先ほど玄関でひと騒動起こした一行は、今は万事屋のリビング兼応接室のソファーに腰を落ち着けていた。
そこに、雑用係である新八が人数分のお茶を用意して銀時の右側に座った。
ちなみに、神楽は銀時の左に。目の前には右から順に近藤、土方、沖田が座っていた。
「んで。今日は何しに来たの?依頼に来たんだろう?」
「ああ。それが・・・」
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「とっつぁーーーん!」
「おお。来たか。」
ここは真選組屯所の局長室。
そこにはなぜか、局長の近藤ではなく、警察庁長官松平片栗虎が座っていた。
「とっつぁん!屯所に来る時は連絡してって言ってんじゃん!!!隊士たちがパニックになっちゃうからって!!!」
「お~お~。そんなことより近藤。お前これ調べろ。」
「はあ。これって・・・何?」
「だぁかぁら、調べろ言ってんだろぉが。」
「えッ!これ、帽子?もしかして天人の?」
「そぉ~何だよ。んじゃ、どういうもんか調べとけよ。おじさんは娘の警護しないといけないから。俺の娘に手ぇ出す奴ァ生きて帰さねぇ。」
「ちょっ!とっつぁん!!!」
片栗虎はそのまま振り返ることなく屯所を出て行った。
「どーしよう・・・。」
「ん?どうしたんだ近藤さん。ってか今とっつぁん来てなかったか?」
「うん。それでさ・・・。カクカクシカジカ。」
なんとも、古典的な説明を始める近藤に土方はいたって真剣に聞き、考えるしぐさをした。
「で、これがその変な帽子か。」
「なんなんですかねィこれ。」
「・・・なんでおまえがここにいる?総悟!」
「別にいいじゃねぇですかィ。んで、それ。調べるって何をどう調べるんですかイ。」
明らかに仕事をさぼっていた総悟に腹が立つ土方だったが、総悟は興味津津で聞く耳を持たなかった。
「ったく。とっつぁん適当すぎんだよ。しっかし、どーすっかな。なあ近藤さん。」
「万事屋に頼んでみてはどうだろう。」
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「と言うわけだ。」
「違うううううううう!!!なんでンな危なえモン俺が調べなきゃなんねェんだよ!!!」
「テメェ万事屋だろ!そんくれェやれや。」
「いいや。ウチは命の危険につながるよーな仕事は引き受けないんで!」
「はあ。そうですね。仕方ありませんよ。・・・・銀さん?早くやりましょう?」
「そうアル。銀ちゃんチャッチャと調べるアル。」
「新八くぅぅぅぅん!!!!神楽ちゃぁぁぁあん!!!!」
「んじゃ、交渉成立ですねィ。」
「ちょっと待った!えッ!?何????なんでこっちに来んの!?なんで俺の腕掴んでんの!?」
あまりの(金銭的な)危機に陥る自分たちに新八と神楽は真選組側についた。
また、そんな二人に裏切られた銀時は、なぜかじりじりとにじり寄ってくる沖田の手にあの帽子が握られているのを見て逃れようと暴れだした。だが、横に座っていた子供たちに抑えられそれは叶わない。
「お願いしまさァ。旦那ァ。((黒笑」
ドSっ気たっぷりの笑顔で沖田は銀時の頭にあの帽子をかぶせた。
「ぎゃぁぁぁあああああーーーーー!!!!――――――ッ!?!?・・・・・」
「銀ちゃん・・・?」
「銀さん?銀さん!!」
突然銀時は目を見開き苦しみ始めた。息も乱れ、いつもの飄々とした銀時の姿はかけらもない。
さすがの真選組も焦りだし、銀時の肩に手を置こうとした時―――――――――
――――――――――――ドサッ
「いった。んだよ?」
「どこですかィここ。」
「チャイナさんに新八君。大丈夫か?」
「あっ、はい。」
「銀ちゃんは!?て言うか、ここどこアルカ?」
万事屋にいた銀時以外のものはみな、見知らぬ土地にいた。
そんな5人の目の前には、自然のあふれる、江戸ではもう見られない、どこかのどかな田舎町が広がっていた。