなかった僕は入部届と睨めっこしながら考える。ソウマ先輩は見学しながら決めると良いって言ってたけどどうしようか・・・。
そう考えていると、ある教室の前に着いた。
「裁縫部か・・・ちょっと覗いて行こう」
ノックしてから失礼しますと声を掛ける。中からの返事を確認して、中へ入る。そこには赤い髪の少年と銀髪の少女。そして白い猫が居た。
彼らは先輩なのだとすぐに分かった。彼らも入学説明の資料に載っていた。
「もしかして、部員希望の子?」
「いえ、まだ決まって無くて。取り敢えず見学から始めようと・・・」
「大歓迎よ。私は《アイリス》。この部活の部長をしているの」
「セツナ・キサラギと言います。セツナで構いません」
「よろしくね、セツナ"ちゃん"」
アイリス先輩の言葉に僕は固まる。何で皆僕の制服が男物なのに女って間違えるのかな・・・?そこのところ教えてくださいよ。今すぐ宝具の真作ぶち込みますから。
「僕は男です。断じて女子ではありません」
「えっ!?ご、ごめんなさい!」
「・・・もう良いです。それで、そちらの方は?」
「・・・♪」
「あ、《シロ》先輩ですね。初めまして」
彼は喋らないと言うより、声が小さい様だ。小さな唇の動きを見ると、なんとなく言っている事が分かる。冗談で、最初は『俺の名前は、フランシスコザb』と言っていた。
この世界にもいたのかザビエル・・・。
そんな事を考えていると、足元から声がした。
「そして私はこの部活のマスコット、《キャトラ》よ!」
「・・・シロ先輩、僕の目には可愛らしい猫が喋っている幻覚が見えるのですが」
「・・・(汗」
シロ先輩は苦笑しながら、『これは現実だ』と言った。もう驚かない。熊が喋るもんね・・・猫も喋るか。そっかそっか・・・
「んな訳あるかぁ!?」
「い、いきなり叫ばないでよ!」
「あ、すみません」
キャトラに怒られ、僕は思わず謝る。まあ、僕が全面的に悪いんだけどさ。
「それじゃあ、試しに何か作ってみる?」
「はい。裁縫なら多少出来ます」
「なら縫いぐるみを作りましょう。布とかはそこにある物を自由に使って良いわよ」
「ありがとうございます」
渡された道具を使い、チクチクと裁縫を始める事にした・・・。
~数十分後~
「では、自分はこれで」
「え、ええ。さよなら」
「はい、失礼します」
僕は縫いぐるみを作った後、先輩方に頭を下げて部屋を出る。僕の作った縫いぐるみを見て、皆が頬を引き攣らせていた。そんなに変だったかな?中々良い出来だと思ったんだけど・・・。
僕は再び校舎を周り始めた。
~グラウンド~
「オーララ!新入生でござるね!」
「えっと、此処は何の部活ですか?」
「此処はラクロス部でござる!拙者は《フラン》でござる!」
「せ、セツナ・キサラギです」
何故この学校は個性的な人が多いんだろうか。一種の人間サーカスだよコレ。僕もその一人だけどさ。
「それで、セツナ殿は何故男子の制服を着てるでござるか?」
「それは僕が男だからです」
「・・・嘘でござろう?」
「本当です。嘘ついてどうするんですか?」
「・・・自信無くすでござるよ」
「なんで落ち込んでるんですか?」
フラン先輩は僕をジロジロ見てから地面に膝を付く。何故か涙も流していた。さっぱり意味が分からない。
暫くすると、フラン先輩が立ち上がって部活の説明をしてくれた。結果、女子ラクロスだそうで僕は当然入れない。女装すれば大丈夫と言われたが丁重にお断りさせていただいた。
友達に何度か女装させられた事がある。なんでも女子をナンパする為の練習台だとか。女子と普通に会話する事すら出来ないのにナンパとか。て言うかなんで女装した僕に緊張するんだアイツ。
フラン先輩に挨拶をして、別の部活を見に行く事にした。次に着いた場所はテニスコート。少し気になったが、部員の一人を視界に入れた瞬間早足でその場を離れる。後ろを向いて歩きだした瞬間、服を掴まれた。諦めて振り向くと、僕をウルウルとした目で見る少女の姿があった。
「セツナ・・・セツナなのよね?」
「うっ・・・久しぶり、《メア》」
「セツナぁ!」
「ぎゅむっ!?」
バイパーや僕と同じ髪の色をした少女《メア・ミスニーハ》に号泣された挙句、抱きしめられる。彼女も退魔士の少女で、昔はよく遊んでいた。所謂幼馴染と言った所だ。
暫くの間抱きしめられ、頬を擦りつけられ、匂いを嗅がれ、ようやく解放された。
なんかもう怒る気も起きず、メアに促されるがままに近くのベンチに座る。メアに差し出された飲み物を喉に流し込みながら話をする。
「ねえ、やっぱり私達が居ない間に出たモンスターを倒したのってセツナなのよね?」
「そっか、メアも家族で出掛けて居なかったもんね。確かにあの時倒したのは僕だよ」
「でも里の皆が言ってたセツナがモンスターの仲間だって言うのは当然嘘でしょ?」
「当たり前だ。なにが悲しくて自分の里を襲わせるのさ」
「あの後、バイパーさんが必死に探しまわったのよ。セツナは悪くないって叫びながら」
メアの言葉に僕は驚いた。まさかあの里では無口だったバイパーが僕を探しまわった?大声で叫んで?その光景が想像できずにいると、メアが真剣な目で僕を見て来る。
「セツナ。貴方が里を追い出されてから何処へ行っていたの?」
「ん。あの後、適当に歩いて適当に密航してたら鬼退治の一族の里に着いた」
「て、適当に・・・?」
「うん。まあそこでも僕の力に恐怖して追い出されちゃったけどね」
「そんな・・・」
「なんでメアが泣くのさ。大丈夫だよ、"この頃はまだマシだった"から」
「え?」
おっと、話しすぎたか。僕は立ち上がってそれとなく話を逸らし、適当にメアとテニスをしてからコートを後にする。会いたくなかった子だけど、幼馴染として少し安心した。メアはメアのままだ。なんだかんだ言って非情になりきれない子。そんな甘さは嫌いじゃない。時と場合によるけど。
テニスコートから出て暫く歩くと、今度はプールに着いた。中々に大きいプールなのだが、部員らしき人は二人しかいなかった。しかも女子。
「まさか入部希望でありますか!?」
「いえ、違いまs・・・」
「あれ?何処かで・・・」
「「あっ!?」」
僕と、部員の一人が互いに指を指し合った。この人1年前に会った人だ。
「確か、《カモメ》さんでしたよね?」
「はい!隊長殿もお元気そうでなによりです!」
「その呼び方止めてくださいよ・・・」
「隊長殿も前みたいに普通に話してほしいであります!」
「いや、貴方が先輩だって知りませんでしたし。なにより貴女軍人じゃないですか」
「この学校ではそんなの関係無いでありますから!隊長殿も気にしないでほしいであります!」
「・・・ん、久しぶりカモメ」
「はい!」
久々の再開にカモメは凄く嬉しそうな顔をする。彼女とは一年前にギルドで知り合った。
軍に入ったばかりで何かクエストで成果を見せろと上司に言われたらしく、前々から受けると決めていたクエストを何も知らない僕が受領した所を見たのが全ての始まりだった。
涙目になって落ち込むカモメを見て罪悪感が出て来た僕は、報酬は山分けを条件に二人で行く事にしたのだ。でも、カモメは当初軍人とは思えぬダメっぷリで僕が基本的に指示を出したりしていた。だから何時の間にか隊長なんて呼ばれ方が定着してしまったのだ。
「さ、隊長殿!是非見学していってほしいであります!」
「いや、僕は泳g・・・チッ」
「セツナ・・・なのだな?」
カモメに手を引かれ、プールサイドへ行くともう一人の人物が僕を見てメアと同じ表情をする。僕は思わず舌打ちした。その人物は鬼退治の一族の《シズク・エンジュ》。
数年前、鬼退治の一族の里で僕の事を育ててくれた姉の様な人だ。結局この人が不在の時に里を追い出されたのだけど。よくよく考えると学習してないな僕。
「・・・なんでこう皆と会うかな。そうだよ僕だよ」
「セツナ・・・会いたかった」
「え・・・え・・・?」
「シズク、分かったから。カモメが頭から煙出してる」
僕に抱きつき、顔を埋めてから動かなくなったシズクに声を掛ける。カモメがさっきから壊れかけのラジオ状態だから。
シズクとカモメを落ち着かせる事数十分後、プールサイドで座りながら里から出た後の話をする。
「あの後セツナはどうしていたんだ?」
「道に迷った挙句戦争に巻き込まれて死体を食って過ごしていましたが何か?」
「・・・すまない」
「本当だよ。アレ追い出されたって言うよりも川に落とされたからね?」
「た、隊長殿にそんな過去が・・・!」
「君に至っては何故泣いている?」
シズクは暗い表情に、カモメは泣きべそ掻きながら僕を見る。あの時は特典とかの加減も分からなかったし、お腹が空いて力も出なかったかし、戦争状態の所為で食べられる物も無かったから戦闘が終わった頃に兵士の亡骸を食べていた。
その後、撤退して行く片方の軍の馬車にこっそり乗って別の場所へ行って金稼いで冒険者になったんだよなぁ・・・。
なりたての頃に初めて報酬で買った値引き物のパン美味しかったな。それで数年頑張って気が付けばフローリアの所でニート状態。しかも家の主はバッチ来いと来た。
そんなに僕を惨めにしたいか君達は・・・。
「まあ、色々あったけどなんとか生きてますよっと」
「セツナ・・・本当にすまなかった!」
「なんでシズクが謝るの?君とイサミを嫌うのは僕の心の問題。二人は悪くないんだけど」
「私達はセツナを一人にしないと約束した。なのに・・・!」
「あー・・・こういう時他の子だったら気の利いた事言ってあげられるんだけど」
僕はどうしたもんかと考える。正直僕は他人を慰めるとか、励ますとか苦手だ。基本的に一人での行動が多かった僕は他人とのコミュニケーションが上手く取れない。表面上の話しかできないのだ。
ツキミ達みたいに広い心を持ってくれている相手だと助かるんだけど、シズクは如何せん武士道を擬人化した様な人だからな・・・イサミもか。
この世界の和風の人の殆どそうだったな・・・。
取り敢えず僕はシズクを抱きしめる。前に何度か戦場での事がトラウマで夢に見た時にフローリアがしてくれた事だ。
あんなに落ち付いたんだ。きっと大丈夫・・・な筈!
「えっと・・・シズク達は約束守ってくれたよ?それにシズク達が居ない時は僕が一人でも戦える様にって剣も教えてもらったし」
「そ、そう言う意味では・・・」
「良いの。シズク達が一緒にいるって言ってくれただけで僕の心は救われたし。その思い出もずっと僕の中に残ってる。シズク達が居ない時、その言葉を思い出すだけで僕は勇気をもらえたよ?」
シズクの頭を撫でて言葉を続ける。ああ、口下手な自分が憎い。自分に今すぐ聖剣を撃ち込んでやりたい。
「シズク達が僕をどう思っていてくれたのかはよく分かったし。その・・・ありがとう、《しず姉》」
「っ!・・・セツナぁ!良かった・・・生きていてくれて良かったぁ!」
「あーはいはい。僕も会えて良かったよ」
今更だけどシズク水着でさっきまでプール入ってたから制服ビチャビチャなんだよね・・・。
空気読めない発言は控える為に何も言わないで泣き続けるシズクを撫でる。だからカモメ、君が泣く必要無いんだって。
ああ、この子達の相手超疲れる・・・。
「そ、その・・・すまない」
「もう謝らなくて良いから。服はすぐ乾くし。それにお互いの心残りも消えたみたいだしね。悪いけどイサミとは後日話すよ」
「ああ。私から言っておく」
「よかったであります・・・!」
「いやだから・・・もういいや」
疲れた僕は壁に寄りかかる。しばらくするとシズク・・・しず姉が俯いたまま動かない事に気付く。まさか・・・コイツ!?
「えへへ~♪せつなぁ!いっしょにおよごぉ~」
「やっぱりか!カモメ!今すぐしずnひゃわぁ!?」
「よいではないか~♪よいではないか~♪」
「ま、待っtひゃん♡そ、そこはっ!」
「えへへ~♪せつなのじゃくてんみ~っけ♡」
「ひぅん♡か、かもめぇ・・・」
「・・・ゴクリ」
カモメこの野郎・・・!
しず姉達鬼退治の一族は特殊な呪いを掛けられている。その呪いは素面の状態と酔っぱらった時の状態が逆転するという物だ。だから今こんな飲んだくれになっているシズクは素面の状態なのだ。
里にいる間、何度この状態のしず姉とイサミの相手をして来た事か。
特にしず姉。アンタに犯された時の事、恨み続けるからな。
宝具で一生呪ってやる。
「投影・・・うわっ!?」
「えへへ・・・だーいぶっ!」
「待って!僕泳げnごぼごぼごぼ・・・」
「た、隊長殿ぉ!?今助けるでありまーす!」
結局僕は溺れて気絶して、保健室で目を覚ました。それは良いが何故僕は水泳部とビーチバレー部の掛け持ちマネージャーにされてるんですか・・・?
----フローリア、女の人って訳が分からないよ。
セツナサイド終了
~この日の刹那に対する皆の反応~
アイリスの場合
「刹那君の縫いぐるみのキャトラ、本物と見分けが付かないんだけど・・・」
メアの場合
「初心者の刹那に完全試合で負けた・・・」orz
カモメの場合
「隊長殿の意外な弱点発見であります♪」
シズクの場合
「えへへ~♪しず姉って・・・しず姉って~♪」