ヨークシンに入る前にキルアの誕生日ネタをリアルタイム更新したいので、その調整に番外編を投稿。
キャラに偏りあり、しれっと型月キャラも混じってますし、キャラが全員崩壊してますので注意。
ヨークシン編を楽しみにされていた方、ごめんなさい。来週にはヨークシン編に入るつもりなのでどうかもう少しお待ちください。
【１】
クラピカ
「キルアが、『まだ子供だとかもう子供じゃないとか周りは色々言うけど、じゃあいつから大人なんだよ？』と何というか深いことを言っているなと思っていたら、ゴンが『子供になりたいって思ったらじゃない？』というさらに深い回答をしていた」
＊ ＊ ＊
【２】
キルア
「ソラがイルミに『死ね』と言われて咄嗟に、『いずれ死ぬ！ 焦るな！』って言い返して、ミルキが冷凍ミカンを吹き出してカレーうどんにぶち込んだことは覚えてる」
＊ ＊ ＊
【３】
ゴン
「ある曲を頭の中で再生していたら、途中で必ず別の曲になるってことあるよね？ あの現象に名前ってあるのかな？」
ソラ
「私はシンプルに『妖怪曲替わり』って呼んでる」
レオリオ
「もうそれが正式名称で良いくらいわかりやすいな」
＊ ＊ ＊
【４】
ソラ
「ゴンとキルアが家に遊びに来て、二人が帰った後にキルアから『冷蔵庫にチーズがあったな。チーズ美味いよな』ってメール来た。
食べたいって言わないところが可愛い」
クラピカ
「いや、それはもう食べたんじゃないのか？」
＊ ＊ ＊
【５】
レオリオ
「節約の方法みたいなネタで、買う前にその商品が１０倍だったとしたら買うかどうか一旦考えようというものがあったからさ、今日ブックオフ行ってそれを実行してみたんだけど、買いたくなった２５０円の本をじっと見て、『これが２５００円だったら……買わねーな。でも実際これは２５０円だから買おう』になった。
意味ねぇな、これ」
＊ ＊ ＊
【６】
空
「空港の到着ロビーの貨物が流れてくるコンベアに乗って流れてみたい。あくまで荷物のように無表情で」
フラット
「怒られるよ」
空
「……やったことあるの？」
フラット
「あるよ」
＊ ＊ ＊
【７】
クラピカ
「電車の中でソラに電話がかかってきて、着席したまま応答。
『師匠？ ごめんなさい今、電車だから、……』の後は、『かけ直します』だと思っていたら、『一方的に話してください』と言い出して、今も無言で聞いている。……斬新だ」
＊ ＊ ＊
【８】
ソラ
「フラットがカルナさんに『インド人って手足が自在に伸びたり、テレポートしたり出来るんですか？』ってマジで訊いて、カルナさんは『そんな事できる者は、滅多にいない』と即答してた。
……私はあの『滅多に』はカルナさん渾身の冗談だと思ってる」
＊ ＊ ＊
【９】
レオリオ
「ゴンが『性教育って具体的に何をやるの？』と綺麗な目でとんでもないこと訊いてきたんだが、なんて答えるか悩む前にソラが、『具体的なことはしない』と即答した。うん、そうだな」
＊ ＊ ＊
【１０】
キルア
「ゴンの鼻が犬並なのは知ってるから、外を歩いる時に『この家、魚焼いてる』とか『ニンニクのパスタ作ってる』とかビシバシ言い当てるのにもう驚きはないんだけど、さすがに俺が『カレーの匂いがするな』って言ったら、呆れたように『キルア、これはカレーうどんだよ』と訂正された時は驚いた」
＊ ＊ ＊
【１１】
クラピカ
「留守電にソラから、『これはこれでいいのかな？ あ、いいのか。いいよね？ ごめんねー。おやすみ～』という、自己完結した伝言が入っていた。
お前はいいかもしれんが、私が良くない。なんだったんだ？」
＊ ＊ ＊
【１２】
ソラ
「ゴンが落ち込んでるクラピカに真剣な顔で『大丈夫だよ！ もっとネガティブに考えて、ほらネガティブに！！』と励ましていたから、とりあえず後ろから抱え込んで口を塞いでおいた。
たぶんあの子は、『ポジティブ』と『ネガティブ』を逆に覚えてる」
＊ ＊ ＊
【１３】
シャルナーク
「Windowsすごい。
今日、コーヒーの中にUSBのケーブルの先を沈めてしまって、まぁそれ自体は良くあるドジなんだけど、そのケーブルが刺さっていたWindows機に異変が。
『新しいデバイスを認識しました』
コーヒーだよ！
慌ててケーブルを取り出して水気を取っているうちにインストール作業は進み、『新しいデバイスを利用可能です』とか出るし……。
コーヒー、使えるの！？
結局何として認識されたかはわからないけど、あり得ない体験だったなぁ」
＊ ＊ ＊
【１４】
キルア
「いつもの事だけど、イルミに死ねと言われたソラが、
『いつもいつもいきなり死ねって、お前には社会の常識が無いの？ 普通は、『あのう、済みませんけれど死んでくれませんか？』とか『貴方には、死ぬという選択肢も有りますよ』とか言うものじゃん！
お前みたいに最初から喧嘩腰だと、言われた方は『じゃぁ死んでみようかな』とかいう気持ちが無くなるんだよ。
先ずは、親切丁寧に人に死んでと頼むべきだと思うんだ。
其処から、人の輪と協調が生まれ、『よーし死んでみるか！！』と言う気持ちが生まれるかもしれないじゃん！』
って、これまた意味不明な理屈を熱弁しだした。
それに対するイルミの返しは、もちろん『死ね』だった」
＊ ＊ ＊
【１５】
ゴン
「ハンターの最終試験前の飛行船で、ソラが朝食のレストランになかなか来なかった時、キルアとレオリオがこんな会話してたんだよね。
キルア
『ソラの奴、遅いな。何してんだ、あいつ』
レオリオ
『女装に時間がかかってるんだろ』
レオリオとキルアは爆笑して、俺とクラピカが怒る前にソラの延髄蹴りがレオリオに決まった」
＊ ＊ ＊
【１６】
ソラ
「クラピカから待ち合わせに遅刻する旨のメールが来た。
文面は『すまない。携帯を忘れたから、今から取りに戻る』なんだけど、……クラピカ、君の携帯からメール来てるんですが……」
＊ ＊ ＊
【１７】
エルメロイⅡ世
「『だるまさんが転んだ』の要領で『ヴィーナスの涙』という遊びを式織が考案して、フラットとエーデルフェルトとライネスがよくやっていた。（名付けたのはフラット）
鬼が『ヴィーナスの涙！！』と言って振り返った瞬間、美しいポージングで佇むというもの。ライネス曰く、けっこう楽しいらしい。
式織がいなくなった後も３人が順調に広めて、時計塔でこの遊びが地味に流行ったクレームは、誰につけたらいいのだろうか……」
＊ ＊ ＊
【１８】
メンチ
「小口切りにしようと構えふと気付く。
右手に握っているのが包丁ではなく、シャモジだ、ということに
いや待て、昔の剣豪は木刀でも人をぶった切ったという。
仮にも私は、
なせば成る、為さねば成らぬ何事も。
切れる、私なら切れる、このキュウリをシャモジで！
そんなこんなで叩きキュウリが完成したわ」
＊ ＊ ＊
【１９】
ソラ
「クラピカが本読んでる時に話しかけると、『うるさいソラは嫌いだ』とか言うから、『じゃあ、うるさくない私なら好き？』と聞けば、『…………そうでもない』って返してくるあたりが本当に可愛い」
＊ ＊ ＊
【２０】
ゴン
「老人ホームって失礼な呼び方だよね。他に良い名前ってないのかな？」
ソラ
「ん～……、『死ぬ間際ファミリーと森のおうち』とか？」
キルア
「うまいこと言ったのは認めるが、失礼どころじゃねぇだろそれ」
＊ ＊ ＊
【２１】
キルア
「『～空港従業員２人はしか』というニュースを聞いてゴンが、『そこまで人手不足な空港なんだ……』と言ってる意味が一瞬わからなかった。
違う、鹿じゃねぇよ」
＊ ＊ ＊
【２２】
ヒソカ
「イルミがまたソラにちょっかいかけてたけど、ソラの機嫌が悪かったのか『うるさい針野郎！ お前、針が本体だろ！ このピンクッションが！』って怒鳴られて、その後はいつもの無表情だったけどしばらく仕事でも体に針を刺してなかったよ♥」
＊ ＊ ＊
【２３】
クラピカ
「ゴンのおやつのドーナツを、レオリオがうっかり踏み潰してしまい、ジュース注いで戻ってきたゴンが『ド～はドーナツのど、どうして……』と愕然とした時は、申し訳ないが笑いが止まらなかった」
＊ ＊ ＊
【２４】
カルト
「ソラ、好きって１０回言ってみて！」
ソラ
（ひっかけか、可愛いな）
「好き好き好き……」
カルト
「ありがとう！」
ソラ
「ん！？ ど、どういたしまして？」
（ひっかけ問題以上に可愛かった！！）
＊ ＊ ＊
【２５】
ゴン
「ところで、話が３６０°変わるけどさ」
キルア
「変わってねぇよ」
＊ ＊ ＊
【２６】
チードル
「クラピカさんがお腹痛そうにしていたら、サイユウが『あの日か……』とたちの悪いセクハラを呟いて、それに対してソラさんが怒りましたが、何故か彼女は『違う、私の子だ！』と斜め上の反論をして、クラピカさんに後頭部をかなり本気で殴られていたのが今日のハイライトです」
＊ ＊ ＊
【２７】
クロロ
「シャル、パソコンから変な音がするから中を開けてファン掃除しても直らないんだが、原因に心当たりはないか？」
シャルナーク
「それはこっちの台詞だ」
＊ ＊ ＊
【２８】
キルア
「ソファーで寝てたソラが自分の胸触りながら寝言で、『えっ！ なんで！？ 胸がない！？』って焦ってたけど、逆にいつあったのかを訊きたい」
＊ ＊ ＊
【２９】
ソラ
「クラピカ、鬱な気分になった時、自分が言うこと考えること全部に最後、『食べ過ぎた』と付けてみなさい。『もう無理だ……食べ過ぎた』『これ以上は限界だ……食べ過ぎた』『死にたい……食べ過ぎた』みたいに。
こうしたらほら、鬱々とした病んだ気分がすぐに吹き飛ぶ」
クラピカ
「名案かもしれないがちょっと黙ってろ」
＊ ＊ ＊
【３０】
ビスケ
「上着の袖を通さずに羽織るだけってスタイルがかわいくて可憐に思えたから最近ずっとそうしてて、うっかりそのまま元の姿に戻ってから、ソラを筆頭にゴンやキルア、まさかのウイングからも『大佐』って呼ばれるようになったわさ」
＊ ＊ ＊
【３１】
ゴン
「豆知識なんだけど、ドライバーは押す力が８０％で、回す力が３０％なんだって！」
キルア
「おい、１００％超えてんぞ」
ソラ
「ドライバー回す為に己の限界を超えなくちゃいけないのか……」
＊ ＊ ＊
【３２】
ソラ
「変なメールに添付されたフォルダを開いちゃって、ウィルス感染してケータイが死んだ……」
キルア
「今時そんなんに引っかかるバカっていたんだな」
ソラ
「だって件名が『下駄箱が全力疾走します』だよ？」
キルア
「……バカって言ってごめん。たぶん俺も思わず開くわ、それ」
＊ ＊ ＊
【３３】
クロロ
「マチとシズクが料理をしていたんだが、手元に計量器がなかったらしく、まずはマチが体重計に乗って手にボウルを持ち、そこにシズクが粉を少しずつ入れていくという頭の悪さの塊のようなクッキングをしていた」
＊ ＊ ＊
【３４】
ゴン
「なんかソラとキルアがケンカしてた。というか、キルアが一方的に怒ってた。
キルア
『お前なんかクーリングオフで付き合い解消してやる！』
ソラ
『八日過ぎているから手遅れだね』
キルア
『揚げ足とんなバーカ！ そもそもお前は３０００ジェニー以上の商品じゃねーから、クーリングオフ対象外だ！』
ソラ
『ちょっ、何その杜撰な査定額は！？ 私はもっとするでしょ！ ５万くらいはするよ！』
キルア
『図々しいわ！ 何だその微妙に高いのか安いのかわかんねー自己査定額は！ お前なんかは５００ジェニースタートだ！』
こんな感じで、口喧嘩からお互いの査定オークションに移行しだして、最終的には俺とかクラピカとかレオリオとか、関係ない人たちまで査定しだして喧嘩が完全にどっか行ってた」
＊ ＊ ＊
【３５】
レオリオ
「こいつ、もう我慢ならん、ぶん殴るって思うほどムカつく奴がいた場合、その場の勢いで殴るんじゃなくて完全犯罪で殺す方法を考えろって真顔でソラが言ってたわ。
埋める場所、燃やす場所、道具まで事細かく考えてみて、途中でめんどくさくなったらそれでいいし、考えまとまったら何時でも殺せる安心感で気が楽になると言われた時は思わず納得したけど、後でよく考えたらめちゃくちゃ怖いぞそれ！！」
＊ ＊ ＊
【３６】
クロロ
「ヒソカへ。
階段を上る俺の後方、特に尻の辺りで『……ほほう♥』と何か値踏みをするような声を出すのは止めてくれ。頼む。マジで」
＊ ＊ ＊
【３７】
ミザイストム
「無人の会議室前をクラピカと一緒に通ったら、中から『あっ、あっ、駄目！ 駄目だってばレオリオ！ 大きくて入らないよそれ！ 駄目……だから無理だってば！ あっ！ ちょっと！』とソラの声が聞こえてきて、止める前にクラピカがブチ切れて目を赤くしてドアを開けたら、椅子の上で蛍光灯を交換しているレオリオと、椅子を摑んで支えているソラがいた。
レオリオがサイズの大きな蛍光灯を無理矢理入れようとしていたらしいが、何故か行き場の無い憤りを感じた。
あとソラはそんな心底不思議そうに純真無垢な目で、『クラピカは何でそんなに怒ってたの？』と訊いてやるな」
＊ ＊ ＊
【３８】
ソラ
「教授が昔食べたコンビニ弁当がまずかったからって理由で、日本料理はまずいって思い込んでたから士郎さんと一緒に和食のお弁当を差し入れてみたら、素直に謝ってくれた。
『すまない、私の認識が間違っていた。訂正しよう。日本の食べ物は全てすばらしい。まず味がついてるし全部クタクタに煮たやつじゃないとかそういう歯ごたえで楽しめるのも本当に全部すばらしい。パーフェクト。だがレモンティー、お前だけは許さない。切腹』って言ってた。切腹って本当に言った」
＊ ＊ ＊
【３９】
クラピカ
「ブラックホエール号でチードルと電話していたら、診察室近くでチードルは電話していたのか電話の向こうから子供の『うわああぁぁひとごろしいいいぃぃぃ』という悲鳴が聞こえた直後、『人を助けてるんだよ俺はうははは』というレオリオの声が聞こえてきて、むせた」
＊ ＊ ＊
【４０】
ゴン
「なんで、病院の先生が『ちょっと痛いですよ』と言ってやる事は、とんでもなく痛いの？」
レオリオ
「そりゃ、患者に希望を持たせるのが仕事だからな」
＊ ＊ ＊
【４１】
クロロ
「横に座っているパクノダが『クロロの横顔はいつ見てもカッコいいわね』と何気なく言うので、少し嬉しくて振り向くとパクノダが俺の頬を両手で優しく挟み、『こっち向かなくていいのよ』と９０度方向修正をしてきた。
もう一度振り向いたら、やや強めに矯正してきた」
＊ ＊ ＊
【４２】
ソラ
「クラピカの料理は５通りある。
１･煮る、２･じっくり煮込む、３･もうちょっと煮込む、４･形が崩れ原型を留めない状態になるまで煮込む、５･もう暫く煮込んで様子をみる。
イギリス人か、君は」
＊ ＊ ＊
【４３】
カルト
「イルミ兄さんがソラに『豆腐の角に頭ぶつけて死ね』と言ったら、ソラは『じゃあお前はうどんで首つって死んで』と言い返されてた。
兄さん、最近ちょっと面白がってわざと言ってない？」
＊ ＊ ＊
【４４】
キルア
「ゴンと一緒に床屋に行って、隣でカットしていたゴンが『もみあげはどうしますか？』と訊かれてたんだが、『もみあげ』の意味がわからなかったらしく、『？ とりあえず揉んどいてください』と言った。
俺はお茶を鏡に向かって吹き出した」
＊ ＊ ＊
【４５】
クラピカ
「ソラに誕生日プレゼントを渡したら、『あー！ あー！！ もう駄目だ！ うれしい！ あー！！ 死ぬ！！ いや！ 生きて！！ 生きるんだ私！！ そう！ 息をして！ しっかり！ 私！！』と叫んでいる。
喜んでくれて何よりだが、だいぶうるさい」
＊ ＊ ＊
【４６】
カンザイ
「バカにつける薬買ってきたぜ！
すでに３本飲んだ！ これはすげぇ効く！！」
ピヨン
「……つける薬を……飲んじゃったの？」
＊ ＊ ＊
【４７】
ソラ
「ゴンに『知ってる？ 犬ってバック（後ろ歩き）できないんだって』と言われて普通に、『え？ 犬はバックしかできないでしょ？』って返しちゃった……。
幸いゴンは私の言った意味をよくわかってなかったけど、今私はこの世界に来て初めて死にたいって思ってる……」
＊ ＊ ＊
【４８】
レオリオ
「ソラがいきなり無言・無表情で差し出した謎のカプセル一錠を、ものすごい不安そうに飲んだクラピカ。
謎のカプセルの正体はただのサプリで、無言・無表情だったのは差し出したタイミングでくしゃみ出そうになったのをとっさに堪えただけらしい。
にしても、ソラが差し出したからって『何だこれは？』とも言わず飲んじまうのは、ソラを信頼しているのか毒殺覚悟なのか」
＊ ＊ ＊
【４９】
ビスケ
「ソラを弟子にしてすぐの頃、ホームシックにでもなったのかソラはあまりにも日本食が恋しくなって、でもこの辺じゃ豆腐は高級で手の届かないから、原料のニガリから海水を煮詰めて自作しようとしてたわさ。
美味しかった」
＊ ＊ ＊
【５０】
未那
「私が空と友達になったきっかけは、授業を抜け出して放送室に忍び込み、前の日に理不尽な理由でクラスメイトの気弱な女子に、酷い言葉で叱りつけたモラハラ教師を名指しで、『〇〇先生、反省しろ』と全校放送をかけて、騒然として探し回る教師陣から逃げまわり、気づいたらすでに帰宅していたっていう武勇伝を一緒にやらかしたことです」
瓶倉
「……君たちは親友どころか友達になる前に、それを一緒にやったのか」
＊ ＊ ＊
【５１】
キルア
「アルカがいきなり猛然と俺にタックル。
さすがに痛かったから怒ったら、『お兄ちゃんのことが大好きだから、磁石みたいにくっついちゃったの』と言われて、思わず許した。良くできた言い訳だと思う」
＊ ＊ ＊
【５２】
ソラ
「ゴンに将棋教えてたら『ハンデとして俺の王様は二回動けることにしていい？』と言われたので、軽い気持ちでＯＫしたけど、この王様クソ強い。
詰んだはずなのに二人斬り倒して逃げてく。呂布か」
＊ ＊ ＊
【５３】
レオリオ
「銭湯の脱衣所で携帯見てたら
従業員
『すみませんお客様、ここで携帯はちょっと……』
俺
『え？ 何で？』
『その、カメラが……』
『？』
『最近多くて……』
『…まさか』
『はい……そのまさかでして……』
『……男が？』
『はい、男を……』
『男が！？』
『男を！！』
という衝撃的な会話をした」
＊ ＊ ＊
【５４】
ソラ
「風邪を引いた時、クラピカがお粥作ってくれた。でも、普通病人の食事って薄味だよね？
クラピカは塩の殺菌効果がどうのとか言って、通常の三倍の塩分濃度で出してきた」
＊ ＊ ＊
【５５】
レオリオ
「ソラが自販機で飲み物買ってたんだけど、あいつ当たり出たの気づかず歩いて行きかけたから教えてやった。
そしたら、『おすすめある？』って訊いてきたから、俺が愛飲してるメーカーのコーヒーをすすめてみたら、それ押してそのままナチュラルに『はい』って俺に渡してそのまま歩いて行った。
なるほど。これがイケメンか」
ゴン
「性別！ 性別！！」
＊ ＊ ＊
【５６】
ゴン
「無知と無関心の違いって何？」
ソラ
「そんなの知らないし、知ったこっちゃないよ」
ゴン
「……ソラがなんか冷たい。俺、ソラに何かした？ 怒らせた？」
レオリオ
「おーい、ソラー。こいつわかってねーぞ。盛大に誤解してんぞー」
＊ ＊ ＊
【５７】
キルア
「アルカに『お兄ちゃん、投げキッスやってほしい？」と訊かれたから、（絶対可愛い）と期待して『やって！』と答えたら、自分の手のひらにチュウした後、それを握り込んで野球のピッチャーのように投げてきた。
俺が知ってるのと違った。ナイスピッチング」
＊ ＊ ＊
【５８】
ビスケ
「最近ゲーム始めてみたんだけど、あのゲームすっごい利くわね。本当に記憶力がよくなるわさ。
あの脳のなんとかってゲーム」
ソラ
「ババア、大丈夫か？ それじゃ説得力が欠片もないよ」
＊ ＊ ＊
【５８】
クラピカ
「ソラの故郷では、『愛しています』という意味の外国語を、『月が綺麗ですね』と訳した文豪がいて、現代でも告白に使われるフレーズだと聞いた次の日、他意なく素の感想で『月が綺麗だな』とソラに言ってしまった。
慌てて、そういう意味じゃないと訂正しようとしたら、その前に『今夜は月齢１２くらいだからあと３日待てばもっと綺麗だと思うよ』と即答された。
いいんだが、その返答でいいんだが、けどお前が言ったことだろう！ もっと他に何かなかったのか！？」
＊ ＊ ＊
【５９】
ゴン
「トリュフって何の肝臓だっけ？ チョウザメ？｣
キルア
「三大珍味全部混ぜんな」
＊ ＊ ＊
【６０】
マチ
「『喋らなければイケメンなのに～』は女性語に訳すと『黙れ』って意味だ。
だからこれは言われたからイケメンというワケではなく『イケメン扱いしてやるからお口チャックマンしてろ』という、女ならではの気遣いあふれるセリフだってことを覚えてな」
ヒソカ
「勉強になったけど、何故ボクにわざわざそんなことを言うんだい？」
＊ ＊ ＊
【６１】
レオリオ
「ゴンから『何で子どもには選挙権が与えられないの？』と訊かれて、ソラは『ろくに考えず人気者に投票しちゃうから』と返してた。
ゴンは納得してたけど、あれたぶんブラックジョークだよな？」
＊ ＊ ＊
【６２】
シャルナーク
「シズクにパソコンについて色々訊かれて、『一度パソコンの環境設定を変えてみたら？』って言ったら、元気良く『窓際に持って行きました』って言われてコーヒーを噴射しそうになったり、『周辺機器は何使ってんの？』と聞いたら、『コタツ』と言われたり……、俺、シズクのそういうの嫌いじゃないけどさすがに疲れた」
＊ ＊ ＊
【６３】
ソラ
「イルミに『さっさと消えろ』って言われたから、『それが人にものを頼む態度か？』って言い返したら、『失礼ですが、近々ご消滅される予定はございませんでしょうか』って返された。
応用力を身に着けてきたよ、あいつ」
＊ ＊ ＊
【６４】
キルア
「電車で妊婦に絡んでるおっさんがいてゴンが妊婦さんを助けたんだけど、『そんな気持ち悪い腹で地下鉄乗るなよ！』と絡むおっさんにゴンが返した、『じゃあおじさんはどこから産まれたの？ 桃？』が名言過ぎて未だに忘れられない』
＊ ＊ ＊
【６５】
チードル
「ブラックホエール号で、下痢の子供を診察して親に何を食べさせたらいいかをレオリオさんが指導していたんですが、その指導が『下痢の時はウンコと同じ硬さの食事を』『ウンコが液体の時は水分補給だけ、形があるのが出始めたらウンコと同じ硬さのおかゆ等を』と、正しいのですが他に表現なかったんですか？ な指導でした。
案の定、最終的に『とにかく便と同じ硬さを目安にウンコを調理……あっ、ご飯を……』と言い間違えてました」
＊ ＊ ＊
【６６】
ソラ
「日本に遊びに来ていたフラットが、公園で近所の子と遊んでた。
ただしその遊びが、『フカヅメノー、イギリスジンヤーデ！』＼キャー！／『フカヅメノー、イギリスジンヤーデ！』＼キャー！／という謎すぎる遊び。
『深爪のー』ですごい溜めて『イギリス人やーで！』で大声になって爪を見せながら追いかけてたんだけど、ルールが全然わかんなかったし、そもそもフラット、君はイギリス人じゃないだろ」
＊ ＊ ＊
【６７】
ジン
｢ゴン、俺って凄いか？ それとも酷いか？｣
ゴン
｢……んー。両方……｣
ジン
｢両方！？ どういうことだ？｣
ゴン
｢…………ジンは凄く酷いってことだよ……｣
ジン
「酷いけど凄いじゃなくて！？」
＊ ＊ ＊
【６８】
ビスケ
「さっき、あんたに除念の仕事を紹介した奴からあたしにクレームが入ったんだけど、なんか自分で悪いって思うとこはない？」
ソラ
「え？ それって家宝の壺を壊さないと死ぬしかないって何度も説明して最終的に納得したはずなのに、壊したら報酬は払わない、詐欺だ、弁償しろってほざいてた奴の事？
んーと、生かして帰した事くらいかなぁ？」
ビスケ
「そうね」
＊ ＊ ＊
【６９】
キルア
「ゴンは『ウォーリーを探せ』が大の得意らしい。一枚の絵から１７人もウォーリーを見つけ出したことがあると自慢していた。
それ、俺の知ってる『ウォーリーを探せ』とは違う｣
＊ ＊ ＊
【７０】
クラピカ
「先程ソラに『電気が流れるイスに座るイベントがあるから行こう。ラクになれるんだって！』と誘われたのだが、落ち着け。それだとただの処刑だ」
＊ ＊ ＊
【７１】
ソラ
「キルアはお坊ちゃん育ちだからシーチキンを食べたことがなかったらしく、食べさせてみたら不思議そうな顔して『これ、魚だよな？』って訊いてきた。
そんなキルアに対してゴンの返答が、『違うよ、キルア。シーチキンだから、海の鶏肉だよ！！』と言い出し、さらにキルアが『えっ！ カモメ！？』とボケた。
まさかのキルアの素ボケに、私の腹筋は無事死亡」
＊ ＊ ＊
【７２】
キルア
「ビスケの『死ぬ前に一回、犬を飼ってみたいのよねー』という発言に対して、『じゃあそろそろ急いだ方がいいんじゃね？』って口から出かかった台詞をギリギリ飲み込んだ俺は偉い。
ソラとゴンは同時に言い放ってたけどな」
＊ ＊ ＊
【７３】
レオリオ
「俺が言うのもなんだけど、協会長選挙の最終候補を見てみると、『この中から死なない毒を選んで飲んでください』みたいな感じで、協会員の方々には『ご武運を』としか言えない」
＊ ＊ ＊
【７４】
ソラ
「レオリオから『暇だから相手してくれ』みたいなメールが来たから、『彼女作れ』って返したら『彼女かー、俺は放出系で具現化系と相性悪いから、やっぱ念より今流行りのｉｐｓ細胞を使うべきか』って返信が来て戦慄した。
奴は彼女を創ろうとしてやがる」
＊ ＊ ＊
【７５】
ビスケ
「ファーベストを買って着てたら、ソラから『師匠、似合ってるよ！ すっごい可愛い！ 小熊みたい！！』って無邪気に言われたわさ。
あの子のことだからマタギ呼ばわりは予想して覚悟もしてたけど、まさかの狩られる側で来るとは思わなかった」
＊ ＊ ＊
【７６】
ゴン
「クラピカがソラに説教してて、『私はとても怒っている。お前は何を言うべきかわかっているよな？』ってクラピカが言ったら、ソラは正座したまま『愛してるよ、クラピカ！』ってドヤ顔で言って笑っちゃった。
『私はそんなことを言ってほしいのではない！』ってクラピカは怒り返してたんだけど、クラピカも赤い顔で嬉しそうに笑ってるのを隠しきれてないから、もうお説教がグダグダだった」
＊ ＊ ＊
【７７】
ヒソカ
「今さっき、ものすごく良いことを聞けたよ♥
イルミがいつものようにソラを殺せず逃げられたから、『女の子は星の数ほどいるよ♦』って励ましたら、『太陽は一つしかないだろ』って言い返された♥
でも本人は無意識に言ったみたいで、『ソラは太陽なんだ♥』って言ってみたら『はぁ？』って顔されたから、録音しておけばよかったなぁ♠」
＊ ＊ ＊
【７８】
ソラ
「昔、ルヴィアさんが神妙な顔と声で『つい先ほど……スカートのホックが絡んだのですが……胸が邪魔でホックが全然見えなくて……胸を潰しながら頑張ったのですが……大変でしたわ。……ソラ、下をご覧なさい。……貴女にはホックが見えますわね？ ……些細な幸せに気付けたでしょう？』って言われた時、うっせー大きな不幸に気付いたわ！ と怒鳴らなかった私は偉いと思う」
＊ ＊ ＊
【７９】
ミト
「朝起きたゴンに『昨日は寝る時私、なんかイヤな感じだったでしょ？ 疲れてイライラしちゃったの。ごめんね』って言ったら『いやいや、オレも全然言うこと聞かないし大変な子供だからね。それにオレの心にミトさんの優しい貯金があるから昨日はそれ使ったよ』ってちょっと大物俳優みたいな貫禄出された」
＊ ＊ ＊
【８０】
センリツ
「今日、電車で見かけたクラピカとソラちゃんの話なんだけど、電車に席が空いたのを見つけたソラちゃんが隣にいたクラピカの胸ぐら掴んで、半ば強引に席に座らせてたわ。ソラちゃんが男前すぎる……。
クラピカは疲れてたみたいで座ったとたんに寝ちゃったんだけど、自分の上着を布団代わりに掛けてあげてるソラちゃんの彼氏力高い」
＊ ＊ ＊
【８１】
エルメロイⅡ世
「『私語など周囲に迷惑をかける行為は絶対に許さないが、それ以外には授業中に何をするのも自由である』と講義初回に告知したためと思うが、フラットと式織は全く音も立てず、においが迷惑にならないようにポン酢も使わず、豆腐と鶏肉を恐らくは出汁も取っていない真水で煮て、塩をかけて食べていた……」
＊ ＊ ＊
【８２】
ソラ
「帰ってきたクラピカの第一声が『じゃがいも』だった。
食べたいのかな？ と思って訊いてみても何故か話がかみ合わなくて、しばらくたってやっとクラピカは『ただいま』と言ったつもりだったことが判明したから明日は休むように説得した」
＊ ＊ ＊
【８３】
キルア
「前々から、『シンデレラは１２時になったら魔法が解けるのに、何でガラスの靴は元に戻らなかったんだ？』と思ってたから魔術師のソラに訊いてみたら、『そもそも、かぼちゃの馬車や服は元々存在するものを変化させたもの、ガラスの靴は一から作り出されたものっていう全く別の魔術だから、同じ条件で魔術の効果が解けなくて当然』と答えられて、すげぇ納得した」
＊ ＊ ＊
【８４】
レオリオ
「つい今さっき起こった、本当にあった怖い話。
広場で３０分遊び倒し、体操をし、１０分歩いて移動した後３０分間全力で鬼ごっこをしたゴンとキルアの発言。
ゴン『身体あったまってきたから運動したくなってきちゃった！』
キルア『そうだな！』
マジでか……」
＊ ＊ ＊
【８５】
ソラ
「士郎さんはとにかく『ほめて伸ばす』主義で、絶対にどこかをほめてくれるから料理を習うのが楽しかった。褒めるって本当に大事だと思う。
ちなみに、料理を習い始めた頃に作ったお弁当に対する褒め言葉は『鮭のポジションが最高だな』だった」
＊ ＊ ＊
【８６】
クラピカ
「ソラが私を夜中にたたき起こして、かなり理不尽な理由でキレだしたのだが、そのキレた理由が夢の中で私がソラを庇ってソラの目の前で死んだからで、私がいくら『大丈夫だ、落ち着け』と宥めても泣きながら『どこの世界に一番大切な人が自分の所為で死んで大丈夫な奴がいるんだよ！ 謝って！ クソみたいな夢に主演してごめんなさいって！ 早く！』と怒られた。
ものすごく理不尽な逆ギレのはずだが、文句が何も言えずむしろ本気で申し訳なくなって土下座で謝った」
＊ ＊ ＊
【８７】
ゴン
「キルアが辛いこととか凹むことがあったら『鳥になりたい』って言うから、『じゃあ主食は昆虫だね』って言ったら『人でよかった』が口癖に変わった」
＊ ＊ ＊
【８８】
ソラ
「ゴン、頼んでたことしてくれた？」
ゴン
「え？ あ！？ ごめんソラ！ 忘れてた！！」
ソラ
「えー！ ……あれだけはちゃんとしてほしかったんだけどなぁ」
ゴン
「……ごめんなさい」
ソラ
（あ、やばっ。言い方が怖かったのかな？ 畏縮しちゃってる。えーとえーと、どうしよう、何て言えばいいんだろう？）
「わ、私が……こわいか……？」
ゴン
「！？」
キルア
「おい、何でいきなり人の心を持った獣みたいなこと言い出してんだ？」
＊ ＊ ＊
【８９】
ヒソカ
「恋といえばイルミが『人間は頭でっかちになりすぎて、動物のように体が大きいとか鳴き声が綺麗とか単純な基準で繁殖相手を選べなくなったけど、そのままじゃ滅ぶから思考停止するために恋をするんだよ。恋はただの精神疾患だ』って話してたのがインパクト絶大すぎて未だに覚えてるなぁ♥」
＊ ＊ ＊
【９０】
士郎
「式織が『私がいないとダメな存在がほしい』と言い出した結果、糠漬けを始めた。
その理由は『ヒモ男とか動物より生産性が高い』で、何か根本的なものが違うと思いつつも何も言い返せなかった」
＊ ＊ ＊
【９１】
ソラ
「キルア、片手で頬杖ついて他人の話を聞くのはやめなさい。するなら両手で頬杖つけ」
キルア
「なんでだよ？」
ソラ
「その方が可愛いから」
キルア
「頬杖つくのやめるわ」
＊ ＊ ＊
【９２】
ゴン
「キルアとかクラピカがソラに『可愛い』って言われるたびに怒ってるんだけど、女の子が男に言う可愛いは女の子みたいでとかそういう意味じゃなくて、なんていうか胸がきゅんとしたって意味が込められてて悪い意味じゃないから、『可愛い』って言われたら素直に喜んだらいいのに」
＊ ＊ ＊
【９３】
センリツ
「クラピカが過労で倒れたと聞いて飛んで来たソラちゃんが今、泣きながらクラピカにお説教してるんだけど、その説教の内容が『エジプトのファラオは、ホワイト経営者なんだよ！ ピラミッドは奴隷の強制労働じゃないの！ 農閑期で収入ないから仕事を与えてるの！ 週休三日なんだよ！ 三日！！』と割と意味不明なことを叫んでる。
ソラちゃん、とりあえずあなたが先に落ち着いて」
＊ ＊ ＊
【９４】
ソラ
「姉との思い出で一番忘れられないのって、実は姉の死じゃないんだよねー。
一番忘れられないのは、小学生の頃に姉と大喧嘩して、腹いせに姉が取っておいたケーキを勝手に食べて、『冷蔵庫にあったケーキ知らない？』って姉に聞かれても無視したら、次の日の下校中に『これ、空のお姉ちゃん？』と未那が指差した電信柱に姉の字で【私のケーキ探してます】という貼り紙が貼ってあったことだったりする」
キルア
「実はお前とお前の姉貴、めっちゃ仲良いだろ？」
＊ ＊ ＊
【９５】
ゴン
「なんか昨日から右胸が痛い。……心臓の病気とかだったら怖いなぁ」
レオリオ
「ん？ ……ゴン、心臓ってどっちの胸にあるか知ってるか？」
ゴン
「え？ あ、左だ！」
レオリオ
「痛いのはどっちだ？」
ゴン
「右！」
レオリオ
「ということは？」
ゴン
「え？ ……！？ 俺の心臓は右にある！？」
レオリオ
「うわ！ 内蔵逆位！ 病名“バカ”で入院しろ！」
キルア
「お前ら仲いいな」
＊ ＊ ＊
【９６】
ミト
「『みんなが遊んでいるところへ『入れて』と声をかけましたが、みんなは無視しました。そんなときどんな気持ちですか？』という道徳の問題のプリントが返って来たから、どれどれと読んでみるとゴンの答えは……『みんな耳が悪いんだな。お大事に』と、ものすごくポジティブだったわ」
＊ ＊ ＊
【９７】
ソラ
「フラットって死徒と友達のくせに、何故かお化け屋敷のお化けとかが怖いらしい。
日本のユニバに連れて行ってバイオハザートっていう、ライフル持ってゾンビ倒すイベントに参加した時、二人で入って私はライフルの弾切れで途中退場させられてフラットだけ先に進むようにスタッフに言われたら、一人で進みたくないからとっさに自分の頭にライフル突きつけて自殺した時は爆笑した」
＊ ＊ ＊
【９８】
エルメロイⅡ世
「教員になって学んだことだが、悪い例を見せると一割くらいの生徒がそれをまねる。
そいつらに良い例と悪い例を並べて見せると、わざわざ悪い例を選んでまねる。
何故なんだ！？ フラット！ 式織！ ライネス！！」
＊ ＊ ＊
【９９】
ビスケ
「いい！ あんた達！ あたしは心を鬼にして言ってるんだわさ！！」
ゴン
「うん！ わかってるよ！ だから俺も心を桃太郎にして聞いてる！！」
キルア
「打ち負かす気満々だな」
＊ ＊ ＊
【１００】
クラピカ
「『手に入れた大切なものをことごとく失う人生』と『失いたくないと思えるほど大切なものをひとつも手に入れられない人生』、どちらのほうが悲惨なのだろうかと最近よく考える。
思い出は確かに私たちの心を温めてくれるが、その微かな温もりのせいでいつまでも寒さに慣れることができないという見方もできることを知ってしまったから」