あれから、銀時の返事は聞けないまま戦争の準備が始まった。
志願兵は集まった。
一通りの作戦も立てた。
あとは明後日を待つのみ。
忙しいせいか、それとも銀時が避けているからか知らないが、銀時とはあれ以来顔を付き合わせてはいない。
「では、明後日の陣の配置はこれで良いな。」
「・・・・。」
「おい、高杉。」
「・・・・銀時は。」
「・・・やつはもう戦わんだろうよ。」
「・・・・。」
「・・・はあ。そんな顔をするな。いい大人が。」
「・・・っるせェ。」
「・・・お前は昔から銀時っ子だったからなあ。」
「ハァ?っ何言ってんだ。」
「なんだ?気づいていなかったのか?戦時中なんか銀時が怪我するたびドタバタ。銀時がなかなか帰ってこないとソワソワ。そのくせ銀時の前ではいっつも清ましよって。」
「お前だって銀時の身の回りの世話全部やってやってたじゃねえか。他の奴にはやってやらねえくせによぉ。」
「仕方なかろう。あやつは変なところで不器用だから、ああいうことでしか俺に甘えて来んかったろう?それとも何だ。貴様も俺に甘えたかったのか?だったら素直に」
「違ェェエエッ!!!!変な解釈してんな!俺はお前が銀時に対して甘すぎだって言ってんだ!バカヅラ!」
「バカヅラじゃない桂だ!それに銀時に甘いといえばお前の方だろうチビ助!!」
「俺がいつッ「うるっせェェェエエエ!!!!今何時だと思ってんだァアアア!!!」
「「オメエが一番うるせえわァァアア!!!」」
地元の悪いアンちゃん達が騒ぎだす深夜の2時。
ただ、なんとなく眼が冴えて眠れずにいた銀時はフラッと部屋を抜け出してあてもなく廊下を歩いていた。
そんな時、こんな時間帯にご迷惑極まりない声が、しかも聞いた事のある声が聞こえたために、止めに入ったのだ。
まあ、結果さらにご迷惑をかける事となってしまったのだが・・・。
「んで?何をそんなに騒いでたわけ?」
「「うっ・・・」」
なんとなく気まずい雰囲気が流れる。
「ッゴホン!ぎ、銀時。」
そんな中、桂がややドギマギとしながら口を開いた。
「なに。」
「そろそろ、返事をくれんか?」
「・・・。」
「銀時ぃ。俺達はどんな答えでも受け入れる。だからお前も自分の中で決着つけなぁ。」
「・・・あの、さ?」
「なんだぁ。俺達に遠慮なんかするなよ。」
「いや、ってかあの。あれ?何の話してんの?」
「・・・お前が俺達と共に戦ってくれるのか聞いておるのだが?」
「えッ。俺返事してなかったっけ?出るけど?つーかそれ以外の選択肢あんの?あれ?」
なんともトボケた顔で言ってのけた天パを二人はとりあえず殴った。
ちょっとむかついたから。
だって、前の2話分のあのシリアスを返せよ。
なんかちょっと恥ずかしいだろコノヤロー!!!
「で?二人にはちゃんとちゃーんと!話しておるのだろうな?」
「二人って?」
「「はあ。」」