前回と同じく、キャラに偏りあり、しれっと型月キャラも混じってますし、キャラが全員崩壊してますので注意。
【1】
ゴン
「ドラッグストアとか大きなスーパーとかで、『このお菓子おいしそう!』と思ってよく見ると、いつも犬猫用のお菓子だ……」
* * *
【2】
ビスケ
「一回しか言わないからちゃんと聞きなさい」
ソラ
「うん、一回しか聞かないからちゃんと言ってね。
あ、ごめん! 師匠ごめん! 何回でも聞くから無言で殴るのやめて!!」
* * *
【3】
ソラ
「夜中、急にクラピカが跳び起きて泣きながらこんなことを言い出した。
クラピカ
『ソ、ソラ……私は……実はソラと血が繋がっていないんだ!!』
一瞬ショックを受けたけど、よく考えなくても当たり前だわ、それ。
しばらく泣きじゃくるクラピカを宥めていたら、そのままクラピカは寝て、朝になって訊いてみたら何も覚えてなかった。
ならいいか」
* * *
【4】
ゴン
「なんて言うんだったけ? 人魚みたいに下半身が馬で……」
キルア
(ケンタウロスのことか?)
ゴン
「上半身は馬なんだけど……」
キルア
「全部馬じゃねぇか」
* * *
【5】
レオリオ
「クラピカがソラに『人前で脱ぐな! だらしない格好をするな!』ってオカンみたいないつもの説教かましたら、『パンツ履いてるからだらしなくないし!』とソラが斜め上の開き直りを見せ、それにキレたクラピカが『そういう事を言ってるんじゃない! 履いてるかどうか確認してやろうか!?』と、現在低レベルなプロレスが繰り広げられている。
ちなみにどちらも、盛大なセクハラをしてる・受けていることにたぶん気付いてない」
* * *
【6】
ジン
「ホットカーペットにコタツで2時間も寝ちまった! 眼球も喉も体中パサパサだ!
水分水分! 誰か、水分くれ!」
パリストン
「大変ですね! すぐにこのお徳用鈴カステラ食べて下さい!」
チードル
「私のかにパンもあげます」
* * *
【7】
ソラ
「料理で使う鷹の爪を切らしちゃったって言ってから、クラピカが『どうするか……』とか呟きながら木刀握ってパソコンを見ていたから気になってこっそり検索履歴覗いてみたら、『鷹の爪 取り方』『鷹 爪 痛くない方法』『鷹 生息地』ってあった。
あの子、狩りに行く気だ……!!」
* * *
【8】
ミト
「ゴンが珍しく風邪をひいて病院に連れて行ったとき、ゴンがひくくらいだから風邪が流行っていたのね。
普段はガラガラの病院で長々と待たされていたら、ゴンがゴホゴホ咳き込みながら『……このままじゃ治っちゃう……』って呟いてたわ。
そんな訳ないでしょ」
* * *
【9】
キルア
「ゴンから『蝉は何で一週間で死んじゃうんだろう?』って訊かれたソラが、『人間だってあんな大声で叫び続けていたら、一週間で死ぬ』と説明して、不覚にも納得した」
* * *
【10】
レオリオ
「うたたねしてるクラピカを起こしたら、何か目を細めて『……虫かと思ったらゴミか』って言いながら、俺の服を払ってくれた。一瞬、俺の事かと思ったわ」
* * *
【11】
クラピカ
「この前、帰って来てクローゼットを開けたらソラが中で正座していた。隠れて驚かそうとしてたのに、私がずっと電話で真剣な話をしてたからタイミングを見失ったらしい」
* * *
【12】
キルア
「部屋にGが出て、ゴンが雑誌でGを叩き潰そうとしてたから『これ使え!』って殺虫スプレーを手渡したら、『ありがとう!』って言いながら殺虫スプレーの缶でGを叩き潰したから、そのスプレー缶は捨てた」
* * *
【13】
ビスケ
「ソラと服を買いに出かけたとき、服を試着したソラが店員とこんな会話をしていたわさ。
店員
『何処か苦しい所はありますか?』
ソラ
『値段かなぁ』
そこじゃないわバカ弟子と思いつつ、上手いこと言うなぁと感心してしまったのが悔しい」
* * *
【14】
カルト
「イルミ兄さんが『暗殺者は闇に生きる者だから、闇を好み光を嫌うんだ』と言ったら、ソラに真顔で『お前らはきのこか』と返されて、兄さんは言葉を失ってた」
* * *
【15】
レオリオ
「ソラが泳げ○い焼きくんのリズムで、『無い乳無い乳寄せてもペッタンコ』と歌ってた」
* * *
【16】
ソラ
「キルア、ゴン。花火あがったら『たまやー』て言うんだ」
ゴン・キルア
「「たまやー!」」
ソラ
「そうそう、次は『かぎやー』な?」
ゴン・キルア
「「かぎやーー!」」
ソラ
「うまいうまい」
ゴン
「たまやー! かぎやー! ぎゅうどんやー!」
キルア
「おい、ゴン! 最後なんか違うぞ!?」
ソラ
「何? お腹減ったの?」
* * *
【17】
ソラ
「『申し訳ございません』って何度も繰り返すと、自分で気づかないうちに精神を病む可能性があるらしい。
だから、できる限り気持ちを込めずに謝るか、『申し訳ございません(と言うとでも思ったかクソ虫が)』って内心で台詞を続けるか、謝った事実を即忘れるかのどれかにしてる。自分を守ることって大事だよね」
ビスケ
「つまり、あたしに謝ってる時はだいたいその3択ってわけね。歯を食いしばれ」
* * *
【18】
ミト
「野菜スープを作ってたらゴンが、『今日カレー?』と訊いてきた。
次の日、付け合せにするジャガイモを切っていたら『今日カレー?』と訊いてきた。
さらに次の日、そうめんを茹でるため大鍋を取り出すと『今日カレー?』と訊いてきた。
またさらに次の日、玉ねぎの皮を剥いていると『今日カレー?』と訊いてきた。
そして今日、『今日こそカレーよ』と言えば、(*゚∀゚*) って顔して釣りしに行った」
* * *
【19】
キルア
「『盆と正月が一緒に来た』って表現、実家に帰りたくない俺にとっては地獄絵図じゃねーか!」
* * *
【20】
ソラ
「レオリオの自転車を借りて坂を下ったら、ブレーキが利かなくて派手に転んじゃった。
その所為で服が破けて全身擦り傷だらけになって帰って来たから、クラピカに『誰にやられた!』って訊かれて、レオリオの自転車で……と言うつもりが『れ、レオリオ……』と呟いた時点でクラピカが木刀持って出て行った。
レオリオ、ごめん。逃げろ」
* * *
【21】
マチ
「ヒソカが落ち着かない様子でそわそわしてたのがウザかったから、丁度持ってた気持ちが落ち着く香りのハンドクリームを貸してやったら、『なんか手がスベスベしすぎて、やらしい気分になっちゃったよ♥』とか言い出して、金輪際こいつに親切にするのは止めようと誓った」
* * *
【22】
キルア
「3DSが欲しいから、アルカに『一緒に買いに行こう』って言ったら『ふざけないで! 3DS買ったらお兄ちゃん、今よりもっと私と遊ばなくなるでしょう! 私の方が3Dでしょ!! 私で遊んで!』って理不尽だけど可愛すぎるヤンデレ発揮されて胸が苦しい」
* * *
【23】
ソラ
「『私オムライス食べられないんですよねぇ~。だって卵割ったらヒヨコが死んじゃうじゃないですかぁ』とかほざく女より、ゴンの『マーブルチョコに描いてある絵、食べるのが勿体無い……』の方が女子力高いと思う」
* * *
【24】
クラピカ
「一回ハグするとその日のストレスの3分の1が消えるらしいとソラに言ったら、ソラが毎日3回ハグしてくるようになった。
『これで一日分のストレスゼロだな!』と輝く笑顔で言うが、他の奴にもするのでプラマイゼロなんだが」
* * *
【25】
ジン
「昔、ミトと喧嘩したら、ミトがそこらにあるもの手当たり次第に物を投げつけてきて、投げる物が無くなったら、まだ涙目でキレながら『許してあげるから、抱きしめて!!』とか言い出した。
俺はそっと抱きしめた。
そしたら華麗なる大外刈りを決められた。どこで覚えてきたんだよ、あれ」
* * *
【26】
レオリオ
「ソラと電話で話してて、ちょっとイヤミ言ったら『え? 何、ごめん聞こえなかった。もう一回、言えるものなら言ってみろ』って言われた。怖かった」
* * *
【27】
ソラ
「肉じゃがを作ってゴンに見せたら、『すごい! お母さんみたい!』って言ってた。
随分、残酷な死に方したんだなぁ」
キルア
「ゴンの言い方も悪かったけど、違う。そうじゃない」
* * *
【28】
ヒソカ
「男の真ん中あたりで細長くてブラブラしてるのは?」
マチ
「ネクタイ」
ヒソカ
「下半身にあって柔らかくなったり硬くなったりするのは?」
マチ
「ひざ」
ヒソカ
「“ち”で始まって、“ん”が真ん中にあって、“こ”で終わるものは?」
マチ
「ちりめんじゃこ」
* * *
【29】
ソラ
「余計なこと思いついた!」
ビスケ
「よし! 黙ってなさい!」
* * *
【30】
キルア
「だーれだ?」
ソラ
「えっ? 誰?」
キルア
「ヒントやる。お前が一番頼りにしてる奴だよ」
ソラ
「……教授かなぁ? いるわけないか」
キルア
「誰だよ!? 俺だよ!! 残念だったな!! 俺が!!」
* * *
【31】
ヒソカ
「イルミ、恋はするものじゃなくて落ちるものなんだよ♥」
イルミ
「何それ? 地獄と一緒なの?」
* * *
【32】
ゴン
「ソラがヒソカを『女子力!』っていう掛け声と共にぶん殴ってた。世界の真理の狭間を見た気がする」
* * *
【33】
カルト
「イケメンっていうのは、僕の髪の毛がソラの服に引っかかったから鋏を渡して『髪、切っちゃって』って言ったのに、迷わずボタンの糸を切ってくれたソラの事だと思う」
* * *
【34】
ソラ
「ごめん、ヤマトが来るから今日私、早く家に帰るよ」
クラピカ
「!? だ、誰だそいつは!?」
ソラ
「? 宅急便だけど?」
* * *
【35】
レオリオ
「スズメバチが室内に入ってきて、情けないがパニックになってたらゴンが、『大丈夫だよ! 俺の後ろで待ってて』と満面の笑顔でライターに火を付けてキンチョールを噴射、即席の火炎放射器で焼き払った。
そっちの方が怖かった」
* * *
【36】
ソラ
「……最っ悪! 何で久しぶりに風邪なんてひいて、体中が苦しい時にお前に会うの……?」
イルミ
「…………とにかく暖かくしてお粥とか桃缶とか食べられそうなものを食べて、食欲ないならポカリ飲んでゆっくり寝て汗かいたら寝巻を変えてまたすぐ寝ないと殺す」
ソラ
「え? あ、はい」
* * *
【37】
クラピカ
「この前のソラが残していったメモの『レンジでチンしてオーブンでブンして食べて』が、未だに頭から離れない」
* * *
【38】
レオリオ
「ゴキブリって屋外で見ると何でもねーのに、室内で見ると戦慄するのは何でだろうな?」
ソラ
「その辺の見知らぬおっさんだって、外ですれ違うだけじゃ怖くもなんともないけど、自分の部屋にいたら怖いじゃん」
* * *
【39】
キルア
「ゴンが、『なんか最近パソコンの調子おかしいなー』って言ってたから、『パソコンの環境変えたらどうだ?』って言っといた。
次の日、ゴンのパソコンの横には小さなサボテンが2つ置いてあった。そうじゃねぇよ」
* * *
【40】
カルト
「5分おきで立て続けに、ソラからメールが届いた。
一通目
題名:なし
本文:私の電話番号が変わったから教えるよ!
二通目
題名:なし
本文:さっきのメールは私からだよ!
三通目
題名:なし
本文:私っていうのは、カルトとキルアのお姉ちゃんなソラさんのことだからねー!
いいから電話番号教えろ」
* * *
【41】
クラピカ
「伸びてしまったラーメンを、スープといったん分けて、麺を熱したごま油をひいたフライパンで、ニンニク・醤油をかけて炒めつつ、硬さを取り戻したところでスープを戻し、弱火にしてしばらく煮込んでもまずい」
ソラ
「リカバリを試みた努力はすごく認める」
* * *
【42】
キルア
「アルカが両手差し出しながら、『じゅうで~ん』って寄ってくる。
抱っこしてやると『かちゃ』って言う。毎日嬉しくて死にそうだ」
* * *
【43】
ミルキ
「女の子が空から降ってくる系の話はもう読み飽きたから、地中から生えてくる話でも読んでみたいって言ってみたら、ソラから『竹取物語』を薦められた。あるんかい。ジャポンすげぇな」
* * *
【44】
ソラ
「ゴンに『「顔パス」ってバタ子さんがアンパンマンにやるアレじゃないの?』って訊かれて、どう答えようか困ってる」
* * *
【45】
キルア
「なんか最近アルカが庭でよく項垂れてるから、訊いてみた。
俺
『アルカ、どうした?』
アルカ
『芽が出ないの……』
俺
『ここに何か植えたのか?』
アルカ
『うん、三ヶ月くらい前に……』
俺
『何植えたんだ?』
アルカ
『アイスの実……』
思わず爆笑してしまったら『なんで笑うのっ!』ってキレられた。
元凶はソラの大嘘。
『アイスの実を植えたらアイスの木が生えて、色んなアイスがたくさん実って食べ放題だよ!』と教えられたらしい。
おい、アルカに何を吹き込んでるんだ。グッジョブじゃねぇか。
ちなみに『ハーゲン○ッツのバニラ』が実る事を期待してたらしい。贅沢だな」
* * *
【46】
ゴン
「レオリオ、どうしたの? そんな深刻そうな顔をして」
レオリオ
「あー、ちょっと悩みがあるんだけど……、出来れば放っておいてくれ」
ゴン
「うん、わかったよ。
ところで話が変わるけど、髪薄くなった?」
レオリオ
「話変わっとらん!!」
* * *
【47】
ソラ
「レオリオが迷子をその子が持ってたアンパンマンの人形であやそうとしてたんだけど、どうもレオリオはアンパンマンの名前くらいしか知らなかったらしく、長い沈黙の後に発した言葉が『オッス! おらアンパンマン! 俺の中身はつぶあんだ!』だった。
迷子も私も笑い転げたわ」
* * *
【48】
キルア
「冷え込みも厳しくなってきた朝、ゴンが前を歩いてたから声を掛けようとした時に気付いた。
ゴンはヘッドホンみたいな耳当てをつけてたんだけど、それって普通ヘッドホンみたいに両耳に付けるよな?
だけどゴンは何故か、横じゃなくて縦に付けてた。
具体的に言うとモフモフが鼻と後頭部に来るようにしてた。そして唐突に、独り言。
ゴン
『はなあったか~い』
ちょっ! お前、天才か!! とか思いながら危うく吹くとこだったんだけど、そう言った直後
ゴン
『みみさむ~い』
今度は我慢できずに吹いた」
* * *
【49】
ソラ
「師匠! 美人と可愛いってどっちの方が得ですか?」
ビスケ
「ブスより得だって思っておけば良し」
* * *
【50】
クラピカ
「雑貨店でソラが真剣に猫のストラップを見ながら、『私がこんなん持ってたら変だよね』と呟いた。
私は『そんなことない』と言おうとしたんだが、その前にゴンが『俺が買ってあげるよ。何か言われたら、俺から貰ったから仕方なくつけてるって言えばいいじゃん!』と言い出した。
ソラは遠慮していたが、最終的にゴンからストラップをプレゼントしてもらっていた。
そして今、私はもちろん、キルアとレオリオもゴンの経験値の高さに愕然としている」
* * *
【51】
レオリオ
「逆上がりって、出来て何の役に立つんだよ?」
ソラ
「川に落ちて流されて、滝つぼに落ちる寸前、頭上に太い一本の木の枝があった時」
レオリオ
「お前の想像力凄いな」
* * *
【52】
ミト
「お風呂に入っていたゴンが突然、大声で『大変、大変! どっかから鼻血が出てる!』騒ぎ出したんだけど、いったいゴンのどこから『鼻血』が出たのかしら?」
* * *
【53】
ソラ
「『お前は見られている』が宗教。
『見られていなくても』が道徳。
『どう見ているか』が哲学。
『見えているものは何か』が科学。
『見えるようにする』のが数学。
『見ることが出来たら』が文学。
『見えている事にする』のが統計学。
『見られると興奮する』のがヒソカ」
* * *
【54】
イルミ
「ノリツッコミって何?」
ヒソカ
「騎乗位のことだよ♥」
イルミ
「もうお前、本当に死ねばいいのに」
* * *
【55】
クラピカ
「ヒソカが『ソラが声を上げて笑うところが見たい♦』と言いだして、奴にしてはまともだなと思っていたら、その後『笑い声の高さって、喘ぎ声と一緒らしいから♥』と続けた所為でソラがさっきから動かない。
そして私は今、ヒソカ用の鎖の効果を考えている」
* * *
【56】
レオリオ
「この前、ソラとクラピカがいつものように口論してて、珍しくソラの方が『そんなのおかしいよ!』と先にキレて怒鳴って立ち上がったから、落ち着かせようとしたんだけどあいつは何を考えたのか、俺達の方を見て『皆もおかしいって言ってよ! さあ! エビバディセイッ!』って叫んできて……耐え切れず真っ先に吹き出していたのがクラピカで、その後はなんかグダグダの内に仲直りしてた。
未だにあれが天然なのか、狙ってやったのかがわからん」
* * *
【57】
メンチ
「あまりの空腹でぼんやりしてしまい、会長に呼ばれた時、元気よく『ごはん!』って返事してしまった……。
会長も私も目が点になったわ」
* * *
【58】
ソラ
「今、師匠から誕生日おめでとうメールが来たんだけど、気になったのは『22歳。ゾロ目だし結婚しちゃえば?』の箇所。
え? ゾロ目だと結婚出来るの? 相手誰よ? ついでに言うと私、今年で21歳だよ。
あと、前から気になってて言おうと思ってたんだけど、私の誕生日は今日じゃない。
色々と大丈夫なんだろうか、あのババアは」
* * *
【59】
レオリオ
「ソラ、眩しいからちょっと消してくれ」
ソラ
「誰を?」
レオリオ
「……そこのライトだよ」
キルア
「おい、俺より本職みたいなこと言うな」
* * *
【60】
ソラ
「クラピカから『「今日の料理」のメニューを頑張ってみる』とのメールを貰ったから、新聞の番組欄を見たら『塩むすび』だった衝撃」
* * *
【61】
キルア
「ゴンに『マンボウは豆腐メンタルで、向こうから泳いできた魚と衝突するかも……、というストレスで死んだりする』って話をしたら気に入ったらしく、最近ちょっと凹むことがあると『今、俺の中でマンボウが5匹死んだ……』と寂しそうに報告してくる。
やめろ。てかお前の中にマンボウは何匹いるんだよ」
* * *
【62】
ビスケ
「ソラが3年たっても弟の手掛かりさえもつかめないことに落ち込んだのか、『……クラゲになりたい、クラゲになって海を漂いたい。あ、クラゲだとクラピカに会えない。それは駄目だ、絶対に駄目。そうかぁ、だから人はクラゲになれないんだ……』とソファーに蹲りながら呟いていたわさ」
* * *
【63】
ソラ
「教授の講義で居眠りしちゃって、何の夢を見たのか覚えてないけど私は大声で、『おのれ松尾芭蕉!』と叫んだらしい。
教室内全員の大爆笑で起こされた。
教授が腹抱えて笑ってるの見たのは、あれが初めてで唯一だったなぁ」
* * *
【64】
ゴン
「駅ホームでポケットのごみをポイ捨てしている男の人がいて、落としましたよって声をかけたけど睨みつけられたから、その人の落し物を拾って改札口まで戻って駅員さんに渡してきた。
ホームに戻ったら、特急が停車しててさっきの男の人が駅員さんと何かもめてた。
俺は特急じゃなくて、快速に乗ったからその後はわかんない。
落ちましたよ。って言ったのにね。ガムの包み紙と、レシートと、特急券」
* * *
【65】
ソラ
「今朝、起きて朝ごはんを作ってたらドタドタ……と階段を駆け降りる音の後、ドタタタン!! って踏み外して落ちた音がしたから、何事かと思って見に行ったら、ヘタリこんで座ってるクラピカが、『ソラ! 私はっ、頑張るからっ、お願っ、いなくっ、なるなぁ』とマジ泣き。
どうやらそんな夢を見たらしく、なだめて泣きやませたら今度は恥ずかしそうに膝やら肩やら背中やらが痛いと……。うん、そりゃあれだけ派手な音立てて落ちたら痛いだろうね。っていうか、どんだけ全身打ったんだよ?
とりあえず、湿布貼っておいた」
* * *
【66】
キルア
「おやつにカステラを食べてたら、ゴンが『なんか固い』って言うから、異物混入か? と思って吐き出すように言ったらあいつ、底についてた紙をくっちゃくっちゃガムみたいに噛んでた」
ソラ
「その紙、ほぼ毎回完食してた私が通りますよ。
カステラには皮がある。そう信じてた時期がありました」
* * *
【67】
ゴン
「コンビニで必要な物買って出ようとした時、キルアがたぶん冗談のつもりでソラに、『ソラー、これ買ってくれよ! 好きだから!』ってお菓子をねだったら、ソラはいきなりキルアの両脇に手を入れて後ろから抱きしめ、『私も、君のことが大好きだ!』って言いながら、キルアを抱えて出口まで歩いて行った。
もうそれだけでお腹が痛くなりそうなくらい笑えたのに、『その好きはいらねぇぇぇぇ!!』というキルアの叫びを聞いて、その場にいた関係ない人も全員大笑いした。
ソラがもはや、姉力高いというよりお母さんみたいですごい」
* * *
【68】
クラピカ
「ソラからメールきたんだが……。
ソラ
『今日は何が食べたい? うんうん そっか、わかった鍋にしよう。
味は何がいい? OK、豆乳だな。
具のリクエストは? 餅巾着と玉コンニャクか。わかった。
じゃあ気を付けて帰ってきてね~(病院の絵文字)」
これが1通のメールで来た。もちろん私は何も返信していない。
何なのだこれは、自問自答か?
あと最後の絵文字は何だ。不穏すぎる」
* * *
【69】
ミト
「床の上で昼寝をしていたゴンがむくっと起きたと思ったら、掛けていたタオルケットの破れ穴に手を突っ込んで着ようとし始めた。
『洋服じゃないのよ、タオルケットよ。袖じゃないわよ、破れた穴だから』って言って、さりげなく穴を隠しても無言で穴を探して手を突っ込もうとするし。
『起きてる?』って聞いたら『起きてる』って言ってまた寝た。
見ていたおばーちゃんは大爆笑。
未就園児とかじゃなくって、この子今年で12歳なんだけど……」
* * *
【70】
ソラ
「何気なくペットショップの犬猫コーナーで『今日の夕飯、何にしよう?』って呟いたら、横にいたゴンが震え上がってた。
違うよ、鳥や魚のコーナーじゃあるまいし、犬猫は何も関係ないよ」
クラピカ
「鳥や魚のコーナーだと関係あるのか……」
* * *
【71】
ソラ
「キルアってすぐキレるから、沸点が低いよね」
キルア
「じゃあお前は、すぐデレるから融点が低い」
* * *
【72】
ネテロ
「雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫な体を持ち
欲は無く
決して怒らず
いつも静かに笑っている
そういう人に
仕事丸投げして帰りたい 」
* * *
【73】
ソラ
「クラピカに『電池買って来て』とメールを送った時の返信がこれ。
クラピカ
『何3電池だ?』
もう選択肢ないじゃん」
* * *
【74】
レオリオ
「粗品かなんかでもらった花柄の手拭いを、海賊みたいに頭に巻いて掃除してたら、宅配便が来て普通に受け答えした後、鏡見たら死にたくなった……」
ソラ
「大丈夫、大丈夫。私なんか前髪を前に向かって1本に束ねて、後ろ髪も1本にたばねて『矢が刺さって後頭部に貫通した人』みたいな髪型のままステキ笑顔で応対したことあるけど、こんなにも元気に生きてるよ」
* * *
【75】
キルア
「ゴンの寝言は、起きているのかと勘違いするぐらい凄まじい。
ゴン
『処分されちゃう~、処分されちゃう~。やめて~やめて~。病気じゃないんだ……やめて~』
一体今回はなんだ? とちょっと心配になって、『どうした?』と声をかけると起き上がり、手をバタバタさせて『ココココ……コケーコッコココ』と、その後は人の言葉じゃなく鳥語(?)をしゃべってた。
こいつ、鳥インフルエンザで処分される鶏になってんだと思って、そのまま放置して寝た」
* * *
【76】
ソラ
「昨日のことだけど、クラピカが『カレーを作ったんだが、人参を買い忘れたようで入っていない』と言われたから、『気にしないよー』って返してカレーの鍋を混ぜてみたら、……人参が丸ごと1本入ってた。
クラピカにそれを見せると、『! ここにあったのか! 人参はあったと思っていたのに、気づいたらなくなってたから見間違いだと思っていた』だってさ……。
どの行程で何をしたら、人参が丸ごと1本鍋に入るの?」
* * *
【77】
レオリオ
「機種変更時に5万円くらいで、携帯屋の女の子の番号とメアドを入れてくれるオプションってねーかな?」
ソラ
「例え本物の番号とアドレス入手したところでどうすんの?
そこからどうかなると思ってるの? どうかできるの?
どうかできる人なら5万出さなくても番号とアドレス入手できるだろ」
ゴン
「ソラ! もうやめてあげて! そんなわかりきったことでも、レオリオには鋭い言葉のナイフになるんだから、やめてあげて!
それ以上言ったら、もうソラは鬼だ! 人の皮を被った鬼畜だよ!! 親が泣くよ!」
レオリオ
「ゴンの言う通りだけど、むしろゴンの方が心を抉ってるわ!!」
* * *
【78】
クラピカ
「チーズオムレツは、冷凍ミックスベジタブルととろけるスライスチーズで出来るのか?」
レオリオ
「余裕で出来るだろ。つーか美味そう」
ソラ
「いや、卵はあったほうがいいと思う」
* * *
【79】
カルト
「ミルキ兄さんが『アニメ化すんなよマジで』ってブチブチ文句言ってたから、イルミ兄さんがいつもの棒読みで『見なきゃいいだけだろ』って正論を吐いたら、『うるせえ! ファン作品がアニメ化されても見ずにいられるほど、俺はまだ人類に絶望しちゃいない!!』ってミルキ兄さんがマジギレして言い返してた。
イルミ兄さんがミルキ兄さんに『ご、ごめん』って言ってるところ、初めて見た……」
* * *
【80】
ソラ
「さっきゴンが寝言で、『んー、ソラ寝れないの? じゃあ俺が代わりに寝る……』って言ってくれた。
可愛いからいいけど、それ全然解決になってない」
* * *
【81】
エルメロイⅡ世
「今日、廊下ですれちがった式織がフラットに話してたことが、『今日、筆箱忘れてキャベツ持ってきちゃった』だった……。
今日、私の講義がなくて良かったような、なんで筆箱忘れてキャベツを持ってきたのかが、ものすごく気になるような……」
* * *
【82】
ノブナガ
「団長って息をするように嘘をつくよな」
ウボォーギン
「そうだな。一度、なんでそんなに嘘をつくんだ? って訊いてみたら、『うそつき2級だから』って言われてしばらくの間、俺はそれを信じてた」
* * *
【83】
クラピカ
「目玉焼きを2回も炎上させてしまったんだが……私は料理の上達を諦めた方が良いのだろうか?」
ソラ
「小学生の頃に家でゆで卵作ってて爆発させて台所の天井に卵を5個突き刺した私でも上達したんだから、大丈夫だって!」
クラピカ
「ありがとう。だが、自信は出たが負けた気がする」
* * *
【84】
レオリオ
「ソラは年下、っていうか子供に無条件で甘い奴だと思っていたが、ファミレスで騒いで走り回る子供の肩に優しく手を置き引き寄せて、目と目を合わせて『あのね。顔も普通、頭も良くない、才能も無いとしたら行儀くらいは良くしておかないと、死んだ方が価値のある生き物になるよ』と、満面の笑みで言い放ったのを目撃してから、考えを改めた」
* * *
【85】
ミト
「ゴンが昔、何度言っても人が多い所で走り回るから、『何回言えばわかるの!?』って怒ったんだけど……。
ゴン
『うーんと……100回くらい?』
私
『もうとっくに100回くらい言ってます!』
ゴン
『じゃあ何回言ってもわかんないんだと思うよ』
何でこういう所ばっかり、ジンにそっくりなのあの子は!?」
* * *
【86】
ソラ
「メールの着信音を、猫の鳴き声にしてみた。これだと、スパムが来ても全然ムカつかない。むしろ、スパムでいいからもっと鳴らないかなとか思うくらい」
レオリオ
「お前はいいかもしれねーけどな、実はそれ結構迷惑だ。
さっきも電車の中で『にゃぁん』とか言わせて、
『猫が乗ってんのか!? どこだ!゜+.(・∀・≡・∀・)゜+.゜』とかいらん期待させられたし!
がっかりさせんな!!」
ソラ
「やだ、レオリオが色々と可愛い」
* * *
【87】
キルア
「ゴンの奴、寝てるときにやたらと痙攣? みたいにビクッビクッってするんだけど、何でだろうな?」
ソラ
「きっと前世が海老なんだよ」
* * *
【88】
ヒソカ
「この前、機嫌の悪いマチに『キで始まってスで終わるものな~んだ?』って訊いてみたら、真顔で『貴様を殺す』って即答されたから、ゾクゾクしちゃった♥」
* * *
【89】
クラピカ
「ソラは怒っても歪みなく、妙なオリジナリティを発揮する。
先日も、『君はバカか! ……いや、人を疑ったらダメだね。君はバカだ!』と怒られた。
疑ってはいけないので断定したらしい」
* * *
【90】
キルア
「イルミがソラに『これだから処女は』とイヤミ言ったら、羞恥の限界でブチ切れたソラに『お前で卒業してやろうか!』と切り返されて黙り込んだのを憶えてる」
* * *
【91】
ソラ
「終電間近の電車で車内には私だけだったんだけど、途中で女子高生風の女の子が乗ってきて、私の前に座るなりスカートをチラチラめくってパンツを見せてきた。
完全ノーリアクションで固まっていると、『てめー、ホモかよ!』って怒鳴られた。
いいえ、女です……。さすがにあれは凹んだわ」
* * *
【92】
ゴン
「ご飯モノで一番安いオニオンスライス頼んだらご飯じゃなかった……」
* * *
【93】
キルア
「ゴンとソラの3人で、鉄板焼の店に行ったら、店員に『お肉はどのように焼きましょう?』と聞かれて、こういう店は初めてだったからかゴンが何故か、『死なない程度に』と意味不明なこと言い出し、それに対しソラが負けじと、『野性的に激しく、かつ哀れみを持って』って無茶苦茶なオーダーしたのでもう二度とこの店入れない」
* * *
【94】
メンチ
「最近お腹が減ると心が荒むことに気付いた」
ブハラ
「あー、俺もそうだなー。どう荒むの?」
メンチ
「あそこに饅頭食べてる会長がいるじゃない?」
ブハラ
「うん」
メンチ
「憎い」
ブハラ
「おいで、メンチ。ファミレスに行こう。好きなものを食べろ。おごってあげるから」
* * *
【95】
ソラ
「わかったわかったわかった。もうわかった。
だからもうわかったって。
もういいからもうわかったから。
君の言いたい事も、言ってる事もわかったから。
全部わかった。全部。すごいわかった。ものすごくわかった。
こんなにわかったの初めて。私たち、初めてわかりあえたな。
だからわかってるわかってるそれもわかるよ。わかってるって。
わかりまくってる。ていうかわかってた。実を言うとわかってた。
始めっからわかってた。わかってた上でさらにわかったから。
二重にわかってるから。むしろわかりすぎてヤバイ。
全部わかるんだもん。わかっちゃうんだもん。
ほら、君もわかってきただろ? それもわかるから」
* * *
【96】
ゴン
「100キロ出てる電車の中で、80キロの速さでボール投げたらどうなるんだろう……」
ソラ
「怒られるに決まってるだろ」
* * *
【97】
ビスケ
「ソラに女なんだから少しは女子力を身につけろと言ったら、『女子力ってなんだよ! 自然界には重力・電磁気力・弱い相互作用・強い相互作用しかねぇよ!』とキレられたわさ」
* * *
【98】
ソラ
「カルナさんにカレーを食べさせてみたら、『この和食は美味いな。俺の母国にも似た料理がある。カレーというんだ』と言い出した。
これがカレーだよって教えたらカレーをマジマジと見てから真顔で、『マスターが言うこれは決してカレーじゃない。だが、カレーより何倍も美味い。……何なんだ、これは?』と訊かれた。
知らんよ」
* * *
【99】
クロロ
「マチが、『年に一回くらいものすごい泥酔して、そこで毎回iPhoneが粉々になってるのは何でだろう? 画面が割れるとかじゃなく、全体が粉々になってるんだけど』と言っていた。
それはだな、ヒソカに付きまとわれる鬱憤を、ヒソカからの連絡が来るiPhoneにぶつけてるからだ」
* * *
【100】
クラピカ
「今日、朝の4時くらいに目が覚めてしまったからもうこのまま起きていようと思ったら、寝ぼけたソラが『クラピカ、クラピカ……どこにいるの……」と言いながら布団の中でうなされていた。
私が『ここにいる』と言ったら、『よかった……』と笑って再び寝た。どうしてこいつは本当に……」